上海3日間　1日目「小龍包の発祥へ」　

2003/05/03 - 2003/05/05

連休を利用して香港に行く予定だったが、香港や広東でSARSとか言う謎の病気が流行ってるとかで断念。旅行先を北京へに変更もSARS騒動で北京に渡航延期勧告が発令され旅行会社から催行中止。せっかくの連休、比較的問題の無かった上海に行ってみる事にした。

【ツアー】
ANAハローツアー「フリーステイ上海（グランドハイアット）3日間」
【現地代理店】
上海中国国際旅行社
【日程】
09:50　NH919　成田→上海
11:55?　上海到着後、南翔鎮観光
14:30　昼食：上海古猗園餐庁（小龍包）　
16:30?　外灘散策　
19:30　夕食：緑波廊酒楼（上海料理）　
上海金茂凱悦大酒店泊

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: ANAセールス

成田では予想以上の閑散ぶりに本当にゴールデンウィークなのか？って感じでした。

定刻通りNH919便、上海行きに搭乗。機種はBoeing777-200。

今回は北京や香港に行けない人達が上海へ行く為に混むのでは？と予想し、ビジネスクラスにしてみたものの定員292席に対して乗客は34名。ほとんど乗客のいないエコノミー席が異様でした。やはりSARS騒動の影響なのだろう。

東京湾上空通過。お台場や羽田空港が見えます。

富士山は、ほぼ真上を通過です。

ANAの国際線といえば評判の高い和食。日本発アジア路線の和食は「味物語」と銘打って旬の素材を生かしたこだわりの一品が楽しめ、今回は「春子鯛（かすごだい）」でした。春の陽射しが差し込む機内で食べる春の懐石は何とも贅沢な気分になります。

鰻の蒲焼き御飯、細うどんと若布そば、春子鯛笹漬け、合鴨松茸巻き、雲丹真丈、海老揚げ、昆布巻き

比較的SARS関係が薄い上海も他の感染地域の煽りを受け乗客が減ってしまったらしい。報道からの情報だけだと、そう思う人が多いのは仕方ない。配布されたアメニティキットにはSARS対策用のハニカムマスクも･･･。

浦東国際空港に到着。さすがに航空機の数もまばらです。ハッチが開くと機内に当局係員の人が入ってきた。乗客1人1人の耳に検温器を挿していく。WHOも認めた上海市当局のSARS対策。上海市内での発症・感染が無いのも納得です。

上海浦東国際空港 (PVG) 空港

当然ながらレーンに流れるスーツケースは皆無。人もまばらで静まり返ってます。

上海で世話になる上海中国国際旅行社ガイドの陸さんの出迎え。荷物を外に停めてある車に積み、一路上海市内へ。日本通の陸さんと気さくな運転手の王さん。半日ガイドという事だけど市街地の観光地は前回見ているので郊外の南翔にある名勝古猗園へ行く事に。

古猗園入口にある最古の小龍包店「古猗園餐庁」に。店内に入り伝票を切ってもらい店員に伝票を渡し、厨房近くの席に。湯気の出ている蒸篭が何ともいえない。清代同治十年。貴族達が饅頭の餡だけ食べ、残した皮を池の鯉の餌として撒いていた。その光景を見た南翔の饅頭売り「黄明賢」が悔しさのあまり、皮の中に肉汁を包み込み蒸し上げる製法を考案したのが小龍包なんだそうです。

上海古猗園餐庁 中華

しばらくして小龍包登場。見かけは小振りだけど、味は文句無く今まで食べた小龍包で一番美味い。上海名物の小龍包だけど本物を求め南翔に来る人もいるとか。上海市内でもこれ程美味い小龍包は無いのだろう。20個で10元でした。

古猗園の正門を入ると南翔照壁の出迎え。装飾が見事で皆、次々に撮影してました。

庭園は明代に建てられた猗園を清代に大改修し「古猗園」に改名。広大な園内には唐、宋、明、清代歴代の古跡が点在しています。

古猗園 広場・公園

庭園に入って思ったのは緑が多い事。市内にある豫園が箱庭的な庭園に対して、古猗園の場合は公園的な庭園で対鵝池ではボートで遊ぶ姿も見られました。

梅の木や竹が生い茂る中に古い建築物が自然に溶け込んでいて何とも落ち着いた雰囲気。園内の至る所で地元の人達が唄っていたり、囲碁を楽しんでいたり、ニ胡を演奏したり・・・と休日のあるべき姿を感じた。
名園と言えど南翔に住んでる人達には憩いの公園に過ぎないのかも知れない。

南翔をあとにしてホテルへ。途中、外灘に寄ってもらい黄浦公園を歩いてみる事にした。黄浦江を挟んで西側には租界時代に建てられた欧米様式の石造建築群。

外灘 散歩・街歩き

黄浦江を挟んだ対岸の浦東経済開発区には近代的高層建築群。実に対象的で不思議な光景が拡がっている。上海に来たからには外灘散策は外せないです。

宿泊するホテルは浦東にある5つ星の上海金茂凱悦大酒店。金茂大厦は高さ中国第1位、世界第3位（450m）88階建てのうち53階から87階が上海金茂凱悦大酒店になっていて、ギネスブックにも載っている世界一高層階にあるホテルです。

ホテルの入り口で検温チェック済ませ54階のレセプションへエレベーターで一気に移動。レセプション向かいの窓からは眼下に外灘が一望。チェックインを済ませ部屋に入って更に驚き。窓には東方明珠を見下ろす景色が一面に。

グランド ハイアット シャンハイ ホテル

壁の中国的装飾やイタリア製の家具も素晴らしかったけど、バスルームに至っては総大理石造りで窓からはもちろん浦東が一望と何とも豪華な気分です。

夕食は上海料理を食べに浦東にある緑波廊酒楼へ。緑波廊と言えば本場上海点心の有名店で、豫園にある本店は200年以上の老舗で上海を訪れた国賓が多数来店してるそうです。

緑波廊 中華

次から次へと運ばれて卓上に並ぶ上海点心の数々に圧倒されたけど、どれも美味しかった。もちろん小龍包も登場。見た目も味も洗練された小龍包には、国賓も絶賛した老舗店の誇りがありました。