2008/12/09 - 2008/12/10
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SUR SHANGHAIさん
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長らく、画像を載せただけで放っておいたこの一連の旅行記も、これでようやく完成。
これでこの時の一連のドイツ/イタリア旅は一応完了です。
ミラノ最終日は、最後まで取っておいたスフォルツァ城でミケランジェロ・ブオナローティ未完の大作『ロンダニーニのピエタ』を見学してみます。
あとの時間はミラノの街を彷徨ってみるのもよし、初日に行きそびれた場所に行くもよし。
こうしてまたミラノの街へと出てみたSUR SHANGHAI。
表紙の画像は、スフォルツァ城内の市立博物館で見られるミケランジェロの未完の大作『ロンダニーニのピエタ』。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
この日は、ミケランジェロの未完の大作の『ロンダニーニのピエタ』が見られるスフォルツァ城内の市立博物館へ。
スフォルツァ城へは、地下鉄1号線ならCAIROLI(カイローリ駅)かCADORNA(カドルナ駅)、地下鉄2号線ならLANZA(ランツァ駅)かCADORNA(カドルナ駅)が近いんですが、SUR SHANGHAIは1号線のドゥオーモ駅で降りて、テクテク歩いて行こうと思います。
別に道筋に何がある訳ではないんですが、こうやって街の人になった気分で歩くのが好きなんです。(*^。^*)
ただし、あんまり歩き過ぎると…、 -
イチオシ
…この路面電車の広告に出ているようなセクシーな脚とは縁遠い脚になってしまうのは否めませんね。(;^ω^)
それでも、SUR SHANGHAIは脚の故障が出ない限り、歩くのが性に合ってます。 -
スフォルツァ城は、スフォルツェスコ城とも呼ばれる城砦。
元々はヴィスコンティ家の居城だったこの城を、1450年にミラノ公爵だったフランチェスコ・スフォルツァが改築して今見る姿になったのだそう。
高さはさほど無いんですが、城壁に付いている塔がどっしりした印象。 -
大きな中庭を囲んで真四角に造られたスフォルツァ城は、今では市立博物館が入っていて公開されています。
博物館の入口は、この画像の塔がある側ではなく…、 -
…こちら側。
ずいぶん武骨な外見のスフォルツァ城の市立博物館ですが、中にはミケランジェロの未完の大作『ロンダニーニのピエタ』をはじめ、お宝がぎっしり。
SUR SHANGHAIが行った2008年12月上旬には、部屋ごとに日本語での説明プリントもあってよかったですよ。 -
スフォルツァ城の市立博物館は、さらに細かく内部が分かれていて、古代美術館、絵画館…などが入っています。
最初に館内案内パンフレットをもらって歩き始めるといいですよ。
日本語で説明が付いているものもありました。
スフォルツァ城の市立博物館から、中庭の一つを見下ろす。
湿って苔むした中庭は、ちょっとイタリアの雰囲気とは違って見える。 -
スフォルツァ城の市立博物館に展示されている展示品は、じっくり見て回る価値あり。
一つ一つの展示品はとてもとても全部はご紹介できないので、SUR SHANGHAIの印象に残った物の内からいくつかをアップしようと思います。
このマリア像らしき木の像は、観音様に似ていると言ったら罰当たりですね。
でも、お顔立ちも表情もしぐさも、そう見えてしまうんです。 -
これまでにも数限りないキリストの磔刑像や磔刑図を見てきたけど、スフォルツァ城の市立博物館のこの像は、これまでのキリスト像とはイメージがずいぶん違う。
髪の毛や髭が無いから?
ライトに照らされて壁に落ちる頭の影が、ドキッとするほど生身の人間に近く見えてしまうんですが…。 -
からくり箱のような展示もあったスフォルツァ城の市立博物館。
小さい子が見たら、泣き出してしまいそう。 -
イチオシ
スフォルツァ城の市立博物館には、優美な女性を描いた絵画も多かった。
これは、とある絵画の一部分。
恐れながら、気に入った部分だけをアップで撮ってみました。(;^ω^)
重厚で贅沢な衣装、袖口から覗くしなやかな白い手。
どんな高貴な女性だろうと思わせる。 -
溢れる若さと美を永遠に画布に残そうとしたかのような作品。
モデルの女性も画家もとっくにこの世を去っているのに、残されたこの絵の中には、女性の見せた一瞬の表情の美しさも画家の情熱も生きている。 -
これは、スフォルツァ城の市立博物館のうち、古代美術館でご対面したガストン・ド・フォアの霊廟、横たわる隊長の像。
若くして命を落とした英雄の面影が美しい。 -
イチオシ
さて、スフォルツァ城の市立博物館でSUR SHANGHAIがぜひ見てみたいと思っていたのは、ミケランジェロの未完の大作『ロンダニーニのピエタ』。
市立博物館のうちの古代美術館にある『ガストン・ド・フォアの霊廟、横たわる隊長の像』の近くにありました。
衝立のように置かれた壁の裏側にあるのでお見逃しなく。
これほど有名なものが、自分の手の届く所に何でもないように立っているとびっくり。周囲もぐるりと見て回れるようになっていました。
『ロンダニーニのピエタ』は上下に引き伸ばされたような形で、思っていたよりずっと背が高い。
台座の上に置かれた全体の大きさは、この画像に写っている見学者と比べるとよく分かると思います。
ミケランジェロは、製作に取り掛かった当初(1500年代半ば頃)からこの構図で彫り進めていたのではなく、像の向こう側に見えている折れた木の幹のようなものは元々はキリストの右腕になるべき部分だったのだそう。
一旦作業を中断し、1559年頃に製作を再開した時に今の構図になったようです。 -
1559年頃に製作を再開し、1564年2月18日に死を迎える数日前までミケランジェロが制作を続けていたという『ロンダニーニのピエタ』。
ミケランジェロの死によって永遠に未完の大作になってしまったピエタのマリアは、キリストの死ばかりではなく、ミケランジェロの死をも悼んでいるような表情。
一見静かな表情の中に、抑え込んだ悲しみと愛情が溢れているのが伝わって来る作品。巨匠の腕前は、未完の作品でも人の心を動かすのですね。 -
スフォルツァ城の裏手には、広大なセンピオーネ公園もあるんですが、12月上旬にもなると、ベンチでのんびり一休みできない気候。
このまま、ミラノ初日の散策ではあまり早く行き過ぎて見られなかったレオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館へテクテク。 -
12月に入って、灰色の空になったミラノ上空。
石造りの建物が多い街角も、冷たい灰色。
そんな街角でパッと目に鮮やかなのは、市内観光バス。
さすがにこの日は、オープン・デッキ席に座る人は完全装備。
クリスマス前の中途半端な時期だから、全体を見てもお客さんはまばら。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館の外観は、これまた石造りのどっしりした造り。
レオナルド・ダ・ヴィンチが活躍していた当時の屋内を復元して、そこに展示物が置かれている場所もあるのかと思ったら間違いだった。
建物内の長い通路を白壁のギャラリー風に改装してあって、オリジナルの品もないようだし、SUR SHANGHAIにとってはちょっとガッカリ。
一般的な産業技術科学館と言った感じでした。
チケットは8ユーロ。
所在地はVIA S. VITTORE 21で、最寄の地下鉄駅は2号線のサンタンブロージョ駅。 -
レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館は、どうしてレオナルド・ダ・ヴィンチの名を付けたんだろうと思うほど、オリジナルの品も無い博物館。期待しすぎて行くとガッカリ。
お時間が余った時にでも寄ってみては? -
レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館には、その時々の展覧会も入るようで、SUR SHANGHAIが行った時にはミラノ周辺の風物を撮った写真展も。
これは、ドゥオーモの前に置かれた巨大な人体骨格標本を写した作品。
博物館自体よりこちらの方が楽しめた、と言っては失礼ですね。<(_ _)> -
SUR SHANGHAIは、美術館や博物館巡りが目的の時にはお一人様旅が好き。
でも、ちょっといいお店にお一人様で食事をしに行くのは好きではない、という因果な性格。特にディナー・タイムはそう。
で、気軽なカフェでその日のメニューを頼むほかは、切り売りピザやお惣菜お持ち帰りのお店をよく利用します。
これは、ミラノ中央駅で買ったハム・ピザと塩漬けオリーブを練りこんで焼き上げた棒状のパン。これにサラダを買って帰ればバッチリ。(*^^)v
一人旅の方はお試ししてみては? -
さて、今回のミラノ一人旅も終わり。
2008年12月上旬のAIR PULLMAN社のプルマンバスの時刻表によると、ミラノ中央駅から20分おきにマルペンサ空港へ向かうのは5:00〜21:00の間で、それ以降の深夜・早朝は30分から一時間に1本。片道50分ほどで7ユーロ。
中央駅の構内にある売店でもチケットが買えました。乗り場はやはり細長い駅舎の裏手の方にあるバス停から。荷物入れに荷物を入れてもらった後は、チケットにパンチを入れてもらって乗り込めばOK。
AIR PULLMAN社のサイトはこちら。http://www.airpullman.com/webnoleggi/indexeng.html 英語版
●今はどうか分かりませんが、この時には市内のFIERAと言う場所に寄ったあと、マルペンサ空港では最初にチャーター便が主に発着するターミナル2に停まったので要注意。
SUR SHANGHAIはうっかりターミナル2で降りてしまったので、ターミナル1へは空港バスで移動しました。
これは無料ですが、15分に1本で移動に10分くらいかかり焦りましたよ〜。(;^ω^)
これを読んだ皆さんは同じ目に遭わないように気を付けましょう。 -
マルペンサ空港のターミナル1に滑り込みセーフ。(;^ω^)
よかった〜。
ミラノを出る前に一汗かいてしまった。 -
昨日までの好天気が一転、雪国のようになったミラノ。
これで、市内ももっとクリスマスの雰囲気に染まるんじゃないかな。
美術館や博物館めぐりに浸ったミラノともこれでお別れ。
やっと2008年のドイツ/イタリア旅行記もこれでおしまいです。
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