ドイツ・スイス・イタリア・フランス・カミカゼ旅行記（６１）Lauterbrunnnennまでの風景。

2009/12/28 - 2010/01/05

Wengenに暫らく停車した後、電車は更に次ぎの大きな駅、Lauterbrunnenに向う。

しかし見飽きない景色だ。この様な深い峡谷の景色は日本には見たらず、顔を窓ガラスにくっつけては飽か眺め入る。

谷が深く、山がほぼ垂直に屹立する。大きなUの字の渓谷。巨大な氷河が形作った造形。北海道トムラウシの天空の庭園で、それらしきものを見たが、その大きさも規模も段違いだ。

ああ、そうだ、いつかベルゲンの丘の上から、フィヨルドの町を眺めた、あそこの海を雪原に変えれば、丁度こんな感じになるかも知れない。

何万年か、何十万年かに渡って、年間ほんの数センチ程度の動きで、巨大な氷の底の岩盤を削って、下へ下へと押しやって行く。何十万年かの長い時間の中で、今、こんな巨大なハーフカップの巨大な渓谷が出来上がったのだ。

悠久な時間の流れの中、この自然と仲良く付き合い、日々を暮らしているスイスの人々。土地が痩せ、農業に適さず、ヘルベッチアとしての海外傭兵、精密工業、金融大国。世界平和。

チャップリンは後年の半生をこの国スイスで過ごしたが、矢張り住んでみたくなる国の一つであるに違いない。

エリア ユングフラウ周辺(スイス)

山間の集落を結ぶようにして、線路は延びていく。

谷の底にも大きな村が見える。

又違った角度に大きな谷が見える。

その底に這い蹲るようにしてある町並み。

町を睥睨する山の頂。

向いの電車にスイス人の子供が乗っていた。

電車の外には、凍てつき水の流れも止まった滝も見える。

又次ぎの町に近づいてきた。今度こそ、Lauterbrunnenか・・

いや、又新たな山が目前に現れた。

山を越えた先には又新たなU字の谷が。

谷の広がりと、垂直の岩肌。スイスならではの景観。

矢張り間違いない、Lauterbrunnnenだ。