2009/08/23 - 2009/08/23
45位(同エリア128件中)
カヌ太郎さん
リグロスでマロス・デ・リグロスの
巨岩に大接近します。
圧倒的な岩のふもとの
褐色の村から
空を見上げれば鷲鷹が大乱舞。
これぞアラゴンの真骨頂。
200冊目に相応しい
エキセントリックver.を
ごらんください。
PR
-
そう、カヌ太郎は、スペイン語を読むことも書くことも話すこともできないのです。
この宿は英語のHPもあるんですが、英語でメールをしても、全く反応がありません。
そこで、スペイン語を習っているリンダ姐さんにスペ語に翻訳してもらって送ったら、即返事がありました。
英語は分からないようです。
英語版のHPは誰かに作ってもらったのでしょう。それ以降、りんだ姐さんに、この宿とのすべてのやり取りを翻訳してもらいました。
しまいに姐さんが『私のスペイン語が上手でなくてすいません』と書いたのをそのまま送ると、
「いえいえ、完璧ですよ」と返事が来る始末。
あわれ宿の女将は【スペイン語がわかる日本人がやってくる】と
思い込んで、私たちを迎えたのです。。。。すまん、許せ。
さて、女将は部屋に案内して懸命に説明してくれるのですが、
すべての説明がちんぷんかんぷん。ここで電子辞書の登場。
スペ語で、直接キーボードに入力してぇ〜とお願いします。
カネカネキンコのような、プチプチと切れる短くて、
直接的でスローモーな会話が延々と続きます。
筆談も追加して、ようやく夕食は6時半〜8時、玄関と部屋のカギを貸す、朝食は8時、ということが確認できました。
それだけわかれば上等です。
夕食を6時半にして(昼ごはんをまだ食べていないので)無事確認終了。 -
部屋は広くもなし、狭くもなし。こじんまりしてよろしい。
窓は鎧戸がついていて(昼間はこれを閉めないと暑い)、
開けると路地の向こうにマロス・デ・リグロスの一部が見えます。 -
部屋の中はそこそこ涼しいのですが、暑さと疲れでカヌ嫁は電池切れ。
さっそく寝始めます。
カヌ太郎は、綱を解かれた犬のように、一人散歩にとびだします。わんわん
じりじり日差しがキツイ。暑いというより、焼けつくような日差しの強さです。 -
先ほど窓から見えた岩山の方向に進んでいくと、左手にロマネスクの教会が見えてきました。
-
教会への階段を登り、横手にある小さな公園のようなところに出ます。
-
目の前にはマロス・デ・リグロスの屏風のような岩壁が迫っています。
もう『圧倒される』ばかりです。 -
巨大でマッシブな岩が、幾重にも重なりながらそびえています。
-
鋭利ではないけど、有無を言わさぬ威圧感で空に突き刺さっている感じです。
ここからは、山を見上げるばかり。
やはりあまり近すぎるのも、いけませんねぇ -
-
ロマネスク様式の教会。
マロス・デ・リグロスの岩峰。
乾いた草。
すべてが調和しています。 -
-
ほんとうに
揚げ天か、ヌリカベに似ている。
ほんとうに大きい。このむらの標高が680m、
頂上付近が約1011mだから300mを超える垂直壁です。
この山がそのまんま前へ倒れたら、この村は全滅するなぁ、
なんて不吉なことを考えてしまいます。 -
表面は思いっきりざらざらで
でこぼこ。
崩落しそうで近寄るのがちょっと怖いです。 -
岩の頂上付近には、旋回する何羽もの鳥が。。。
-
vulture (vautour) ハゲワシです。
あれはシロエリハゲワシでしょうか。。。。 -
翼の幅は2.5m以上、小型の飛行機のように、
実にゆうゆうと飛んでいますね。気分爽快♪ -
巨大な岩群を右手に見ながら、西へ歩きます。
-
眼下に広がるこの村の建物や屋根は、
この岩と同じ褐色です。
風景、岩山、家々が調和していて、いい感じです。 -
-
トレチメみたいな
岩山を発見。
こちらのほうが
大きさはずいぶん小さいです。 -
-
-
目の前にはマロス・デ・リグロスの一部の素晴らしい円錐形のとがった岩が、
そして川を挟んだ向こう側にも岩山が見えます。 -
右手に回り込むと、そこには巨岩が落とす日陰♪
クライマーが何人か、影でへばっています。
こんなに暑いのに登っていたのか? -
そして川を挟んだ向こう側にも岩山が見えます。
このマロス・デ・リグロスの風景を楽しむためは、
対岸のあれぐらい離れた所から眺めるのが正しい鑑賞の仕方ではないでしょうか -
-
-
-
-
いです。暑いです。さっきからこればかり(笑)。
体から水分がヌケていっています。 -
なにより
このデカイ岩に『触れる』のが
いいですねぇ。
実体験しないと、語れないですもんねぇ -
この村にタクシーできたときに確か商店があったのを思い出しました。
水が欲しい。干からびてきた。
水が欲しい、水をくれ〜 -
こんなすごいサカムケみたいな岩を
見つけても、出てくる言葉は
『暑っぅ』 -
・・シエスタでクローズ・・・しまった忘れてた。。。
さらに数百メートルとぼとぼ歩き、
村の入口手前にあった看板の記憶をたどりながら歩き
プール付きの売店(正しくはプールにある売店)で
キンキンに冷えた水を3本ほどゲット。
夏のアラゴンで水なしで歩くのは自殺行為です。 -
水を得た魚
ではないか。
再び展望台に向かいます。
眼下に見えるのは、renfeのriglosの駅です。
ここは列車が必ず泊まる駅ではありません。
各駅停車でも、事前に知らせておかないと
停車しないのです。
このおじさんが、
どうやって知らせたのか
知らせてないのか
1日2便の列車に乗れたのか
乗れなかったのか
その後の展開は見ずじまいでした。 -
-
はるか向こうに見える鉄道橋。
なんとなくロマネスクしていますね。 -
ああ、何回見ても見惚れてしまいますねぇ。
-
前のカットの右手方向です。
これだけでも十分すごいですよ。 -
-
-
宿に帰り、外の涼しい日陰で、
アーモンドおやじにもらったアーモンドの下処理にとりかかります。 -
-
-
まず、石で外側の果肉を割り、殻だけにします。
それから殻を大きめの石で割り、中にあるアーモンドの核の部分だけにします。
梅の実と同じように、外側の果肉は空気に触れると緑から茶色になります。
殻は思いっきり割ると、中の白い実まで砕けてしまいますので、
力加減が難しいのです。
おやじの気持ちはうれしいけど、だんだん疲れて飽きてきました。
アラゴンにまで来て、こんな暑い真昼間にいったい何をしてるんだろう。 -
ゆっくり寝とけばいいのにニャ
ハポネはせっかちだニャ -
暑いワン
電池切れだワン -
毛皮を
マルガリータにしてくで〜 -
アーモンドの実です。
なんとなく梅のようです。 -
右手の大きいのが、
実から果肉を取ったあとの殻の状態。
左手の小さいのが、
殻を割って取りだして皮のついた種?芯?の状態。
ナッツの詰め合わせによく入っているアーモンドは
この状態でローストしたもの。 -
皮(薄皮)を取った状態。
これでやっと食べることができます。
アメリカ産のアーモンドより
肉が薄く扁平なかんじです。
かぼちゃの種みたいですね。
味はうすくちの『アーモンドナッツ』の味です。
みずみずしさがあります。 -
そうこうしているうちにシエスタも終わり、午後5時、お店が開くころです。
日差しも和らぎ、吹く風も少し心地よくなってきました。 -
宿から坂道を下ると、お店はあいているものの、オーナーも、飼い犬も、
お客さんも、日陰でお休みモード。日暮れまで、シエスタ延長なのでした。
暑さでぼーっとしているおちゃんの横で
お犬さんが言っております。
『にーちゃん、ここで涼んでいきぃな。』
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (13)
-
- ショコラさん 2009/09/18 15:27:28
- を、を〜、すごい巨石群!
- カヌ太郎さん、
マロス・デ・リグロスって、こういうところなんですね。いや〜、すごい迫力。写真で見てもそう思うのだから、実際はもっとすごいんでしょうね〜。太陽ジリジリで暑かったみたいだけど、この風景にはギラギラの太陽が似合いますね。
フレッシュ・アーモンド、初めて見ました。ローストされる前ってこんな感じなのか。一度食べてみたいぞ。
ショコラ
- カヌ太郎さん からの返信 2009/09/18 20:05:36
- RE: を、を〜、すごい巨石群!
- ショコラさん
マロス・デ・リグロス、すごいでしょう。
もう唖然とするしかないって、感じでした。
ここは有名なクラインミングスポット
夏は暑いので、日の出前に登っていました。
次回は盛夏に行って、アーモンドを試してみて
くださいね。
(そないたいそうなものではないんですが)
カヌ太郎
-
- あんみつ姫さん 2009/09/16 11:55:30
- 祝 200冊!
- カヌ太郎さん、こんにちは。
祝 200冊!パ〜ン!(クラッカーの音)
巨岩の大迫力!
それに触れてくるところがすごいです〜!!
「体から水分がヌケていっています」のコメントのようす、
「アラゴンでひからびたい」
この旅行記のタイトルそのものを体験して来てしまいましたね〜。
あんみつ
- カヌ太郎さん からの返信 2009/09/16 20:05:47
- RE: 祝 200冊!
- あんみつ姫さん
3連発、ありがとうございます。
200冊目はもっと格調高くしたかったのですが
珍の極みみたいになってしまいました。
巨岩大好きです。
寒いのも暑いのもカラカラも
大好きです。
すべてが旅の楽しさです。
カヌ太郎
-
- フルリーナさん 2009/09/15 21:50:01
- ドライフラワー
- アインサからアルケサルのリオヴェロ付近の、養蜂のための大ハーブ地帯も
ローズマリーもラヴェンダーもタイムも見事にドライフラワーと化してました。
枯れてしまってるのではないかと思って聞いたら、大丈夫だそうです。
すごい生命力だよね。
帰ってきて、成城石井のスーパーで近藤養蜂場のタイムの蜂蜜がアラゴン産で、きっとあのあたりのはちみつだわ・・・と早速買って食べました。
おいしかった〜。
- カヌ太郎さん からの返信 2009/09/15 22:20:58
- RE: ドライフラワー
- ドライになるのも多いようですけど
乾燥に強い、チクチクとがった草花が
ものすごく多かったです。
アニスクロ渓谷の底から肩まで
登ってあるいたときも
やたらチクチクする草に道を阻まれて
ずいぶん痛い思いをしたんですよ。
そういえば蜂はみませんでした。
花があまりないですからねぇ。。。。
カヌ太郎
- フルリーナさん からの返信 2009/09/15 23:34:46
- RE: ドライフラワー
- そうかあ。
リア・ヴェロあたりは養蜂業が盛んらしく、
このあたりは蜂がいますから窓閉めてって、ウーゴさんに言われました。
崖崖にラベンダーとタイムとローズマリーがいっぱいで、
風が吹くと香りが立ち込めて、すっごくいいにおいだったよ。
そう、ヤフーの記事に質問が来てやり取りしたことがあったんだけど、
プレピレネーの地層や植物はすごく珍しいらしく、化石を見たと書いたら
地層について、とても興奮なさっての質問がありました。
すごくお返事を期待してくださったのに、(地層・・・土だった・・・としか覚えてない・・・)ちゃんとお返事できずに申し訳なかったです。
このコメントのやり取りに入ってます。
カヌさんなら答えられるかなあ・・・。
http://blogs.yahoo.co.jp/fururina2000/40101264.html
- カヌ太郎さん からの返信 2009/09/16 20:42:51
- RE: RE: ドライフラワー
- たしかにピレネーの地層は
ぶっ飛んだ感じがして
おもしろいなぁ、って
思います。
この質問に答えるのは
わたしでは無理ですが。。。
mallos de riglosの地形が
どのようにできたのか
宿に本がありました。
なかなか面白いです。
http://4travel.jp/traveler/kanutaro/pict/17013098/src.html
カヌ
-
- ナツさん 2009/09/14 22:12:59
- 生ドライフラワー?
- ダリアでしょうか?
強い日差しにまけず咲いていますね。
お花の色も、巨岩や建物の色とおなじトーンで美しい〜
写真から乾いた熱い空気を浴びているようで、とっても気持ちいいです!
- カヌ太郎さん からの返信 2009/09/14 22:38:36
- RE: 生ドライフラワー?
- ナツさん
リグロスは
本当に暑かったです。
後ほど行ったアルケサルは
もっと暑かったです。
でもピレネーは涼しくてサム〜でした。
スペインは実に刺激的です(笑)
カヌ太郎
- カヌ太郎さん からの返信 2009/09/14 23:32:48
- RE: RE: 生ドライフラワー?
- 後ほどピレネーの寒村がでてくるのですが
そこではアザミがそのままで
ドライフラワーになっていました。
トレッキングするとあちこち
ちくちくする草が生えていて
やたらイタイんですよ。
カヌ
-
- フルリーナさん 2009/09/12 23:57:09
- で・・でっか〜い!!!
- うわあ〜
でっか〜い!!!!
- カヌ太郎さん からの返信 2009/09/13 20:34:43
- RE: で・・でっか〜い!!!
- そうなんですよ。
でかいんですよ。
近すぎると
何だかわからなくなりますねぇ
カヌ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
カヌ太郎さんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
13
53