2009/10/26 - 2009/10/26
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ippuniさん
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パリへ引っ越してきてちょうど1年が経ちました。
その記念に6年前から温め続けてきたルーマニア旅行をついに決行すべく10月の終わりに残った2週間の休暇を取り、全ての日程&予約を終了し、後は行くだけ!といった矢先に、心配していたフランスの滞在許可証の延長に妙に時間がかかって、出発の日までに間に合わず、またしても今回のルーマニア旅行は全てキャンセル(涙)一体私はこの6年間、ルーマニアにいくらのキャンセル料を献金してきたのだろうか・・・。
結局休暇のうち、少しは旦那に働かせ(有給中なのに・・・)10月24日(土)〜11月1日(日)までの9日間だけお休みすることにしました。
***
秋のバカンス3日目は、ベルサイユ宮殿の庭園に行きました。
ベルサイユ宮殿へは、高校生の頃、3年前、そして今回で3度目です。
今回はちょっと遅い時間に行ったので宮殿の中には入らず、外の庭園のみ散歩してきました。
毎回、ベルサイユ宮殿に来ると思うこと、それは今でもこの国はフランス革命の尾を引いているということです。そして、フランス革命は行われるべき革命であったのか・・・ということです。一歩一歩歩く度に同時の生活を想像し、革命について考えてしまいます。革命的思想は、今も尚生きているからです。
宮殿内部は3年前の旅行記(↓)をご参照下さい。
http://4travel.jp/traveler/ippuni-gm/album/10114720/
***今回の日程***
10月24日(土) パリで静かに過ごす(←何もしていない^^)
10月25日(日) 友人とマレ地区散策
10月26日(月) ヴェルサイユ庭園散策
10月27日(火) ベルギー、ゲントへ小旅行
10月28日(水) ベルギー、ゲントへ小旅行
10月29日(木) パリで一休み
10月30日(金) オーヴェル・シュル・オワーズ
10月31日(土) フォンテーヌブローの森
11月1日 (日) 藤田嗣治のアトリエ
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午前中は旦那がペットショップに行きたいというので、郊外の大型ペットショップに行ってきました。
午後は、ペットショップから家へ帰る途中にあるヴェルサイユへ立ち寄り、三年ぶりに庭園をお散歩することにしました。 -
ヴェルサイユの町もこの時期は黄葉がとても綺麗です。
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宮殿の駐車場に車を止めて、三年ぶりのヴェルサイユ宮殿に入りました。
といっても宮殿内には入らずにお庭だけです。 -
お天気は良いけど、結構寒かったです。
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ヴェルサイユ宮殿へ入ると、いつもフランス革命のことを考えてしまいます。
私は、フランスの歴史の専門家でもないし、当時のフランスに生きていたわけでもないので、詳しいことはよくわかりません。でも、当時の革命の思想が今でもはっきりと残っていることは生活してみて強く感じています。 -
庭園も黄葉がとても綺麗です。
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フランス革命の原因の一つである「王室と特権貴族の浪費」。
ルイ14世の頃から膨れ上がる赤字・・・
聖職者と貴族は免税の上、年金支給・・・
ルイ16世は聖職者と貴族からも税金を取ろうとしたが、貴族の猛烈な反発により失敗・・・
税金に苦しむ国民たち・・・ -
王室と特権貴族の浪費とは・・・
これに関してはいろいろな説があるけれど、王室と貴族の出費は国の財産のほんの数パーセントに過ぎないとも言います。 -
フランス式庭園
広々としているものの、いたってシンプルです。 -
フランス革命に関して、とりわけ有名なマリー・アントワネット。
物凄い浪費家として知られている面もありますが、王室と貴族の浪費=国の財産の数パーセントだとしたら、彼女の浪費はその一握りに過ぎません。
彼女が貧しい国民のために、貴族から寄付金を集めたという説もあるようです。 -
当時どの国でも、王室や貴族は豊かに暮らしていたのに・・・。
歴史上一番大きくて豪華な宮殿を・・・と造られたヴェルサイユ宮殿も、その言葉ほどではないような気がします。 -
マリー・アントワネットは死刑直前まで無実を主張し、堂々としていたといいます。
犯罪者が死刑にされることは恥ずかしいことだけど、罪を犯していない者が死刑にされることは恥ずかしいことではない、と。 -
今でも社会主義のようなフランス・・・
社会保障制度を目当てにフランスに居を移してくる移民たち・・・
比較的簡単に移民者たちに国籍を与えているフランスにおいて「フランス人」というのは建前のようなもので、「本当のフランス人」は先祖により区別していると言います。 -
「本当のフランス人」たちは、「パリはフランスではない。あなたたちは、フランスに来たのではなくパリに来ているのだ。」と私たちに言います。
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フランス革命において「パンがなければお菓子を・・・」という言葉も有名です。
このお菓子というのは、現在のブリオーシュのことで、当時のフランスの法律では、食糧難の際にはブリオーシュとパンを同じ値段で売ることになっていたという説もあります。 -
入浴の習慣・・・
フランス人はお風呂にあまり入らないという話を時々聞きます。
入浴の習慣のあったオーストリアから入浴の習慣のないフランスへ嫁いだマリー・アントワネット。彼女は当時フランスで流行していた強い香りの香水を嫌ったとも言います。 -
パリ国立図書館に収蔵されているマリー・アントワネットが作曲した歌曲たち・・・
多くは革命の時に焼かれてしまい、現存しているのはたったの12曲。
6歳であったモーツアルトが求婚したほどの腕前をもっていた彼女の曲は一体どのような音楽だったのでしょう・・・
C'est mon amiという曲は近年CD化されたようですが、私はまだ聞いたことがありません。 -
死後30年以上もかかった名誉回復・・・
長い時間がかかったけれど、本当に良かったです。
汚名を着せられるほど悲しいことはありませんから。 -
白鳥を呼ぶ旦那(笑)
旦那曰く、「今も昔も全ての災いは口からだ」と。
「言葉」は本当に大切です。
言葉は人に、喜び、希望、信頼、悲しみ、憎悪、誤解、破滅・・・など人生を左右させる全ての力を持っています。 -
人の反感を買わずに生きていく・・・
それは本当に難しいことです。
少なくとも私には、不可能です。 -
前回も思ったことですが、ここの白鳥たちは呼ぶと近寄ってきます^^
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一匹は、足を痛めているようです。
可哀想に・・・ -
色々考えて、庭園の中を歩き回っているうちに薄暗くなってきてしまいました。
空に見える月がとても綺麗です。 -
名残惜しいですが、寒くなってきたのでそろそろ退散することに・・・。
-
夕暮れ時の静かなひと時・・・
マリー・アントワネットもこの風景を見たのでしょうか? -
夜のヴェルサイユ宮殿
現在のフランスについて、旦那と半日語りました。 -
「贅沢」について敏感な人が多いフランスにおいて、「海外旅行話」は殆ど出来ません。
1年前旦那のフランス人の同僚に旅行話をしたら、目の前で税務署に連絡をされて私たちが税金を払っているか確認されたことがありました。週に一度程度カフェに行くことに関して「行きすぎだ、贅沢すぎる」とフランス人に言われたこともあります。 -
郊外に家や別荘を持っている人が、「郊外は安いから」、「パリは高いから」と何度も弁解していたり、家族で外食したことが見つかってしまって「あそこは物凄く安い、家族四人で食べても100ユーロしない」と弁解している姿を何度も見ました。
-
パリにいくつものアパートを所有しているフランス人の知り合いも、決して派手な格好で町を歩いたりブランドを身に着けたりしません。
高価なものを身に着けるのは、同じ階級の人同士で集まるパーティや家族と一緒にいるときだけ。外では普通の格好をしていても家の中ではドレスを着ている人もたくさんいます。 -
どこの国に行っても同じことですが、文化の違いは目に見えないところにあるのだということが身にしみて感じられる今日この頃です。
秋のヴェルサイユの街は黄葉がとても綺麗でした。
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この旅行記へのコメント (4)
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- Noririnさん 2009/11/08 21:26:27
- 短時間の観光だけじゃ分からないですね
- ippuniさん こんばんは
フランスの人って近所に気を遣うんですね。
海外旅行をする時は夜逃げ状態でコッソリ旅立つのかしら^^;
国が違うと思想も変わるって言いますが
数日間の滞在だけじゃ全く感じないですね。
週に一度カフェに行ったら贅沢なのかしら。
何だか窮屈な考え方ですね。
ビックリ。
ベルサイユのステキな紅葉にウットリです♪
Noririn
- ippuniさん からの返信 2009/11/09 20:23:46
- RE: 短時間の観光だけじゃ分からないですね
- Noririnさん
こんにちは!
フランスは多民族国家で、
フランス人といっている人でもオリジンが別の国だったり、
そうすると根本的な考え方が違ってきたり・・・。
> 週に一度カフェに行ったら贅沢なのかしら。
少なくとも自分の周囲にはそう考える人が結構居ます。
そうでない考えの人に言わせれば、嫉妬する人が多いのだとか。
ある友人に「○○というレストランは高いけど美味しかった。」
と言ったことがあるのですが、その後その友達とは連絡が
途絶えてしまいました^^;
> 何だか窮屈な考え方ですね。
フランス人全部がそうだとは限らないのですが、
自分とあった経済観念を持った人とだけ本音で話が出来ます。
あるフランス人は30代でパリにアパートを買ったそうなのですが、
(自分のアパートを持っていない)周りの人からお金の出所など
プライベートなことを洗いざらい聞かれた上に、同僚なのに
彼らとはもうこれ以上話もしない関係になってしまったそうです。
その反面、同じ経済観念を持った人同士の間では、
プライベートなことから何から、まるで家族のように
全てを話し合える関係になります。
先週1週間で、私と旦那がメトロで3回スリに合いました。
幸い、常に気を使っているので、3回とも未遂に終わりました。
スリをしようとした人は全て若い女性で、最後に私の鞄を
開けたのは小さな小学生位の白人の女の子3人組みでした。
彼女たちが私の財布を盗めなかったことで、メトロの中で
仲間同士で大喧嘩をしているのが聞こえました。
罪悪感は全くゼロで、「お金を持っている人からお金を取る」
ということが当たり前だと思っているようです。
周りで見ていた人々の話し声から「移民たちは問題だ」と
言っているのが聞こえました。
でもそのことをフランス人に言ったら「分かってるけれど、
彼らの勢力が大きすぎて何も対処出来ない。平和に暮らすには
表向きだけでもみんな仲良く共存していくしかない。
考えの合わない人とは付き合わなければいいのだ。」
とのことでした。きっとその思想なのだと思います。
要は「みんな仲良く、でも自分の身は自分で守る」ですね^^
なんだか長くなってしまってすみません。
ippuni
-
- 夏への扉さん 2009/11/07 12:59:10
- えっ?意外!
- 素敵なベルサイユの秋景色と共に、意外なお話。
お菓子=ブリオッシュだったこと。
それから、
フランス人って長いバカンスを優雅にリゾートで過ごしているんじゃなかったの?
毎日カフェに座って優雅にカフェオレ飲んでいるんじゃなかったの?
住んでいる方でないとわからないお話ですね。
なつ
- ippuniさん からの返信 2009/11/07 19:54:12
- RE: えっ?意外!
- なつさん
こんにちは!
意外ですよね〜
当時の王室の生活やフランス革命に関しては色々な説がありますが、マリーアントワネットに関する悪い噂の殆どは事実出ないということが、徐々に明らかにされているそうです。ブリーシュに関しても、当時、ブリオーシュは王室のお菓子の代表的なものであったとか。それに、あの言葉はマリーアントワネットが発した言葉でなないという説もあります。彼女に相手にされなかった貴族の夫人たちが、悔し紛れにあらゆる噂を流していたのでしょうね。
フランス人といっても色々いて、お互いとても言葉に気をつけているんです。バカンスは確かに長いですが、そのバカンスに「海外に出る」とか少しでも「贅沢に過ごしている」という印象を相手に与えないように気を使っています。同じような経済観念を持っている人同士でないとなかなか本音で話が出来ないのが現状です。
カフェに利用に関しても、街中の主なカフェに座っているのはほぼ外国人といっても過言ではありません。パリの人口の約半分は「ある意味」で外国人と言われています。あるフランス人夫婦を一度「日本食屋を紹介する」という意味で日本食レストランに連れて行ったのですが、彼らは食後のデザートも注文せず、レストランを出てからカフェへ行くことも拒みました。フランス人の中でも(隠れ)上流階級の人々や、久々に家族みんなが集まった時などはレストランで外食をしているようです。あと、若者たちに最近、安い日本食屋(パリの日本食は現地の普通のレストランより安めです)や安い中華レストランなどは人気のようです。
私も住む前まで、というか、住んでから1年ほど経った今、ようやくこの国の雰囲気が分かってきたような気がします。旅行で来ていた時は、想像もしていませんでした。思ったより、この国は複雑です。これに関して話し出すと、長くなってしまうのでこの辺にしておきます(笑)
ippuni
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