2009/09/22 - 2009/09/29
825位(同エリア1078件中)
えすてるさん
日程その6日目、ワルシャワ市内観光。
ワルシャワは、ショパンが十代の後半まで過ごした街だ。
彼の思い出にひたって歩きたい街。
午後は、彼の生まれた家があるジェラゾヴァ・ヴォラ村の訪問、ワジェンキ公園でのミニ・ピアノコンサート。
この日は、私にとって、ショパンが実在の人物になった、忘れられない記念日になりました。
PR
-
本来、午前中はツアーの市内観光だ。
午後のショパンの生家とミニコンサートのオプションに行くと、ワルシャワでの自由時間が全くなくなってしまうので、今日の午前はツアーを離れて自由行動させてもらうことにする。
昼食場所を教えてもらっているので、そこに行って、そこからオプショナルツアーに行くことになる。
ツアーよりも一足早くホテルを出発。ホテル近くにすてきなお店が何件か並んでいるが、朝早いのと、土曜日なのとでどこも開いていない。
これは、ちょっと変わった民芸品、というより民族調のインテリアの店。 -
一人で一番行きたかったのは、聖十字架教会。
ショパンは、親友に「僕がどこで死んでも、心臓をポーランドに持ち帰ってほしい」と頼んでいた。パリでなくなった後、その遺志によって運ばれた心臓が、この教会の柱の一つに収められてある。
日曜日で、ちょうどミサが始まったところ。席はもういっぱいで、礼拝堂の一番うしろに立っていた。
その柱はどこにあるんだろう…終わるまでは動けないし…と思いながらミサに出て1時間ほどたったとき、ふと、左の柱を見上げると… -
それが、その柱だった。そうだと知らずに、1時間その柱の前に立っていたことになる。
何だか、彼の横に寄り添って立っていたような気持ちになって、そのとき、ショパンが私にとって、実感を伴った実在の人物になった。 -
柱の上の方に刻まれたショパンの像。
入口を入って、すぐの左の柱です。 -
去りがたい気持ちで外に出ると、今日はマラソン大会。大勢の走者が走ってきた。
-
そのレースを見ている人々。
後ろの教会は工事中で、足場を組んで見えないファサードを、絵を描いた布で覆ってある。面白いアイデアだな、と思ったが、あちこちで見かけたので、珍しいものではないらしい。 -
小さな広場にあった、案内図。アクリルを何枚も重ねて造ってある。
-
この教会にも、ヨハネ・パウロ?世の写真が掲げられていた。
-
新市街から旧市街に至る街角で。後ろの茶色い壁は、昔の城壁だ。城壁の前には、おみやげやさん。
-
旧市街広場と観光馬車。
この広場を囲む建物も、空爆で破壊されたので、全部戦後に再建されたものだ。
だから、古い建物だけれど新しい、という不思議な街。
クラクフでは結局乗れなかったので、ここで馬車に乗ることにした。25分間で3千円くらいだったと思う。
御者のおじさんが、街角のあちこちで、かたことの英語でいろいろ説明してくれる。
original wall! と言っているのがよくわからなくて聞き返していたら、ある建物の壁の下から1メートルくらいだけが違う構造になっていて、それが空爆を受ける前の、オリジナルの壁なんだ、という意味だった。 -
馬車の上から見ると、視線が高いので、不思議な感じ。
-
さっき通った、城壁の遺構のある広場で。
-
建物は、壁の色も装飾も様々。破壊された後、記憶と残っていた写真などを頼りに、街の人々は信じられないような情熱をもって、街をほぼ元通りに復元していった。
-
この右手の窓の下の壁も、オリジナルだ。
-
旧市街広場の一角に、ワルシャワ歴史博物館がある。とても質素で地味な博物館で、多少なりとも知識がないと理解するのがむずかしい。
その1階で、たまたま子どもの絵画展が開かれていて、楽しい作品が見られた。結婚式でしょうか? -
広場の中には、カフェもあり、絵画を売る露天の店もあり、時間があればどれもゆっくり楽しみたかった。
おみやげやさんで、ゲットーがあった時代のワルシャワの写真集と、街の様子がすてきな水彩画で描かれている、来年のカレンダーを買った。
今でも一番気に入っているのは、素焼きの陶板にガラスで花の絵が焼き付けてある壁飾り。持って帰るのは重くて大変だったけど、ほれぼれしてしまう美しさとかわいさだ。 -
旧市街広場から、バスが停めてあるところまでは、15分程歩かなければならない。
その道を歩きながら眺めた街角。 -
マラソンがまだ続いていて、応援のために音楽を奏でるバンド?の人たち。
-
そして、1時間ほどバスに乗り、ジェラゾヴァ・ヴォラという寒村に着いた。ここが、ショパンの生まれた村。
実際に住んでいたのは1歳になるまで位だそうだ。
来年の生誕200周年に向けて、この家の周囲一体を公園として整備中で、庭は工事中で入れず、入口には200席のコンサートホールの建築中。
ワルシャワ市内のショパン博物館も来年3月まで工事中なので、ちょっと残念だった。
でも、小学校の頃読んだ伝記の写真のまま。室内は大分手を入れてきれいになりすぎていて、あまり実感はわかなかった。
数々の調度品も、もちろん、当時のものではない。 -
生家のハイライトは、楽しみにしていた「ショパンの手」を手に入れたこと。
本当かウソか知らないが、ショパンの手を石膏でかたどって造ったという「手」が売られているのだ。昔伝記で読んだ通り、女性の手のような繊細さ。大きさは、どちらかというと大きめの私の手とほとんど変わらない。
ということは、私にも彼の曲が弾けて当然、ということになる。がんばろう!
これはワジェンキ公園にある離宮で、ここでミニコンサートを聞いた。パリに留学経験もあるという40代位の女性のピアニスト。
ポーランドでポーランド人の弾くマズルカを聴くのはもちろん、価値があることだけど、正直言って練習不足。観光客だからって、なめないでほしい。
終わってからお決まりのCD販売があった。いかにもおみやげ用の選曲で、買う気になれなかった。 -
まあ、それでもコンサートを楽しんで出てきたら、またまた記念撮影のカップルに出会った。
よろこんで写真を撮らせてもらった。おめでとう! -
そのカップルの横で遊んでいたかわいい男の子。私たちが「かわいい!」と写真を撮らせてもらおうとしたら、恥ずかしがってお母さんに抱かれて泣きそうになってしまった。ごめんね。
-
公園内の池で。ゴンドラのような遊覧ボートが、いくつも浮かんでいた。
日曜日の夕方を、のんびり家族で公園の散歩で過ごす人々。うらやましい日常だなーと思う。 -
ほっとする風景です。
-
公園の出口近くで振り返って見た離宮の様子。
王族も、ここでボートを浮かべて夏を過ごしたのだそうだ。 -
オプショナルツアーに入っている夕食を済ませてから、ホテルに帰った。
すぐに、最後のお買物に繰り出す。今日はショッピングセンターが閉まるまで時間があるので、まずワルシャワ駅をのぞきに行く。
駅とショッピングセンターの間の半地下の広場が、あんまりにぎわっているので、ふらっと入っていくと、「寿司あかしや」の看板。
考えるより先に足が店に入ってしまった。夕飯を食べたばかりにもかかわらず、「ミニ寿司セット」を注文。サラダと、マグロといかとサーモンの握り、キムチのセット。板さんは韓国人らしい。
ふと周りを見渡すと満席で、みな地元の人、上手に箸を使って食べている。こんなところにも、ワルシャワの近代化?を感じる。 -
写真が暗いですが、右上が陶板のガラス絵。今回の旅のおみやげベスト3に入るかな。
他は小さな額絵、コースター、昔のワルシャワの地図、観光地の水彩画。 -
こちらはジェラゾヴァ・ヴォラの戦利品。
中央が例の「手」です。指を折らないように、慎重に日本に持って帰りました。今はピアノの上に置いてあります。
その他、絵葉書、ドラクロワ作の肖像画の磁石、生家の写真が表紙のメモ帳と「ジェラゾヴァ・ヴォラ」と書いてあるボールペンのセット(この2つは笑える)、パンフレットなど。
みな大切に「旅の箱」に収めました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
えすてるさんの関連旅行記
ワルシャワ(ポーランド) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ワルシャワ(ポーランド) の人気ホテル
ポーランドで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ポーランド最安
487円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
28