2009/03/13 - 2009/03/15
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worldspanさん
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二泊三日強行軍のツアーだと、朝もそこそこ早い。ホテルを八時に出発するので、出発時間に遅れぬよう、メニュー豊富なホテルの朝食をゆっくり楽しもうとすると、レストランには開店直後の6時半には行っておく必要がある。風呂好きな私は更に朝風呂にも浸かるので早朝5時半起床。とはいえ日本より一時間時差が遅いだけなので、感覚的には日常の起床時間と変わらず、早起きは全く苦にならない。むしろ得した気分だ。
ツアーというのは、集合時間に遅れてくる人がいるため、なかなか予定時間に出発できないと聞く。しかしガイドの話では一般的に日本人は時間にはとても几帳面で、遅れるどころか早く出発ができて大変助かるのだとか。
我々一行はホテルを出発すると先ず向かったのは上海ヒルズ。正式名は上海環球金融中心。なんのこっちゃ良くわかりにくいが、よくよく漢字を解せば中国版ワールド金融センターだということがわかる。元々森ビルは上海ヒルズの名前で売り出そうとしたそうなのだが、当局からの圧力がかかり、「上海ヒルズ」という名前は「別名」となってしまったのだとか。
上海ヒルズは浦東地区に位置し、風水を鑑み上階に大きな穴をあけて、栓抜きのような形をした特徴的なビル。隣接するグランドハイアットが入るジンマオタワーと共に新時代の上海観光名所を代表するビルでもある。09年4月時点で完成したビルの中で、世界で二番目に高いのがこの上海ヒルズ(492メートル)。森ビルは「世界一」への思いを上海にその夢を託したが、二度の経済危機で工事がストップするなどの影響で、一度も「世界一」を頂に戴冠することはなかった。現在完成したビルの中では508メートルの台北101が一番高く、玉座に座す。しかし上海ヒルズは台北101に高さに関しては全ての話題をさらわれて完成したわけではない。上海ヒルズの展望台は地上472m、現時点で展望台がこれ以上高い位置にある建物は地球上に存在しない。それは森ビルグループの意地かもしれない。もっともこの完成したビルの世界一という玉座も、展望台の高さも、今秋にはブルジュドバイに明け渡さねばならないが。
上海ヒルズは今や上海の発展する経済の象徴的な超高層ビル、テロの標的にもなりかねない。そのため入場には金属探知器や荷物検査を受ける必要がある。とはいえ日本人や欧米人の場合、テロを起こす可能性が低いせいか、金属探知器は鳴りたい放題、警備員も再検査を実施するわけでもない。どちらかといえば国内の反分子への対策だ。
ツアーガイドは日本に訪れたことはないそうなのだが、ここ上海ヒルズに訪れると日本という国はこの上海ヒルズのようなのだろうと口にした。彼女はビルの清潔感や近代的なビルの構造、そして訪れる人を盛り上げるエンターテイメント性、どれをとっても上海のビルに比類したものはないのだとか。
上海ヒルズの高速エレベータは、地階付近から最上階の地上472mまでをあっという間に結ぶ。最上階に降り立つと、窓からの上海を一望できる眺めは素晴らしいが、ガラス張りになった床から真下に目を移すと、あまりの高さにクラッとしそうになる。強化ガラスとはいえ、割れやしないかという不安、そしてこんな高い場所に私が立っているという自分自身の中の非常識に、自分の精神が対応出来ないのだ。
浦東地区に訪れると、見上げていた高さ 420.5メートルのジンマオタワーも上海ヒルズの最上階に立ってしまえば、見下ろしてしまう。それにしても気の毒なのはジンマオタワーに構えるグランドハイアット。上海のランドマークになるべく特徴的な形で建設された、タワーの話題は上海ヒルズに持ち去られてしまった。そればかりか、真横に立ちはだかる 500メートル近いコンクリートの塊はグランドハイアットに降り注ぐはずの日の光をまともに遮っていた。もちろん時間帯や時期によるのかもしれないが、やったもん勝ちの中国とはいえ、上海ヒルズはこれぞまさにグランドハイアットの目の上のコブである。
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- JAL
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クラウンプラザ上海復旦ホテルの朝食。とりあえず一通り食べてみるところが貧乏性・・・。
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もちろん一通りと入ってもこの皿には乗り切らない。おかゆはメッチャうまかった!
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復旦地区の民家。道路に延びる棒に洗濯物もを干す。この界隈は復旦大学生や大学を目指す予備校生たちが多く住むのだとか。復旦大学のような超一流大学に入れるために、上海市民たちはお金を惜しまず、子供の養育費にお金を注ぎ込むのだそうです。大学受験熱はすさまじい。
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復旦から約30分ほどで浦東地区へ。上海経済に陰りが見えているとはいえ、開発はどんどん進んでいる。
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浦東地区には個性的なビルが建つ。Mマークのビルはひょっとして上海地下鉄のビル??
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こちらはグランドハイアットが入るジンマオタワー。流石上海を代表するビルだけあって貫禄がある
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一方こちらが上海ヒルズ。上階部がまったく見えん。。。今秋に完成するブルジュ・ドバイはこの比ではないのか!?
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高速エレベーターでいざ展望台へ。
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着陸態勢に入った飛行機から眺めているように感じる。
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まるでジオラマを見ているよう
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展望台の一つしたの階には外から丸見えのトイレが。でも大丈夫これだけ高けりゃ見えないか。まさか望遠鏡で見てる人はいないと思うが・・・。因みにこれは女性用トイレ。もちろん妻の撮影
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グランドハイアットには、これこのとおりまともに上海ヒルズの影がかぶっている。それにしてもあんな高いジンマオタワーも上海ヒルズに立てばこんな風に見えてしまうとは・・・。影の形で上海ヒルズの上階に穴が開いているのがわかるでしょ。
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栓抜きのような影の形・・・
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