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2009年6月27日(土)<br /><br />日本とパリは時差マイナス7時間。<br /><br />関西空港を出た11時50分は、パリでは朝の4時50分なのだ。<br /><br />関西からパリまでの所要時間は12時間25分とされるから、パリ到着予定時間は、夕方の17時15分である。<br /><br />これは日本時間では24時15分と、真夜中だ。<br /><br /><br />トゥールーズ着の予定は20時ちょうどだから、日本時間の午前3時なのだ。<br /><br />一方体内時計は一度に修正できないから、トゥールーズに着いた時には眠っている。<br /><br />いわゆる、時差である。<br /><br /><br />フランスに着いてすぐに運転しなければならないときには、運転中猛烈に眠くなるので、この時差は重大問題である。<br /><br />かつてパリ経由でグルノーブルに入ったことがあったが、折悪しくちょうどトラック運転士のストに出会って高速道路が封鎖されており、1時間のドライブ行程に4時間を要した。<br /><br />眠さと闘いながらの4時間は、文字通り死に物狂いだった。<br /><br />だが今日はトゥールーズに着いても寝るだけだから、機内は無理に寝たりせずに、気楽に過ごすことにする。<br /><br /><br />ボタンを押すと、フランス航空ビジネスクラスの椅子は、ほとんど水平にまで倒れる。<br /><br />公務で旅行したころは、ファーストクラスの椅子さえ、こんなに快適ではなかった。<br /><br /><br />ファーストクラスで驚いたことが、二度ある。<br /><br />大阪からアメリカに飛んだ時、乗客は私一人、無愛想で高齢のスチュワデスが一人専門で付き合ってくれた。<br /><br />まるで中世のお城の中にいるような、堅苦しさである。<br /><br />四つの選択の中から選んだビフテキの肉は、固くて不味く、今食べたばかりのトゥルヌドーとは、天国と地獄の差だった。<br /><br /><br />もう一つは南米で、やはり客は私一人。<br /><br />ファーストクラスのキャビンが、乗組員たちのバーと化した。<br /><br />コックピットからもパイロットとおぼしき人が出てきて仲間に加わり、安全上の不安を覚える。<br /><br /><br />ゆったりした気持ちのおかげであれこれ思い出しながら、用意してくれている映画や音楽も確かめたい。<br /><br />映画や音楽の選択幅は大きくなり、この点でもサービスは向上している。<br /><br /><br />ウツラウツラしている間に飛行機はウラル山脈を越え、ヨーロッパに入る。<br /><br />もう少しすれば二度目の食事が始まり、それを終えればパリは近い。<br /><br /><br />写真は、ソフィーさんのマイページ(写真5,800枚)、<br />http://4travel.jp/traveler/katase/<br />をご覧ください。<br /><br />スイスの写真が美しい、片瀬貴文さんのマイページ(写真2,400枚)<br />http://4travel.jp/traveler/takafumi/<br />もご覧ください。<br /><br />

南仏プロヴァンスに憧れて【10】ゆったりと味わう航空機の旅路

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2009/06/27 - 2009/06/27

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5

ソフィ

ソフィさん

2009年6月27日(土)

日本とパリは時差マイナス7時間。

関西空港を出た11時50分は、パリでは朝の4時50分なのだ。

関西からパリまでの所要時間は12時間25分とされるから、パリ到着予定時間は、夕方の17時15分である。

これは日本時間では24時15分と、真夜中だ。


トゥールーズ着の予定は20時ちょうどだから、日本時間の午前3時なのだ。

一方体内時計は一度に修正できないから、トゥールーズに着いた時には眠っている。

いわゆる、時差である。


フランスに着いてすぐに運転しなければならないときには、運転中猛烈に眠くなるので、この時差は重大問題である。

かつてパリ経由でグルノーブルに入ったことがあったが、折悪しくちょうどトラック運転士のストに出会って高速道路が封鎖されており、1時間のドライブ行程に4時間を要した。

眠さと闘いながらの4時間は、文字通り死に物狂いだった。

だが今日はトゥールーズに着いても寝るだけだから、機内は無理に寝たりせずに、気楽に過ごすことにする。


ボタンを押すと、フランス航空ビジネスクラスの椅子は、ほとんど水平にまで倒れる。

公務で旅行したころは、ファーストクラスの椅子さえ、こんなに快適ではなかった。


ファーストクラスで驚いたことが、二度ある。

大阪からアメリカに飛んだ時、乗客は私一人、無愛想で高齢のスチュワデスが一人専門で付き合ってくれた。

まるで中世のお城の中にいるような、堅苦しさである。

四つの選択の中から選んだビフテキの肉は、固くて不味く、今食べたばかりのトゥルヌドーとは、天国と地獄の差だった。


もう一つは南米で、やはり客は私一人。

ファーストクラスのキャビンが、乗組員たちのバーと化した。

コックピットからもパイロットとおぼしき人が出てきて仲間に加わり、安全上の不安を覚える。


ゆったりした気持ちのおかげであれこれ思い出しながら、用意してくれている映画や音楽も確かめたい。

映画や音楽の選択幅は大きくなり、この点でもサービスは向上している。


ウツラウツラしている間に飛行機はウラル山脈を越え、ヨーロッパに入る。

もう少しすれば二度目の食事が始まり、それを終えればパリは近い。


写真は、ソフィーさんのマイページ(写真5,800枚)、
http://4travel.jp/traveler/katase/
をご覧ください。

スイスの写真が美しい、片瀬貴文さんのマイページ(写真2,400枚)
http://4travel.jp/traveler/takafumi/
もご覧ください。

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