2009/10/06 - 2009/10/07
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まつしょうさん
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北京で働いている私は、国慶節の休みを利用して、2009年10月6〜10日、安徽省屯渓、黄山と合肥に行ってきました。
今回はまず、黄山の玄関口である屯渓の老街と安徽古民居群の旅行記です。
・屯渓老街
・西逓行館
・西逓
・宏村
・南屏
・関麓
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- タクシー
- 航空会社
- 中国国際航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
10月6日、14:00北京空港発CA1531で黄山へ。16:00黄山空港に到着。
空港から屯渓の街まで、車で15分ほど。 -
とりあえず屯渓老街へ。
屯渓老街は明清時代の街並みが残る通り。
安徽名産の硯や宣紙などの文房四宝やお茶屋、おみやげ屋が並んでいます。
この時は建国60周年の国慶節期間だったので、たくさんの国旗が掲げられていました。屯渓老街 旧市街・古い町並み
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老街にはこのような古い店舗が並んでいます。
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老街西側の入口近くにあった店で硯に彫刻を施している女性を見つけ、思わず中へ。
彼女はオーナーで彫刻師の欧陽英子さん。
とてもやさしい人で、いろんな硯を出して見せてくれました。ほとんどが彼女自身が彫ったものだそうです。私もついつい500元位の硯を買ってしまいました。(墨をサービスで付けてくれました。)
「英子って名前は日本人みたいですね」って言ったら、「よく言われます」って言ってました。
店の名前は「小小硯堂」。 -
老街の東側の入口。
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老街で食事をして、暗くなった外へ出たら、いくつかの建物はライトアップされていました。
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夜の老街も風情があり素敵です。
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そのまま屯渓から車で暗い道を1時間ほど走り、西逓へ移動。
ここが私たちの宿泊するホテル「西逓行館」。
西逓村の中、入口のところにあります。西逓村の中なので、村の入場券(80元)を買って入らなければなりません。ホテルに帰るたびにいちいち入場券を買わなければならないのかと思いましたが、その後は最初に買ったチケットを見せれば、入れてくれました。(私たちはここで3泊しました。)ファンシャン シーディ トラベル ロッジ (西逓行館) ホテル
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このホテル、旅行社が紹介してくれたものですが、ムチャクチャ良かった。
部屋自体はそれほど広くもなく、特にシャワーなどの水回りはあまり良いとは言えませんが、とにかく周りは静かで、夜は虫の声が聞こえ、朝は鳥の声で目を覚ましました。 -
西逓行館の朝。
部屋の外はすぐ中庭です。
このホテル、何がいいかって言って、西逓村の中にあるので、夜でも朝でも、村の中を散歩できることです。村の夜は真っ暗で、散歩するには怖いですが、夕食時などは村の人たちの家族団らんの光景が見られます。朝はまだ観光客が押し寄せる前にゆっくり散歩できます。 -
西逓行館の朝食。素朴なお粥と饅頭(マントウ)に温かい牛乳でした。
この西逓行館は、香港の会社が運営しているようで、従業員のサービスも(こんな田舎にもかかわらず)洗練されていました。
まだあまり知られてないのか、客も少なく(もともと部屋の数もそれほど多くないし)、本当に静かでのんびりできました。
1泊470元。北京の旅行社を通して予約。
大おすすめです。 -
西逓村の入口にある牌楼。
明の時代、1578年にこの地出身の進士(科挙の合格者)で膠州刺史(青島あたりの長官)などを歴任した胡文光を記念するために、皇帝の許可を得て建立されたもの。黒色大理石でできているそうです。
向こうに見えるのが西逓行館です。安徽南部の古村落 西逓・宏村 史跡・遺跡
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西逓と宏村は2000年、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
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西逓は、1077年に胡氏一族(唐の王族の末裔といわれている)が移り住んで以来、代々一族の繁栄に伴い発展してきた村だそうです。
胡氏ははじめ商業で栄え、財力を蓄え教育を重視し、明清時代には何人もの官僚を輩出しました。
そのため、このような辺鄙なところに非常に文化の高い村が出来上がったようです。 -
敬愛堂。
敬愛堂は西逓胡氏の「宗祠」。一族全体の先祖を祭り、重要な行事を行うところでした。 -
追慕堂。
追慕堂は清の時代に富商だった胡貫三が建てた「家祠」。直系親族のための場所でした。 -
古楼に紅灯籠。
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お茶屋さん。店先で茶葉を煎りながら揉んでいます。
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村にはネコがたくさんいます。
古い街並みにネコはよく似合います。 -
村の南にある観景台から村の全貌を望みます。
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午前中、西逓を見て、次に車で30分ほどの宏村に移動しました。入村料80元。
宏村 旧市街・古い町並み
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宏村は12世紀、南宋の時代に汪氏が居を構えて以来の村で、長い年月をかけ、風水に基づいて建設されていきました。
この南湖や村の中心にある月沼など、随所に水を配した設計となっています。 -
南湖書院(以文家塾)。1811年建設。
杭州あたりの商人だった汪以文が一族の教育のために故郷に作った学校です。
ここから清末の内閣中書汪康年、民国初年の臨時国務総理などを務めた汪大燮が輩出しています。 -
月沼と楽叙堂。
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楽叙堂。汪氏の宗祠です。
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宏村に2時間ほど居て、次にまた車で30分ほど移動し、南屏村へ行きました。
南屏村は、西逓や宏村のように一族が独占して住んでいた村ではなくて、葉、李、程の三大宗族が住んでいました。
西逓や宏村ほどの豪華さはありませんが、修復されていない昔のままの祠堂が残されています。
また、西逓や宏村と違って観光客があまりいないため、静かに見ることができます。(この時も他の客はごく数人でした。)
入村料32元。南屏村 旧市街・古い町並み
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ただし、入村料を払うと、有無を言わさずガイドさんがついてきます。というか、ガイドさんについて回らなければなりません。
というのは、ガイドさんが観光スポットの建物の鍵を持っていて、いちいち開けてくれなければ中に入ることはできないからです。
日本語のできるガイドさんはいませんでした。 -
この村が有名なのは何といっても多くの映画のロケに使われたからです。
1990年公開の映画「菊豆」(チャン・イーモウ監督、コン・リー主演)の撮影が行われたのがこの叙秩堂です。 -
今も入口には撮影の時に使われた「老楊家染坊」の看板が掛けられていました。
物語の舞台は染物屋でした。 -
叙秩堂の中には撮影に使われた染物屋の道具が若干置かれていました。
これは、壁に掛けられていた映画「菊豆」のポスター。
コン・リーが若い。 -
「菊豆」を皮切りに、その後たくさんの映画やドラマがここで撮影されたようです。その他の有名なところでは、2000年公開の「グリーン・デスティニー(臥虎蔵龍)」(アン・リー監督、チョウ・ユンファ、チャン・ツィイーなど出演)も一部ここで撮影されました。
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路地のネコ。
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次にまた車で10分ほど移動し、関麓村へ移動しました。
こちらは更に観光客が少なく(時間も4時を過ぎていたこともあり)、もう私たちだけでした。
ここも入村料を払うと自動的にガイドさんがつき、建物の鍵を開けてくれながら連れまわってくれます。
入村料25元。 -
関麓は、ここに古くから住む汪氏が清朝中期に商業で栄え、現在のように整備した村だそうです。
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関麓には、汪氏の8人の兄弟が住んだ8つの住宅が連なっている「八大家」などがあります。
それぞれの家には今も普通に人が住んでいますが、ガイドさんが鍵を開けてくれて中を見せてくれます。
この子はこの家の子供さん。 -
この日は代表的な4つの村全部を見てまわり、1つ1つは立派で貴重な建物でも、いっぺんに見てしまうと、どれも同じようで最後にはさすがに飽きてしまいました。
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5時半ごろ、西逓に帰着。
この日は天気も良く、夕日に映える牌楼もきれいでした。 -
最後に、西逓のおしゃれなカフェをご紹介。
村の入口に近いところ、路地の奥に「三号小鎮」というカフェがありました。 -
コーヒーやお酒などが飲めます。食事もあるようです。キレイなお姉さんが給仕してくれました。コーヒーはちゃんとしたおいしいコーヒーでした。
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カフェのネコはとても人なつこく、すぐに膝の上に乗って来ようとします。
コーヒー好き又はネコ好きはここで一休みしてみては。
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この旅行記へのコメント (2)
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- beijing-fanさん 2009/12/06 20:37:35
- 今度行きたいです
- まつしょうさん
今日は!初めまして。
黄山の旅行記を興味深く、楽しく読ませていただきました。有難うございます。
黄山に行きたいと計画を練っていました。(12月から1月の間)
が、頓挫しました。連れの休みの問題、お金の問題等々、今回は諦めました。
もし。行けましたら、このお店に寄ってみたいと思います。
穏やかないい感じの女性ですね。500元の硯を買い求めたまつしょうさんのお気持ちは十分に理解で出来ます。
僕は書道の心得は全く有りませんが、硯には惹かれるものがあります。
お金に余裕がありましたら、僕も買い求めることになりそうです。
しかし、今までそんなに高い?品物は買ったことが有りません。
(貧乏旅行なので)
計画が具体化しそうになりましたら、その時にお尋ねするやもしれません。
その時には、よろしくご教示ください。
beijing-fan
- まつしょうさん からの返信 2009/12/06 23:48:51
- RE: 今度行きたいです
- >beijing-fanさん
コメントありがとうございます。
黄山は、黄山登山はもちろん、古民居群や屯渓など、みどころがたくさんありますので、日数に余裕を持って行かれるとよいと思いますよ。
それぞれの場所の移動は不便で、でも、できるだけたくさんの場所に行きたかったので、僕らは今回、ずっと現地の旅行社のハイヤーを借り上げていました。
屯渓老街に行かれたら、是非「小小硯堂」に寄ってみてください。硯は何十元くらいのものから何千何万元のものまで、いろいろありましたよ。
計画が実現されることを祈っております。
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