2010/04/08 - 2010/04/13
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たぬしゃむさん
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4月8日(木)関西国際空港~ヴァンター国際空港(ヘルシンキ)~バラハス空港(マドリッド)
滞在ホテルWestin Palace
4月9日(金)マドリッド市内観光
4月10日(土)トレド観光
4月11日(日)セゴビア観光
4月12日(月)マドリッド市内観光
滞在ホテルHilton Madrid Airport hotel
4月13日(火)バラハス空港(マドリッド)~ヴァンター国際空港(ヘルシンキ)~関西国際空港
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス タクシー
- 航空会社
- フィンランド航空
-
セゴビア旧市街観光はその方が効率が良いと聞いたので、タクシーでアルカサル前まで来て、そこから観光を始めました。
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空が青すぎる・・・。
セゴビアはかつて、移牧のルート上にあったため、羊毛や毛織物の取引が発達していたそうです。 -
ディズニーの白雪姫のモデルとなったアルカサル。
よく覚えていないんだけど、白雪姫のお城ってこんなだったかな?
アルカサルは、アラビア語で宮殿を意味する「カサル」に定冠詞「アル」が付いて出来た言葉だそうです。 -
縁がギザギザのファン2世の塔。
塔は4階建てで、屋上に至る螺旋階段は156段あるそうです。
母が弱音を吐いたので、塔に登るのは断念しました。
やっぱり、すごい眺望だったのかな?(´・ω・`) -
ムデハル様式の窓。
その傍らの小さな窓には全て鉄格子がはめられており、かつて牢獄として機能していたことを物語っているそうです。 -
すごく深い堀の中。
はしごがあったら降りてみたかった。 -
とんがり帽子のような屋根。
-
色々な紋章が組み合わさって、王冠まで冠っている立派な石の紋章。
この王冠は、それぞれの王国が統一されているということを示すそうです。 -
入り口まで行くとチケットは向こうの建物で売っていると言われました。
一人4ユーロ。
オーディオガイドを借りる際、パスポートの提示を求められました。盗難や紛失に備えてのことでしょうか?
かなり重いですが、音はとても聞こえ易いし、パンフレットの日本語もちゃんとしていました。 -
かつては、アルカサル前の公園のようなこの場所に、ロマネスク式の旧大聖堂があったそうです。
16世紀初頭のコムネロスの乱で国王派と自治都市派が争った際、自治都市派はここにあった旧大聖堂サンダ・マリア教会を足場にして闘いましたが、国王派に鎮圧された後、旧大聖堂はきれいに取り壊され、現在のマヨール広場に新大聖堂が建てられたそうです。 -
入ってすぐの通路に展示されていた、とても立派な盾。
凧のような形(Kite shaped)の盾は、騎兵用として主流を占めていたそうです。
獅子はレオン王国
城壁はカスティーリャ王国
縦のストライプはアラゴン王国
の紋章だそうです。
鳥の絵のものは・・・不明。 -
紋章の分割の仕方、配置の仕方には、細かな決まりがあり、それにあてはまらないものは、違反紋章となるそうです。
この縦は十字(cross)に分割されていますが、4つを越す分割は必ず偶数でなくてはならず、5分割というのは有り得ません。
斜めに走る領域は、分割とは別に考えられるもので、動物や植物などの生物、様々な物体、幾何学的な紋様が描かれる部分であり、これも様々な形のものがあります。 -
4分割を4分割した、8つの紋章が組み合わさった盾。
並び方にも序列があるそうで、左上が最も上位で右下が最も下位だそうです。同じ紋章がくり返し使われているので解り難いですが、恐らく、カスティーリャの城が最も上位で、最も下位なのは斜めの縞模様だと思われます。(カワイソス)
ライオン・城などの具象図形は、あらゆる物が描かれ制限はありませんが、代表的なライオン(Lion)、鷲(Eagle)、百合(Fleur de lis)は、三大具象図形と呼ばれます。
<使用例>
百獣の王「ライオン」・・・イギリス王室の紋章
鳥の王者「鷲」・・・ローマ皇帝の紋章に「双頭の鷲」
(後にハプスブルク家が受け継ぐ)
ナチス・ドイツの軍服や建築物
ナポレオン・イギリス王室の紋章
百合「フルール・ド・リス(Fleur de lis)」・・・ブルボン家のシンボル
調べたらこんなことがわかりました。
ネットって便利だなぁ♪ -
そして、ここは
「武器のパティオ」という中庭。 -
カスティーヤ王国がモーロ人からセゴビアを奪い取ったのは1083年のことだそうです。
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地下にあったこの空間は何だったのでしょうか。
2世紀余りの間、牢獄として使用されていたとあったので、その一部でしょうか。
少なくとも、王様が出入りするようなところではなさそうです。 -
館内地図でいくとここは「旧王宮の間」のはず。
室内に置かれるドイツ風甲冑は、15世紀のものだそうです。 -
騎士を落馬させるため、馬が狙われることも多かったといいます。なので、馬に鎧を着せることもあったようです。
長槍は騎士が馬上で使用する、最も一般的な武器です。 -
このような鎧を着ていても、落馬して骨折(鎧の重みのため)したり、ハンマーのようなもので打ち倒されたり、隙間から槍で尽かれたりして、傷つき、死に至ったそうです。
右の鎧は、目の部分に多数の穴が開いていましたが、それでもかなり視界が悪そうです。 -
子供用の鎧までありました。
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これも子供の鎧。
こんな子供が戦場に出向いていって、どれだけの戦力になると言うんだろう。 -
でもやっぱり、鎧ってかっこいいなぁ〜。
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恐らく「暖炉の間」
壁にフェリペ2世とフェリペ3世の肖像画、それから聖母マリアの結婚を主題とした16世紀のフランドル産タペストリーがかかっています。 -
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八角形の「王座の間」の天井。
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不能王という名前で知られる、エンリケ4世を描いたステンドグラス。(恐らく)
心身ともに虚弱で不能であった彼のために、最初の嫁のナヴァラの王女ブランカは、実家に送り返され毒殺されてしまいました。2番目の嫁のポルトガルのフアナは王の寵臣と浮気をしたため、娘の王位継承権を疑われ、国内は内乱状態に陥りました。
制作を担当したのは、現代作家の、カルロス・ムニョス・パブロス氏です。 -
剣をもったイサベル1世でしょうか。
\ヒソヒソ/ <女王様> \ヒソヒソ/
というこの構図・・・。
女王様って孤独だったんですね・・・。(´:ω;`)ブワッ
しかも、がに股でなんて男らしい座り方w -
「ガレーの間」
壁上部のフリーズには、化粧漆喰のムデハル装飾が施され、2段に銘が刻まれています。上段はカトリックの祈祷文、下段はこの部屋の建設に関する記録だそうです。 -
頭頂部の髪を円形に剃った髪型(トンスラ)なので、修道士ですね。
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天井が、逆さまにした船体に形が似ていたことから「ガレーの間」と名づけられたそうです。
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エンリケ二世とファン1世と、ペドロ1世だそうですが、どれが誰なのか不明・・・。漫画「アルカサル」ファンとしては、気になって仕方ありません。
大人の事情により、最後の方の話の進行が超急ぎ足になってしまったため、理解するのに苦労しました・・・が、結局、争っていたペドロとエンリケの二人の子孫が結婚して、イスパニアの王になったということだったと思います。
何のために闘ったのだろう?と二人は笑っているような気がします。 -
壁画は、セゴビアのマヨール広場で行われた、カトリック女王イサベル1世の、カスティーリャ及びレオン王国女王としての載冠式の様子だそうです。
絵画やステンドグラスを見る限り、厳しく威厳のある女王だったようです。 -
「松の実の間」
天井の松かさに似た装飾が、部屋の名前の由来だそうです。 -
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高貴王と呼ばれるアルフォンソ8世のステンドグラス。
1212年、ラス・ナバス・デ・トローサの戦いでアラゴン王ペドロ2世、ナバラ王サンチョ7世と協力してナースィルに大勝し、イスラム勢力に対するレコンキスタの優位を確立しました。
また、1208年にパレンシアでスペイン初となる大学(バレンシア大学)を建立したことでも知られています。
また、こんなお話も残っています。
アルフォンソ8世はユダヤ人宰相イエフダの娘ラケルを愛妾とし、トレドの王宮で7年間ともに暮らし、国政を顧みませんでした。ラケルは「麗人(ラ・フォルモーサ)」と歌人に謳われる大変な美女でしたが、王の不在中、ユダヤ人蔑視の民衆により虐殺されてしまいました。王がユダヤ人を重用するのを危ぶんだ王妃レオノールと貴族達が仕向けたと言われていますが、王は諸事情から、首謀者達を処罰する事ができなかったといいます。左の女性は、もしかしてラケルでしょうか? -
その娘のベレンゲーラ。
レオン王アルフォンソ9世と結婚し、息子フェルナンドをもうけましたが、ローマ教皇の干渉を受けて離婚を余儀なくされ、カスティーリャに戻り、父王を補佐しました。
父王の没後、彼女の弟エンリケ1世が即位しますが、まだ幼年であったためベレンゲーラが後見人となって政治を取り仕切りました。
1217年、弟エンリケ1世が嗣子無くして事故死したため、ベレンゲーラ自身が女王として即位することとなりましたが、カスティーリャ国民は彼女の息子フェルナンドの即位を望んだため、同年のうちに息子をレオンから呼び寄せて即位させ、自身はその後見人となりました。
1231年に、元夫のレオン王アルフォンソ9世が没すると息子フェルナンド3世に王位を継承させ、結果、カスティーリャ王国とレオン王国は、平和的に再統合されました。
どのような状況にも柔軟に対応し、陰で父・弟・息子を支え続けたベレンゲーラは、とても賢い方だったのでしょう。マドリッドのレティーロ公園には、彼女の彫像があるそうですよ。
長文を読むのが面倒な方は「カステラは文明堂」まで読んで下さいね( ^ω^ ) -
「王の寝室」
壁は、カトリック両王の家族や、騎馬試合の様子が描かれた綾織で装飾されており、樫材でできたゴシック様式のベッドは、金糸で織られ、板絵ケードの天蓋がついています。 -
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「諸王の間」
宮廷の主だった行事が、ここで行われていたそうです。 -
壁上部にはスペイン・ハプスブルク王家、カスティーリャ王国及びレオン王国の歴代王たちの彫像が並んでいます。
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よく出来ているなぁ〜。
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窓から見えるとても長閑な景色。
テンプル騎士団によって建てられたという、珍しい12角形の「ラ・ベラ・クルス教会」にも行ってみたかった。 -
スペイン旅行記⑦に続く
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