2009/07/11 - 2009/07/11
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まみさん
2009/07/11土 クリミア半島3日目(現地英語ガイド&車付)
・マリー・マイアーク村(Malyi Maiak)の聖ニコラス教会
・ガリツィン邸のワイン博物館
・ノーヴィ・スヴェット(Novy Svet)植物保護地区&絶景海岸
・スダック(Sudak)のジェノヴァ要塞跡
【ヤルタ泊:ホテル・ブリストル(Bristol)】
ホテルのテレビの天気予報を見たら、今日のクリミア半島の天気は「晴れ」と「雨」と「曇り」のマークが3つそろっていて、心配になりました。
天気は変わりやすいのでしょうけれど、もし雨になったら、今日の予定のほとんどが回れなくなってしまいます。
本日訪れるのは、ヤルタから東の海岸沿いにあるスダックとノーヴィ・スヴェットです。
クリミア半島にイタリアのジェノヴァ公国が進出していた時代の要塞跡と、絶景海岸と洞窟がある植物保護地区がそれぞれあります。
でも、スダックに向かうヤルタ以東の海岸沿いのドライブはすばらしくて、たとえこの先、雨で予定がつぶれたとしても、このドライブのおかげで一日ムダになったとは思わないだろう───と思ったほどでした。
いや、思うかな。
時に奇岩が楽しい山間の道を走りながら、右手に山脈、左手に海岸。
日本人の私にとって、山が緑に覆われているのは珍しくなかったけれど、現地ガイドのニーナいわく、このあたりの植生はすべて人の手によるものとのこと。
でなければただの禿げ山が続いていたそうです。
そうと聞けば、やはり驚いてしまいます。
ニーナは茶目っ気たっぷりに、ハンドメイドと呼びました。
ソ連時代、このあたりの山の斜面は広大なバラ園だったそうです。
当時、クリミア半島はローズオイルの世界生産の8割を占めていたのに、とニーナは残念がっていました。
ブルガリアのローズオイルが世界の生産の8割を占めるようになったのは、その後なのかな。
でも今は、バラの木はたくさんあったけれど、放置されていて、荒れていました。
きっとその季節になれば花はきれいに咲くのかもしれませんが、オイル用の採取ができる状態にはなく、その施設も稼動していないのでしょう。
車窓の外にあまりに美しい景色が続くし、そんな荒れた元・バラ園の写真なども撮りたくて、助手席の窓から何度もシャッターを切っていたら、ドライバーのビクターが時々車を停めてくれました。
ただ、外に出たからといって、車の中から見たよりアングルが良いかというと、必ずしもそうでもないんですよね。
ニーナには、これから行くところでピクチャレスクな写真はたくさん撮れるよ、と言われました。
それはもちろん、楽しみにしているけれど、車窓からの景色は別物です。
現地の人にとってはなんでもないところも珍しい海外では、たどりつくまでの景色も観光のうち@
車窓からの写真を見ると、目的地に着くまでの期待に胸をわくわくさせたときの気持ちまでよみがえります。
そして、走りすぎる一瞬を捉える難しさの中でゲットできた写真には、ひときわ愛着も沸きます。
だいたい、「ここが写真にいい景色よ」とガイドが自慢するところは、確かに眺めはサイコーなのですが、写真の構図としてはメリハリがあるものが撮りにくくて、つまらなくなってしまうことも多いです。
それに、人に言われて撮るのって、あんまり面白くないです。
結果として同じような写真になるのだとしても、それは自分の力で達成したいです。
スダックに向かう途中、マリー・マイアーク村の聖ニコラス教会に寄りました。
ニーナが予定にないサプライズとして日程に入れてくれたところです。
船乗りの守護聖人の聖ニコラスの教会は、燈台のように海を見渡せる位置に建っていて、絶景です。
教会の内外には船のモチーフの装飾がちりばめられていて、なかなか変わっていたし、すばらしかったです。
同時にここは、第二次世界大戦のときの悲しい事件の現場の1つでした。
けが人と女子供しか乗っていなかったアルメニアの船が、白旗を掲げていたのにナチスに爆破され、7,000人の命が海に消えたところだそうです。
※2009年ウクライナ旅行の旅程一覧はこちら。
簡易版「2009年ウクライナ旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10359084/
詳細版「2009年ウクライナ旅行の詳細旅程」(もう1つのブログ「まみ’s Travel Diary」より)
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2009/07/2009-2271.html
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本日のルートマップ
滞在地ヤルタからの日帰りです。
地図の矢印は一方通行ですが、帰りも同じ道でヤルタに戻りました。
行きは、右手に海、左手に山です@
ノーヴィ・スヴェットとスダックが主な予定地ですが、ノーヴィ・スヴェットまで向かう途中で、マリー・マイアーク村の聖ニコラス教会に寄りました。
この絵地図からでも推測できるとおり、ヤルタからスダックまで、たくさんのビーチがありました。
夏のクリミア半島といったら海水浴といわれるのも良く分かります。 -
ヤルタからスダックに向かう途中の車窓の外の風景
しばらく右手は山並み、左手は海岸でしたが、時々こうして山脈を越えました。
地図で調べました。おそらく、デメルジー(Demerdji)山脈。
あの奇岩、スペインのモンセラットをちょっとだけ思い出します。 -
聖ニコラス教会の前からマリー・マイアーク(Malyi Maiak)村を見渡す
さわやかな青い海に青い空!
ビーチには人がいっぱいで、私の中の「村」ってイメージではないですね(笑)。
もっとも住民も土地の面積も村と呼ぶしかない規模なのだろうと思います。 -
船乗り聖人の聖ニコラス教会
聖ニコラスというとサンタクロースの聖人という連想がすぐ働くのですが、彼が行った奇跡の中に嵐を静めたものがあるので、船乗りの聖人でもあるようです。 -
教会の入口前を視界に入れながら、海と山を見渡す
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子供やけが人しか乗っていなかった7,000人のアルメニア人がナチス軍に爆破された地の慰安碑
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アルメニア船を悼む錨のシンボルと教会
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聖ニコラス教会正面の聖母子のモザイク
このまぶしい太陽に負けないくらい色鮮やかです。 -
聖母子と反対側には聖ニコラスのモザイク
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甲板をイメージしたセッティング
ああ、博物館があるんですね。
ガイドと一緒だと、はじめから予定している博物館以外は中に入る時間がとれないのが残念です。
まあ、それだけめいいっぱい予定を組んでしまっているわけですが。 -
まるで甲板に上がったよう
教会はまわりの敷地とあわせて全体が一つの船のように設計されています。
どうです、このアングルだと、奥に見えるのが船首に見えませんか。 -
帆先をイメージしたセッティング
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これから中に入ります
残念ながら中は撮影禁止。
ポーチの天井から天使の鮮やかな絵が@ -
聖ニコラス教会のリーフレットから
ロシア語オンリーのリーフレットでしたが、教会内部の写真があったので買いました。
祭壇のある聖なる空間と信者が入れる俗の世界の境界線てせあるイコンの壁、イコノスタシスの写真。
イコノスタシスは豪華ですが、衝立てのようにどこか軽やかです。
ルーマニアやブルガリアの正教会に比べて、ロシアやウクライナの正教会はその傾向があるように思います。
教会内部には、外と同様、船や錨をモチーフにした装飾があちこちにありました。なかなか珍しいと思います。
内部はガラス窓が大きくとられ、外光がたっぷり入り込む構造でしたので、とても明るかったです。 -
教会の外には船のモチーフがあちこちに
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右ななめ前から眺めて
ほらっ、あの四隅に船のモチーフがあります。 -
車に戻って再びスダックをめざす
車窓から、すばらしい景色が展開されていて、カメラを構えずにはいられませんでした。
左手に山脈、右手に海が続きます。
海は地平線がとろけていて一面青くにしか写真では撮れないので、必然、山の写真が多くなります。 -
ビーチのある海岸沿い
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都市間を結ぶ長距離バスとすれちがう
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空模様もすばらしい@
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車を降りて撮影
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しまった、せっかくファインダーの中に入れた看板、意味不明(泣)
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水平線がとろけたような海まで見下ろせる地点で
ブドウ畑がたくさんです。
クリミアはワインの産地です。 -
あの山を越えたらスダック
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山間の道路を行く
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ちょいちょいカーブあり
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岩肌がむき出しの山とドラマチックな雲
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いまはすっかり荒れた、かつてのバラ園
バラはたくさんありますが、いまはすっかり野生のバラというかんじです。 -
いまはすっかり荒れた、かつてのバラ園
ソ連時代はこのあたりはすべて見事のバラ園だったそうです。
もうすぐ60歳になる現地ガイドのニーナは、若干、ソ連時代回顧派です。
自らを、典型的なソビエト・ウーマンと呼んでいるくらいです。
ウクライナが独立する際に、クリミアの帰属問題があったようですし、独立後、経済状況が決してよくなったというわけではないから無理ないかもしれません。 -
雲はドラマチックだけど……彼方のスダック方面の雲模様は怪しい!?
私はのん気に壮大な景色を楽しんでいたのですが、ニーナが「雨雲が私たちの後を追ってスダックに向かっているみたい」と苦笑……。 -
私たちを追い越してスダックに向かう雨雲(泣)
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2本の岩の間はかつてシルクロードがあったところ
シルクロードの起点の一つはクリミア半島にあるそうです。
ニーナや私が危惧したとおり、スダックに着いたときには、もう車の前窓が流れる雨をかき分けるワイパーが間に合わないくらい、ものすごい土砂降りになってしまいました。
窓の外は、慌てて屋根の下に逃げようとする人たちがてんてこまい。
その足下を見ると、膝上まで泥水がたまっています。
「これで見学するのは無理ね」とニーナ。
流れる雨の間から眺めたスダックの要塞は……とてもかっこよかったです。
これを素通りしなくてはならないのか、と思ったら泣きたくなつてきました。
黙り込んでしまった私を気遣って、ニーナは、先にノーヴィ・スダックに行きましょう、と提案しました。
そして戻ってきたときには、雨がやんでいるかもしれないから、と。
結果は、本日最後の旅行記「2009年ウクライナ旅行第7日目(4)クリミア半島:中世のお城のようなスダックのジェノヴァ要塞跡と夕方のヤルタ」にて。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10394061/
その前に「2009年ウクライナ旅行第7日目(2)クリミア半島:クリミアワインを成功させたガリツィン邸の小さなワイン博物館」に続く。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10393907/
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