2009/08/10 - 2009/08/10
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いがちゃんさん
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ブカレストを観光することなくシギショアラに向かった私たちは、早朝のタロム航空でスチャバからブカレストに戻ってきました。空港では、やはり手配しておいた現地ガイド、ミハイラさんが待っていました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- レンタカー タクシー
- 航空会社
- タロム航空
-
空港で荷物を待つこと30分。50名乗りの小さな飛行機で、なぜこんなに荷物を待つのでしょう。他の乗客は皆荷物を手に出て行ってしまいました。だんだん心配になってきたころ、ようやく私たちのスーツケースが出てきました。なんだか、妙に傷だらけですけど。
ま、ロストしなかっただけ、ましと考えましょう。
空港の出口では、現地の会社で手配しておいたガイドと運転手さんが待っていてくれました。
ブカレストといえば国民の館に農村博物館ですが、本物の農村を回ってきた私たちは国民の館だけに興味があります。
しかし、ガイドは一日お願いしてあるので、まずはスナゴブの修道院へと向かいます。ここはブカレスト郊外、湖に浮かぶ小島にある修道院です。
島に向かう橋はなく、小さな手漕ぎボートで渡ります。
湖の岸辺からガイドさんが電話すると、見習い修道士という少年がボートを漕いでやってきました。
ちなみに向こう岸に見えるのはチャウシェスクの元別荘だそうです。 -
この修道院は、ガイドブックには載っていませんが、ブカレストで最も古い修道院だそうです。
建物の中には、あのブラド・ツェペシュの墓があります。トルコ軍に殺された彼は、ルーマニア国内の政敵の陰謀で正式な埋葬を認められませんでした。そこで修道士たちの手で、ここに密かに運ばれ、埋葬されたそうです。2000年ごろ行われた墓の調査では、実際にブラド・ツェペシュと同じ年代の人骨と、身分が高い人の装飾品が出てきたそうです。
修道院の教会内部の撮影は20ユーロもするので、撮りませんでした。なぜそんなに高いのかというと、個人でも団体でも、とにかく1グループ20ユーロだそうです。
しかしほんとに団体が来ることなんてあるのでしょうか?あの手漕ぎボートでどう対応するのでしょう。
写真で犬と遊んでるのが見習修道士くんです。意外と普通の格好です。 -
修道院を後にして、国民の館へ、と思いますが、国民の館は午後3時に予約してあるそうです。
そこで、スーパーで買い物をしたい、と言いました。
どの国でも、庶民の通うスーパーは結構面白いです。
で、ブカレスト郊外に最近できたショッピングモール(アメリカ並みに広いです!)にある、カルフールに行きました。写真はソーセージコーナー。さすが肉食の国はケタ違いです。 -
昼食です。最後のルーマニア料理です。ルーマニアで肉といえば、豚です。牛もありますが、豚の方が断然よく見かけます。地方ごとに郷土の味付けがあるようです。
写真はご飯に焼いた豚を乗せて、クリームソースのようなものを掛けたものです。ご飯といってもパラパラで粘りもなく、何の甘みもありません。量が少なく見えますが、フォークの直径よりも大きなお皿に盛られています。吉野家より多いです。この他に、どんぶり級の器にたっぷり入ったスープと、ステーキみたいに巨大なアップルパイが出てきました。 -
教会の締めくくりとして、総主教座教会に行きました。写真右側の教会です。ルーマニア正教の総本山ですが、以外にも小さなものでした。
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総主教座教会の内部です。外見は地味でもさすがに中は金ピカです。
それでもやはり、他のヨーロッパの首都にある大きな教会に比べれば随分と小さく収まっています。 -
ブカレストの街です。歴史的な街は共産党時代にほとんど破壊され、このような巨大団地が次々と建てられたそうです。下を走る車が小さく見えます。
左右にもずっと団地は続きます。 -
ブラド・ツェペシュのお城跡です。ガイドブックには「見るべきものはない」と書かれていましたが、全くその通りでした。修復も適当で、地下には何もありませんでした。屋上(1F跡)には、何かを売ろうとした屋台の跡がほったらかしでした。
胸像の下にいい加減に並べられた柱がこの遺跡に対する人々の関心のなさを物語っています。
この国は、歴史的なものに対して、あまり価値を見出していないのでしょうか。それともまだ過去を振り返るほど余裕がないのでしょうか。
入口には管理人が3名もいて、入場料と撮影料を取っていましたが、彼らが管理するのは入場者であり、遺跡ではないようです。
撮影料は払いませんでしたが、柵の外側からレンズを向ければ、このように正面から写真が撮れちゃいました。 -
ブカレストはビルばかり並ぶ殺風景な街ですが、下町にはかろうじてヨーロッパの街の名残があります。
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といっても、よく見るとやはり古くてボロボロです。今にもバルコニーの床が抜けそうで、下を歩くのも恐ろしいです。
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こちらでは、木が生えています。植木ではありません。鉢がないですから。バルコニーに直に根付いていました。どのくらい放っておくとこうなるのでしょうか。
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そして100メートルもあるけば、瞬く間にブカレストの下町っぷり全開です。ガイドさんがいてくれなければ、ちょっと歩くのをためらいそうな所です。
今まで個人旅行でガイドを頼んだことはなかったのですが、ルーマニアはやはりガイドがいて正解です。
ボディーガードではありませんが、それでも現地の人と一緒に歩くことで、物乞いに付きまとわれることも、変な人に絡まれることもなく旅ができています。 -
さて、いよいよ国民の館です。名前とは真逆に、チャウシェスクの贅沢のためだけにつくられた、総大理石の宮殿です。世界で2番目に大きな建築物で、1500億円かかったとか(1番は米のペンタゴン)。
民主革命後、取り壊すという意見もあったそうですが、負の遺産として残しているそうです。
理解できないのは未だに未完成部分を工事していること。完成させてどうするのでしょう。
それなら、マラムレシュやブコヴィナで「修復する金を政府が十分にくれない」と言ってた教会の人たちにあげればいいのに。あっちは世界遺産なんですから。 -
国民の館の内部です。中には1000以上の部屋があるそうです。以前、夜中になっても出て来なかった入場者がいたそうです。現在は迷子を防ぐためにツアーでしか回れません。入り口で身分証を預ける仕組みになっており、入場者の管理に気を配っています。
内部は豪華なのですが、やはり社会主義特有の無機質さがあり、なんとなく気が滅入る感じがします。 -
劇場です。これもあの国民の館の中にあります。しかし、楽屋を作らなかったために、劇がここで上演されたことは今まで一度もなかったそうです。
誰も気付かなかったのか、言い出せなかったのか。なんとも不思議な話です。 -
国民の館はすべてチャウシェスクの趣味に合わせて作られたそう。この階段も総大理石ですが、段差がチャウシェスクの歩幅に合うまで、職人は5回も作り直しを命ぜられたとか。革命起きるわけですよ。
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コンサートホールです。左右対称に作られているので、向って反対側(撮影している私の背中側)にもまったく同じものがあります。壁中央のくぼみにはチャウシェスクの肖像画が入る予定だったそうです。
ちなみに、ここは音響が悪いのでコンサートは行われていないそうです。 -
バルコニーからの眺めです。実際には、ここから演説をすることはなかったそうですが、したとしても、こんなに遠くては群衆からは見えなかったでしょう。
バルコニー正面の大通りはシャンゼリゼを意識して作ったとか。でもシャンゼリゼより広いそうです。通りの中央にはルーマニアの県の数、46の噴水が並んでいるそうです。 -
国民の館を後にしました。写真は団地です。あの広告の下に住んでいる人はどうなっているのでしょう。屋上に、なんだかギリシャチックな装飾あります。共産党時代の建物にはこうしたものが多いそうで、特徴的です。あの屋上には住民が出てくつろぐそうです。
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ほら、ここにも。
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空港へ送ってもらう前に、今回の旅行を手配してもらったexact tours社の事務所に立ち寄って、残金の支払いをしました。すべて日本からのメールのやり取り、だけで手配をお願いしたので、何十回メールしたかわかりません。日本人のスタッフの方がいてくれてホントに助かりました。
フィンランド航空は19:45分にブカレストを飛び立ちました。さて、いよいよ帰国、でもその前に経由地、フィンランドに寄っていきます。
2日半ヘルシンキで時間があります。
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