2009/06/29 - 2009/07/10
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funasanさん
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この日は南仏プロバンスのアルルからローヌアルプのリヨンまで3つの世界遺産を見学する。
1古代ローマ時代の水道橋「ポン・デュ・ガール」(写真)
2アヴィニョン歴史地区
3リヨン・フルビエールの丘
私のホームページ『第二の人生を豊かに―ライター舟橋栄二のホームページ―』に旅行記多数あり。
http://www.e-funahashi.jp/
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ツアー3日目の朝、そろそろ時差も解消しヨーロッパ時間に慣れてくる。さわやかな目覚めの朝、シンプルな朝食(写真)はいいのであるが、生野菜がないのが不満である。
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朝食の後はコーヒーカップを持ってプールサイドのチェアー(写真)に移動する。ここで、1人、涼しい朝の風を感じながら熱くてほろ苦いコーヒーを味わう。Good。
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朝8:15アルルのホテルを出発し、9:00には「ポン・デュ・ガール」に到着。ここに2000年も前に建てられたローマ時代の水道橋(写真)がある。
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ポン・デュ・ガールは「ガール川にかかる橋」を意味しており、フランス南部、ニーム郊外のガール川(写真)の深い渓谷に巨大な石の橋がかかる。
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この水道橋はアヴィニョンの東にある水源地ユゼスから50?離れた現在のニームまで水を引くために作られた。
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ポン・デュ・ガールは高さ49m、長さ275m、3層のアーチで構成された美しい姿をしている。アーチの最上層が水路で、現在、最下層のアーチは道路として使われている。
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最下層の橋を渡ってみると、この橋の巨大さが分る。2000年も前に何故こんな巨大な橋を作ったのか?当時、ローマの都市ネマウスス(現ニーム)では人口が増え、大浴場などの公共施設で使う水が不足し、水源地ユゼスから水を引く必要に迫られた。
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水源地ユゼスからネマウススまでの距離は約50?、しかし、標高差はわずか12mしかない。50mにつき1.2?というわずかな勾配である。写真:橋の掃除
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水道は平らな地形に沿って大きく迂回した上に、ガール川を渡るために高さ49mもの巨大な橋を架ける必要があった。写真:ポン・デュ・ガールに近いホテル
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3層のアーチ構造は、強度を保ちながら少ない材料で橋を高くする合理的な設計で、古代ローマ人はわずか5年でポン・デュ・ガールを完成させたという。古代ローマ人、恐るべし!写真:ホテルから見たポン・デュ・ガール
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10:00ポン・デュ・ガール出発。30分くらいで、ローヌ川のほとりの古都アヴィニョンに到着。写真:サン・ベネゼ橋
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アヴィニョンは現在でも当時のままの巨大な城壁(写真)で街全体が囲まれている。アヴィニョン歴史地区として世界遺産に登録。
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中世の一時期、ローマ法王がアヴィニョンに移り住んだことがある。「法王のバビロン捕囚」といわれる時代(1309年〜1377年)である。写真:法王庁広場、遠くに市庁舎の尖塔が見える
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68年の間に7人の法王が即位し、アヴィニョンはローマに代わるカトリックの中心として繁栄する。写真:法王庁広場、壁の彫刻が素晴らしい建物は1620年に建てられた造幣局
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写真正面に見えるのが「ノートルダム・デ・ドン大聖堂」プロバンスの強烈な太陽をうけて聖母マリア像が金色に輝いている。
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せっかくなので、アップで‥‥。アーメン!
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法王庁宮殿(写真)はまるで巨大な要塞である。壁の高さは50m、厚さは4m、そして、この外壁で囲まれた法王庁全体の面積は1万5000?もある。いざ、入場。
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驚いたことに、宮殿内部では鉄パイプを組み立てて即席の観客席を作っている。ここは国際演劇フェスティバルのメイン会場になるという。
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夏の演劇祭の時期にはアビニョンの町全体が劇場と化し、世界中から観光客が押し寄せるという。写真:法王庁中庭
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中庭から見上げると法王庁宮殿の先にマリア像が輝いている。
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天井が木目の大きなホール(写真)に入る。ここは祝宴の間、要するに大食堂である。
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法王庁宮殿で一番大きな部屋である「大礼拝堂」(写真)に入る。
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法王庁宮殿はヨーロッパ最大のゴシック宮殿(写真)であるが、フランス革命の際に聖像など徹底的に破壊されてしまった。よって、内部はがらんとしていてつまらない。
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法王庁宮殿よりアヴィニョン歴史地区(写真)を眺める。「歴史的遺産を手厚く保護し後世に残す」ということの大切さを実感する。
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午前中に世界遺産を2つも訪れ、そろそろお腹が減ってきた。今日のランチはアヴィニョン城壁内の小奇麗なレストラン(写真)にて。
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前菜:プロバンス風キッシュ、生野菜添え、トマトのピザみたいな風味でGood.
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メイン:プロバンス風魚料理、白身魚のホワイソース煮込み、ムール貝添え、Good.
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デザート:フルーツババロア、Very Good
大変満足のいくランチだった。 -
昼食後はリヨンに向けて出発。約230?、4時間のバスの旅である。皆さんお昼ねタイム、一部勉強家はガイドブックを読んで予習をしている。午後5時頃、リヨン(写真)に到着。街の中心に行く道路が大渋滞。
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リヨンはパリに次ぐフランス第二の都市。中世より絹の町として知られヨーロッパでも有数の商業都市である。車窓からはパリに匹敵するような美しい街並み(写真)が続く。
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バスはソーヌ川を渡りフルヴィエールの丘を登っていく。丘の上には「ノートルダム・ド・フルヴィエールバジリカ聖堂」(写真)が君臨している。
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この教会は比較的新しく1872年〜1896年にかけて造られたものである。豪華絢爛で外観も白くてピカピカ。私は非常に気に入った。
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聖堂の内部に入ってみる。天井が高く、内装はこれまた豪華絢爛。威圧される。
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そして、各所にあるステンドグラスが美しい。影と光と静寂。教会内部はやはり「祈り、思索」の場所である。ここも涼しい。ヨーロッパの重厚な教会は夏は天然のクーラーになる。
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リヨンはヴォージュ山脈から発するソーヌ川とアルプス・ローヌ氷河を源とするローヌ川が合流するあたりに開けた町である。写真:フルヴィエールの丘からのリヨン市街の眺め
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リヨンは豊かな水に恵まれローマ時代より長い繁栄の歴史を持つ。富が集まり、人はグルメに集う。リヨンは「世界の美食の町」でもあるそうだ。写真:フルヴィエールの丘からのリヨン市街の眺め
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15世紀以降、定期市の開催や銀行の設置により経済発展を遂げたリヨンは、フランス・ルネッサンスの中心地となる。ソーヌ川西岸に広がるリヨンの旧市街はルネッサンス建築の集合体で世界遺産に登録されている。残念ながら時間がなく旧市街訪問はできなかった。写真:フルヴィエールの丘からのリヨン市街の眺め
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17:30リヨンのホテル「ベスト・ウエスタン・サフィール・リヨン」(写真)に到着。コンパクトにまとまった機能的なホテルであるが、街の中の中級ホテルなのでレストラン以外これといった施設は何もない。客室からの眺めも悪い。
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夕食まで時間があるので、バスタブに湯を張りゆっくり風呂に入る。その後、ベッドでしばらく休息する。これが実にいい。(年とったかな〜)
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19:00本日のディナー開始。妻はいつもワイン、ビール等、アルコールをオーダーし、私はソフトドリンク。写真:アプリコット・ジュースとフランスパン
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本日の前菜:ロレーヌ風キッシュ、青野菜盛り合わせ、悪くはない。とりあえず○
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メイン:ローストポーク、付け合せはじゃがいも,
イマイチの味△ -
デザート:ハニーケーキ、ホイップクリーム添え、Good.
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夏のヨーロッパの日暮れは遅い。夕食後、ツアー有志でリヨン中心街にある庶民的なレストラン「プジョン」(写真)に繰り出す。
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リヨンの中心「ベルクール広場」の近くにレストランが集中しているところがあり、その中の1軒に入る。写真:サーモン
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店内には誰もおらず、ほぼ全員、路上のアウトドア席に陣取って食事をしている。写真:
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店内にはエアコンがなく暑い。夕暮れから夜にかけて、外では涼しい風が吹いてくる。全員アウトドア席にいる理由が分かった。写真:エスカルゴ
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午後10時過ぎにやっと日が落ち周りは暗くなる。ベルクール広場に面して立つ「ロイヤルホテル」の明かりが美しい。
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リヨンの庶民的レストラン「プジョン」訪問はツアーでは味わえない貴重な体験だった。経験豊かな添乗員さんの功績大!(感謝)
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