2009/09/21 - 2009/09/29
56位(同エリア69件中)
ぶたぴよさん
バスク旅行も終盤です。ビアリッツから車で15〜20分のサンジャンドリュズで私たちの今回の旅を締めくくります。
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今日も朝は軽くガトーバスクとカフェを市場のバルにて頂きます。
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ビアリッツに別れを告げ、車で20分ほど南下して、海と山が共存するサン・ジャン・ド・リュズにやってきました。街は小さいけどコンパクトにまとまっていて、海水浴も、本格的なバスク料理も、伝統的なバスク菓子も、羊のチーズも、特産さくらんぼジャムも、いろんな楽しみが詰まっています。
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街の中心部は海に隣接していて、昼食後の腹ごなしに歩くとすぐこんな風景に出会えます。
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海岸沿いにはこの地方独特の建物が並んでいて皆地元の人たちが住んでいます。
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小道には可愛いお店が並んでいます。漁港も海水浴の海岸も、午前中しかやっていない街の市場も全て歩いていかれるコンパクトサイズのサン・ジャン・ド・リュズ。テラスを出して漁港からの海の幸を食べさせるビストロや伝統的なお菓子屋さんが小道にずらりと並んでいます。
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こちらが、マカロン発祥の店「Maison Adam(メゾンアダム)」。今から350年ほど前、ルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズの結婚式がここサン・ジャン・ド・リュズで行われた際に、このメゾンアダムのマカロンが献上されて王妃がそのおいしさに感激したというマカロンです。
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現在のマカロンとは違い、しっとりしていてモチッとした独特の触感が病みつきになります。甘過ぎず素朴な味でとっても美味しいです。超お勧め!
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サン・ジャン・ド・リュズでのランチは、地元のマンマの味で有名な「CASA DE AMA」。街の中心、ルイ14世広場のすぐ近くにあって、気軽に採れたての魚料理が食べられます。これは、朝どれイワシを塩とレモンとにんにくで。まずい訳ないですよね。頭からパクパクいけちゃいます。
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これはバスク家庭料理のピマンの詰め物。中には鱈のホワイトソースが詰められていてかかっているソースが絶品。
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腹ごなしに歩いて海岸に出てみると、地元の人の昼下がりはこんな感じです。
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雲ひとつない晴天です。のどかだな〜。
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サン・ジャン・ド・リュズ観光を終えた私たちは、最後の夜を山バスクで過ごすべく、車で15分ほど走って、日本でも有名になりつつあるミシュラン一つ星のオーベルジュ「L'Auberge Basque」に向かいました。
山道を走っているとこの看板がぽつんとあるのみ。見逃したらおしまいです。。。 -
入り口です。
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建物自体がとってもオシャレ。アランデュカスの愛弟子だったオーナーシェフがこだわり抜いた建物です。
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このテラスも素敵じゃありませんか?家具の一つ一つにセンスが光っています。
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1階が一つ星のレストラン、2階が宿泊スペースです。デラックスに泊まるとご覧のようなバルコニーが付いています。
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オーベルジュの目の前がこの景色。お庭からそのままこの芝生ととうもろこし畑に繋がっています。
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遠くには羊が・・・
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こんな感じで冷えた白ワインをいただけるんです。
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こんな景色をみていると、海バスクだけでない“山バスク”の良さがしみじみと伝わってきます。ここには心穏やかな静寂と癒しがあります。
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本当にこじんまりしたオーベルジュなので、レセプションもこんな感じ。
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正面玄関はこんなに可愛らしいのです。
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奥は朝食を頂くスペースです。
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18時でもまだこんな感じ。ディナーが心待ちです。
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レストランはオープンキッチンで、中央にいる背の高い美形がオーナーシェフのセドリックです。
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レストランは、平日の夜なのに満席。ビアリッツやサンジャンドリュズの地元からだけでなく、フランス各地からこのバスクの一つ星レストランの味、特にアランデュカスの愛弟子の味を求めて多くの人がやってきます。
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これ、何だか分かりますか?
前菜の前のアミューズなのですが、
プリンでもヨーグルトでもないんです。
フォアグラのムースです。
見た目も味もとってもオシャレ。 -
そしてこの前菜が、本日の一皿ということで、
天然マグロのカルパッチョです。これがカルパッチョに見えますか?
どう火入れしたのかマグロはネットリと濃厚で甘く、ピマンのソースととても合います。色はピンクでまるでサーモンのよう。こんなに美味しいマグロを食べたのは初めてです。 -
そしてこれがもう一皿の前菜。真ん中のポーチドエッグを潰してバイヨンヌの生ハムとイベリコのカリカリベーコンとに絡め、地産のピマンのソースと共に頂きます。これまた絶品です。
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そしてこれが又ビックリのコヒツジです。
左は、全く臭みのない子羊に何と子鰯のフリットが挟まっているんです。この組み合わせを許す日本人って中々いない気がするのですが、、、なんのなんの、なぜか合うんです。右は採れたてのトマトに子羊肉を乗せオーブンで焼いたもの。甘み×甘みでぴったり。真ん中のおソースはチョコレートではありません。美味しいソースだったのに、何のソースだか分からないっ。すみません。 -
これは子牛です。ジャガイモのコロッケとピマンソースがまた合います。
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再度美しいセドリックの料理姿です。
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余談ですが、ここのリネンはもちろん正真正銘のバスク織「ONA-TISS」。
昔ながらの伝統的製法で、全ての作業を現地にて行っているのは今やこのオナティスだけになってしまったそうです。オナティス製品には全て‘Tissé en France, au Pays Basque'(フランス・バスク地方で織られましたという意味)のラベルがあるのですが、こう表記できるのはバスクではオナティスのみです。 -
めずらしく最後の夜だからとデザートを注文。
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こちらは全員に出される食後のデザート。
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翌朝、いよいよ帰国日です。朝食スペースの風景。爽やかな朝です。たっぷり食べる気満々で臨むと・・・
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期待通りのブレッド盛り合わせ。左は大好きになったガトーバスク。その上がドライフルーツ入りパネトーネ。
そして焼きたてのバゲットです。完食間違いなし! -
そして。バスク特産のブルビチーズです。ヤギのチーズですがこの手作りのイチジクジャムと共に食べます。美味しい!
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これが手作り木苺の濃厚ジュースと、手作り黒さくらんぼ、赤さくらんぼのジャムです。どれも美味しかった〜。バゲットにたっぷり塗って、熱々のカフェオレと共に頂くと、至福の瞬間です。最後のバスクでの食事を大満足で終えました。
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サン・ジャン・ド・リュズから車で一路ビルバオ国際空港へ。かなり飛ばしても2時間はかかりましたが無事に到着。これがスペインを代表する建築家カラトラヴァの作品であるビルバオ国際空港です。
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これでバスクともおさらばです。7泊8日に及ぶ海・山バスク、フランス・スペインバスクの旅も終わりです。振り返るとあっという間でしたが中身の濃い旅となりました。行きたかった場所は全て網羅したつもりですが、欲を言えばビアリッツをもう一泊増やせば良かったなと思います。ビアリッツ近郊には、バイヨンヌやエスペレットを始め、日帰りで行かれるスポットが数多くあるので3〜4泊してもよいと思いました。もう一度訪れることを楽しみに・・・
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