倍良く見える、バイヨーク

2010/01/25 - 2010/02/08

　煙と何とかは高いところが好き！

　私も大好きです、高いところ！

　只それだけの理由で泊まってみました。

エリア バンコク(タイ)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー
• 航空会社: 大韓航空

「I さんじゃありませんか！」

　午後11時台の到着客でごった返す、スワンナプーム空港の3番出口付近で、不意に誰かに声を掛けられました。

「えっ？え〜〜！！！　Ｏさん？？」

　驚きましたね〜、6，7年ぶりで会ったその人は北海道の知り合いＯさんでした。

　現在、アユタヤに奥さんと暮らし、今日はたまたま日本からの知り合いを迎えに空港に来ていたのだそうです。

　空港近くのトンタリゾートの迎えのシャトルが来てしまったので電話番号を交換し、再会を約して分かれました。

　ちなみに、写真のトンタリゾートは3番出口付近に無料の送迎シャトルを出してくれて、朝食付きで2500円くらいですから利用価値大です。

　ホテル前の通りのタクシー乗り場から、180バーツでバンコク中心部のバイヨークスカイホテルまで行ってもらえました。

　ホテルの人の話ではバスもあるようですけど、そこまでは節約しなくても良いかな。

　ホテルの周りにはコンビニや、夜には屋台が出ます。

　高いですね〜、バイヨークスカイ。

　泊まったのはスカイゾーンと言って、真ん中いら辺の階層でしたが、

　受付の若い男性は、それはそれは長いこと端末と格闘しております。

　「なるべく高いところにお願いね、煙と一緒ですから。」

　彼は、「分かってますよ。」という感じてうなづいて、それから57階の部屋のキーをくださいました。

　部屋はとても広いですね。

　窓は全面がガラスになっていて、私の気持ちをよく分かっていてくれます。

　どこかに、「50階以上の窓は定期的に清掃を行っています。」とあって、

　ぼんやり窓の外を眺めていたら、窓掃除のゴンドラがあがってきてびっくりしました。

　最上階の回転展望デッキに出ると、本当に高いです！

　

　金網があるだけで、遙か彼方まで見渡せます。

　遠くにチャオプラヤーの流れが、ゆったりと町を切り抜いています。

　それはなんだか、破った写真をつなげた時の裂け目のようにも見えました。

　少しホテル周辺を散歩してから部屋に戻って、ちょっと一眠りすると、いつの間にか日が暮れていました。

　仕入れてきた焼き鳥とビアチャン（タイのビール）でささやかな夕餉。

　

　次第に暮れてゆくにつれ、街は闇の中に浮かぶ星空と変わって行きます。

　最近アパートの4階に引っ越しました。

　それまでは、木造のアパートの二階に住んでいて、お隣の一軒家の二階にちょっと見下ろされる感じで暮らしておりました。

　その窓からの景色と比べると、まさに非日常体験。

　旅の醍醐味ではないかと思います。

　バイヨーク。

　バイヨク。

　「倍良く、見える……か。」

　独りごちてみましたが、隣にいた妻に聞きとがめられ、

　「親父ギャグね。」

　そのとおりです。

　翌朝は、81階の朝食会場で。

　この景色が何よりのごちそう。

　朝日の中に浮かぶ、大都市バンコク。

　いつまでも飽かず、眺めておりました。

　帰りに記念に部屋ナンバーを「ぱちり。」



※表紙の写真は、偶然撮った二枚の写真を何とか合成して、ようやくホテル全景を納めたものです。雑な仕事ですが、ご愛敬で。