2008/08/12 - 2008/08/13
947位(同エリア1096件中)
ナオさん
「住まば日本 遊ばば十和田 歩きゃ奥入瀬三里半」と詠ったのは旅の文人大町桂月。
私たちも、奥入瀬にやって来ました! 私たちにとっては、奥入瀬も十和田湖も二度目です。
前回は八甲田山に登った帰りで時間もなく、あまり散策できませんでした。今回は奥入瀬と十和田湖をもっとよく知りたいと、十和田湖畔の休屋に宿を取り、十和田でゆっくりした時を過ごすことにしました。
十和田湖は典型的な二重カルデラ湖です。十和田湖のある所の海抜は401mで、湖の周囲は約46、2kmです。水深326、8mは日本の湖では3位にあたります。水は青く澄み、小島が浮かび、その景観は人々を捕らえてやみません。
前回私たちが十和田湖を訪れたのは夕暮れ時でしたが、今回は朝からゆっくり散策です。天気には恵まれましたが、東北は朝からかなり暑い日でした。
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下北半島に別れをつげ、国道4号線で「道の駅七戸」までやって来ました。
道の駅には七戸文化村も併設されており、予約しておけば、南部裂き織りなどを体験することもできます。
私たちはここで蕎麦アイスクリームを食べました。蕎麦とバニラのミックスもあります。(¥250)一口かじると、蕎麦の香ばしい香りが口いっぱいに広がります。おいしいです。
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「道の駅七戸」です。七戸は名馬の産地として有名です。見えている馬の彫刻は日本ダービー(?)の優勝馬です。
ここは「願いかなう絵馬の町」でもあるのだそうです。
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国道4号線で七戸から十和田市に入ってきた私たちは、国道102号線で奥入瀬に向かいました。
ここは途中にある「道の駅奥入瀬ろまんパーク」です。ここの人気商品は地ビールの「奥入瀬ビール」です。
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奥入瀬にやって来ました。十和田湖の子ノ口から流れ出した水は奥入瀬渓流となって、約14kmにわたり、深い木立の間を縫うように流れ下っています。私たちには14kmもは歩く時間がありませんが、所々に車を止めて歩いてみました。
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深い木立の間を縫うように流れ下る流れには阿修羅の流れ、飛金の流れ、三乱の流れなどの名前が付けられています。
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奥入瀬渓流は渓流沿いに散策道が続き、訪れる人は後をたえません。特に、紅葉の時期は多くの人々が奥入瀬を訪れます。この時期、車道は通行止めとなり、シャトルバスが運行されます。
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十和田湖の子ノ口から流れ出した水は奥入瀬渓流となって流れ下り、苔むした岩を洗い、瀬を速み、時には滝となって流れ、豊かな森をはぐくんでいます。
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奥入瀬渓流沿いには遊歩道やトイレ、休憩舎も整備されています。自然の息吹を感じようと、この日も多くの散策者がいました。
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奥入瀬はマイナスイオンがいっぱいで、本当に癒される空間です。
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ここは奥入瀬渓流の支流にかかる雲井の滝です。車道からも見えています。
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私たちは車を停めて、雲井の滝を見に行きました。これが雲井の滝で高さ25mあります。
奥入瀬渓流の支流には滝も多く、雲井の滝の他にも、双龍の滝、白布の滝、白絹の滝、玉簾の滝、白糸の滝、双白髪の滝、不老の滝、姉妹の滝、九段の滝などがあります。
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奥入瀬の深い自然林の豊かな森は、昼なおうっそうとしており、多くの人が訪れているにもかかわらず、全ての喧騒を飲み込んでどこまでも静かです。
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続いて私たちは銚子大滝にやって来ました。車道からだと車を止めて、この標識の所から遊歩道を少し歩いて下ります。
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これが銚子大滝です。幅20m、高さ7mの銚子大滝は、奥入瀬の本流にかかる唯一の滝です。
この後は百両橋辺りを散策した後、十和田湖畔に向かいました。
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十和田湖畔の休屋にある「ホテル十和田荘」に着きました。客室236、収容1200名で十和田湖畔随一の規模を誇る宿なのだそうです。100人入れる大温泉浴場のカルデラと御倉があり、夜と朝とで、男湯と女湯が入れ替わりになっています。露天風呂もあります。 入浴が楽しみです。
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十和田湖畔温泉「ホテル十和田荘」は、100人入れる大浴場のカルデラと御倉があり、泉質はナトリーム・カルシウム・流酸塩・塩化物・炭酸水素塩泉となっています。神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺に効き目があるのだそうです。
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ここは「ホテル十和田荘」の広いロビーです。見事なこけしが飾られています。
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他にもあちこちに、こけしが飾られていました。
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「ホテル十和田荘」で私たちが食べた夕食です。握り寿司や刺身もありましたが、八戸、下北と2日続けて海産物ばかりだったので、すき焼きのお肉がとても美味しく思えました。アルミホイルに包まれているのは五平餅に味噌をつけて焼いてあるものです。
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これは「ホテル十和田荘」の玄関に飾られていた日本三駒の「八幡馬」です。
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「ホテル十和田荘」には、青森ねぶたの実物の1/2
の物も展示されていました。 -
十和田湖の散策に出かけました。まず、昨日ホテルに着いた時から気になっていた碑を見に行きます。私も夫も、二人して碑文を読むのが大好きです。難しいのは読めませんけれど。
これは十和田湖畔休屋の「ホテル十和田荘」の入口に立つ石川啄木の歌碑です。「夕雲に丹摺はあせぬ 湖ちかき草舎くさはら 人しずかなり」と刻まれていました。 -
次に気になっていた青森県と秋田県の県境を確認しながら、神田川の橋の上を行ったり来たりしました。
十和田湖は青森県と秋田県の県境に位置しています。そして小さな神田川がその境になっているのです。
道路標識からもわかるとおり、こちら側は青森県十和田市休屋です。
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十和田湖畔の青森県と秋田県の県境です。こちら側は秋田県小坂町休平です。隣あった宿が、青森県の宿と秋田県の宿なんて、ちょっと不思議な気分です。
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休屋の町の中を抜けて、次に向かったのは十和田神社です。
十和田神社は乙女の像から近く、裏手の木立の中にあります。歴史は古く、807年坂上田村麻呂の創建と伝えられています。
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十和田神社の参道から開運の小道をたどります。この 十和田神社の参道から開運の小道をたどります。この辺り、湖畔の林です。地下の水位が高いため、水分の多い環境に適した木が育つのだそうです。ミズナラなどの木に混じって、ドロノキ、シロヤナギ、カツラ、ハルニレなどの木があるのだそうですが、これらの中でひときは大きいのがポプラの仲間のドロノキで、その高さは30mにも達するのだそうです。私はドロノキなどと言う木があることを、今回初めて知りました。でも、実際にはどの木かよくわかりませんでした。
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開運の小道を行けば、色々な神様が祀られています。ここは火の神です。
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林を抜けて、十和田湖の見える所に出てきました。溶岩の積み重なった所です。柱状節理が見られます。十和田湖がかつて火山であったことがわかります。
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目を転じれば美しい光景が広がっています。ここは十和田湖畔の御前ヶ浜と呼ばれている所です。
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少し遠くを見れば、遊覧船乗り場には、十和田湖・湖上遊覧の船が見えています。休屋から中山半島、御倉半島をめぐって子ノ口まで50分の船旅です。十和田湖周遊50分のコースもあります。
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気持ちのいい十和田湖の御前ヶ浜をぶらぶらと行きます。見えているのはすぐ沖の小島です。小島には松が生え、社が祭られています。
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十和田湖畔に立つ乙女の像の所へきました。このブロンズ像は高村光太郎の作です。
「銅とスズの合金が立ってゐる (略) 銅とスズとの合金で出来た 女の裸像が二人 影と形のように立ってゐる。 いさぎよい 非情の金属が青くさびて 地上に割れてくづれるまで この原始林の圧力に堪えて 立つなら幾千年でも黙って立ってろ。」これは高村光太郎が十和田湖畔の裸像に添えたものです。
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御前ヶ浜から十和田湖の中山半島先端と甲島・兜島を見たものです。
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これも十和田湖の甲島と兜島です。
この後は引き返し、こけしを買って、リンゴジュースを飲みました。
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ここは十和田湖畔でも秋田県側で、発荷峠方面や鹿角に続く国道103号線と十和田湖畔を巡る国道454号線の分岐の所です。十和田湖・西湖が見渡せる所で、休憩舎や駐車場、トイレがあります。
私たちはここからは国道454号線を走り、十和田湖をめぐり、西十和田いで湯ラインで大鰐町へ抜けました。
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