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夫婦でルーマニアを旅行。ブカレストから列車でシギショアラ。マレムレシュとブコヴィナはガイドをチャーターして専用車で。<br />帰りにブカレストを一日観光。

シギショアラ・マラムレシュ・ブコヴィナ・ブカレスト(1)シギショアラ編

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2009/08/03 - 2009/08/10

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いがちゃん

いがちゃんさん

夫婦でルーマニアを旅行。ブカレストから列車でシギショアラ。マレムレシュとブコヴィナはガイドをチャーターして専用車で。
帰りにブカレストを一日観光。

同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
25万円 - 30万円
交通手段
鉄道 レンタカー タクシー
航空会社
フィンランド航空
  • ルーマニアへはいろんな行き方がありますが、私たち夫婦は成田より、フィンランド航空でヘルシンキ経由。ブカレストには同日の夜9時に到着です。<br />翌朝7:30発の列車に乗り、目指すはシギショアラ。到着は12:58の予定でした。

    ルーマニアへはいろんな行き方がありますが、私たち夫婦は成田より、フィンランド航空でヘルシンキ経由。ブカレストには同日の夜9時に到着です。
    翌朝7:30発の列車に乗り、目指すはシギショアラ。到着は12:58の予定でした。

  • 乗車して2時間ほどでしょうか。シナイアという街のあたりからキレイな山がみえました。トランシルヴァニア山脈です。シナイアも有名な観光地で、ルーマニアで一番きれいなお城があるそうですが、今回の目的は「田舎」です!ここは車窓でがまんして先に進みます。

    乗車して2時間ほどでしょうか。シナイアという街のあたりからキレイな山がみえました。トランシルヴァニア山脈です。シナイアも有名な観光地で、ルーマニアで一番きれいなお城があるそうですが、今回の目的は「田舎」です!ここは車窓でがまんして先に進みます。

  • ルーマニアの鉄道は09現在、まだまだです。駅も主要な所以外は、写真のようなところばかり。草ぼうぼう、ホームへは線路をまたいでゆきます。<br />

    ルーマニアの鉄道は09現在、まだまだです。駅も主要な所以外は、写真のようなところばかり。草ぼうぼう、ホームへは線路をまたいでゆきます。

  • 列車も、一部の特急を除いては旧式の車両ばかりです。<br />私達が乗ったのは特急、しかも一等車でしたが、エアコンはありません!<br />ルーマニアの夏は30度はいきます。日本ほどの湿度はありませんが、暑いです!窓もドアも(!)開けたまま列車は進みます。ちなみに窓のカーテンは、しょっちゅう窓の外に風で吸い出されるせいか、みな灰色でボロボロです。

    列車も、一部の特急を除いては旧式の車両ばかりです。
    私達が乗ったのは特急、しかも一等車でしたが、エアコンはありません!
    ルーマニアの夏は30度はいきます。日本ほどの湿度はありませんが、暑いです!窓もドアも(!)開けたまま列車は進みます。ちなみに窓のカーテンは、しょっちゅう窓の外に風で吸い出されるせいか、みな灰色でボロボロです。

  • 列車は遅れに遅れます。シギショアラ到着は予定よりも1時間以上遅い、午後2時過ぎ。後で知ったのですが、暑い日はレールが熱で伸びて歪んでしまうから、列車は速度を落として走るそうです。それって日本ではありえないですよね?<br />

    列車は遅れに遅れます。シギショアラ到着は予定よりも1時間以上遅い、午後2時過ぎ。後で知ったのですが、暑い日はレールが熱で伸びて歪んでしまうから、列車は速度を落として走るそうです。それって日本ではありえないですよね?

  • シギショアラに到着です。ホテルは広場に面したホテル・シギショアラ。駅から歩いても1キロほどのようですが、荷物があるのでタクシーを。<br />まだユーロからレイに両替してなかったのですが、ブカレストのホテルのひとが、「タクシーならみんなユーロ受け取る」と言われてたので、タクシー乗っちゃいました。しかし東欧のタクシーは悪質なドライバーが多いと聞いていたので内心警戒して乗ります。<br /><br />5ユーロ(約650円)払おうとしたら、5レイ(約155円)だ、と言われて、両替するまで待ってくれました。ルーマニアのタクシーにも、いい人いるんじゃん!

    シギショアラに到着です。ホテルは広場に面したホテル・シギショアラ。駅から歩いても1キロほどのようですが、荷物があるのでタクシーを。
    まだユーロからレイに両替してなかったのですが、ブカレストのホテルのひとが、「タクシーならみんなユーロ受け取る」と言われてたので、タクシー乗っちゃいました。しかし東欧のタクシーは悪質なドライバーが多いと聞いていたので内心警戒して乗ります。

    5ユーロ(約650円)払おうとしたら、5レイ(約155円)だ、と言われて、両替するまで待ってくれました。ルーマニアのタクシーにも、いい人いるんじゃん!

  • ホテル・シギショアラは有名なホテルでガイドブックなどに載っています。建物は古いですが、歴史があるという意味で、木をふんだんに使った内装は落ち着きました。水周りなども奇麗に行き届いています。写真はホテルの窓からの眺めです。

    ホテル・シギショアラは有名なホテルでガイドブックなどに載っています。建物は古いですが、歴史があるという意味で、木をふんだんに使った内装は落ち着きました。水周りなども奇麗に行き届いています。写真はホテルの窓からの眺めです。

  • 山上の教会へと続く、有名な木造の屋根付き階段です。屋根は何度も張り替えたのでしょうが、結構傷んでいました。道路もいたるところ工事中(石畳張り替え?)だし、修復が追いついていないのでしょうか。

    山上の教会へと続く、有名な木造の屋根付き階段です。屋根は何度も張り替えたのでしょうが、結構傷んでいました。道路もいたるところ工事中(石畳張り替え?)だし、修復が追いついていないのでしょうか。

  • 山上の教会は、ヨーロッパの街にありがちなゴシック式でした。てことで写真は教会の向かいにある教会の管理人のおウチです。でもドイツから来た観光客たちは、教会を感心して見ていました。シギショアラはドイツ人がつくった街ですからね。<br />もっとも、冷戦後はほとんどのドイツ系住民はここを離れてドイツに戻ってしまったそうです。ちなみに教会の裏にはドイツ人墓地がありました。墓碑の没年が19世紀の方が多く、この街の歴史を感じます。<br />

    山上の教会は、ヨーロッパの街にありがちなゴシック式でした。てことで写真は教会の向かいにある教会の管理人のおウチです。でもドイツから来た観光客たちは、教会を感心して見ていました。シギショアラはドイツ人がつくった街ですからね。
    もっとも、冷戦後はほとんどのドイツ系住民はここを離れてドイツに戻ってしまったそうです。ちなみに教会の裏にはドイツ人墓地がありました。墓碑の没年が19世紀の方が多く、この街の歴史を感じます。

  • きれいで、かわいい街、という点では正直、ドイツのローテンブルクやチェコのチェスキークルムロフに及びません。でもまだ、あまり観光地化されていない素朴な魅力があります。<br />建物がみんなピカピカな西欧の街もきれいですが、東欧のこのひなびた感じもまたいいです。<br />散策も半日もあれば十分でしょう。一泊で立ち寄るのにはちょうどいいサイズの街でした。

    きれいで、かわいい街、という点では正直、ドイツのローテンブルクやチェコのチェスキークルムロフに及びません。でもまだ、あまり観光地化されていない素朴な魅力があります。
    建物がみんなピカピカな西欧の街もきれいですが、東欧のこのひなびた感じもまたいいです。
    散策も半日もあれば十分でしょう。一泊で立ち寄るのにはちょうどいいサイズの街でした。

  • シギショアラは坂が多いです。丘というよりも、ちょっとした山にあると考えたほうがいいです。したがって町全体を一望することは難しいのですが、一番高い時計塔に登ってみました。写真は塔に登る前日、夕食の後に撮ったので、うすぼんやりしています。

    シギショアラは坂が多いです。丘というよりも、ちょっとした山にあると考えたほうがいいです。したがって町全体を一望することは難しいのですが、一番高い時計塔に登ってみました。写真は塔に登る前日、夕食の後に撮ったので、うすぼんやりしています。

  • 夕食はシギショアラホテルのレストランで食べました。地下もあったようですが、屋外のテラスで食べました。ルーマニア料理は、感激するほどおいしいものには出会えませんでしたが、ほかの内陸国よりも、食べ物が口に合い、日本人でも食べられます。<br />ただし、量が多いです。<br />日本人の感覚ならば2人前くらいでてきます。それでも物価が安いので、ホテルのレストランでも一皿700〜800円程度のものが中心でした。ワインをボトルで頼んでも1000円前後です。<br />写真はサルマーレといい、まぁロールキャベツみたいなものでした。

    夕食はシギショアラホテルのレストランで食べました。地下もあったようですが、屋外のテラスで食べました。ルーマニア料理は、感激するほどおいしいものには出会えませんでしたが、ほかの内陸国よりも、食べ物が口に合い、日本人でも食べられます。
    ただし、量が多いです。
    日本人の感覚ならば2人前くらいでてきます。それでも物価が安いので、ホテルのレストランでも一皿700〜800円程度のものが中心でした。ワインをボトルで頼んでも1000円前後です。
    写真はサルマーレといい、まぁロールキャベツみたいなものでした。

  • 塔の中はちょっとした博物館になっていました。手すりには、世界の各都市の方面と距離が書いてあります。ほとんどがヨーロッパの都市でしたが、東京もちゃんとありました。

    塔の中はちょっとした博物館になっていました。手すりには、世界の各都市の方面と距離が書いてあります。ほとんどがヨーロッパの都市でしたが、東京もちゃんとありました。

  • 翌朝、少し早起きして散歩をします。昨日までの暑さが抜け、ひんやりとした空気が心地よいです。<br />住宅地を歩いていると、時折きれいな庭を見かけます。<br />今日はビエルタンの要塞教会に出かけ、午後に列車でマラムレシュの入り口、バイア・マーレまでゆきます。

    翌朝、少し早起きして散歩をします。昨日までの暑さが抜け、ひんやりとした空気が心地よいです。
    住宅地を歩いていると、時折きれいな庭を見かけます。
    今日はビエルタンの要塞教会に出かけ、午後に列車でマラムレシュの入り口、バイア・マーレまでゆきます。

  • ビエルタンはシギショアラの南25キロほどのところにある小さな村です。シギショアラから往復タクシーをチャーターして行きます。値段は往復で100レイ(約3200円)でした。シギショアラから、見学を含めても3時間もあれば充分です。<br />ビエルタンの要塞教会は、かつて村の往復経済力が小さかった故に、村全体を城壁で覆うことができず、教会のみを要塞化したものです。丘の上の境界を城壁が3重に覆っています。

    ビエルタンはシギショアラの南25キロほどのところにある小さな村です。シギショアラから往復タクシーをチャーターして行きます。値段は往復で100レイ(約3200円)でした。シギショアラから、見学を含めても3時間もあれば充分です。
    ビエルタンの要塞教会は、かつて村の往復経済力が小さかった故に、村全体を城壁で覆うことができず、教会のみを要塞化したものです。丘の上の境界を城壁が3重に覆っています。

  • ビエルタンは観光客向けのお土産屋さんもホテルもみあたらない、小さなこじんまりした所でした。<br />こうした「田舎」をルーマニアに求めていたので、教会よりも、この村そのものに満足しました。

    ビエルタンは観光客向けのお土産屋さんもホテルもみあたらない、小さなこじんまりした所でした。
    こうした「田舎」をルーマニアに求めていたので、教会よりも、この村そのものに満足しました。

  • 風景にひとしきり関心していると、タクシーの運転手が、「観光コースではないが、この付近にもうひとつ要塞教会がある」と教えてくれました。30レイ(約920円)の超過料金を取るそうですが、せっかくなので行ってみることにしました。

    風景にひとしきり関心していると、タクシーの運転手が、「観光コースではないが、この付近にもうひとつ要塞教会がある」と教えてくれました。30レイ(約920円)の超過料金を取るそうですが、せっかくなので行ってみることにしました。

  • ビエルタンから車で砂利道を10分ほど。別の集落に来ました。なるほど、誰もいません。運転手さんが教会の手前にある建物にいる人に声をかけると、教会の門の扉を開けて入れてくれました。どうやら管理人のようです。<br />ドイツ系住民が去り、この教会も半ば廃墟と化していました。

    ビエルタンから車で砂利道を10分ほど。別の集落に来ました。なるほど、誰もいません。運転手さんが教会の手前にある建物にいる人に声をかけると、教会の門の扉を開けて入れてくれました。どうやら管理人のようです。
    ドイツ系住民が去り、この教会も半ば廃墟と化していました。

  • この教会の管理人らしき人は、教会が荒れるがままにまかせている感じでした。<br />といっても悪気があるわけでもなく、単に手をつけていないだけのようでした。<br />遺跡や跡地をあまり修復しすぎるのも興ざめですが、なにも手を打たないのもどうかと思います。

    この教会の管理人らしき人は、教会が荒れるがままにまかせている感じでした。
    といっても悪気があるわけでもなく、単に手をつけていないだけのようでした。
    遺跡や跡地をあまり修復しすぎるのも興ざめですが、なにも手を打たないのもどうかと思います。

  • 教会の敷地にある建物です。管理人さんの納屋として使われています。察するにあまり暮らし向きがよろしくないようです。<br />このあと旅行中、「金がないので修復が進まない」という言葉をよく耳にしました。世界遺産になったものの、特別な援助が国からもらえているわけではないようです。管理人さんにお礼の意味を込めて入場料10レイ(約310円)を払い、シギショアラへと戻りました。

    教会の敷地にある建物です。管理人さんの納屋として使われています。察するにあまり暮らし向きがよろしくないようです。
    このあと旅行中、「金がないので修復が進まない」という言葉をよく耳にしました。世界遺産になったものの、特別な援助が国からもらえているわけではないようです。管理人さんにお礼の意味を込めて入場料10レイ(約310円)を払い、シギショアラへと戻りました。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • ももであさん 2011/08/28 10:10:47
    昨夕、コウモリを見ました。
    いがちゃんさん

    ご投票ありがとうございました。
    プロフの謎の物体がいがちゃんですか!?

    「シギショアラ」は知りませんでした。でも美し過ぎる
    ローテンブルクやクルムロフより、随分と魅力を感じます。

    ドラキュラを怖がってばかりもいられませんね。
    いつか必ずルーマニアの穴場巡りをしたくなりました。

    旅のヒントをありがとうございます。

    ももであ

    いがちゃん

    いがちゃんさん からの返信 2011/08/28 23:32:00
    RE: 昨夕、コウモリを見ました。
    ももであさん

    なぞの物体?はシモムラです。

    昔妻の職場(大学)近くの商店街で売っていたものです。
    同じものが何体も存在し、研究室のメンバーがそれぞれ持ち歩き、
    旅行した先でシモムラの写真をブログにアップしていました。

    すると、まるでシモムラが勝手に世界中を旅しているように見えるのですよ(^^;

    もはやそのブログはありません(たぶん)が、その名残で使っています。



    ローテンブルクもクルムロフも、いいところですよね。


    私がルーマニアを旅したきっかけは、JTBのとある方から、
    今まで世界中を旅したが、ルーマニアのマラムレシュ地方が最高だった。

    と聞いたことでした。


    確かに、ルーマニアは非常にヨーロッパらしからぬ所でした。
    ルーズで、汚れていて、教会には物乞いがいて、野犬が多くて、
    英語も通じなくて、でもそこが最高に面白かったです。


    いつか行けるといいですね。ちなみに私の次の目標はブルガリアの
    コプリツシュテファという小さな街です。


    でも子供が1歳だからなぁ。いついけるのやら。
    10年以上先だったりして(^□^;
  • zzr-cさん 2010/05/28 10:14:17
    お勧めの
    いがちゃんさま こんにちは

    ルーマニアにお邪魔しました。

    街並みがきれいです。

    空気もきれいそう^_^

    東京までの距離はさすがヨーロッパ遠いですね!

    塔からの眺めも抜群です。

    電車にエアコンなしはちょっと^^;
    線路が延びるのはあり得ないですね〜

    30度は暑すぎです。

    じぃ〜

    いがちゃん

    いがちゃんさん からの返信 2010/05/28 10:33:26
    RE: お勧めの
    こんにちは。

    ルーマニアはなかなか行けませんが、
    非常にマイペースな、のんびりした旅ができました。

    時間にルーズなのではなく、おおらかで寛容なのでしょう。
    そしてそれでも楽しく生活している人たちがいるということに
    なにかホッとするものを感じます。

    今度はブルガリアに行きたいです。
    果たしていつ行けますかなぁ。

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