ポーランド旅行　３　ワルシャワ　Varsovie

2009/08/01 - 2009/08/01

2009年夏ポーランド旅行に行ってきました。
ワルシャワ→クラクフ→ヴィエリチカ→ザコパネ→アウシュビッツ→ワルシャワ→グダンスク→トルン→ワルシャワで１５日間。

ワルシャワには合計５日ほど滞在しました。

エリア ワルシャワ(ポーランド)

• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: LOTポーランド航空

パリ、シャルルドゴール空港からLOTを使って２時間ほどでワルシャワ・オケンチェ空港に到着。
時刻は午前１１時ごろ。天気もよく機内から文化科学宮殿が見えました。

運悪くスーツケースを壊されてしまい、手続きなどに１時間ほどかかってしまいました。
後日、１００ユーロの小切手が送られてきましたが、割に合わない。。フランスで壊されたのかポーランドでか分かりませんが、とにかく荒っぽい扱いだっため壊されたのでしょう。

空港バス１７５番を利用し３０分ほどで市街地へ。
文化科学宮殿の前の交差点で降りました。

写真はメトロの入り口前。

ワルシャワは横断歩道のない交差点が多く、地下道を利用する必要があります。ただ、地下道に下りためのエレベーターやエスカレーターはまずないし、あっても汚いか怪しい人が近くに寝泊りしているので危うく近づけません。
壊れたスーツケースを持った私たちには大変な苦労でした。

文化科学宮殿の中央駅側の通り。

左側にはハードロックカフェやショッピングセンターがあります。

早速、文化科学宮殿に登りました。
展望台行きのエレベーターはマルシャワコフスカ通り側の入り口から入ります。

エレベーターは２０zl。
２００ｍほどのそれほど高くない建物ですが、ほかにそれほど高い建物がないワルシャワではかなり遠くのほうまで見渡せて、景色もきれいです。

ビルの北側の景色。
公園も多く、緑がきれいです。

右上が旧市街地方面です。

日曜日の新世界通り。
土日は歩行者天国になるようです。カフェやレストランが立ち並んでいます。

８月１日の新世界通り。なにかのお祭り？でしょうか、出店がいっぱいでてました。
ポーランドのいろんな名産物がならんでいました。ハチミツビール、ザコパネ産スモークチーズ。。今日は夕ご飯はいりません。

ポーランド風サンドウィッチ。（ポークのラードのパテ）
ラードと聞くとすごく油っぽい感じがしますが、実はすごく食べやすい。味はトンコツ味？のような感じです。日本人の口には合うのではないでしょうか。
上に乗ってるのはコーニション、ピクルスですね。ポーランドのコーニションは大きくてパリパリしておいしいです。

シャルルドゴールの像。
証券取引所の建物の前にあります。

パリのグランパレの前にある彼の銅像と形もよく似ています。
でも、何故、ポーランドにドゴール？？ちょっと違和感です。

新世界通りから北上すると、左側に見えてくる教会。聖十字架教会です。
向かいにはコペルニクスの像があります。
教会内の柱のしたにショパンの心臓が埋められていることで有名です。

その柱ですが、残念ながら工事中でした。
でも、どうやって心臓保存してあるんでしょうか。。

ちょうど教会の前に位置するワルシャワ大学の入り口。
８月１日は校内で野外コンサートのようなものがやっていました。

８月１日はポーランドにとってはとても大事な日。ワルシャワ蜂起記念日なのです。１９４４年８月１日、ワルシャワ市民とポーランド国内軍がロソ連軍の呼びかけにより、一斉にドイツ軍に対し蜂起を開始。最終的にソ連はポーランドを裏切った形になり、ワルシャワは破壊され、市民、レジスタンスあわせて２２万人が死亡したとされています。

この日ワルシャワ各地にある蜂起記念碑には献花やロウソクが足の踏み場もないくらい供えられていました。

教会、大学の前を通り、クラクフ郊外通りをさらに北上します。
きれいな建物がいっぱいです。道にはほとんどごみなども落ちていません。あやしい雰囲気もないし、心配せず歩けます。

わっ！銃撃戦！？

実はこれ、街全体を舞台にしたワルシャワ蜂起の再現だったみたいです。
この日は８月８日。毎年やっているんでしょうか。。その辺はよくわかりませんが。

ちょうど２時頃、旧王宮前を歩いていると突然銃声が。。とすぐにこの銃をもった兵隊さんが走って来たのです。びっくり。
ほかの観光客もびっくりです。

そういえばこの日いろんなところで変な格好している人とよくすれ違ったな〜。

次の瞬間。
ドイツ軍の格好をした人たちが捕まりました。
本当に蹴られてました。

それにしても手が込んでいます。ドイツ軍のジープとか銃とか衣装とか。そして迫真の演技です。

旧王宮の前で戦時中の歌を歌っていたグループ。
近くにいた割と若そうな観光客の人たちも一緒になって歌っていました。
とにかくポーランドの人たちはワルシャワ蜂起のことをとても誇りに思っていることが感じられました。

当時の新聞記者？と兵隊さん。違和感。
何を話しているんでしょうか？

この日はワルシャワのいろんなところでこんな変わった風景が見られました。

クラシンスキ宮殿の裏側、旧市街側にあるワルシャワ蜂起記念碑。蜂起45後周年を記念して１９８９年に建てられたそうです。

旧市街の北側の入り口にあたるバルバカン。

こちらが南側入り口の旧王宮前広場。

実は、この日は８月１４日。ポーランドの祝日の前日でした。（Assumption）　噂には聞いていたけど、誰もいません。
お店も休みになるところが多いので、１４、１５日は気をつけた方がいいでしょう。

ロシア正教会の教会。

旧市街からヴィスワ川を渡りプラガ地区を歩いていたときに見つけました。運良くミサ中で、信者の方が中に入れてくれました。
中はとてもきれいなデコレーションがされていて、金などいっぱい使ってある様でした。キリスト教系の教会とは祭壇の作りも、ミサの進み具合も全く違います。
いい経験になりました。

ちなみに、このプラガ地区は治安が悪いことで有名です。ロシア正教会があるということも、東からの移民が多いということなんでしょうか。

プラガ地区から見た旧市街。

文化科学宮殿がうっすらとみえます。

結局プラガ地区からは、バスも使わず歩いて３０分ぐらいかけて旧市街まで歩いて行きました。

ワルシャワの南にあるワジェンキ公園に行ってきました。

文化科学宮殿の前からトラム１８番に乗ってワジェンキ公園最寄りのpolna,Marszolkowska,Bagatelaで下車。
２分ほど歩いて公園の門に到着。　このショパン像はその門から入ってすぐのところにあります。

このショパン像の前では毎日曜日１２時頃から無料コンサートが開かれます。
もちろん私も日曜日に行ってきました。
１１時頃に到着すると、すでにみんな場所取り。
ピアノの調律も始まっていました。

幸運にも正面のベンチに座れた私たちでした。

隣に座ったおじいさんに「目薬をさしてくれ」といわれ、びっくりしましたが。

１２時、コンサートが始まりました。
ピアニストはショパンコンクールにも参加したことのある人だということでした。
始まった頃には芝生にも沢山の人が。

１時間ほどでコンサートは終了。暑い日は日が当たる場所はさけた方がよいでしょう。

コンサートの後はワジェンキ公園内を散歩。
写真はワジェンキ宮殿。
花もいっぱい咲いていました。

前に来たときは３月だったので、寂しい感じのイメージでしたが、覆されました。奇麗に手入れされています。

同じくワジェンキ公園内。
ゴミ一つ落ちていません。

サンドウィッチを買って、ここでピクニックもいいですね。
残念ながら私たちは何も持ってなかったので、だんだんおなかが空いてきました。

ワジェンキ公園のすぐ近くにある建物。今は教育省の建物らしいのですが、実は戦時中はゲシュタポの本部だったとのことです。
と、門の横に小さなプレート貼ってありました。

ワルシャワのアパートメント。

１階に食堂（ミルクバー）がありました。

Krucza通り、確かGrand Hotelの前にあったと思います。
名前は確か、Bar バンビーナ。

食堂に入るとまず、レジでメニューを選びます。
レジの上には写真のようなメニューが飾ってあるので、そこから選ぶのですが、困った。英語が全く通じません。ポーランド語が全く分かりません。

後ろに並んでいた人に助けてもらいながらなんとか注文、厨房の前まで紙を持って行きます。

厨房のおばさんも、できたら叫んでくれるんですが、自分たちのものなのか全く理解できず。。

結局出て来たのはこれ。
下のピンクのはベトラブの冷たいスープ。（フォドニク）めちゃくちゃおいしいです。暑い日にはモッテコイです。奥のはズレック、麦のスープ。これもおいしいです。
両方とも想像していたものだったのでホッとしました。

ただ、この後に出て来たのは、甘いクレープ。おかずになりそうなものをと思って注文したので、ちょっとガッカリ。。

ワルシャワ中心部に戻ります。
無名戦士の墓。
１時間か３０分ごとに前に立っている兵隊さんの交代式が見られます。

サスキ公園内にあります。

無名戦士の墓の前の広場。
地面に埋め込まれてあるのは、前ローマ法王のジョンポール?の碑。
前ローマ法王はポーランド人だったので、至る所で彼を偲ぶモニュメントが見られます。

日曜日。今日は美術館、博物館系はタダと聞いて向かったのがここ、ワルシャワ蜂起記念博物館。１８時までとは知っていたのですが、ついたのは１７時。１時間か〜。とがっかりしつつも中に入る。だってタダだし。。
結局ポーランド語の説明がほとんどで、写真とか見るのには１時間で十分でした。

博物館の中はこんな感じ。

外国人向けというより、ポーランド人用、それも子供たち用、と行った印象。おそらく社会見学などの機会に子供たちが訪れるんでしょう。
ポーランド国の徹底した教育姿勢なるものを垣間みた気がします。ワルシャワ蜂起を誇りに思い、同時にアンチコミニズムを植え付ける。。大切なのはソリダリテ。。

１０年前では考えられなかったことでしょう。

フランス語のガイドに、ワルシャワゲットーの壁の一部が残っているというのが書いてあったので、探しに行ってきました。
苦労して見つけたのが、この壁。普通のアパートの敷地内にありました。

５メートルぐらいしか残っていませんが、分厚さにびっくりさせられます。これは逃げられない。。

レンガの一部が抜き取られ、違うプレートがはめ込まれています。ボストン美術館やNYのMOMAやイスラエルの美術館に保存されている様です。

そのアパートの敷地の入り口。たまたま開いていたので勝手に入ってしまいました。
フランスのガイドブックにも「普通のアパートの敷地内なので誰かに開けてもらうか、誰かが入って行くのを待って一緒に入ってしまいましょう」みたいなことが書いてありました。
もちろん日本のガイドブックには全くそんなことは触れられていませんが。。国民性でしょうか。笑。

ちゃんとした住所は忘れてしまいましたが、ワルシャワ中央駅から、Jana Pawla ? 通りを渡った地区、Chmielna通り、Zolta通り、Sienna通りのどれかにあります。

ワルシャワ中心部から見て北部に位置するワルシャワゲットー記念碑。
ユダヤ教のロウソクやイスラエルの旗などが置いてありました。

これも戦争関係の記念碑。
大きな通りの真ん中にあります。ホテルイビザの前にありました。

線路上にあるトロッコのようなものにいろいろな形の十字架や各宗教に関するシンボルが乗せてあります。

旧市街地内にあるワルシャワゲットーの跡を印したプレート。
よく考えるとワルシャワ中央駅の近くあたりからココまでゲットーがあったことになりますが、かなり広かったんでしょう。

バルバカンからすぐのところにあるレストラン。
観光客には有名のようです。友人にも勧められたので行ってきました。

肉料理で有名なこのレストラン。もちろん私たちもお肉、食べてきました。
奥はシュニッツェル。ドイツが本場といいますが、ドイツのとはちょっと違う感じが。。おいしかったです。手前はBBQの盛り合わせ。
他の人は豚半丸焼きみたいなのとか食べていました。すごい。山盛り。

ある日の朝食。新世界通りにあるパティスリー、A.Blikleでポンチュキを買って、いつものようにCoffee Heavenでコーヒーと一緒に食べました。
このポンチュキ、普通の屋台のポンチュキの２倍の値段の２〜３zlしましたが、当たりです。ものすごくおいしかった。今回のポーランド旅行一番のポンチュキでした。

ワルシャワ中央駅に隣接するショッピングモール。
すごくモダンな作りで、子供の頃に見たワルシャワの街からすると想像もつきません。
クラクフのショッピングモールと一緒で、中は何でもあります。HM、ZARA...バーガーキングまで。

日曜日でも２２時ぐらいまで開いています。

ある日の昼食。ショッピングモール内のフードコートでポーランド料理のファーストフードに挑戦しました。
クラクフに比べると少し高め。２人で４５zl。
お腹いっぱいになりましたけど。。

フードコートのポーランド料理屋さん。
最上階がフードコートになっています。この辺は日本と一緒ですね。

夜の文化科学宮殿。

周りに大きな建物がないため、すごく巨大に見えます。