1976/07 - 1976/07
29位(同エリア296件中)
ソフィさん
1976年7月
ザイールに住む外国人で、ベルギー人に次ぐのはギリシャ人とポルトガル人で、ともに万のオーダーである。
彼らは国家や大資本に雇われなくて、商人が多く、たくましさと粘り強い活動力を持ち、個人の力でこの社会にしっかり根をおろしているのが特徴だ。
それぞれ団結力が強く、情報収集力とお互いのネットワークがしっかりして、すっかり当地の人になり切っている。
たとえば、私の通う床屋はポルトガル人で、異国に住むストレスなど全く感じない風に、明るく冗談を言いながら毎日の仕事をエンジョイしている。
彼らは目を転じてわれわれ日本人を見ると、この社会では大人と子供の差がある。
それに比べ、フランス人は5000人ほどと言われているが、社会への浸透度では、歴史の古いポルトガル人やギリシャ人に長がある。
しかし政府部内での力はしっかりしていて、政府周辺の情報については詳しい。
アメリカ人は大使館筋に多いと噂されるが、日常接する機会が少なく、ほとんど目立たない。
日本人は数も少ないが、ザイール社会との交わりの短さも特徴である。
会社から派遣されて、長くても数年以内の赴任が多く、いったん国に帰れば縁が切れてしまう。
ザイール人から見れば、数年で去ってしまう友人は甚だ頼りない存在だ。
雇い主ならば、その人に尽くすことで一生の安定を得ることが出来る人を選びたい。
「ザイールでの勤めを終えて国に帰る、もう二度とやって来ない」
このような帰国を、ザイール人たちは「永久帰国(depart definitive)」と呼ぶ。
その言葉の背景には、彼らの切ない感じが含まれている。
そうした頼りなさを埋めるものは、日本人のチームとしての交わりだろう。
だが、個人の感情をチームプレーで埋めることは、なかなか難しい。
日本人がヨーロッパ人並みにこの社会に根付くには、何十年もの年月が必要だろう。
写真は、ソフィーさんのマイページ(写真5,800枚)、
http://4travel.jp/traveler/katase/
スイスの写真が美しい、片瀬貴文さんのマイページ(写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
文字が大きくて読みやすい、片瀬貴文の記録
http://blog.alc.co.jp/d/2001114
もっと読みやすい「人生漫歩録」
http://kk1717.blog83.fc2.com/
などもご覧ください。
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