2009/09 - 2009/09
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ドクターキムルさん
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「滋賀県の歴史散歩」(山川出版社)が刊行されたときに、上下2冊だったので驚いた。「饅頭の餡子(あんこ)のないような滋賀県なのに。」と思ったのだが、それは余りに知らなさ過ぎであった。西は京都に接し、古代から大津京などが営まれ、まさに畿内の中枢の地であった。国宝建築物が22点もあり、中には神社社殿が7点もある。新羅善神堂、御上神社本殿、大笹原神社本殿、都久夫須麻神社本殿、日吉大社西本宮本殿、日吉大社東本宮本殿、苗村神社西本殿である。大笹原神社本殿などは小さな社で、どこにでもある村の鎮守さまといった感じである。こんな小さな社殿でも国宝なのかという新鮮な感じになれた。実は、もっと小さなミニチュアと見紛うばかりの社殿でも国宝はあった。奈良円成寺を訪れるのはその後のことである。
滋賀県を巡る際には「滋賀県の歴史散歩」を持って出かける。野洲界隈の神社を巡ったときに、なぜか1箇所足りない。「御上神社、大笹原神社、もう1つあるはずだが?」帰ってから調べてみると苗村神社が落ちている。「なぜ?」それもそのはず、ガイドブックにしていた「滋賀県の歴史散歩」には苗村神社西本殿は重要文化財の指定になっている。早速E-mailで出版社に確かめた。国宝の誤りであり、出版当初から間違いの指摘が多く寄せられているそうである。校正の甘さはあろうが、奈良県、京都府、滋賀県以外であったなら国宝建築物を重文に間違うことなど有り得ない。高校の日本史の先生で歴史ある国宝建築物を知らないのでは全く心もとない。滋賀県では、高校教員の日本史の先生のレベルはこの程度ということか。おかげで最後に残った苗村神社西本殿を参拝しに再度出かけた。あいにく苗村神社社殿は修理工事中であった。これまでも、参拝したら大神(おおみわ)神社、春日大社、吉備津神社、安久津八幡神社と、最近では諏訪大社下社春宮では社殿が修理工事中であった。古来から遷宮の慣習が残る神社では、こうしたことは良くあることだ。
御上神社は近江富士で知られる三上山の西に鎮座している。三上山の北は弥生時代には聖地であり多くの銅鐸が大岩山から発掘されている。逆に隣接する北部には古墳時代に奥津城として古墳が造られ大岩山古墳群が形成されている。三上山を神奈備山として縄文時代から崇めていたであろうが、時代が下がるとともに変化し、今では御上神社のみがそれを留めているに過ぎない。
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苗村神社鳥居。苗村神社は滋賀県蒲生郡竜王町にある。JR近江八幡駅からバスで約30分。バス停から手入れの行き届いた田圃の中の道を1Kmあまり歩くと苗村神社の鳥居が見える。
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苗村神社楼門(重文)。
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苗村神社の神馬(銅像)。
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神輿庫(重文)横の子守りの像。赤ちゃんを抱いている。
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苗村神社西本殿(国宝)。
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西本殿横の苗村神社境内社十禅師社本殿(重文)。
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西本殿横の苗村神社境内社十禅師社本殿。
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苗村神社西本殿(国宝)。
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西本殿横の苗村神社境内社八幡社本殿(重文)。
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西本殿横の苗村神社境内社八幡社本殿(重文)。
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苗村神社西本殿(国宝)。
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苗村神社東本殿側の鳥居。
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東本殿横末社。
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東本殿(重文)。一間社流造。
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新羅善神堂の鳥居。明治になって鳥居の前に弘文天皇陵が造営された。大津市役所裏にある。
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新羅善神堂(国宝)。三井寺(園城寺)の守り神。源頼義の新羅明神への祈願から、源氏と三井寺(園城寺)の深い関係ができ、安倍頼時を攻めるに当たって、新羅明神に詣でて戦勝を祈願した。 その子も新羅明神の前で元服し、新羅三郎義光と名乗った。鎌倉鶴岡八幡宮寺もかつては三井寺(園城寺)の配下にあり、鎌倉八雲神社(旧祇園社)には新羅三郎義光の力石が2つあり、手玉石と表示されている(。八雲神社の山を越えた裏には新羅三郎義光の子孫の佐竹氏の館があった)。
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新羅善神堂(国宝)。
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新羅善神堂(国宝)。新羅明神像(国宝)を安置している。足利尊氏による再興の伝えをもち、貞和三年(1347年)頃(南北朝時代)の造立とされる。
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新羅善神堂(国宝)。
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日吉大社鳥居。日吉大社は滋賀県大津市坂本にある。猿を神の使いとして崇拝することで知られている。
織田信長の比叡山焼き討ちの後、豊臣秀吉が日吉社の社殿の再建に尽力した。秀吉の幼名は日吉丸、あだ名は猿である。こうした縁で日吉社の再建に尽力したとされるが、逆に、日吉社の再建に尽力したことで後で幼名「日吉丸」が創られたのではとも勘繰りたくなる。しかし、幼名「ひよし」に1字付け加えて(「日」→「日出(ひいずる)」→「日出(ひで)」)「ひでよし」としたと考えるとより納得が行く!? -
二宮橋(重文)。
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猿の霊石。
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夢妙幢岩。
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東本宮 楼門(重文)。
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東本宮 楼門(重文)前に飾られた菊の花。
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東本宮 楼門(重文)横に飾られた菊の花。
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東本宮 楼門(重文)横に飾られた菊の花。
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東本宮 楼門(重文)横に飾られた菊の花。
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東本宮境内。
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東本宮拝殿(重文)。
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摂社樹下宮拝殿(重文)。文禄4年(1595年)築造。山王祭で使われている神輿が祭られている。
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拝殿の神輿。屋根に鳳凰が載る。
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摂社樹下神社(じゅげじんじゃ)本殿(重文)。文禄4年(1595年)築造。御神座の真下に霊泉があるそうです。
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東本宮拝殿(重文)。
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拝殿から東本宮楼門を望む。
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摂社大物忌神社(重文)。元和5年(1619年)再建。社殿後方からの湧き水は「大行事水」と言うそうです。
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摂社大物忌神社(重文)。
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東本宮本殿(国宝)。文禄4年(1595年)の建立。京都や滋賀の古くからの神社では狛犬が本殿高欄に鎮座している。本殿の周りには小さな水の流れがあり、堀のようだ。
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東本宮本殿(国宝)を斜め後から。削がれた屋根が日吉造の特徴である。
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東本宮本殿(国宝)。
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東本宮本殿(国宝)正面。
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狛犬(左)。
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狛犬(右)。
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東本宮本殿(国宝)を斜め後から。
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東本宮本殿(国宝)を真後から。
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境内の亀井霊水。
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神輿収蔵庫の神輿七基(重文)をガラス越に見る。このように日吉大社の神輿には鳳凰ではなく擬宝珠が上がる神輿があり、古式と思われ、むしろ珍しいかも知れない。
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神輿収蔵庫の神輿七基(重文)をガラス越に見る。屋根には擬宝珠が載る。
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神輿収蔵庫の神輿七基(重文)をガラス越に見る。屋根には擬宝珠が載る。
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神輿収蔵庫の神輿七基(重文)をガラス越に見る。屋根に鳳凰が載る。
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神輿収蔵庫の神輿七基(重文)をガラス越に見る。六角の神輿。屋根には擬宝珠が載る。
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神輿収蔵庫の神輿七基(重文)をガラス越に見る。屋根には擬宝珠が載る。
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神輿収蔵庫の神輿七基(重文)をガラス越に見る。屋根に鳳凰が載る。
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西本宮境内。
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摂社白山宮本殿(重文)。天正17年(1589年)再建。丸柱のお社。
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摂社白山宮拝殿(重文)。
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摂社宇佐宮本殿(重文)。
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摂社宇佐宮拝殿(重文)。
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校倉。屋根を修理中。
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西本宮本殿(国宝)。天正14年(1586年)の建立。本殿の回りに水が流れている。
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西本宮本殿(国宝)。
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西本宮本殿(国宝)の斜め後から。
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西本宮本殿(国宝)の後から。
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西本宮拝殿(重文)。
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西本宮拝殿にある牛の置物。
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西本宮楼門(重文)。良く見ると、西本宮楼門の4隅の垂木には猿(神使)の彫刻があり、屋根を支えている。
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石造りの手水舎。
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賽銭箱の付いた山王霊石。祇園石の張り紙がある。
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日吉大社六角の早尾地蔵堂。
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日吉大社六角の早尾地蔵堂。
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日吉大社の山王鳥居。
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日吉大社の鳥居。
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日吉大社横階段を登った無動寺参道からの眺め。
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大政所。
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末社東照宮の鳥居。
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末社東照宮唐門(重文)。
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末社東照宮唐門(重文)。
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末社東照宮(重文)。日光東照宮に先立つもので、権現造の発祥とされる。
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末社東照宮(重文)。
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御上神社楼門。
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御上神社楼門の随身像(左)。
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御上神社楼門の随身像(右)。
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御上神社拝殿(重文)。
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御上神社拝殿。
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摂社若宮社(重文)。「御祭神 菅原道真公」とある。
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摂社三宮社。横に小さな大神宮社。
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御上神社本殿(国宝)。
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御上神社本殿。
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御上神社参道。
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参道奥に大笹原神社拝殿。
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大笹原神社拝殿。
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拝殿から本殿を望む。
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大笹原神社本殿(国宝)。小さな社だ。
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大笹原神社本殿(国宝)。
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境内社篠原神社本殿(重文)。応永32年(1425年)に建立。一間社隅木入り春日造、檜皮葺。 石凝姥命(いしこりどめ)を祀る。
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境内社篠原神社。餅の宮と呼ばれている。
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大笹原神社境内の寄倍(よるべ)の池。
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竹生島。
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都久夫須麻神社(竹生島神社)(宝厳寺?)鳥居。
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都久夫須麻神社舟廊下。
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都久夫須麻神社神輿。
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都久夫須麻神社本殿(国宝)。
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都久夫須麻神社入り口。
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都久夫須麻神社本殿。
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都久夫須麻神社舟廊下。
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都久夫須麻神社舟廊下。
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竜神拝所。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ゆうこママさん 2010/01/18 23:45:02
- 滋賀の神社
- 滋賀の神社のすごい旅行記。
これはすごい。
いい旅行記を発見してしまいました。
また、おじゃまします。
- ドクターキムルさん からの返信 2010/01/19 08:22:42
- RE: 滋賀の神社
- ゆうこママさん
よほど精神的にゆとりがないと、軒下のこうしたアクセサリー的な小さな造り物には気が付かないでしょう。
それにどこの建物にでもあるものでもなく、法隆寺金堂、法隆寺五重塔、東寺五重塔、日吉大社西本宮楼門でしかまだ見つけていません。
法隆寺金堂、法隆寺五重塔には裳階(もこし)があるので写真のようになりますが、東寺五重塔、日吉大社西本宮楼門では尾垂木の上に乗って軒を支えています。
東寺五重塔初層では邪鬼が、日吉大社西本宮楼門では日吉大社の神の使いの猿が彫られています。桃山時代から江戸時代にかけての宮大工の棟梁の心の大らかさと900年前に建った建物にも自分で考え付いた意匠を付け加えていけるだけの自信が漲っていたのでしょう。
軒支柱も法隆寺金堂、法隆寺五重塔でしかまだ見ていません。
十数年来の法隆寺友の会の会員なので法隆寺の雰囲気が好きで、昨年行った時も、一人だけ屋根の飾り瓦ばかりに気を取られていました。
今、飾り瓦がマイブームなのです。
一昨年に行った時には屋根の鬼瓦と鯱が上がっているか、鴟尾(しび)が上がっているかを見ていました。
滋賀県の国宝建築物のあるところは全て巡ったのですが、三井寺の子院が見れなかったのと、カメラのシャッターが不良となって石山寺や比叡山ではほとんど写真が撮れていません。
寺院より神社の方が開放的で滋賀県の国宝寺社は全て写真が撮れたので纏めてみました。新羅善堂が開放されていなかったくらいですか。あ、そういえば苗村神社は修理中でしたが。
比較的巡りやすい滋賀県の国宝寺社でも廻ると3日はかかると思います。
紅葉の写真と桜の写真も混ざっているので、何度も足を運んでいます。
行く度に新たな発見と新たな疑問が湧いてくるのが寺社巡りの旅でしょうか。
ドクターキムルより
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