熊野古道中辺路を滝尻王子から発心門王子(トータル行程：約30.8km)まで歩いてきました。<br /><br />vol.２は滝尻王子から、昼食休憩をした高原霧の里休憩所までの内容となっています。<br /><br />【vol.２の行程】<br />滝尻王子 → ネズ王子 → 熊野高原神社 → 高原霧の里休憩所<br />　　　　(0.5km) 　　　(3.2km)　　　　　　(約0.1km)<br /><br />【一日目の行程：合計13km】<br />滝尻王子 → ネズ王子 → 熊野高原神社 → 大門王子 → 十丈王子→ 大阪本王子 → 近露王子(民宿で一泊)<br /><br />【二日目の行程：合計17.8km】<br />近露の民宿 → 比曽原王子 → 継桜王子 → 中ノ河王子 → 小広王子・熊瀬川王子 → 岩神王子 → 湯川王子 → 猪鼻王子 → 発心門王子<br />

２０１０年３月熊野古道中辺路を歩く【滝尻王子～高原霧の里休憩所】vol．２

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2010/03/17 - 2010/03/18

119位(同エリア592件中)

#世界遺産・遺跡

エリア

熊野本宮・湯の峰温泉(和歌山)

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 1万円 - 3万円

交通手段: 高速・路線バス自家用車徒歩

９時３０分

滝尻王子を出発しました。
これは熊野古道中辺路の道標です。
以前のものからリニューアルされていました。

熊野本宮大社の手前の「７５」まで５００ｍおきに設置されています。
ここが起点の「０」となります。
これから長い道のりになりますが、先ずは歩き始めの第一歩からです。

「千里の道も一歩から」
滝尻王子から歩くと最初は急な傾斜が続きます。
道と言うより山の斜面を登る感覚です。
登り始めて約８５ｍ地点に「胎内くぐり」と言われる大きな岩があります。

岩の間にあるわずかな隙間をくぐれば女性は安産になると言う言い伝えがあるそうです。

大柄な体型の私でもなんとかくぐれましたので、たいていの人であればくぐれるのではないかと思います。

「胎内くぐり」からしばらく歩くと今度は「乳岩」があります。

奥州藤原秀衡が熊野詣に来た時に、夫人がここで産気づきこの岩屋で出産し赤子を残して熊野に向かったが、赤子は岩屋から滴る乳を飲み狼に育てられ無事だったので、そのまま奥州につれて帰ったと伝えられているそうです。

赤子を残して行かねばならないほど秀衡にとって熊野詣は重要だったのでしょうか？
古道ルートはこの岩屋の隙間も通過します。

ちょっと怖いですね。
９時４６分

ネズ王子到着です。
漢字では「不寝」があてられています。
ネズ王子はちょうど滝尻王子から５００ｍ地点になります。
まだまだきつい登り坂が続きます。

日ごろの運動不足がたたって、この頃にはかなり息切れしていました。

このような木の根道と言われる道も所々にあります。

このような比較的平坦な場所もありますが・・・
直ぐにきつい登りが・・・

「人生山あり谷あり」
標高２００ｍ地点くらいまで来たのでしょうか。
下の景色を見るとかなり高いところまで来たことが分かります。
１０時１５分

やっとこさ１ｋｍ歩きました。
かなり遅いペースだと思います。

ここで初めて水分摂取をしました。
リュックを降ろして、小休憩です。
１０時２４分

剣ノ山経塚跡到着です。
その名の通りここで明治末期に壷に入った多くの経典が発掘されたそうです。

ここからはしばらく平坦な道が続きます。

滝尻の登り坂の道をクリアーして、ほっとするひと時でもあります。
視界も広くなってきてこの辺を歩いている時は、かなり気分も良かったです。
このように古道には丁寧で分かりやすい標識が設置されています。
よほどうっかりしていたとしても道に迷うことは無いと思います。

熊野高原神社まであと２．２ｋｍです。
１日目は天気にも恵まれました。
ガードレールと道路が見えてきました。

なにやら異臭がすると思ったら、道路の向こうに大規模な養鶏所がありました。

途中で一般道を通過するルートもこれから何箇所かあります。
一般道からもとのルートに戻ります。
１０時５５分

道標「５」まで来ました。
やはり平坦なルートであれば足取りも軽やかです。
切り株がたくさんあるところで、カメラを設置して少し遊んでみました。

ちなみにこれは熊ではありません。
針地蔵尊あたりからまた急な登り坂になります。
やはり登りはきついです・・・
まだ続きます。
足場は整備されいるので、比較的歩きやすいですが結構長いです。
某国営放送の中継アンテナが見えてきたら、この登り坂も終わりです。
後は平坦な道です。
民家も見えてきました。

高原の集落に着きました。
標高３３０ｍからの見晴らしのいい景色です。

生活臭を感じる道です。
古道沿いに綺麗に咲いていました。
これから向こうに見える山の中を横断するように歩いていきます。
第一村人発見！

実はこの案山子に会う前に、既に第一村人のおじいさんに会っていました。
のどかな道を歩いていると癒されます。

先ほどの花も古道の風景を彩ります。
口径４０ｍｍの消火栓ですが、高地にとっては貴重な消火設備です。
黄色の花が多いですね。
１１時３５分

熊野高原神社に到着です。
室町時代の建築様式を持つ熊野古道中辺路参詣道で最古の神社です。
１１時４５分

高原霧の里休憩所に到着です。
ここからは見晴らしのいい景色が見えます。

ちょうどお昼だったので、ここで食事休憩をとることにしました。
以前来た時は地元の方が店番をしていましたが、誰もいませんでした。
どうやら無人になってしまったようです。
また以前はうどんなども販売していたので、今回もそれをあてにしてきたのですが・・・
残念です。
とりあえずテレビを見ながらお昼ご飯にしました。
コンビニ弁当と家から持参したパンです。
ちょっと寂しいメニューになりました(笑)

vol.３につづく。

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#世界遺産・遺跡

この旅行記へのコメント（4）

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ちゃみおさん 2010/03/29 11:06:47

すごい距離ですね〜

熊野古道さん、こんにちは。

熊野古道さんが熊野古道を歩かれたんですね〜(^^)
私は３０キロも歩いたことが無いので、旅行記に書かれていた距離を見て「ひゃ〜！！！すごい〜」って感じでした(@_@)

でも旅行記を読み進めていると、一緒に歩いているような気分になりました。
マイナスイオンたっぷりの山の中を歩いていると気持ちいいでしょうね。
熊出没の不安はあるのでしょうが・・・(^_^;)

続編も楽しみにしています。

　　ちゃみお

熊野古道さんからの返信 2010/03/30 10:25:59

RE: すごい距離ですね〜

ちゃみおさん、おはようございます。

そうですね(笑)
ハンドルネームが熊野古道ですので・・・
今は３０キロを車で行けば約３０分くらいで行けますが、昔の人は１日か２日かかって歩いたわけですから、便利な世の中になったと思います。
しかしその分失ったものも多いのではないかと思います。
日ごろ歩いていないとやはり３０キロ後半ぐらいから足に疲労がたまってきます。
私も今回そうでした。

> でも旅行記を読み進めていると、一緒に歩いているような気分になりました。

そう言っていただけてうれしく思います。
実際歩いていると古道周辺の景色はめまぐるしく変化するのですが、写真にすると同じ風景ばかりになってしまうので、どの写真を使おうか悩んでいました。

> マイナスイオンたっぷりの山の中を歩いていると気持ちいいでしょうね。
> 熊出没の不安はあるのでしょうが・・・(^_^;)
>
> 続編も楽しみにしています。

春先の時季なので、マイナスイオンたっぷりの山中を気持ち良く快適に歩けました。
途中には清流が流れる場所もたくさんあり、精神的にも癒されました。
それと熊は古道周辺でも目撃情報などもあるそうなので、ちょっと警戒していました。
やはり山中では会いたくないですね(笑)

旅行記見ていただいてありがとうございます。
続編も見ていただけるとうれしいです。

熊野古道

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パピーさん 2010/03/29 01:49:07

熊野古道　ＩＮ　熊野古道

熊野古道さん、こんばんは

さすが熊野古道は、かなり急で、けわしい道ですね。

でも、見晴らしの良い場所や、見どころもたくさんあるんですね。

写真も良く撮れていて、臨場感たっぷりです。

vol.3以降も楽しみです。

　　　　　　　　パピー

熊野古道さんからの返信 2010/03/29 07:06:46

RE: 熊野古道　ＩＮ　熊野古道

パピーさん、おはようございます。

熊野古道中辺路は、滝尻王子からの歩き始めからいきなり急斜面が始まるので、初めて歩く人はこの先どうなるのかと不安になると思いますが、この先は標高５００〜６００ｍの道なので登り坂はまだまだあっても、歩き始めのような急斜面はゴールまでありません。
これからは人気の無い山中の道をもくもくと歩き続けるので、少し大げさな表現かもしれませんが、孤独と恐怖を克服する自分との戦いになります。
同じような景色の道が続きますが、高原の集落のような見晴らしのいいところも何箇所かありますので、そのようなところに来た時にはほっとします。

旅行記見ていただいてありがとうございます。
vol.３以降も見ていただけるとうれしいです。

熊野古道

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