2009/08/03 - 2009/08/09
111位(同エリア136件中)
ちゃおさん
大同市については前回書いた通り、4世紀に北魏の王都と定められて以降、幾つかの変遷を経て、今日に至っているが、この町で有名な観光場所は「雲崗石窟」以外にも、市内にある「九龍壁」がある。
この「九龍壁」、今から600年ほど前の明の太祖、朱元ショウの第13子がこの町を治め、その時の王府の前に作られたもので、現在中国では、「故宮」の「九龍壁」、「北海公園」の「九龍壁」と並んで「三大九龍壁」と言われているものである。
高さ8m、幅45.5mの陶器製(瑠璃瓦)の壁には9尾の龍がそれぞれの恰好で描かれていて、圧巻である。王の権威をこれ見よがしに示している。
芸術家なのか、思索家なのか、壁の正面にたって、身動きもせずにじっと眺めている人もいる。この龍の繊細な動きを見ていたら、或いはそのまま動き出すかも知れない、との錯覚に捉われても不思議ではない。
天龍、伏龍、画流、雲龍、中国人の想像上の動物、「龍」に対する憧憬、尊敬、畏怖、神聖、様々な思いが、この九つの龍に凝縮されているようだ。
更に市内中心部には、古くから時の太鼓を打ち鳴らしてた「鼓楼」などもあり、この町が古来より中国北西部、塞北に面した重要な都市であったことが、これ等の遺物から窺い知れた。
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