世界遺産・和順支石墓群と雲住寺の石仏群

2009/05/06 - 2009/05/06

　２００９年のGWに、釜山→大邱→晋州→順天→宝城→和順→光州→全州→扶余→ソウルと１２日かけて踏破した。
http://4travel.jp/traveler/kankonoki/album/10460906/

８日目
。光州近郊の和順（ファスン）には支石墓という古代人のお墓が世界文化遺産に指定されている。また近くの雲住寺（ウンジュサ）には、素朴な石仏や巨大な臥仏が点在する。これらの石文化を見物するために、光州から日帰りで出発した。

支石墓とはBC1000年〜BC100年ごろに造られた大きな石のお墓で、ヨーロッパから東アジアにかけて存在している。韓国は世界でもっとも支石墓が多い国で、そのうち和順支石墓群は最近まで発見されていなかったので、最も保存状態が良いとされている。

雲住寺はミステリーな言い伝えの多いお寺で、新羅末期に、新羅の国運が日本に流れて行くのを防ぐために、千仏千塔を造ってその流れを食い止めようとしたと言われる。現存するのは石仏93体と石塔21塔のみである。

エリア その他の観光地(韓国)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: JAL

U-square（光州の総合バスターミナル）
　まるで飛行場のウィングのような洗練されたバスターミナル

宝城（ボソン）の茶畑見物を終えて、市外バスで２時間ほどで光州（クワンジュ）のU-squareに着いた。近くのモーテルで１泊し、早朝U-square脇の市内バス乗り場へ向かう。

市内バス乗り場

U-squareの北を接する大通りを東に向かう方向にバス乗り場がある。
乗り場は１つだけで全ての系統のバスが同じところに止まる。表示は光州市内バスのみだが、隣の和順郡内バスも乗車することができる。

ガイドブックで調べた和順郡内バスの218番、318番を待つ

和順郡内バスの車内

218番のバスが来たので、運転手に「（ウンジュサ？）雲住寺」と問いかけると頷いたので、乗車する。

しかし、218で雲住寺に直接行く便は少ない。バスは和順をすぎて、綾州（ヌンジュ）を過ぎ、どこまで行くつもりだと怒られてしまう。

ウンジュサというと、もうとっくに乗り換える停留所を通り過ぎたようで、仕方ないので、そのまま巡回で和順まで戻る

和順の郡内バスターミナル
　１時間時間を無駄にしてしまった。ちょうどこの建物の向かいがタクシー会社だったので、タクシーに乗って雲住寺へ行ってもらう事にした。

雲住寺山門
　３０分20000ｗでタクシーは雲住寺に到着した。入場券売り場にはバスの時刻表が張ってあり、218番が光州発２１本（6:30〜21:25）、318番が８本（6:50から20:55）とあった

雲住寺の案内板
　細い谷に大小の石仏などが配置されている

１０００体を目指して造られた石仏が至るとこに置かれている

北斗七星をかたどった円盤状の石
　直径２mほどの石が北斗七星のように配置されている。左側の尾根を登って行くとある

尾根上にある臥仏
　平和が訪れる日には立ち上がると言われている

臥仏
　奥に人が写っているので、大きさがわかる

奥から正面方向を見た様子
　雲住寺は谷に沿って細長い境内をもつ。

石仏群
　素朴な味わいのなる石仏に、穏やかな気分になれる。
　しかし、日本の運を取り戻す為に造ったとは、日本人としては複雑な心境に。。。

石仏群

大きな石仏
　石のお堂に入れられた大きめな石仏

　じっくり１時間以上かけた散策を終え、次に近くの世界資産の和順支石墓群へ向かう事とします。雲住寺から、路線バスの218番にのって「月谷（ウォルコック）」までそんなに遠くないはずでした。

　ところが、雲住寺の山門で待てど暮らせどバスが来ないのです。小一時間して、バス停は通りまで出ないといけないということに気付き、なんとかバスに乗ることができました。今まで行ったお寺は山門までバスが入って来たので当然入ってくるものと思っていました。今日は冴えない日です。

月谷（ウォルコック）バス停
　雲住寺のバス停で待っていると同じくらいの歳の女性から英語で話かけられた。その女性は旅行で外国に結構行っているそうで、私が支石墓群に行きたいというと、運転手さんにウォルコックで停めてくれる様にお願いしてくれて、大体の道のりも教えてくださった。
　もう昼なので、お腹が減ったので、バス停近くに１軒食堂があったので、チュオクタン（ドジョウをすり潰したスープ）を食べた。とても滋養がありそうで美味しかった。

道の左側にある小学校（トゴック中央初等学校）
　800mくらい行くと左に小学校があると言われた通りにありました。

Y字を左へ
　行き先は「コインドル（支石墓のハングル）」。ここを左に行くと一面畑の道を進む。よく見ると正面の低い山の麓付近が支石墓群になっている。

ビジターセンターらしき施設
　ここで、リーフレットや施設の説明をしてもらえた。ここから５km先までずーっと遺跡内なのです。水分が買えないので水筒持参をお薦めします

展示施設
　ハングル表記のみです。オープンエアーの掘っ建て小屋なのが驚きです。こんな世界資産あるんですね

支石墓
　このような大きな岩がゴロゴロあります。南方式で脚にあたる石が短く、ただ石が置いてある様にも見えます。

ちなみに、北方式（江華島が有名）は脚が長くテーブル状の形態をしています。

狭い谷に１本の道が走り、その脇に点々と支石墓が配置されているのを観ながら進みます

公園の様に整備されたあたり

最大級の石
　高さ４mくらいあります。この下に埋葬されたら、重いでしょうね

支石墓群のようす
　だんだん感動が薄れて行く頃かもしれません

遊歩道が畑に改変されている。
　地主との間にトラブルがあるようです。それにしても大人げないよ。

周囲は完全に農村
　世界遺産になる前は畑だったんだろう。補償が充分じゃなかったのでしょうか。

水飲み場
　史跡内は一切自動販売機がありません。あるのは３カ所程の湧き水飲み場だけです。飲もうか飲むまいか迷います。

水質検査結果
　なんでしょうが、読めません。飲めんかったら貼ってないよ、と思って乾きを癒すことにしました

もう１時間近く歩いて疲れましたが、まだまだ、道は続くのです。

採掘場跡と言われる場所
　尾根付近に露出した岩を切り出して、下に運んだところです。何となく自然落下したようにも思えたりします。

反対側のゲート
　駐車場があって、それなりの雰囲気です。こっちから入った方がありがたみを感じるでしょう。史跡内は自由に車が通行出来ますので、車で廻ったら、楽でしょうね。

さらに１０分程歩くと、民泊街や研究施設のような建物があるエリアには、このように世界文化遺産というアーチがありました

さらに、２０分ちょっと歩くと、光州行きバスがじゃんじゃん通る大きな街道にぶつかります。待つ事１０分で光州行きの和順郡内バスがやってきました。トータル９kmにも及ぶ世界遺産見物が終わりました。タクシーを使われる事をお薦めします。

光州のU-square
　軽食を買い込んで、これから李氏朝鮮王朝の故郷、全州へ行く事とします。

全州行きのバスの車内
　座席が３列の優等バスで、広々していました。

全州高速バスターミナル
　１時間半で全州に到着、夜９時すぎ、近くのモーテルに宿をとりました。

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