中国山西省の旅（５）世界遺産・「雲崗石窟寺院」（続編）

2009/08/03 - 2009/08/09

世界文化遺産「雲崗石窟寺院」は同じ様な石窟寺院、「敦煌・莫高窟」と並び称せられる中国三大石窟の一つであるが、日本人には「敦煌」ほどの知名度はない。もう一つの石窟は洛陽近くにある「龍門石窟」群であるが、日本人には更に馴染みが少ない。

ちなみに「敦煌」が1987年に中国第4番目、「龍門」が2000年に第26番目、この「雲崗」が前掲の通り、2001年に第28番目の世界文化遺産登録となっている。

「敦煌」は井上靖の小説で一挙に有名になったが、将に名目通りの辺境の地、甘粛省の外れ新疆ウイグル自治区に近い「シルクロード」上にあり、日本から行くにも遠く、費用もかかる。

それに比べ、ここ「雲崗石窟」は北京からも近く、高速道で僅か4時間、日帰りのツアーも可能であるから、これから、日本人観光客も増えてくるかも知れない。しかし今ここにいるのは圧倒的に多い中国人の数。そのパワー、エネルギーに圧倒される。白人の姿を見返ると、何故かほっとする。

タクシーを駐車場に待たせ、通じない言葉で1時間と指定してきているから、余りゆっくりは出来ない。石窟の端から端まで急ぎ足で歩き、高台に立って、向いに見える山並を眺め、当時の情景を偲び、足早に土産物街を通り抜け、それでも尚追いかけてくる売り子を振り払って、漸くタクシーの場所まで戻った。

深い感銘を胸に収め、「雲崗石窟寺院」群を後にした。

エリア 大同(中国)

雲崗石窟寺院の一番端の方。長さ約1キロに渡っての断崖上の石仏群。その壮大さに圧倒される。

石仏群の端のほうまで来ても、観光客は絶えない。

無数の洞窟の中に無数の石仏が彫られている。

仏像と立っている人との大きさの比較。いかに仏像が巨大なものかが分る。

窟内いっぱいに装飾された仏像の数。全く曼荼羅の世界がそこにある。

天井まで覆い尽くされている壁画の数。

巨大な石仏を見入る人々。

石窟前で。

石窟の右端、高台の前の石仏。

高台から眺める反対側の山と土産物店。

これだけ多くの仏像とまみえ、少しは心も洗われたようか・・

最後にもう一度石仏に挨拶し、雲崗石窟寺院を後にする。