2009/09/21 - 2009/09/29
224位(同エリア395件中)
ぶたぴよさん
サンセバスチャン3日目は、午前中近郊の古き良きバスクの面影を残す村を訪問。ZARAUS(サラウス)そして、GETTARIA(ゲッタリア)。バスク民族がヨーロッパでも最古の文化を持つ民族の一つであることを感じられる街並みです。何もないからこそ、海風を感じながらゆったりと歴史に想いを馳せる時間に。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- アシアナ航空
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まずはサンセバスチャンから車で40〜50分ほどのサラウスへ。9月後半というサーフィンのオフシーズンにはビーチには人っ子一人いません。しかし、夏のシーズンになると町はサーフィンの若者のメッカに。小さな町というか村の小さな中心には、若者向けのサーフショップとカフェ、そして廉価なホテルがこの海岸沿いの道に点在しているのみですが。そしてオフシーズンにはご覧の通り静かな田舎村に戻るのです。
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でもこの小さな町にはあのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道「カミノ・デ・サンティアゴ」が通っています。小さな道で今でも車は通行禁止。唯一徒歩でしか通れません。この建物のすぐ裏手から道は始まっています。その道を歩くと目の前にはこの地域の白ブドウ「オンダリビ・ズリ」のブドウ畑が広がっているそう。これを使ったバスクの伝統的微発砲ワインが「チャコリ」です。私たちは車だった為残念ながら行かれませんでした。
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そしてサラウスから更に30分ほど行った所にゲッタリアという古い古い漁村があります。
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本当に古い村で、漁港の周りに人しか通れない石畳に沿って村人は静かに暮らしています。
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村の中心はこの国の歴史的芸術的文化財に指定されている「サンサルバドール教会」。
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崩れそうな教会の中に入るとマリア様がしっかりと我々を見つめていてくれます。
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そしてこれが、ここゲッタリア生まれで、マゼランの後継者として世界一周航海を、世界最初に成し遂げた船乗り「フアン・セバスチャン・エルカノ」の銅像です。マゼランの世界一周航海に同行し、マグダン島で戦死したマゼランに替わってヴィクトリア号船長としてたった17人の生存者と見事スペインに帰港し世界一周を成し遂げた人物なのです。
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そんな古い歴史に思いを馳せながらも、目指すはこちらの特産品「アンチョビ」。そうです、ここはアンチョビの村としても有名で、小道の小さなショップにはおばあさん手作りのアンチョビ瓶詰めや、取れたてイカ墨の瓶詰めが並んでいます。日本のアンチョビとは全く質が違う新鮮さと濃厚さ。日本に帰ってゆでたジャガイモにこのアンチョビを乗っけて食べた美味しさは忘れられません。
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サンセバスチャンとは全く違うこのゲッタリア村でバスクの本来の風を感じることが出来たような気がしました。これが旅の醍醐味かな。
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さて、お腹も空いてきたところで、本日のランチはサンセバスチャンの三ツ星「ARZAK」です。このアルザックは親子2代で20年以上も三ツ星を取り続けている、サンセバスチャンの料理界大御所のお店です。
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まずはアミューズ2皿。右のスプーン一口は、カレー味のフワフワプディング?口の中で溶けちゃいました。真ん中は蟹ミソのコロッケ?そして左の串刺しはイカです。クリエイティブなのに何だかホッとする味。きっとそれがARZAKのお料理なのかも。
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奥は地元のシェーブルチーズ、手前は豚の血の腸詰モルシージャ。
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そしてこれが極上のハモンイベリコ。三ツ星のイベリコは味が違います(値段も違うけど)。何というか滋味溢れる奥深い味わいがあります。ネットリとした熟成感がたまらなく美味しいです。
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前菜で頂いた手長海老(ランゴスティーヌ)はプリップリ。黄色と緑のソースがとっても美味しかったんだけれど、何のソースなのか分からずじまいですみません。この後もう一皿さっとソテーしたサラダ仕立ても出てきました。
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ARZAKの目からうろこはこちら。これ実はフォアグラなんです。上質なオリーブオイルとイチジクの上に濃厚なフォアグラが。口の中で見事な三重奏を奏でました。
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そしてこちらがお魚料理。地元の魚メルルーサを伝統的なソース“Salsa Verde”グリーンソースで。メルルーサの絶妙な火の入れ方、アサリのジュのグリーンソースは感動モノです。
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そしてこちらが子羊です。このロゼは完璧ですね。ここのお料理は全てソースと素材がお互いを邪魔しないというか、相乗効果でより一層お互いを引き出している感じです。口に入れるとなぜかホッとする安心感があるんです。
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そしてこちらが地元の伝統料理「Chipirones en su Tinta」チピローネス=小イカの墨煮です。これは説明不要ですね。もちろん美味しいに決まってます。今までお料理を見てきて分かるように、ここARZAKは、伝統・古典という地にしっかり足をつけた上で、そこから料理を現代・未来へ昇華させていく手法を取っていて、本当に安心感のあるお店なのです。
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食事の後の腹ごなしは、コンチャ海岸沿いの小高い丘の上にあるミラマール宮殿へ。緑の公園の中に建っていて、地元の人の憩いの場になっています。
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宮殿の前の芝生に寝転ぶと目の前にはコンチャ湾が広がっています。
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これで夜の八時です。海岸を歩くととても気持ちよいし、何だかロマンチックですよね。
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いよいよサンセバスチャンのラストナイトなので、美味しかったバルのリピートです。もちろん、「ALONA BERRI(アローニャ べり)」のウニスープ!
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そして店主のホセに「やってみろ!」って言われて、チャコリを自分で注いでみました〜。高い位置から注ぐことで飲む時の発泡を抑えるらしいのですが、高い位置から注ぐって難しいです。。。ウマくグラスに入らなかったりで。
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チャングロ蟹です!この濃厚な蟹ミソにノックアウト。日本人絶対にこれ好きです。
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ここが生ハムが有名なバル「LA CEPA」。ここ、月・火休みなのでようやく本日オープンしてくれました。かなりの期待で店の中に入ってみると・・・
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この盛況ぶりです!天井からは隙間なくハモンハモンハモン!これでもかと塊がぶら下がっています。
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店では、ハモンイベリコの好きな部位を好きな量注文することが出来ます。迷うくらいに多くの部位があるのですが、私たちは「IBERICO LOMO」いわゆるヒレ肉の部位らしいです。一番脂が少ないところですね。これで一番少ないポーションですから。でも本当に美味しい!
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サンセバスチャンの最後のバル巡りも大満足の中終わりました。ちなみに私たちがリピートしたバルは、「ALONA BERRI」「La Cuchara del San Termo」「GANDARIAS」この三軒は本当にお薦めです。心地よい海風と綺麗な夜景に感謝して、、、お休みなさい。。。
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