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「水戸梅まつり」が始まった土曜日、偕楽園に思い立って出かけた。<br /> 第114回、というのだから明治この方、数えているのだろうか。<br /><br /> 予想通り、或いは予報どおりに、梅は三分咲きで、華々しさはなく、わずかに午後からの陽射しが気持ちを浮き立たせてくれた。<br /><br />  臨時駅から常盤神社に参詣して、水戸藩の弥栄を念じ、世界の平和を祈念した。境内で猿回しが人を集めていたが、サルもさることながら親方ならぬ妙齢のお姉さんが、言葉巧みに喝采を博しているのに感心した。<br /> お布施はご随意にといいながら、500円以上に何だか付録のお守りをつけて、商売上手だった。みるみる竹ザルには千円札が投げ込まれた。<br /> エテ公の餌代には十分すぎる。<br /><br /> 好文亭という水戸公の別宅というか別荘の二階からは、良き眺め。建物脇にははや満開の紅梅、眼下に千波湖。殿様の贅沢は、後世の民の誇り。<br /><br /> 「梅大使」のたすきを掛けた着物姿の娘さんたちが繰り出して、カメラ持ちの餌食になっていた。黄門様と助さん、格さん姿の役者も登場し、こちらは観光客と並んで記念写真に収まっていた。<br /><br /> のどかなものだ。<br /><br />  千波湖には水鳥が憩っているのだが、黒鳥の腹に木の矢が刺さっていた。誰の仕業か。子連れの母親が涙ぐんでいたが、詮方無し。<br /> 観光バスが押し寄せて来たが、トイレが少ないのに気付いた。<br /> <br /><br /> 歩くにはしんどくて、また下り鈍行に乗り、水戸駅へ移動した。<br /><br /> 目的は、弘道館。<br /> ここの梅も、まだまだ。<br /><br /> 展示物の中に「弘道館学則」の復刻があったのだが、その一、から、読めない字があった。<br /> 「神儒一致、忠孝一致、文武一致、学問事業一致、治教一致」が水戸学の真髄であったそうな。だが、学則の初めから漢字がわからない。<br /> 茶店の売りオバに、浅学非才なれば「学則のコピーはないか、調べたいから」と頼んだが、どうも見つからなかった。「今日は事務所のセンセイも休みで・・・」と弁解された。<br /><br /> 何となく岡山の閑谷学校を思い出していた。武士と庶民と相手は変わっても、江戸の学校のバックボーンが単純明快であることに、感心する。<br /> 今時どこの学校にも「目標」や守るべき規則などが掲出されているのを見るが、どうも「似非モノ」っぽく見えるのは、何故か。<br /><br /> あんこう鍋を食さず、帰宅した。残念。<br />

偕楽園 梅三分咲き

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2010/02/20 - 2010/02/20

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MUSA Taizo  牟佐退蔵(PenName)

MUSA Taizo 牟佐退蔵(PenName)さん

「水戸梅まつり」が始まった土曜日、偕楽園に思い立って出かけた。
 第114回、というのだから明治この方、数えているのだろうか。

 予想通り、或いは予報どおりに、梅は三分咲きで、華々しさはなく、わずかに午後からの陽射しが気持ちを浮き立たせてくれた。

  臨時駅から常盤神社に参詣して、水戸藩の弥栄を念じ、世界の平和を祈念した。境内で猿回しが人を集めていたが、サルもさることながら親方ならぬ妙齢のお姉さんが、言葉巧みに喝采を博しているのに感心した。
 お布施はご随意にといいながら、500円以上に何だか付録のお守りをつけて、商売上手だった。みるみる竹ザルには千円札が投げ込まれた。
 エテ公の餌代には十分すぎる。

 好文亭という水戸公の別宅というか別荘の二階からは、良き眺め。建物脇にははや満開の紅梅、眼下に千波湖。殿様の贅沢は、後世の民の誇り。

 「梅大使」のたすきを掛けた着物姿の娘さんたちが繰り出して、カメラ持ちの餌食になっていた。黄門様と助さん、格さん姿の役者も登場し、こちらは観光客と並んで記念写真に収まっていた。

 のどかなものだ。

  千波湖には水鳥が憩っているのだが、黒鳥の腹に木の矢が刺さっていた。誰の仕業か。子連れの母親が涙ぐんでいたが、詮方無し。
 観光バスが押し寄せて来たが、トイレが少ないのに気付いた。
 

 歩くにはしんどくて、また下り鈍行に乗り、水戸駅へ移動した。

 目的は、弘道館。
 ここの梅も、まだまだ。

 展示物の中に「弘道館学則」の復刻があったのだが、その一、から、読めない字があった。
 「神儒一致、忠孝一致、文武一致、学問事業一致、治教一致」が水戸学の真髄であったそうな。だが、学則の初めから漢字がわからない。
 茶店の売りオバに、浅学非才なれば「学則のコピーはないか、調べたいから」と頼んだが、どうも見つからなかった。「今日は事務所のセンセイも休みで・・・」と弁解された。

 何となく岡山の閑谷学校を思い出していた。武士と庶民と相手は変わっても、江戸の学校のバックボーンが単純明快であることに、感心する。
 今時どこの学校にも「目標」や守るべき規則などが掲出されているのを見るが、どうも「似非モノ」っぽく見えるのは、何故か。

 あんこう鍋を食さず、帰宅した。残念。

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