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日程その6日目、ワルシャワ市内観光。<br />ワルシャワは、ショパンが十代の後半まで過ごした街だ。<br />彼の思い出にひたって歩きたい街。<br /><br />午後は、彼の生まれた家があるジェラゾヴァ・ヴォラ村の訪問、ワジェンキ公園でのミニ・ピアノコンサート。<br />この日は、私にとって、ショパンが実在の人物になった、忘れられない記念日になりました。

さわやかポーランド 感動紀行8日間 その5

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2009/09/22 - 2009/09/29

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えすてる

えすてるさん

日程その6日目、ワルシャワ市内観光。
ワルシャワは、ショパンが十代の後半まで過ごした街だ。
彼の思い出にひたって歩きたい街。

午後は、彼の生まれた家があるジェラゾヴァ・ヴォラ村の訪問、ワジェンキ公園でのミニ・ピアノコンサート。
この日は、私にとって、ショパンが実在の人物になった、忘れられない記念日になりました。

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  • 本来、午前中はツアーの市内観光だ。<br /><br />午後のショパンの生家とミニコンサートのオプションに行くと、ワルシャワでの自由時間が全くなくなってしまうので、今日の午前はツアーを離れて自由行動させてもらうことにする。<br /><br />昼食場所を教えてもらっているので、そこに行って、そこからオプショナルツアーに行くことになる。<br /><br />ツアーよりも一足早くホテルを出発。ホテル近くにすてきなお店が何件か並んでいるが、朝早いのと、土曜日なのとでどこも開いていない。<br /><br />これは、ちょっと変わった民芸品、というより民族調のインテリアの店。

    本来、午前中はツアーの市内観光だ。

    午後のショパンの生家とミニコンサートのオプションに行くと、ワルシャワでの自由時間が全くなくなってしまうので、今日の午前はツアーを離れて自由行動させてもらうことにする。

    昼食場所を教えてもらっているので、そこに行って、そこからオプショナルツアーに行くことになる。

    ツアーよりも一足早くホテルを出発。ホテル近くにすてきなお店が何件か並んでいるが、朝早いのと、土曜日なのとでどこも開いていない。

    これは、ちょっと変わった民芸品、というより民族調のインテリアの店。

  • 一人で一番行きたかったのは、聖十字架教会。<br /><br />ショパンは、親友に「僕がどこで死んでも、心臓をポーランドに持ち帰ってほしい」と頼んでいた。パリでなくなった後、その遺志によって運ばれた心臓が、この教会の柱の一つに収められてある。<br /><br />日曜日で、ちょうどミサが始まったところ。席はもういっぱいで、礼拝堂の一番うしろに立っていた。<br /><br />その柱はどこにあるんだろう…終わるまでは動けないし…と思いながらミサに出て1時間ほどたったとき、ふと、左の柱を見上げると…

    一人で一番行きたかったのは、聖十字架教会。

    ショパンは、親友に「僕がどこで死んでも、心臓をポーランドに持ち帰ってほしい」と頼んでいた。パリでなくなった後、その遺志によって運ばれた心臓が、この教会の柱の一つに収められてある。

    日曜日で、ちょうどミサが始まったところ。席はもういっぱいで、礼拝堂の一番うしろに立っていた。

    その柱はどこにあるんだろう…終わるまでは動けないし…と思いながらミサに出て1時間ほどたったとき、ふと、左の柱を見上げると…

  • それが、その柱だった。そうだと知らずに、1時間その柱の前に立っていたことになる。<br /><br />何だか、彼の横に寄り添って立っていたような気持ちになって、そのとき、ショパンが私にとって、実感を伴った実在の人物になった。

    それが、その柱だった。そうだと知らずに、1時間その柱の前に立っていたことになる。

    何だか、彼の横に寄り添って立っていたような気持ちになって、そのとき、ショパンが私にとって、実感を伴った実在の人物になった。

  • 柱の上の方に刻まれたショパンの像。<br /><br />入口を入って、すぐの左の柱です。

    柱の上の方に刻まれたショパンの像。

    入口を入って、すぐの左の柱です。

  • 去りがたい気持ちで外に出ると、今日はマラソン大会。大勢の走者が走ってきた。

    去りがたい気持ちで外に出ると、今日はマラソン大会。大勢の走者が走ってきた。

  • そのレースを見ている人々。<br /><br />後ろの教会は工事中で、足場を組んで見えないファサードを、絵を描いた布で覆ってある。面白いアイデアだな、と思ったが、あちこちで見かけたので、珍しいものではないらしい。

    そのレースを見ている人々。

    後ろの教会は工事中で、足場を組んで見えないファサードを、絵を描いた布で覆ってある。面白いアイデアだな、と思ったが、あちこちで見かけたので、珍しいものではないらしい。

  • 小さな広場にあった、案内図。アクリルを何枚も重ねて造ってある。

    小さな広場にあった、案内図。アクリルを何枚も重ねて造ってある。

  • この教会にも、ヨハネ・パウロ?世の写真が掲げられていた。

    この教会にも、ヨハネ・パウロ?世の写真が掲げられていた。

  • 新市街から旧市街に至る街角で。後ろの茶色い壁は、昔の城壁だ。城壁の前には、おみやげやさん。

    新市街から旧市街に至る街角で。後ろの茶色い壁は、昔の城壁だ。城壁の前には、おみやげやさん。

  • 旧市街広場と観光馬車。<br /><br />この広場を囲む建物も、空爆で破壊されたので、全部戦後に再建されたものだ。<br /><br />だから、古い建物だけれど新しい、という不思議な街。<br /><br />クラクフでは結局乗れなかったので、ここで馬車に乗ることにした。25分間で3千円くらいだったと思う。<br /><br />御者のおじさんが、街角のあちこちで、かたことの英語でいろいろ説明してくれる。<br /><br />original wall! と言っているのがよくわからなくて聞き返していたら、ある建物の壁の下から1メートルくらいだけが違う構造になっていて、それが空爆を受ける前の、オリジナルの壁なんだ、という意味だった。

    旧市街広場と観光馬車。

    この広場を囲む建物も、空爆で破壊されたので、全部戦後に再建されたものだ。

    だから、古い建物だけれど新しい、という不思議な街。

    クラクフでは結局乗れなかったので、ここで馬車に乗ることにした。25分間で3千円くらいだったと思う。

    御者のおじさんが、街角のあちこちで、かたことの英語でいろいろ説明してくれる。

    original wall! と言っているのがよくわからなくて聞き返していたら、ある建物の壁の下から1メートルくらいだけが違う構造になっていて、それが空爆を受ける前の、オリジナルの壁なんだ、という意味だった。

  • 馬車の上から見ると、視線が高いので、不思議な感じ。

    馬車の上から見ると、視線が高いので、不思議な感じ。

  • さっき通った、城壁の遺構のある広場で。

    さっき通った、城壁の遺構のある広場で。

  • 建物は、壁の色も装飾も様々。破壊された後、記憶と残っていた写真などを頼りに、街の人々は信じられないような情熱をもって、街をほぼ元通りに復元していった。

    建物は、壁の色も装飾も様々。破壊された後、記憶と残っていた写真などを頼りに、街の人々は信じられないような情熱をもって、街をほぼ元通りに復元していった。

  • この右手の窓の下の壁も、オリジナルだ。

    この右手の窓の下の壁も、オリジナルだ。

  • 旧市街広場の一角に、ワルシャワ歴史博物館がある。とても質素で地味な博物館で、多少なりとも知識がないと理解するのがむずかしい。<br /><br />その1階で、たまたま子どもの絵画展が開かれていて、楽しい作品が見られた。結婚式でしょうか?

    旧市街広場の一角に、ワルシャワ歴史博物館がある。とても質素で地味な博物館で、多少なりとも知識がないと理解するのがむずかしい。

    その1階で、たまたま子どもの絵画展が開かれていて、楽しい作品が見られた。結婚式でしょうか?

  • 広場の中には、カフェもあり、絵画を売る露天の店もあり、時間があればどれもゆっくり楽しみたかった。<br /><br />おみやげやさんで、ゲットーがあった時代のワルシャワの写真集と、街の様子がすてきな水彩画で描かれている、来年のカレンダーを買った。<br /><br />今でも一番気に入っているのは、素焼きの陶板にガラスで花の絵が焼き付けてある壁飾り。持って帰るのは重くて大変だったけど、ほれぼれしてしまう美しさとかわいさだ。

    広場の中には、カフェもあり、絵画を売る露天の店もあり、時間があればどれもゆっくり楽しみたかった。

    おみやげやさんで、ゲットーがあった時代のワルシャワの写真集と、街の様子がすてきな水彩画で描かれている、来年のカレンダーを買った。

    今でも一番気に入っているのは、素焼きの陶板にガラスで花の絵が焼き付けてある壁飾り。持って帰るのは重くて大変だったけど、ほれぼれしてしまう美しさとかわいさだ。

  • 旧市街広場から、バスが停めてあるところまでは、15分程歩かなければならない。<br /><br />その道を歩きながら眺めた街角。

    旧市街広場から、バスが停めてあるところまでは、15分程歩かなければならない。

    その道を歩きながら眺めた街角。

  • マラソンがまだ続いていて、応援のために音楽を奏でるバンド?の人たち。

    マラソンがまだ続いていて、応援のために音楽を奏でるバンド?の人たち。

  • そして、1時間ほどバスに乗り、ジェラゾヴァ・ヴォラという寒村に着いた。ここが、ショパンの生まれた村。<br /><br />実際に住んでいたのは1歳になるまで位だそうだ。<br /><br />来年の生誕200周年に向けて、この家の周囲一体を公園として整備中で、庭は工事中で入れず、入口には200席のコンサートホールの建築中。<br /><br />ワルシャワ市内のショパン博物館も来年3月まで工事中なので、ちょっと残念だった。<br /><br />でも、小学校の頃読んだ伝記の写真のまま。室内は大分手を入れてきれいになりすぎていて、あまり実感はわかなかった。<br /><br />数々の調度品も、もちろん、当時のものではない。

    そして、1時間ほどバスに乗り、ジェラゾヴァ・ヴォラという寒村に着いた。ここが、ショパンの生まれた村。

    実際に住んでいたのは1歳になるまで位だそうだ。

    来年の生誕200周年に向けて、この家の周囲一体を公園として整備中で、庭は工事中で入れず、入口には200席のコンサートホールの建築中。

    ワルシャワ市内のショパン博物館も来年3月まで工事中なので、ちょっと残念だった。

    でも、小学校の頃読んだ伝記の写真のまま。室内は大分手を入れてきれいになりすぎていて、あまり実感はわかなかった。

    数々の調度品も、もちろん、当時のものではない。

  • 生家のハイライトは、楽しみにしていた「ショパンの手」を手に入れたこと。<br /><br />本当かウソか知らないが、ショパンの手を石膏でかたどって造ったという「手」が売られているのだ。昔伝記で読んだ通り、女性の手のような繊細さ。大きさは、どちらかというと大きめの私の手とほとんど変わらない。<br /><br />ということは、私にも彼の曲が弾けて当然、ということになる。がんばろう!<br /><br />これはワジェンキ公園にある離宮で、ここでミニコンサートを聞いた。パリに留学経験もあるという40代位の女性のピアニスト。<br /><br />ポーランドでポーランド人の弾くマズルカを聴くのはもちろん、価値があることだけど、正直言って練習不足。観光客だからって、なめないでほしい。<br /><br />終わってからお決まりのCD販売があった。いかにもおみやげ用の選曲で、買う気になれなかった。

    生家のハイライトは、楽しみにしていた「ショパンの手」を手に入れたこと。

    本当かウソか知らないが、ショパンの手を石膏でかたどって造ったという「手」が売られているのだ。昔伝記で読んだ通り、女性の手のような繊細さ。大きさは、どちらかというと大きめの私の手とほとんど変わらない。

    ということは、私にも彼の曲が弾けて当然、ということになる。がんばろう!

    これはワジェンキ公園にある離宮で、ここでミニコンサートを聞いた。パリに留学経験もあるという40代位の女性のピアニスト。

    ポーランドでポーランド人の弾くマズルカを聴くのはもちろん、価値があることだけど、正直言って練習不足。観光客だからって、なめないでほしい。

    終わってからお決まりのCD販売があった。いかにもおみやげ用の選曲で、買う気になれなかった。

  • まあ、それでもコンサートを楽しんで出てきたら、またまた記念撮影のカップルに出会った。<br /><br />よろこんで写真を撮らせてもらった。おめでとう!

    まあ、それでもコンサートを楽しんで出てきたら、またまた記念撮影のカップルに出会った。

    よろこんで写真を撮らせてもらった。おめでとう!

  • そのカップルの横で遊んでいたかわいい男の子。私たちが「かわいい!」と写真を撮らせてもらおうとしたら、恥ずかしがってお母さんに抱かれて泣きそうになってしまった。ごめんね。

    そのカップルの横で遊んでいたかわいい男の子。私たちが「かわいい!」と写真を撮らせてもらおうとしたら、恥ずかしがってお母さんに抱かれて泣きそうになってしまった。ごめんね。

  • 公園内の池で。ゴンドラのような遊覧ボートが、いくつも浮かんでいた。<br /><br />日曜日の夕方を、のんびり家族で公園の散歩で過ごす人々。うらやましい日常だなーと思う。

    公園内の池で。ゴンドラのような遊覧ボートが、いくつも浮かんでいた。

    日曜日の夕方を、のんびり家族で公園の散歩で過ごす人々。うらやましい日常だなーと思う。

  • ほっとする風景です。

    ほっとする風景です。

  • 公園の出口近くで振り返って見た離宮の様子。<br /><br />王族も、ここでボートを浮かべて夏を過ごしたのだそうだ。

    公園の出口近くで振り返って見た離宮の様子。

    王族も、ここでボートを浮かべて夏を過ごしたのだそうだ。

  • オプショナルツアーに入っている夕食を済ませてから、ホテルに帰った。<br /><br />すぐに、最後のお買物に繰り出す。今日はショッピングセンターが閉まるまで時間があるので、まずワルシャワ駅をのぞきに行く。<br /><br />駅とショッピングセンターの間の半地下の広場が、あんまりにぎわっているので、ふらっと入っていくと、「寿司あかしや」の看板。<br /><br />考えるより先に足が店に入ってしまった。夕飯を食べたばかりにもかかわらず、「ミニ寿司セット」を注文。サラダと、マグロといかとサーモンの握り、キムチのセット。板さんは韓国人らしい。<br /><br />ふと周りを見渡すと満席で、みな地元の人、上手に箸を使って食べている。こんなところにも、ワルシャワの近代化?を感じる。

    オプショナルツアーに入っている夕食を済ませてから、ホテルに帰った。

    すぐに、最後のお買物に繰り出す。今日はショッピングセンターが閉まるまで時間があるので、まずワルシャワ駅をのぞきに行く。

    駅とショッピングセンターの間の半地下の広場が、あんまりにぎわっているので、ふらっと入っていくと、「寿司あかしや」の看板。

    考えるより先に足が店に入ってしまった。夕飯を食べたばかりにもかかわらず、「ミニ寿司セット」を注文。サラダと、マグロといかとサーモンの握り、キムチのセット。板さんは韓国人らしい。

    ふと周りを見渡すと満席で、みな地元の人、上手に箸を使って食べている。こんなところにも、ワルシャワの近代化?を感じる。

  • 写真が暗いですが、右上が陶板のガラス絵。今回の旅のおみやげベスト3に入るかな。<br /><br />他は小さな額絵、コースター、昔のワルシャワの地図、観光地の水彩画。<br /><br />

    写真が暗いですが、右上が陶板のガラス絵。今回の旅のおみやげベスト3に入るかな。

    他は小さな額絵、コースター、昔のワルシャワの地図、観光地の水彩画。

  • こちらはジェラゾヴァ・ヴォラの戦利品。<br /><br />中央が例の「手」です。指を折らないように、慎重に日本に持って帰りました。今はピアノの上に置いてあります。<br /><br />その他、絵葉書、ドラクロワ作の肖像画の磁石、生家の写真が表紙のメモ帳と「ジェラゾヴァ・ヴォラ」と書いてあるボールペンのセット(この2つは笑える)、パンフレットなど。<br /><br />みな大切に「旅の箱」に収めました。

    こちらはジェラゾヴァ・ヴォラの戦利品。

    中央が例の「手」です。指を折らないように、慎重に日本に持って帰りました。今はピアノの上に置いてあります。

    その他、絵葉書、ドラクロワ作の肖像画の磁石、生家の写真が表紙のメモ帳と「ジェラゾヴァ・ヴォラ」と書いてあるボールペンのセット(この2つは笑える)、パンフレットなど。

    みな大切に「旅の箱」に収めました。

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