2010/01/25 - 2010/02/08
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ちびのぱぱさん
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山田長政の生涯を描いた「風雲児」※を三分の二ほど読んだ段階でこの旅に出ました。
山田長政がようやく台湾に着いたあたりでして、アユタヤのアの字も出てこなかったのですが、
とにかくアユタヤの地をこの足で踏んでみました。
※白石一郎著全二巻の第一巻
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道
-
バンコクからアユタヤへは汽車で行くのがよろしゅうございます。
13年前と同じ、普通列車の3等に乗りました。
前回は一緒だった父も一昨年亡くなり、今回は妻と二人だけになります。
10時50分発に乗ろうと思い、5分前に窓口に行くと11時20分のに乗ってゆけと言われました。
思っていたよりいろいろな列車があるようです。 -
汽車の行き先は「タクリ」。
亡くなった父が、第二次大戦中に陸軍飛行部隊として駐留した土地です。
持参した「アジアの弟子」(下川裕治著、幻冬舎文庫)を読んでいたら、タクリは今ではタイ空軍が基地を構えているようです。
著者の下川さんがこのタクリーに、知り合いの軍人さんの昇進パーティーに招かれて、
妻帯者だったにもかかわらず、お嫁さんを世話されるというエピソードが書かれていました。
「今でも、別の空軍がいるんだ。」
と、子供の頃父から聞いた、ペットのさるにウイスキーを飲ませた話や
食料にしようとしてコブラに毒液を拭きかけられた話などが思い出されたのでした。
父から聞いた「南方」での話はなぜか、そんな間の抜けた話ばかりでした。
前回、夜行列車でチェンマイからバンコクに戻る時この駅を通りかかりました。
上段の寝台に寝ていたはずの父が深夜にもかかわらず、
きらきらする目で無人の駅のホームを見つめていたのを思い出します。 -
乗客は6割程度の混み具合。
ちょうど良いですね。
途中から妻の隣に60くらいの小柄な男性が座り、なにやら茶色の粉の入った小瓶を開封しています。
男性は、小さなスプーンで一かき取り出していました。
今までかいだことのない様なにおいがします。
やがておじさんはぐっすり眠りこけ、時折妻によしかかるので妻は難儀をしていました。 -
アユタヤには定刻より4分早い13時ちょうどに着きました。
あるいは13時04分は発車時刻で、13時が到着時間だったかもしれません。
駅前の焼鳥屋のにおいがたまらず、ハツと砂肝を一本ずつ買いました。(各5バーツ)
地方は安いですね。 -
渡し船に乗ります。
アユタヤへはこの入り方がよろしゅうございます。 -
渡し船を下りたところにある市場の食堂で、25センチほどの魚の唐揚げを頂きます。
市場には、この鯛の様な魚が売られていて、赤いのと青いのがあります。
これはそのどちらなのか、そして何という名の魚なのか、聞き忘れました。
なかなか行けます。
90バーツです。 -
自転車を借りて午後のアユタヤ散策に出かけました。
まず、エレファントキャンプに行ってみました。
大勢の日本人観光客が団体で訪れていて、楽しそうに像の背中に乗って遺跡巡りをしていました。
ぞうを操っている御者の中には高校生くらいに見える男の子もいて、
観光客の求めに応じて、像にポーズを取らせているのでした。 -
エレファントキャンプの道を隔てた反対側に、門柱の上に乗って、黙々と踊り続けるおじさん発見。
短パンに黄色いTシャツといういでたちで、音楽なしに割と激しく踊っております。
顔はにこにこ。
妻は、ビデオカメラを向けていましたが、私は写真を撮る気にはなれませんでした。
そういうわけで、写真はビデオからのコマ出しです。
何となく憎めない顔のおじさんでした。
そしてその晩、私の夢に現れて私を苦しめたのでした。 -
日本に帰ってから「風雲児」の続きを読みました。
歩いてきた土地の様子を思い浮かべながら読むと、情景が目の前に広がります。
ビルマ軍と戦うゾウの大群や、チャオプラヤーを行き来する御朱印船。
アユタヤ王宮の総理大臣カラホームがお忍びで日本人町を訪れる時に乗る小舟。 -
物言わぬ遺跡の……
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饒舌な語り口。
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額に流れる汗をぬぐって木陰に腰を下ろすと
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可憐な花が目に入ります。
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オレンジを搾った様な夕日の色に染まる。
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次第に人気のなくなる遺跡にたたずみ、物思いに沈むのもまた旅の情け。
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