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福州へ

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2009/12/30 - 2010/12/30

218位(同エリア261件中)

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池彼方

池彼方さん

馬祖から福州へは船で1時間30分。
馬祖から1時間ほど海上を航行した後、残りの30分は港のある馬尾までミン江をさかのぼります。
川沿いには大小のお寺や廟が見えて飽きることがありません。
キリスト教会も二つほど見えました。
ミン江下流域は中国の中にあっても宗教活動が盛んな土地と見えました。

通関は馬祖側も福州側も仕事をしている時間よりも無駄口を叩いている時間のほうが長そうな至ってのんびりしたものでした。
やはりというべきか福州側のほうが馬祖側よりも建物は立派なのですが、管理が行き届かず雑然とした感じでした。

税関の外に出るとタクシーやバイタクの運転手がわらわらと寄ってきます。
どうせぼってくるのに違いないので、彼らを振り切って歩き出しました。
インターネット上の情報によると税関の近くにバス停があるはずです。

しかし、それらしきものはどこにも見当たりません。
そこへバイタクのおじさんが近づいてきました。
福州に行きたいと言うと、おじさん曰く「4元」。
まさか4元で行けるわけはないわなと思いつつも、バイクの後ろにまたがっていました。
案の定、1キロ余りほど走って路線バスのターミナルでおろされました。

誇りっぽい商店とピカピカのショッピングセンター。
半ば朽ちつつあるような古い民家と高級マンション。
黒い排気ガスを撒き散らすダンプカーとベンツにBMW。
そんなものを眺めながら1時間弱ほどで福州の中心地五一広場に着きました。

広場には仰ぎ見るようなシャングリラホテルがそびえていましたが、そこでは市内地図を買うだけにとどめておいて、事前にロンプラでチェックしておいた于山賓館にチェックイン。

やっぱり中国は中国。
アグレッシブで刺激的で面白く、そして疲れます。
ホテルの部屋に入って、机の上においてあった福州の案内書をパラパラめくっていると太平燕の紹介記事がありました。
太平燕は熊本名物の春雨料理です。
どうやら太平燕のルーツは福州にあるようです。
日本に住んでいる華僑には福州人が多いといいますから、別に不思議なことではないのでしょう。

時間はすでに午後1時を廻っています。
料理の写真を見ていてもお腹が膨れるわけではないので、ホテルの外に出ました。

太平燕
http://gourmet.walkerplus.com/114461030433/

福州名物は肉燕や魚丸と聞いていましたから、それが食べたいところですが、なかなか見つかりません。
結局、蘭州牛肉麺の店に入りました。
スープの味は悪くないのですが、麺が細くて少し残念でした。
出稼ぎなんでしょうかウイグル系の少年がかいがいしく働いていました。

名物の肉燕や魚丸は夕方になって三坊七巷と呼ばれる旧市街で食べることができました。
肉燕は独特の歯ごたえがあるワンタン、魚丸は魚のつみれ団子ですが中にウナギなどの餡が入っています。
いずれも熱いスープに浮かんでいるので、あわてて食べたために舌を軽く焼けどしてしまいました。

福州料理には他に仏跳牆などの名物料理があるそうですが、一人で食べられるようなものではなさそうなのであきらめました。
仏跳牆は台湾でもよく見かけますね。

ぜんたいに「州」という字が後ろについている町は古くから栄えていて独自の料理文化が発達しているというジンクスがあるように思います。
中国なら広州、潮州、蘇州、杭州、揚州。
韓国では全州、光州、晋州。
台湾にも潮州、南州、満州、蘆州といったところがありますが、こちらは料理での評判を聞いたことがありません。
まあ台湾のことですから、そこそこの町であれば間違いないものを食べさせてくれることでしょう。

いずれにせよ福州もジンクスどうりの町といえそうです。
福州では町のど真ん中にあたる五一広場近くに宿を取りました。
夕食後、五一広場に行ってみると、もう夜だというのに多くの人々で賑わっていました。
やはり社交ダンスを楽しむ人々が多いのですが、なかには集団で合唱を楽しむ人々がいたのには驚きました。歌われている歌はどうやら文革時代のもののようです。
50代、60代のおじさん、おばさんが、声を張り上げている姿はなんとめ圧巻でした。






同行者
一人旅
交通手段
航空会社
キャセイパシフィック航空

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  • 南竿港の犬

    南竿港の犬

  • 福州行きの船

    福州行きの船

  • 華林寺大殿。<br />ここの建築様式が東大寺南大門などに影響を与えたという。

    華林寺大殿。
    ここの建築様式が東大寺南大門などに影響を与えたという。

  • 清朝末期に活躍した沈葆の生家。<br />今もなお沈一族の人々が住んでいるようだった。

    清朝末期に活躍した沈葆の生家。
    今もなお沈一族の人々が住んでいるようだった。

  • 五一広場前の毛沢東像

    五一広場前の毛沢東像

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