2010/01/09 - 2010/01/10
2978位(同エリア8192件中)
まゆままさん
しばらく封印していた(食べ過ぎるという理由で;)香川へのうどん旅が、この度復活!
といっても表向きはうどん旅だが私にとっての真の目的は建築巡り・・
旦那に好きなうどんを思いっきり食べてもらってる間に私はせっせと香川各地の建築巡りをしようという一石二鳥のすばらしい?計画を思いつき、久々に香川へ行こうという話が浮上した。
いかに家族に負担をかけることなく建築巡りを楽しむか?を課題に「うどん」と「建築」を絶妙に織り交ぜた、我ながらなかなか無駄のない周到な計画を元に香川への旅を決行。
過去のほんとのうどん旅はこちら↓
さぬきうどん旅2007&うどん旅メモリーズ1999~2006
http://4travel.jp/traveler/mayumama/album/10116659/
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
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うどん旅の朝は早い。
いつものごとく前夜、子どもたちには服を着せて寝かせ、
翌朝は5時半起きで速攻車に乗り込み出発!
吉備サービスエリアで運転手、旦那の朝のコーヒータイム休憩。
レトロ感たっぷりなDyDoの復刻堂自販機がおもしろい。 -
最初の目的地、坂出に到着。
旦那と子どもたちは朝ごはんにまず一軒目のうどん屋「兵郷」へ。
旦那子どもたちがうどん屋へ行ってる間に私はチェックしていた建築物を巡ることに。
坂出市郷土資料館は商業学校が県立に昇格した際に大正9年に建てられたものだそう。
昭和53年に郷土資料館として開館され、民具や考古・歴史資料などが展示されている。 -
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郷土館から出てちょうど向かいにあった民家が目に飛び込んできた。
玄関ポーチ周りや軒などにちょっと凝った飾りやタイル使いが趣のある建物だった。 -
大正9年建築の後藤産婦人科医院。
赤い屋根がとても印象的な瀟洒な雰囲気の建物。 -
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少し行くと見えてきたのは木田歯科医院。
ここでうどん屋「兵郷」へ向かう旦那、子どもたちとはルートを外れて一人散策へ。 -
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レトロなたばこやさんのショーケースも・・
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本町商店街入り口近くにはこんな薬局が
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さびれ気味の本町商店街へ入る。
衣料品店の水尾メリヤス。 -
窓の桟の模様がモダン
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隣も水尾メリヤス。
上を見上げるとアーチ状の窓がつく重厚な雰囲気の建物が顔をのぞかせてた。 -
土日だからか?ガランと少しさびしげな商店街を進む。
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商店街を進むと見えてきた高須商会(昭和8年頃築)も和洋折衷な雰囲気が独特。
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高須商会の両脇にある石のうだつは洋風でアールデコ調の美しいデザイン。
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百十四銀行坂出支店は昭和5年建築。
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鎌田醤油の本店。
こんなとこにあったんだ・・
大正期の建物だそう。 -
元町商店街の入り口に建つ角本・金栄堂は昭和9年築の建物。
元は本屋さんだったそう。
現在一階は喫茶店になっていた。 -
最上階の丸窓にはステンドグラスが入っていて三階にはアーチ窓が並んでる。
中から見てみたいものだ〜
しかしさすがに一階の喫茶店でお茶する時間もないので言い出せなかった・・ -
最後の予定してた一軒、鎌田共済会郷土博物館へ。大正11年築
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木製の窓枠のアーチ窓が並ぶ。
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坂出の町並み、もっと練り歩けば何かありそうだったけど、そろそろタイムリミット。
うどんを食べ終え郷土館、図書館で待機していた旦那、子どもたちと合流。 -
坂出の後は、宇多津にある私の好きなうどん屋、「おか泉」へやって来た。
息子はさっき食べ過ぎてしまったようでパスということで三人でうどん屋へ。
麺がつやつや光ってる〜
生醤油うどん。 -
こちらはおか泉名物、登録商標でもある「冷天おろし」
久々のおか泉のうどん、美味しかった〜〜満足! -
私たちが出てきた頃、列ができ始めてた・・
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おか泉の後近くにある登録有形文化財、倉の館三角邸(旧堺家住宅)へやってきた。
倉の館三角邸は肥料販売業で財を成した堺芳太郎氏が昭和初期に接客用のお座敷として建造したものだそうで内部の床の間や廊下、玄関には入手困難な銘木がふんだんに使われ、贅を尽くした建物になっている。
現在は町の多目的施設として利用されているそう。 -
建物の一隅には避雷針のついたとんがり屋根の洋館がある。
アーチ窓のステンドグラスは町の施設になってから新調されたものだそう。 -
玄関の照明。
これは新しいもの?! -
洋室のステンドグラス。
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廊下にも銘木が使われているという。
主座敷、他の和室の床の間は5通りの格式の異なった床の間があり、それぞれ趣向が凝らされているという。
この日は部屋を借りられてるグループがおられたので見学は遠慮。 -
廊下から中庭を
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宇多津の後は多度津にある洋館二軒を見に行った。
ここは道路を挟んで向かい同士に二軒もゴージャスな洋館が建っているすごい地帯!
こちらは昭和15年建築、国登録有形文化財の山本医院。
昭和の建物とは思えない凝った装飾が見られた。 -
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病院の前にはなぜかトナカイの像が。
これは新しいもののようだけどどういうつながりが?!
病院の雰囲気になんとなく合ってなくはないが・・ -
現在も内科医院として使われているようで、ちょっと玄関に足を踏み入れてみた。
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明るい木目調の内装もすてき
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そして山本医院の斜め向かいに建つ旧楽天堂医院は大正元年の建物。
外観がすばらしく濃度の濃いゴージャスな洋館!
現在は印刷屋さん?の店舗として使われているよう。 -
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凝った窓枠に優雅なレリーフ
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玄関ポーチの柱は豪華なコリント式。
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そしてやって来た丸亀。
ここでは旦那、子どもたちにとっては三軒目のうどん屋になる「綿谷」、そしてその後は「うちわミュージアム」で丸亀の特産品のうちわについて学んでくるようにとの指令を出し、私は適当なところで車を降ろしてもらった。
大野写真館、昭和26年建築だそう。 -
全体的にはシンプルな建物なのに、ショーウィンドウになってるこの部分だけは装飾が豊富。
元々の出入り口のようだ。 -
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この建物もきれいに塗りなおされてるが古そうな・・
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離れて見ると屋根が瓦葺きになってて不思議なたたずまいだった。
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重厚な町屋が・・と思ったら
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隣接してサーモンピンクの洋館を発見。
昭和11年建築の元医院診療室だそう。 -
高松信用金庫丸亀中央支店(旧丸亀信用組合事務所)
昭和11年建築 -
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地図を見るために立ち止まったら、目の前の閉まっていた骨董品屋に用事があったおばちゃんに、私も客だと思われたようで声を掛けられた。
建築巡りをしてる、と言うと「それならこれを見なくちゃ〜」
と連れて来られた隣にあった建物、「秋寅の館」。
大正末期に秋山寅吉氏によって農機具・鍛冶を扱う鉄の商売の為建てられたもの。
太平洋戦争中は空襲の恐れにより解体保存されたが、戦後、この場所に再築されたのだそう。
以来平成3年まで鉄を取り扱う「秋山寅吉商店本社」として営業されてきた。
現在は「まちの駅」として観光案内所兼レンタルスペースなどとして活用されている。 -
二階部分の外壁を覆う黒光りするタイルがすごい威圧感のある建物。
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店内も当時の商店の面影を残す。
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商店当時のカウンターが残る。
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家族と今別行動で散策中で・・と言うと、おばちゃんはそれなら急ぐわね〜と言いながら、せっかくなのでお茶をいただきましょう。と
出していただいたお茶を飲みながらしばしお話を。
うどん屋を経営してるというおばちゃん、ここへ来る前、おか泉で食べてなかったら立ち寄らせてもらったんだけど・・
奥には畳敷きの大広間も。 -
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そしてこの館の中に残る防空壕も見せていただいた。
表側は鉄の重い扉になっていて、それを開けると階段が。 -
中に入ってもよい、とのことだったので初めて防空壕の中へ入るという体験ができた。
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天井は意外と高くてちょうど立ってられる程度、中には備蓄品を置く棚が周りを囲んでいて四畳半?くらいのスペースがあった。
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裏へ回ると中庭があり、古い蔵も建っていた。
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当時使われていた洋風の金庫。
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この後、銀行を改装した施設、スペース114へ行く、というとおばちゃんは道案内をしてくれ、「あんまり付きまとうと悪いんで」と言われてお別れした。
ここは昭和2年に建てられた百十四銀行丸亀支店だった建物で現在は「スペース114」という飲食・喫茶コーナーや多目的施設として活用されている。 -
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旧銀行らしい吹き抜けの大空間。
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奥には飲食・喫茶のコーナーがある。
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階段柱の装飾
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二階へ上がってホールを見降ろす。
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分厚い扉の金庫も健在。
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ここにおられた方が金庫の中も見せてくださった。
階段が付き、二階建の金庫。 -
そして一旦商店街を抜けて駅の北側へやって来た。
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ここでショックなことが・・
見るのを楽しみにしてた建物の一つ「津坂洋品店」が見つからず、たばこやのおばちゃんに聞いてみたら、「そこのシートがかかってる建物。取り壊されるところよ。」と・・
ガーン・・ -
シートの隙間から見ても、見えるのはこれだけ;
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津坂洋品店から少し行くとタイルの装飾とアーチ状の窓にはカラフルな色ガラスが入れられたお宅。
昭和13年の建築だそう。 -
タイルの装飾も凝っている。
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ステンドグラスと思いきや窓にはV字模様の桟が入ってアーチの下の部分は引き戸になっていて開閉できるようになってるみたい。
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玄関扉の上に入れられた色ガラスの欄間も素敵。
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しばらく線路沿いを歩き、線路沿いから少し道を入ったところにあった堀家時計店。
昭和初期に建てられたもので登録有形文化財となっている。
元医院だそう。 -
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まだもう少し時間がありそうなので商店街へ戻った。
甘月堂は昭和初期の建築だそう。 -
大正12年建築の重元果物店店舗は先ほど見た秋寅の館に似て、二階の外壁は
黒漆喰塗と黒色タイル貼りで仕上げられている。
これは香川県では丸亀と多度津独特の仕上げなのだそう。
登録有形文化財。
かわいいリンゴ模様のシャッターが二階の重厚さと対照的で面白い・・ -
この散髪屋さんも古そう。
建物上部にはアーケードに隠されてるがレリーフが貼り付いていた。 -
昭和初期の建てられた和菓子店、寶月堂工場。
元砂糖卸問屋だったそう。
ああ!この建物もなんともいえず風情があるなあ。 -
隣接していたのはやはり二階は黒漆喰塗と黒タイルで仕上げられたもの。
二重のうだつが存在感たっぷり・・ -
これにて丸亀の建築巡りを終了し、うちわミュージアムでうちわについて学んでた家族と合流、この後善通寺へ向かった。
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この旅行記へのコメント (8)
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- かもっちさん 2012/02/10 21:31:48
- 今月四国に行きます〜
- ...と言ってもうちは夫が鉄道好きなので
バースティ切符を使って、JR路線を3日で乗り尽くす(苦笑)のが
最大の目的なんですけど。
一緒に付いて行くので、何か面白い場所はないかと
こちらにお邪魔したらやっぱりあった〜(*^^)v
とても全部は回れないけど、雰囲気だけでも楽しめたらと思います。
タイルの家、まだあるかなぁ・・・
- まゆままさん からの返信 2012/02/10 22:44:39
- RE: 今月四国に行きます〜
- かもっちさん
四国へ行かれるんですね。
いいですね〜私もまた久々行きたくなってきました。
参考になるとうれしいですけど、駅近のものがあったかどうか?!
ぜひ楽しんできてください〜
JR乗り尽くしもがんばってきてください(笑)
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- romanさん 2010/02/10 22:23:38
- はじめまして♪
- まゆままさん こんばんは。
うどんが大好きなので、いつか香川に行きたいと
思っておりました。
が、まさかこんなに素敵な建築物が隠れていたなんて!!
と言うよりも、全く知りませんでした!!
いかに家族に負担をかけることなく建築巡りを楽しむか?の課題を
見事に再現されて、尊敬致します。
香川の隠れた魅力を教えて頂き、
心より感謝です。
これからもどうぞ宜しくお願いします。
建築もうどんも大好きな ろまん
- まゆままさん からの返信 2010/02/11 21:51:41
- RE: はじめまして♪
- romanさん、はじめまして!
香川の旅行記、見ていただきありがとうございます。
romanさんもうどんと建築がお好きなんですね。
私も長年?香川へ通っていたにもかかわらず、建築を重点的に見たのは
今回初めてでしたが、探せばいろいろとあるもんですね〜
何度か訪れていた地でもあるので計画は立てやすかったのかもと思いますが。
家族に負担・・かけてないように見えますか〜?そうだとうれしいです。
家族や子どもメインに考えるともっと楽しいプランもあると思いますが・・
我が家に生まれて来た宿命?とあきらめてもらって
今後も建築巡りに付き合ってもらうしかないかなあと思ってます;
romanさんも香川へ行かれる時はぜひ、うどんと建築のコラボ旅?楽しんできてください。
こちらこそ又よろしくお願いします〜
-
- たらよろさん 2010/02/02 21:01:16
- さすが!!
- こんばんわ〜〜
うどんめぐりと建築巡り、
その両方を一緒にしちゃうなんて、なんてスゴ技!!
さすが、まゆまま様。
おか泉のエビが美味しそう。
私もそろそろうどん巡りに出かけなくては。。。
たらよろ
- まゆままさん からの返信 2010/02/02 21:37:41
- RE: さすが!!
- たらよろさん、こんばんは!
スゴ技ですか〜
お褒めいただきありがとうございます〜
が、私は今回は建築に専念したため?うどん屋は二軒に抑えました。
いつも食べ過ぎてしまうのでちょうどよかったかも?です・・
たらよろさんもそろそろうどん巡り行って来てください〜(笑)
-
- ゆういちろうさん 2010/01/28 13:21:38
- 感服です
- まゆままさん、こんにちは!
うどんと近代建築のコラボレーション(?)、楽しませて頂きました。
どうやら続きもあるようで、そちらも楽しみです。
それにしてもまゆままさんの近代建築に懸ける情熱は
本当に凄いものがありますねぇ。恐れ入ります(笑)
そしてそれを家族の皆さんに迷惑を掛けないよう
遂行するテクニック!脱帽です。でも大変参考になりました。
私もいつかさぬきうどん巡りをしてみたいと思っていて
でも見所が高松城と栗林公園くらいしか思いつかなく
それだけではイマイチ惹かれるものがなかったのですが
しかし近代建築やレトロな町並みも楽しめそうな事が分かり
香川県が俄然輝いて見えてきましたよ〜!
作成中の旅行記も楽しみにしています。
ゆういちろう
- まゆままさん からの返信 2010/01/28 22:15:33
- RE: 感服です
- ゆういちろうさん、こんばんは!
うどんと近代建築のコラボ?旅行記、見ていただきありがとうございます〜
近代建築にかける情熱、ですか・・
言われてみてふと思いましたが・・皆こんなにまでして巡らないものなんでしょうか?!
家族、という障害?を乗り越えて巡る建築というのは又普通の建築巡りでは味わえない
醍醐味がありますね〜(あるかな?!)
今回は久々計画にものめり込み、楽しかったです。
家族にはなるべく迷惑をかけないよう、いろいろと自分では工夫したつもりではいるんですが
果たしてどうか・・
ゆういちろうさんも香川へうどん巡り考えておられましたか〜
参考にしていただけたら幸いです。
行かれる時は私も周り切れなかった建築もぜひ網羅してきていただきたいです〜
まだまだ探せばいろいろありそうな香川です。
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