2009/10/25 - 2009/10/27
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funasanさん
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ハプスブルク家の帝都「ウイーン」からアルプス越えをして水の都「ヴェネツィア」に来ると、気候も風景も(恐らく人も)劇的に変化する。まぶしい太陽、青い空、青い海、赤い屋根、白い壁、アドリア海に浮かぶ真珠ヴェネツィアはどこも輝いている。長距離列車に揺られながら国境を越えることにより、この劇的な変化を肌で体験できる。ヨーロッパ国際特急列車の旅の醍醐味である。
写真:リアルト橋から見た大運河
私のホームページ『第二の人生を豊かに―ライター舟橋栄二のホームページ―』に旅行記多数あり。
http://www.e-funahashi.jp/
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ヴェネツィアの朝、空は晴れわたりひんやりした風が心地よい。(ヴェネツィア滞在中、快晴にしてくれた神と仏に感謝)サンタ・ルチア駅前のスカルツィ橋から大運河の風景(写真)を眺める。
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サンタ・ルチア駅前から左方向へ延びている広い「Lista di Spagna」通りには様々なグレードのホテルがある。駅から徒歩圏内でしかも安いので鉄道旅行者にとっては利用価値大である。サン・ジェレミア広場(写真)
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サン・ジェレミア広場周辺には土産物屋(写真)が店を広げ、観光客で賑わっている。この道は駅からサン・マルコ広場への主要ルートなのでいつも人通りが多い。
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広場を過ぎ、ホテルやカフェ、ショップが連なる道を抜けると小運河に架かる橋「アッレ・グーリエ」に出る。この橋のたもとにあるレストラン(写真)が素敵である。おしゃれ〜
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アッレ・グーリエ橋から北の方向(写真)を見る。路上では朝市が立ちヴェネツィアの一日がはじまる。
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アッレ・グーリエ橋から進行(サン・マルコ広場)方向を見る。通りが広くなり、道の中央にマーケットが出来ているようである。
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そして、このマーケットの真正面に私が予約したホテル「アッレ・グーリエ」(写真)がある。駅から徒歩10分、主要道路に面しているので人通りが多く、夜、駅から帰宅する場合でも怖くない。
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ただし、それ程いいホテルではない。1泊朝食付き2名で16112円(税・サ込み)の3星ホテル。インターネット予約は「Expedia.co.jp」利用。写真:ツインベッド
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寝るだけと割り切って、駅からのアクセスと安全性、値段を考えて選んだ。写真:客室のデスクまわり
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バスタブなし、狭いシャワーコーナー(写真)のみのバスルーム。必要最低限の施設を備えたビジネスホテルと思えばいい。ここで2泊する。
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ホテルの朝食は何と朝8時オープン。いかにものんびりしている。朝早くから観光旅行をしたい我々にとっては遅すぎる。これは従業員のための時間なのか?写真:ホテルのレストラン
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コンチネンタル・ブレックファースト(写真)。普通の味。ウエイトレスがコーヒー(3種類)のオーダーを聞いてきたので、カフェ・アメリカーノにする。他はエスプレッソとカプチーノ。
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アメリカンでも濃いのでミルクを入れてカフェラテ(要するにミルク・コーヒー)にして飲む。Good.
写真:ホテルのレストランの窓からの眺め -
イタリアでコーヒーを注文する時、カフェ(コーヒー)と言えば「エスプレッソ」が出てくる。コーヒー党の私であるが、あの強烈に苦いエスプレッソには抵抗がある。写真:ホテルのレストランの窓からの眺め
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朝食後、すぐにヴェネツィア観光に出発する。ホテル前の露店(写真)が早くも活気づく。新鮮な野菜や果物が並べられている。値段表示はkg単位の量り売りなので高いか安いかよく分からない。
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サンタ・ルチア駅前のスカルツィ橋から大運河の風景(写真)を眺める。モーターボート、ヴァポレット、ゴンドラが行きかう風景はまるで中世の絵画の世界。この眺めをしばらく楽しむ。
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ヴェネツィアとその潟(-かた)は、1987年世界遺産に登録された。これから世界遺産の中を巡る。写真:サンタ・ルチア駅横の「リ・スカッツィ教会」
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リ・スカッツィ教会の内部(写真)は豪華で重厚。観光客も地元の人も足早に教会の前を通り過ぎていく。私も祈りを捧げる間もなく、教会を出る。
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ヴェネツィア観光の第一は「大運河めぐり」であろう。駅前から「ヴァボレット」(写真)に乗って、サン・マルコ広場まで行く。
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ヴァポレットの切符を乗船口の切符売り場で購入する。値段(1回券)は6.5ユーロ(858円)。結構高い。1番のヴァボレットに乗りサン・マルコ広場に向かう。
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進行方向左手にヴェンドラミン・カレルジ宮(写真)が見えてきた。初期ヴェネツィアン様式の建物。現在市営カジノが開催されている。1883年、作曲家ワーグナーがこの家で没す。
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連続したアーチと屋根の尖塔が印象的な「カ・ドーロ」(写真)。ヴェネツィアン・ゴシックの代表建築で現在内部はフランケッティ美術館になっている。かって正面は黄金に塗られていたという。
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長さ約4kmの大運河に沿って12〜17世紀の建物が建てられており、各駅停車のヴァポレットに乗って運河巡りをすれば、それらの歴史的絵巻物が見学できる。
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特に1300〜1400年代のゴシック様式による優美な建築が多く、当時のヴェネツィアの富と文化の高さを示している。写真:タクシー乗り場
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リアルト橋の近く、サン・ジャコモ・リアルト教会の裏手の岸辺(写真)で、ゴンドラの船頭(ゴンドリエーリ)が客待ちをしていた。ゴンドラは11世紀の終わりに初めて現れたと言われる。現在の形は17世紀のもの。
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サン・マルコ広場に次ぐ人気スポットはリアルト橋(写真)であろう。大運河にまたがる4つの橋のうちで最大規模を誇る。長さ48m、幅22.1m、1264年木造の橋は崩落し、16世紀後半に大理石製の橋に架け替えられた。
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リアルト橋付近はレストラン、ホテル、ショップが連なり、観光客がひしめき合っている。大運河のほとりにあるオープンテラスのレストラン(写真)に座ってカフェやランチ、または、豪華に夕暮れのディナーでも味わいたいものである。
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観光客の少ない午前中に1人で岸辺のテラス席(写真)に座ってカフェ(エスプレッソ)を飲む。読めもしな地元の新聞でも開いて時間をつぶせば、あなたはイタリア人?チャオ!(Ciao!)
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リアルト橋からサン・マルコ広場方面への道(写真)の両側には様々なショップが並んでいる。
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幅の広いリアルト橋の上にもショップがあり、サンタ・ルチア駅方面(写真)の土産物屋に続く。
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リアルト橋の上から素晴らしい眺め(写真)に出会い、感動!しばらく橋の上で立ち止まり大運河を行き交うゴンドラを眺める。
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リアルト橋からの反対側の眺め(写真)も素晴らしい。特に、こちら側は運河沿いにオープンカフェ・レストランが立ち並び一層華やいだ雰囲気になっている。
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ヴァポレットに乗ってリアルト橋をくぐり、サン・マルコ広場方面へと下る。遠くから見たリアルト橋と教会の尖塔(写真)が美しい。
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ゴンドラ(写真)は神出鬼没、大運河から小運河、小運河から小さな路地まで、変幻自在の動きをする。最盛期には1万もあったといわれるゴンドラも現在は観光用に約500を残すのみとなった。
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写真中央の白くて大きな建物が「グリマーニ宮」。1500年代のロンバルディア様式の白大理石でできたエレガントな建物で、サン・マルコの行政長官グリマーニのために建てられたという。現在は裁判所になっている。
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大運河を挟んでグリマーニ宮と反対側にあるのが「パパドーポリ宮」。写真中央、屋根に立つ2本のオベリスクが印象的な建物で1500年代に建築された。
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大運河のほとりには有名な建築物以外にも美しい建物がいっぱいある。ヴァポレットに揺られながらの大運河めぐりは実に楽しい。
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我々は昼間2回、夜1回、合計3回もヴァポレットに乗ったが、驚いたことに乗る時も降りる時も一切切符のチェックがない。無賃乗車しても全く分からない。1回6.5ユーロ(858円)と安くないだけに、摩訶不思議?正直者ばかりとは思えない‥‥。
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ヴァポレットは大運河に架かる最後の橋「アカデミア橋」(写真)をくぐる。木製の優美な橋であるが、木の芯に鉄が隠されているという。
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アカデミア橋から望むサルーテ教会と大運河(写真)も美しい!イタリア中世の絵画の世界。この風景は私を画家か、詩人か、作家にさせる。
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大運河も終わりに近い所に建つ堂々とした「コルネール宮」(写真)。長らく繁栄を誇ったコルネール家のために造られた。現在はヴェネト州庁舎として使われている。
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大運河最後の場所にそびえる「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会」(写真)。1631〜1681年の間に建立されたものでヴェネツィア・バロックを代表する教会。当時蔓延していたペスト終焉を聖母マリアに感謝して建てられたという。
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サルーテ教会を過ぎればヴェネツィア内を流れる大運河は消え、海のように広いサン・マルコ運河に続く。遠くにサン・マルコ広場の鐘楼(写真)が見える。
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海から眺める「鐘楼」と「ドウカーレ宮殿」(写真)も格別のものがある。ヴァポレットを「サン・マルコ」ではなく次の停車場「サン・ザッカリア」で降りるとこの眺めが味わえる。
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そして、サン・ザッカリア付近から見た「サン・ジョルジョ・マッジョーレ島」(写真)の美しさは形容の仕様がない。
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ヴェネツィアは美しさにあふれている。しかし、私はここから見た「サン・ジョルジョ・マッジョーレ島」(写真)が一番気に入った。
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日中はゴンドラ、モーターボート、ヴァポレットが行き交うサン・マルコ運河も夕暮れと共に静かになる。夕陽がサン・ジョルジョ・マッジョーレ島を照らし、まわりがピンク(写真)に輝く。
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トワイライトの「サン・ジョルジョ・マッジョーレ島」(写真)私のベスト・ショット。
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サン・マルコ小広場から見たトワイライトの「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会」(写真)
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サン・マルコ運河に突然不夜城が現れた。見てみると巨大な豪華客船(写真)が悠然と通っていく。ヴェネツィアは地中海・エーゲ海クルーズの重要な寄港地、次回はクルーズの客として海からヴェネツィアを訪れてみるか?夢は広がる‥‥。
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