2009/09/30 - 2009/09/30
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maki5963さん
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シュターデはハンブルクの西およそ35Kmほどのところにあるエルベ川河口に近い古い港町です。ハンブルクからは電車で1時間足らずと一番近いですが、リューネブルクからでも乗り換えを含めても1時間20分ほどなので日帰りで町歩きをしました(ICを使えば50分あまり)。
この町はかつてハンザ同盟の交易港として栄えていましたが、その後ハンブルクが港町として発展するにしたがい衰退し、現在は人口4.5万人ほどの小さな町です。町の歴史は古く1200年頃に始まりますが、1645年〜1712年にはスェーデンの支配下となったり、1659年に町の2/3(500戸)ほどを失うという大火に襲われたりと幾多の歴史があります。多くの建物がこの時の火災で失われているので、現在の建物はその後再建された17世紀頃のものが多いようです。
川と運河に囲まれたレンガの小さな町は(晴天もあってか)明るい雰囲気が印象的で、ちょっと日本の小樽のような感じもしました。
リューネブルク(W)9:34ME→H.harburg10:08/10:24ME→シュターデ10:55着
シュターデ14:03ME→H.harburg14:37/14:46ME→リューネブルク15:21着
シュターデ公式サイト
http://www.stadt-stade.info/default.cfm?mi=10
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ドイツ4日目、初めてこんな青空になりました。
リューネブルク東駅の向かいにあるこの建物が西駅、といってもこの表側を見ると入り口にカジノとあって駅があるようには見えません。 -
変わった造りですが、駅はこの建物左手に階段があって、そこを上がった裏手がホームです。
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こちらが裏側のホーム。西駅はホームがあるだけでチケット窓口や売店は東駅にあります。リューネブルク→シュターデ間は片道5.75E。
行ったときは人気もなく閑散としていて、ホントにここに電車が来るのかしら?とやや不安になりましたが、出発前には数人やってきて、、 -
・・時間前には電車も到着して一安心、9時34分発のメトロmetronomに乗りました。
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メトロは新しくきれいで快適な車両、ガラガラです。
北ドイツではこのMEとかHEX(Harz-Elbe-Express)、ERB(Eurobarn),CAN(Cantus)など聞き慣れないものがありますがみなDBパスで乗車できます。 -
途中Hamburg-Harburgで乗り換え。ここはハンブルクの南玄関のような交通の要所なので多くの電車が停車します。
16分の待ち時間があったので駅を出て駅舎を撮ってみました。 -
10時55分シュターデ着。
旧市街へは駅を出て左に行き(この写真の右手前方・バスターミナル方向)、次に右手にある大きな通りBahnhof.strへ進みます。 -
前方Bahnhof.str。すぐ橋が架かっていてそれを渡って進みます。旧市街はシュビンゲ川Schwingeの堀に囲まれています。この川は町の5Kmほど先でエルベ河に合流します。
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バーンホフ通りからホルツ通りHolz.strを少し行くと広場Pferde-marktがあります。この日は広場にお店が出ていました。
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プフェアデマルクト。
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旧市街のメインストリートHoeker.str、古い建物やお店が並び一番賑やかな通りです。
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この通りをちょっと入った所にある教会St.Cosmae。六角形の塔が特徴的なこの教会は13世紀に建てられたもの。
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明るい教会内部祭壇。
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この美しいパイプオルガンも由緒ある有名なものだそう。
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花屋さんの店先でしばしば見かけたエリカ(ヒース)の花。花屋さんにはあるけど天然ものはもうおしまい。栽培種ではいろんな花色が出てますが、ハイデでは一面ピンク〜赤紫で見事な景色だそう(憧れ)。
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この通りにあるHoekerhus。この建物は1650年築で大火から守られた貴重な家。中世の商人の家のうちで最も良い状態で残っています。美しく飾られた正面など14〜15世紀の典型的な家のレイアウトです。
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通りが狭くうまく撮れませんが反対側からの全体像。下は青果のお店のようです。
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通りの突き当たりにこの町の最も有名なスポットFishmarktが見えてきます。
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フイシュマルクトの橋の上から。
両岸に17世紀の木組みの家々が並ぶ歴史的なシュターデ旧港地区風景です。 -
水路の両岸に趣のある建物が並ぶフォトスポットです。水路の中にあるのは船となぜかサイ?
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橋の正面あたりの建物。この辺りにはレストランやカフェも多くのんびり過ごせます。
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橋から左手に続くBungen.str。角にある修復された漆喰装飾が美しい家は17世紀に絹商人によって建てられたKramerhus・商人の家。
この先にも由緒ある建物があったのですがなぜか行かずじまいに、、(残念)。 -
ここはHansenhafen、13世紀に築かれたハンザの港で当時の姿を保っているそうですが、港は15世紀にはすでに衰退していったようです。
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どことなく小樽を思わせるような風景です。手前にある建物はオリジナルが1621年築のヴェーザールネッサンス様式のファザードが美しい商人の家です。しかし1930年に破壊されたのでファザードだけが再建されています。
また正面に見える大きな建物はSchwedenspeicherかつてのスェーデンの倉庫で、現在はエルベ川流域の歴史に関する博物館になっています。 -
このFishmarkt岸にある魚を持つ婦人の像。
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倉庫の博物館の向こうは大きな通りと川に突き当たり、新しい港もこのあたりにあります。シュターデの観光案内所も博物館の向こう側にあり、ここでドイツ語、英語併記のパンフレットを入手しました。
反対側の通りをまたフイシュマルクト方向へ行くと、港町らしい船のモニュメントがあります。 -
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フイシュマルクト風景。
左手にあるのは木造クレーン。 -
橋の上から右手方面。この木造クレーンは1661年の再建で、現在はシュターデの港や歴史に関する案内所になっています。
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一般的な家並み。
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また同じメインストリートを戻って、、
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Hoeker.strにある市庁舎Rathaus。
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オリジナルは1279年にゴシック建築で建てられましたが1659年の大火で焼失、地下貯蔵室金庫だけが焼け残りました。現在の建物は1667年から翌年にかけその上に再建されたもので、壁面に1667の文字が見えます。
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市庁舎正面には1645年〜1712年に町を支配していたスェーデンの紋章があります。
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ここにいるトルコ人らしき女性は足が悪く、通行する人に物乞いをしていました。時々こういう物乞いをしている人を見ましたが、世界的不況の中ドイツも厳しいようです。
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マルクトの一角にある小さな池に魚を眺める老人の像が。
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パンフレットの写真とは塔の感じが違うし、記憶もおぼろなので確信がないのですが多分ST.Wilhadiかと思います。
ここはメインストリートからちょっと外れた所にある14世紀半ば頃建てられたゴシック建築の教会です。 -
町の周囲は堀に囲まれていて、所々5角形の張り出し部分があります。これはスェーデン時代の防御のための要塞の一部ですが、現在は公園や屋外博物館になっています。
そのうちAuf der Inselと呼ばれるここは小さな島になっていて、野外民族博物館サイトになっています。 -
島へは人が通れるだけの白い木造の橋が両サイドに2本架かっています。
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ここにはこんな風車や、、
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茅葺きとレンガの古い家などがあります。
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島を向かいの通りから見たところ。こんな家もあります。緑地帯で気持ちのいい所ですが、実をいうと堀の水はかなり淀んで汚れています。。。
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島から駅へ向かうBurggrabenの通りから来た道を振り返って。
小さな町といいながらも数時間ではとても町の隅々までは廻り切れず、またもや見残しも多いです。 -
シュターデ駅14:03発のMEでまたH.harburg乗り換え。今度は10分足らずの乗り継ぎです。
これはホームからのH.harburg駅。 -
ここを14時46分発のメトロ・レジオでリューネブルクに戻ります。
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この旅行記へのコメント (5)
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- とんちゃん健康一番さん 2018/01/25 13:09:20
- お邪魔します!(^^)!
- maki5963さんへ♪
ご無沙汰しております。
いかがお過ごしですか?
Stade シュターデの旅行記にお邪魔させて頂きます。
5月にStade シュターデの街に足を運ぼうと思っており、maki5963さんの旅行記を拝見させて頂きながら予習を♪
旧市街の通りがとても素敵で良いですねぇ☆木組みの建物もたくさん!今からワクワクしちゃいます♪
また、お邪魔させて頂きますので宜しくお願いします。
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- ショコラさん 2010/01/10 22:51:33
- ほんと小樽に似てる♪
- makiさん、こんにちは。
シュターデの街並み、素敵だわ〜♪
ほんと小樽に似てますね。オランダのような雰囲気もあるし。いわれなければドイツとはちょっと思えないです。
運河沿いをのんびり散歩したりするのが似合う町ですね。
ここではエリカがあんな風にお店で売られているのか。さすが本場ですね〜。
続きも楽しませていただきま〜す。
ショコラ
- maki5963さん からの返信 2010/01/11 13:48:56
- RE: ほんと小樽に似てる♪
- ショコラさん、こんにちわ。
シュターデは私も知らなかったのですが、友人が1年前に行って良かったと聞いたので興味を持ちました。私が行った時はさほどではありませんでしたが、バルト海にも近いので、夏の休暇シーズンなどは賑やかで人気があるようですよ。のんびりしたり川のクルーズも楽しいかも、、
エリカはマーケットや花屋さんなどあちこちで見かけましたが、見るたびに未練が、、、
旅行記もなかなか進みませんが、益々滞りが激しくなる一方なのでちょっと頑張ります(~_~;)。
maki
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- 4nobuさん 2010/01/07 12:07:07
- いい雰囲気の街ですね。
- 明るくってまるでべネルックスの街のような雰囲気ですね。北ドイツとは思えない。
この名は関係したドイツの会社の大きな発電所があるので知ってはいたのですが。ミシュラングリーンガイドには載ってなくて行きそびれてました。maki5963サンの写真と名文に魅せられ次回の訪独ではぜひ候補に。
- maki5963さん からの返信 2010/01/07 20:25:34
- RE: いい雰囲気の街ですね。
- 4nobuさん、こんにちわ。
書き込みありがとうございます。たくさんの旅行記がおありなので時々おじゃましながらも挨拶もなしで申しわけありません。
シュターデはリューベックやリューネブルクほど立派な街並みではありませんが、運河や川に囲まれこじんまりとして歩きやすい町でした。
ハンブルクからも近いので行きやすい所だと思います。
港もあるので多分船での遊覧もできるのではと思います。
天気のいい日にのんびり過ごすにはなかなかいい所かもしれません。
今回行けなかったハンブルクやロストック方面、特にモリー鉄道乗車など含めてまた行きたいなぁと素朴な北ドイツの魅力にはまっています。
maki
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