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旦那の両親と楽しくパリで買い物をしたり、お食事をしたり、写真を撮ったり・・・そんな日々を過ごしていたある日、ギャラリーラファイエットの生活館でスリに会いました。<br />生まれてはじめての経験です。<br /><br />状況としては重たい荷物をいくつも持ちながら、片手で旦那に電話して、でも旦那が電話に出なくて、いらいらは最高潮。その上に旦那の父はぶらぶらと時々姿を消してしまう。そして旦那の母はすべてお構いなしでデパートの品々を私に渡して、いくらで、どこ製で素材は何かを聞いてこいと言う。<br />そんな精神が散乱するようなシチュエーションであったことには間違いありません。<br /><br />とにかく「私は一人しかいないんだ!!!」と叫びたくなるような状況でした。一番ムカついたのは旦那が電話に出ないこと。夕食の場所と時間が決められない限り私たちは身動きが出来なかった状況でしたので。何度電話しても出ないのでもう少ししたらもう一度電話しようと携帯をリュックに入れて、旦那の母の元へ戻り、もう一度電話してみようとしたその時、「携帯がない」と気づき必死になって探しました。最後に電話してから携帯がなくなったと気づくまでの時間はほんの2〜3分でした。<br />旦那の母の持っている携帯から私の携帯にかけてみましたが、音量を一番大きくしていたのにどこにも音は聞こえません。<br /><br />その時、盗まれた!と気づきました。<br />心当たりもありました。<br />旦那の母の元へ戻ったときに、アジア人の女の子が2人私の横にぴったりくっついてきて、そのうちの一人が私の顔を覗き込むように見ていたのです。その時はその2人が泥棒だと気づかずに「なんで私の顔を見つめているのかしら?」なんて不思議に思っていました。<br />しかも他に私たちの周辺に誰もいなかったのでその2人にほぼ間違いありません。<br />携帯がないと気づいたとき、携帯を入れていたリュックのポケットが開いていました。<br /><br />問題は携帯電話ではなく、携帯電話に入力してある個人情報です。運悪く組織的な犯罪であった場合、個人情報はいとも簡単に使われてしまいます。実際スイスに住んでいたときに、偽造パスポートを中国で購入して入国してきた人を何人も見ましたし、同じように犯罪に関与している人をたくさん見てきました。<br />なので、ぞっとしました。こういう一つ一つが拉致や変な犯罪につながるのです。考えすぎかもしれませんが、偽造パスポートで密入国していた人たちと知り合いだったし(事実は後で知りました)、身元不明な怪しい人も周囲にたくさんいましたから。<br /><br />とりあえず、旦那の両親をあまり待たせるわけにもいかなかったし、地理も分からない旦那の両親を放っておくわけにもいかなかったので、近くの韓国料理屋で夕食を食べることにして、その間に旦那と連絡を取り、食べ終わってから1区にある警察署に向かいました。<br /><br />時間は夜中の12時。<br />警察署では色々と用紙に記入して、質問を受け、なんだかんだで2時間以上かかりました。<br /><br />真夜中の警察署。<br /><br />1区はパリ20区の中でも比較的犯罪件数が少ない安全な区なのですが、それでも私たちが警察署の中にいる数時間の間に、麻薬中毒者や手錠をかけられたインド人女性などあらゆる犯罪者たちが運び込まれてきました。<br /><br />ひどい疲れと、盗みをした女性たちへの怒りと、次々に運び込まれてくる犯罪者に対する疑問と、彼らの生活、真夜中の警察庁の人々・・・色々なことを考えてしまいました。<br /><br />そして決意したこと・・・<br />「絶対あの女性二人組みを捕まえて警察の前に突き出してやる」<br /><br />お財布が盗まれたのなら何も言いません。お金やカードは使われたらお終いですから。でも個人情報のたくさんつまった携帯電話はお財布とはわけが違います。<br /><br />それに携帯電話についていたストラップ。日本にいる私の母と妹とお揃いで買ったもの。<br /><br />絶対許さない・・・<br /><br />そんなこんなでどっと疲れが押し寄せてきて、タクシーで旦那の両親をアパートに送ってから家に帰りました。<br /><br />そして翌日、調査のため、再度警察署に向かいました。<br /><br />

2009年夏のバカンス 第2章Paris vol.2 この日の出来事は絶対忘れない

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2009/07/14 - 2009/07/19

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ippuni

ippuniさん

旦那の両親と楽しくパリで買い物をしたり、お食事をしたり、写真を撮ったり・・・そんな日々を過ごしていたある日、ギャラリーラファイエットの生活館でスリに会いました。
生まれてはじめての経験です。

状況としては重たい荷物をいくつも持ちながら、片手で旦那に電話して、でも旦那が電話に出なくて、いらいらは最高潮。その上に旦那の父はぶらぶらと時々姿を消してしまう。そして旦那の母はすべてお構いなしでデパートの品々を私に渡して、いくらで、どこ製で素材は何かを聞いてこいと言う。
そんな精神が散乱するようなシチュエーションであったことには間違いありません。

とにかく「私は一人しかいないんだ!!!」と叫びたくなるような状況でした。一番ムカついたのは旦那が電話に出ないこと。夕食の場所と時間が決められない限り私たちは身動きが出来なかった状況でしたので。何度電話しても出ないのでもう少ししたらもう一度電話しようと携帯をリュックに入れて、旦那の母の元へ戻り、もう一度電話してみようとしたその時、「携帯がない」と気づき必死になって探しました。最後に電話してから携帯がなくなったと気づくまでの時間はほんの2〜3分でした。
旦那の母の持っている携帯から私の携帯にかけてみましたが、音量を一番大きくしていたのにどこにも音は聞こえません。

その時、盗まれた!と気づきました。
心当たりもありました。
旦那の母の元へ戻ったときに、アジア人の女の子が2人私の横にぴったりくっついてきて、そのうちの一人が私の顔を覗き込むように見ていたのです。その時はその2人が泥棒だと気づかずに「なんで私の顔を見つめているのかしら?」なんて不思議に思っていました。
しかも他に私たちの周辺に誰もいなかったのでその2人にほぼ間違いありません。
携帯がないと気づいたとき、携帯を入れていたリュックのポケットが開いていました。

問題は携帯電話ではなく、携帯電話に入力してある個人情報です。運悪く組織的な犯罪であった場合、個人情報はいとも簡単に使われてしまいます。実際スイスに住んでいたときに、偽造パスポートを中国で購入して入国してきた人を何人も見ましたし、同じように犯罪に関与している人をたくさん見てきました。
なので、ぞっとしました。こういう一つ一つが拉致や変な犯罪につながるのです。考えすぎかもしれませんが、偽造パスポートで密入国していた人たちと知り合いだったし(事実は後で知りました)、身元不明な怪しい人も周囲にたくさんいましたから。

とりあえず、旦那の両親をあまり待たせるわけにもいかなかったし、地理も分からない旦那の両親を放っておくわけにもいかなかったので、近くの韓国料理屋で夕食を食べることにして、その間に旦那と連絡を取り、食べ終わってから1区にある警察署に向かいました。

時間は夜中の12時。
警察署では色々と用紙に記入して、質問を受け、なんだかんだで2時間以上かかりました。

真夜中の警察署。

1区はパリ20区の中でも比較的犯罪件数が少ない安全な区なのですが、それでも私たちが警察署の中にいる数時間の間に、麻薬中毒者や手錠をかけられたインド人女性などあらゆる犯罪者たちが運び込まれてきました。

ひどい疲れと、盗みをした女性たちへの怒りと、次々に運び込まれてくる犯罪者に対する疑問と、彼らの生活、真夜中の警察庁の人々・・・色々なことを考えてしまいました。

そして決意したこと・・・
「絶対あの女性二人組みを捕まえて警察の前に突き出してやる」

お財布が盗まれたのなら何も言いません。お金やカードは使われたらお終いですから。でも個人情報のたくさんつまった携帯電話はお財布とはわけが違います。

それに携帯電話についていたストラップ。日本にいる私の母と妹とお揃いで買ったもの。

絶対許さない・・・

そんなこんなでどっと疲れが押し寄せてきて、タクシーで旦那の両親をアパートに送ってから家に帰りました。

そして翌日、調査のため、再度警察署に向かいました。

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