北京・承徳悠久紀行（３）　金山嶺長城

2010/05/09 - 2010/05/09

金山嶺長城。長城を目にするのは初めてだけど、この長城を作るのにどれほどの人員と資金が必要だったのか。匈奴に対する恐れがこれを造らせたと言うが、どれほ効果があったのだろうか。
ともかく果てしなく続く城壁を追うと、ほんとに気の遠くなるような思いがする。これを作らせた皇帝の権力というものがどれほどのものであったのかが知れるだろう。金山嶺長城は観光客が少ない。のんびりとふんいきを味わえる。司馬台への長城への起伏はかなりきつそうだ。この城壁で見張りについていた兵炊いた兵隊たちはどんな思い出いたのだろうか。
日中戦争の緒戦は熱河作戦にある。承徳から中国軍をこの城壁の内側へおいやったことで、満州国の領土が確立されるのだ。
その数年後盧溝橋事件で、中華事変が勃発し、日本は敗戦へと向かうのだ。

エリア 承徳(中国)

長城の記念碑。
金山嶺長城は京承高速の中間点にあるようで、金山嶺という料金所がある。その脇にトイレなどがある。
中国のトイレにはペーパーがないから注意が必要。
高速道路から１０分くらい山道をくねくね行くと、金山嶺長城の入り口の駐車場につく。そこで観光客は下車して歩くことになる。

世界遺産のモニュメント。
駐車場には金山嶺への入り口があり、入場料が取られる。土産屋とトイレがある。土産屋でソトックを売っている。日本円で８００円くらい。安い。でもすぐ壊れそうな感じ。こういうところの土産やの売り込みは世界共通な感じ。
舗装された道を歩き出す。いくつかの建物やホテルなどもある。しかし採算がとれているのか心配。

長城の案内図。
長城の入り口から２０分ほど歩く。舗装路の周りにはキャンプ地や農業の昔の道具を展示してある区画がある。
２０分ほどすると、長城の一番低い鞍部にたどり着く。

お店かな

その窓にある仏像。売り物？右端の観音様とそっくりの仏像をヤフーオークションで買いましたが、ここで買うのが安いかな。

最初に出会う頂上への上り口。この二層の楼閣に兵隊いたのだろう。この建物の内部は公開されていない。
ここまで車で来ることができる。

この頂上について思うのだが、実際に戦闘に役立ったのだろうかということと、この頂上を作るのにどれだけの国家予算がつぎ込まれたのだろうか。

堅牢な石段である。この石をどこから切り出し運搬したのだろうか。それとレンガである。

こういうものを作るというのはエジプトのピラミッドと同じように、強権がなければできない。エジプトの場合はその建設のプロセスがわかってきており、奴隷が従事したわけではないのが、中国の場合はどうなんだろう。

この長城を作ることを考えることもすごいけど、２度も作られていて、この長城は２度目のものだ。

樹木が多いことに驚かされた。もっと殺伐としてるかと思った。

この長城を作り出す過程でこの国の文化や思想が表現されているのかもしれない。

司馬台へつながる城壁。

これは果たして外敵への備えだろうか。それとも国内への力の見せしめなんだろうか。

正面の山の左下の稜線に白い城壁が見える。延々と城壁が続いていることが実感できる。

長女に設けられた砦。石済みの２層の建物。２回への階段が内側にはなかった。ここにどれほどの守備兵がいたのだろうか。

ここに兵隊が暮していて、その食料や水などどうしたのか。

狼煙台です

服務所とあるから管理事務所？
中国で「服務」とはサービスの意味。案内所と言ったところかも。

レストランです。

とまっているかのように遅いロープウェイ。
金山嶺長城を見物して、承徳へ向かいます。

金山嶺長城のインターから承徳へ向かう。高速道路の左右に村がある風景

都市と地方の農村の格差はひどいね。
中国は重工業に力を入れて、農村を犠牲にしてきた。もともと農業国なのに農業と農村を犠牲にしていると、この人口を食わせる生産ができなくなる。
農業の近代化を先駆けないと、食糧の輸入国になる。中国が食料の輸入国になるということは世界に大きな影響を与える。

地方都市や農村への道路は立派とは言えない。高速道路も今はいいけれど、技術的には劣っているように思えるので、劣化が短期間で起こる可能性もある。

承徳のインターを出て街に入ります。高層住宅の建築が進んでいます。承徳市は人口３３０万人。それでも田舎町ですね。

建物だけはできてる。箱もの行政でどこかの国と同じようなことをヤッテルように見える。

警察の立派な建物。

高層マンションが建築中かな。こういう町でどうしてこういう高層マンションが必要なんだろうか。

昼食のレストラン。ウェイトレスは愛想もなかったね。田舎の食堂でした。

中国風精進料理ということでしたが、今回のツアーで一番よくない食事だった。

この旅行記へのコメント （2）

• Humanrights4allさん 2010/06/09 23:44:33

  警察の建物って段違いに立派ですよね+

  上海の警察もそうでした。そしてわたしの対応になった中で働いている若い男女は、見下す感じで対応しました。コメントに書いて下るので、日本軍の歴史も分かって勉強になります。（西安行ったときも、日本軍と戦った銃弾跡が残されていたの思い出しました。）+

  tabioyaji2さん からの返信 2010/06/23 08:59:36

  RE: 警察の建物って段違いに立派ですよね+

  公安、公安・・・権力の象徴みたいに幅を利かせています。ほんとに。昭和初期の警察みたいですよ。どこへ行ってもそうなんでしょうね。コンド公安の写真を撮り歩いて見ましょうか。