2009/08/23 - 2009/08/23
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murenekoさん
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4回目の屋久島2日目。
今日は、「モッチョム岳」登山にチャレンジ!
その外観は下界からよく見えるものの、急な登りが続くきっつい山と聞いていて、これまで敬遠していた。
しかし、『屋久島ブック』の頂上から安房の街を見下ろす写真がとても良さげで、是非登ってみたいと思っていたのだ。
うわさ通りのきっつい坂を登る中、キッツイ謎の笛の音と立ち込める霧・・
無事にモッチョムの中心で愛をさけぶことは出来るの!?
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2日目の朝。
6時過ぎに起きて、昨日、ヒロベーカリーで食べたパンを食べる。山支度をして出発。車を走らせると、楠川のドラえもん像を発見。あれ?前に見た時と、場所が変わっている?
なんでも、前に楠川登山道入口にあった像(元々楠川小学校のタイムカプセルとして使われていたものを平成5年に移転)は、写真撮影などの路上駐車などによる交通事故が多発したために平成20年12月に撤去され、この像は、平成21年3月に新たにこの場所に建てられたのだとか。
昨年通った時は路駐ができずに写真を撮れなかったのだけど、ここだと、脇道沿いに停めて写真撮影可。像の下には過去と未来につながるタイムトンネルがあった。
僕は、過去を振り返るのではなく、未来へ進んだ。・・過去に出てきてしまった・・(涙) -
ドラえもん写真を撮った後は、車を走らせて「モッチョム岳登山口」のある千尋の滝駐車場へ向かう。
前を通ったら必ずソフトクリームを食べる!と誓った八万寿園の前を通ったけど、まだ7時過ぎで空いていなかった(涙)
千尋の滝は、朝一で観光客は誰もいない。売店の準備をしているおばちゃんに、さりげな〜く姿を見せるようにして、万が一、遭難などした場合に覚えてもらうようにしておく(小心者)。
モッチョムは霧に巻かれやすいらしく、念には念を・・。
観光客のいない千尋の滝を観に行く。 -
登山口から登り始める。時刻は8時。
コースタイムは、「山と高原地図」には4時間50分(往:2時間50分、復2時間)、『屋久島ブック2009』には6時間、登山口の看板には往復7時間と書いてある。
とりあえず、「アップダウンがきつい」と聞いているので、気を引き締めていく。
最後まであきらめないぞ! -
数分歩いて、いきなり手を使わないと登れない急坂が続き、息が上がる・・。ぐわー、きつい!
か、帰ろう・・。
モッチョム岳登山、完。 -
・・・ってな訳にもいかないので、手足を駆使してよじ登っていく。
僕はもう弱音を吐かないことに決めたのだ。だって、男の子だもん! -
また、急坂・・。
アップダウンにアップアップである。
しんどいよー、しんどいよー!
もう帰る〜(弱音吐きまくり) -
汗ダクダクで登っていると、上の方から笛の音?が聞こえる。
ふえ〜、どうやら先客がいるようだ。南米ぽいイントロ。南米か! -
1時間ちょいで「万代杉(ばんだいすぎ)」に到着。
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「万代杉」は、樹高 13.2m、樹齢3,000年と言われる大きな屋久杉。
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上を見上げると、青い空とのコントラストがなかなか良い。
とりあえず、両手をあげて、「ばんだーい、ばんだーい」とバンダイ三唱。 -
「万代杉」を後にして先に進む。この先に「モッチョム太郎」という大きな杉があるらしいけれど、いつの間にか通り過ぎてしまったみたいだ。帰りに探すことにする。
沢のある場所でどちらの方向に行ったらよいか分からなくなり、沢に沿って進んで行くも、なんだかおかしい!? -
元の分岐に戻って深呼吸。
逆の道に進むとロープが見えてきた。危ない、危ない。目印を見つけられなかったし、あそこは気を付けないと危ないかもしれない・・。
途中で、また笛の音が聞こえてくる。きっと、この先の「神山展望台」で、先客が吹いているのだろう。
僕も愛用のディジュリドゥ(アボリジニのでっかい笛)を持ってくればよかったな(※持ってません) -
急な登りにへこたれつつも、なんとか2時間15分くらいかかって「神山展望台」に到着。979mの地点にあり、モッチョム岳山頂(940m)より高い地点にある。これから、せっかく登って来た山をいったん降りて、さらに登らなければならない。
500ミリリットルペットボトルを5本持ってきたが、急坂に参って水を飲みまくったため、ここでほぼ飲みきってしまった(残り250ミリリットルくらい)。頂上までなんとかもったとしても、帰りはしばらく水場がなかったと思われるので、なかなかきつい戦いになりそうだ・・。 -
・・と、休憩していたら、なんと霧が出てきた。ネットで見た登山記で「モッチョムでガスが出てきたら、すぐに引き返すこと」といったような文章を読んだ記憶がよみがえり、ここで引き返すかどうか迷い、とりあえず、持ってきたパンを食べる。モグモグ・・・
と、また笛の音が聞こえてくる。自分の先にも人がいると思うと心強い。
モッチョムの方にはガスが流れているものの、自分の周りまでは巻かれていない。自分の周りにガスがかかってきたら、速効戻る・・と決め、先に進む。一応、ツェルト(簡易テント)と非常食、地図などは持っているものの、この判断は少しリスキーだったかもしれない。 -
僕は一度決めたら、結果はどうあれ、最後までやり遂げる男だ。
神山展望台からモッチョム岳山頂に向かう。
山を降りていく最初の分岐が、道と言うより道なき藪をかき分けていく感じで(写真の場所)、いきなりテンションが下がる・・。や、やっぱり帰る・・(コラコラ) -
「山と高原地図」には、神山展望台からモッチョム頂上まで20分と書いているが、結構早足で20分歩いたところで、「モッチョム岳→10分」の看板が出てきた。ギャフン!
一体、このコースタイム設定は誰用なのだ!?忍者?
急転直下のガケみたいな山道をロープを伝って下りていく。帰るー(涙)。 -
途中、分岐みたいな道もあり、自分が正しい道を歩いているかどうか不安になる。
急坂にかけられた「ロープ」を見つけると、ホッと安心・・の繰り返し。とりあえず、数分ごとに写真に撮り、万が一、迷った時はこれを頼りにすることにする。というか、帰るー(涙) -
キッツイ登りと下りを繰り返す。モッチョムさん、僕が悪かったです。ゴメンナサイと謝りながら、30分たっても、まだ着かない・・
開けたところに出ると、やっと、モッチョムの頂上が見えてきた。 -
頂上近くには、今は使われていない登山道があり、まさかこっちに迷い込んでいるのでは、と不安になるが、急な登りをロープクライミングする箇所を見つけ、一安心。あとちょっと?
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垂直とまではいかないけれど、ロープがないと登れない場所も何箇所かあり、くじけそうになる。
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40分かけて、ようやくでかい岩に到着。
最後の最後にでかい岩にロープがかけられている。帰るー(涙) -
最後の力を振り絞り、「モッチョムー!」と叫びながら頂上によじ登る。
絶景を一人占めー!と思ったが、ふと、要所要所で笛を吹いていた人はどこに・・!?と我に返る。あれは、天狗の仕業だったのか、それとも空耳だったのか・・。顔が青ざめる・・。 -
と、岩の下の方から、ご夫婦が姿を見せる。さっき、「モッチョムー!」などと叫んでしまったことに気づき、顔が青ざめる・・
(ちなみに、この山名の由来は・・キャー!※お父さんかお母さんに聞いてネ!) -
ご挨拶をしてみると、どうも、何回も登っておられる地元のご夫婦?のようで、ご主人の方は、数日前にガケの方にロープを取り付けた・・などと言っておられたので、その筋?の方みたいだ。
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ご夫婦に「石の下にお堂があるよ」と教えてもらい、登って来た方と反対側にかけられたロープを下りていくと、祠があった。崖の向こうは、安房の街並みと海が見渡せるすごい絶景!
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こんなきつい登り下りにくじけなかったご褒美か、なんだか霧もスーッと晴れていく気がする。途中で帰らなくてよかった・・。
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御夫婦が下山されたので、頂上で一人、町を眺める。これこれ、『屋久島ブック』に載ってた絶景♪
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なぜかトンボや蝶が飛びまわっている岩の上をピョンピョン飛び跳ねる。
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モッチョムの山頂は、下の道路からよく見えるのだけれど、こうやって飛び跳ねている様子も見えていたら面白いなぁ。
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モッチョムの頂上で、「モッチョムー!」と、叫ぶ。満足♪
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50分ほど頂上で休んだ後、下山。
行きも両手両足を駆使して登って来たので、帰りも両手両足を使って下りていくことになる。2.5リットル分持ってきたペットボトルの水は底をつき、かなりゲンナリ。
帰りたくないー(涙)
非常食のチョコレートを齧りながら降りていく。登山道に大きな水場は2か所ほど。最初の水場に着いた時はホッとした・・。 -
帰りこそは、「モッチョム太郎」を見ようと思っていたのだけれど、いつの間にか通り過ぎていたみたいで、また見つけられなかった・・。ガーン・・。
「万代杉」の所で、これを見に来たと思われる男女、その先で5人組くらいに会った以外は人に会わず。時間的に見ても、今日はご夫婦と自分の2組しか頂上まで登っていなかったようだ。
途中で食事していたと思われる頂上で出会ったご夫婦を追い抜いて進んで行き、たっぷり2時間30分かけて下山。 -
両手両足できっつい坂を登っていく山で、噂通りのしんどさ。荷物は最低限で来たのにグッタリ疲れた。2年前に宮之浦岳に登った時よりキツかったかも・・。でも、頂上からの眺めは最高だったし、またいつか登ってみるかな。モッチョム太郎も見てないし。
登山口の「げじべえの里」でたんかんシャーベットを食べて休憩♪ -
下界から見たモッチョム岳。
さてさて、先ほどの頂上でのお話。
ご夫婦に「笛の音に励まされて、頂上まで来れました!」とお礼を言ったところ、
「え、そんなの吹いてないよ?笛の音なんか聞こえてもないし。」
モッチョムは一本道・・。人がいるなら、追い越すかすれ違うはずなのだけど、頂上の往復で出会ったのはこのご夫婦のみだ。(※なお、旧登山道もあるが、そちらはもう使われておらず、登れないはず)
・・・え!? -
え”ーーーーーっ!?
翌日の南日本新聞には、モッチョム頂上で飛び跳ねる未確認物体が確認されたという記事が小さく載っていたそうだ(ウソ)。
チャララララ、チャララララッ♪(『世にも奇妙な物語』のテーマ曲で)
※最後の2枚でのお話はフィクションです(たぶん?)
See you mochomu!
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この旅行記へのコメント (2)
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- じゅうべいさん 2009/12/15 01:01:54
- 期待にたがわぬ、、、
- murenekoさん
jubeiです。
本領、というか期待にたがわぬ旅行記でした。
非常に楽しく拝見させて頂き、また今回はダイナミックな
まるで「xxx紀行」を見ているかのようなスケールを
感じました。
まだお若いんですね(おそらく)、後ろ姿からも体力ありそうだし。
写真にしばしば登場する、猫バスはトレードマークのようですが
何かこだわりがありそうですね。
他の旅行記も、興味深々です。
それでは。
- murenekoさん からの返信 2009/12/16 00:36:30
- RE: 期待にたがわぬ、、、
- jubeiさん
> まだお若いんですね(おそらく)、後ろ姿からも体力ありそうだし。
三十路を越えて、ヘナチョコになる一方です・・。
> 写真にしばしば登場する、猫バスはトレードマークのようですが
> 何かこだわりがありそうですね。
旅には、猫バスを連れていっています。
最近は、人前で出して写真を撮るのも恥ずかしくなくなってきました。年ですかね。。(笑)
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