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近代化遺産の宝庫、桐生に行ってきました。今、桐生は、重要伝統的建造物保存地区(重伝建群地区)の選定を目指し、市と住民による活動が続いています。町は、江戸時代、家康の頃から開拓・整備され、絹織物では、西の西陣、東の桐生といわれるほどの繁栄を誇りましたが、今、残っている町並みは、古くて18世紀、織物工場の多くは大正年間のものです。今年平成21年は、大正98年。つまり、まだ100年の町並みに何を感じるか、ワクワクする旅が始まりました。

桐生 江戸から、そして、まだ100年

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2009/07/04 - 2009/07/05

263位(同エリア391件中)

2

15

プイイ フュイッセ

プイイ フュイッセさん

近代化遺産の宝庫、桐生に行ってきました。今、桐生は、重要伝統的建造物保存地区(重伝建群地区)の選定を目指し、市と住民による活動が続いています。町は、江戸時代、家康の頃から開拓・整備され、絹織物では、西の西陣、東の桐生といわれるほどの繁栄を誇りましたが、今、残っている町並みは、古くて18世紀、織物工場の多くは大正年間のものです。今年平成21年は、大正98年。つまり、まだ100年の町並みに何を感じるか、ワクワクする旅が始まりました。

同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
私鉄

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  • 東京から桐生に行くには、東武かJRの選択ができます。JRの場合、高崎回りか小山回りで両毛線で。東武特急は、新桐生の駅は桐生市内から離れているので、浅草・北千住から乗車して、相老で、わたらせ渓谷鉄道に乗換え2駅で到着します。

    東京から桐生に行くには、東武かJRの選択ができます。JRの場合、高崎回りか小山回りで両毛線で。東武特急は、新桐生の駅は桐生市内から離れているので、浅草・北千住から乗車して、相老で、わたらせ渓谷鉄道に乗換え2駅で到着します。

  • いろいろなルートがある、4線もの電車に乗れる、桐生は、鉄道愛好家には楽しい町です。JR・わたらせ渓谷鉄道「桐生駅」から北へ歩いて3分の地に、上毛電鉄「西桐生駅」があります。昭和3年築のこの駅は、関東の駅100選にも選ばれています。<br />

    いろいろなルートがある、4線もの電車に乗れる、桐生は、鉄道愛好家には楽しい町です。JR・わたらせ渓谷鉄道「桐生駅」から北へ歩いて3分の地に、上毛電鉄「西桐生駅」があります。昭和3年築のこの駅は、関東の駅100選にも選ばれています。

  • 入り口付近のペンキの色にも、ちょっとワクワクしてましたが、中に入って、びっくり!女子学生専用みたいな色調です。木造の、作った人の、この駅への思いが、80年以上たった今でも伝わってくる、そんな駅舎って滅多にありません。

    入り口付近のペンキの色にも、ちょっとワクワクしてましたが、中に入って、びっくり!女子学生専用みたいな色調です。木造の、作った人の、この駅への思いが、80年以上たった今でも伝わってくる、そんな駅舎って滅多にありません。

  • 一日目は、桐生に午後到着して、西桐生駅から裏手に連なる水道山を歩くことにしました。この事務所らしからぬ建物は、桐生市の「排水場事務所」として昭和7年に建設されたものだそうです。

    一日目は、桐生に午後到着して、西桐生駅から裏手に連なる水道山を歩くことにしました。この事務所らしからぬ建物は、桐生市の「排水場事務所」として昭和7年に建設されたものだそうです。

  • どことなく、ライト設計帝国ホテルのバンガロー風を感じるのは私だけでしょうか。スクラッチタイルの色といい、玄関脇の縦長の窓など、大正12年築の帝国ホテルに憧れて、約10年後に地方に、その影響が及んだと考えるのは、とても楽しいことです。

    どことなく、ライト設計帝国ホテルのバンガロー風を感じるのは私だけでしょうか。スクラッチタイルの色といい、玄関脇の縦長の窓など、大正12年築の帝国ホテルに憧れて、約10年後に地方に、その影響が及んだと考えるのは、とても楽しいことです。

  • 外壁のタイルの上などの装飾も、ライトを意識しているかな?と面白く見ることができます。内部は、エントランス部分だけ、展示室になっていて、会議室には通常入れませんが、許可を得れば、会議・研修等で市民には利用可能なようです。<br />

    外壁のタイルの上などの装飾も、ライトを意識しているかな?と面白く見ることができます。内部は、エントランス部分だけ、展示室になっていて、会議室には通常入れませんが、許可を得れば、会議・研修等で市民には利用可能なようです。

  • この水道山には、大川美術館があり、この日は、ゆっくりと夕刻までの時間を過ごしました。

    この水道山には、大川美術館があり、この日は、ゆっくりと夕刻までの時間を過ごしました。

  • さて、夕食です。<br />歴史的町並みを堪能するには、歩き回るだけでなく、その建造物の中で、昔と同じ食事をすることでも満たされます。この夜は、創業天保元年(1830年)という「泉新」へ。桐生駅から、本町一丁目を目指して、手前の二丁目にあります。徒歩15分ほど。

    さて、夕食です。
    歴史的町並みを堪能するには、歩き回るだけでなく、その建造物の中で、昔と同じ食事をすることでも満たされます。この夜は、創業天保元年(1830年)という「泉新」へ。桐生駅から、本町一丁目を目指して、手前の二丁目にあります。徒歩15分ほど。

  • ね、美味しそうでしょう? お品書きはないようで、何も言わなくても、この「うな重」が運ばれてきます。冷酒と合わせて4000円でお釣りがきました。

    ね、美味しそうでしょう? お品書きはないようで、何も言わなくても、この「うな重」が運ばれてきます。冷酒と合わせて4000円でお釣りがきました。

  • さて、お腹がいっぱいになったら、汗をさっぱり流しましょう。本町一丁目にある「一の湯」は、織物会社の従業員用の施設だったという銭湯です。昭和初期の建物でしょうか?この後、駅前のビジネスホテルへと帰っていくわけですが、老舗の店で蒲焼+そして銭湯、すっかり桐生の人みたいです。

    さて、お腹がいっぱいになったら、汗をさっぱり流しましょう。本町一丁目にある「一の湯」は、織物会社の従業員用の施設だったという銭湯です。昭和初期の建物でしょうか?この後、駅前のビジネスホテルへと帰っていくわけですが、老舗の店で蒲焼+そして銭湯、すっかり桐生の人みたいです。

  • さて、翌日は、桐生駅の近くにある旧模範工場桐生撚糸合資会社事務棟から出発します。現在は、市の文化財課として使われていて、町歩きや近代化遺産の資料などを、ここでもらうことができます。

    さて、翌日は、桐生駅の近くにある旧模範工場桐生撚糸合資会社事務棟から出発します。現在は、市の文化財課として使われていて、町歩きや近代化遺産の資料などを、ここでもらうことができます。

  • 近代化遺産の多い本町一、二丁目までは、桐生駅から徒歩で20分くらいかかります。市内には、おりひめバスというコミューターバスが走っているので、桐生駅(新桐生駅)と本町地区との間は、このバスを使うことをお勧めします。本町二丁目の入り口に、江戸時代から大正期にかけて建てられた矢野蔵群があり、現在では、その味噌蔵、醤油蔵などは、コンサートやギャラリーなどに、有鄰館という施設として利用されています。

    近代化遺産の多い本町一、二丁目までは、桐生駅から徒歩で20分くらいかかります。市内には、おりひめバスというコミューターバスが走っているので、桐生駅(新桐生駅)と本町地区との間は、このバスを使うことをお勧めします。本町二丁目の入り口に、江戸時代から大正期にかけて建てられた矢野蔵群があり、現在では、その味噌蔵、醤油蔵などは、コンサートやギャラリーなどに、有鄰館という施設として利用されています。

  • 桐生の近代化遺産は、あれ、こんなところにも、と町を歩けば、そうした建物にぶつかる、という言い方が誇張ではなく、発見する楽しみが、そこここにあります。

    桐生の近代化遺産は、あれ、こんなところにも、と町を歩けば、そうした建物にぶつかる、という言い方が誇張ではなく、発見する楽しみが、そこここにあります。

  • お昼は、どうしましょうか? 金谷レース工場が、ベーカリーカフェとなって、その中で、パンなど軽食が食べられるようになっています。その隣の事務所兼住宅の外観も見事です。ここまで、触れてませんが、たいがいの建物は、国登録有形文化財、それから経済産業省の近代化産業遺産に登録されています。

    お昼は、どうしましょうか? 金谷レース工場が、ベーカリーカフェとなって、その中で、パンなど軽食が食べられるようになっています。その隣の事務所兼住宅の外観も見事です。ここまで、触れてませんが、たいがいの建物は、国登録有形文化財、それから経済産業省の近代化産業遺産に登録されています。

  • カフェの内部です。糸や織物の状態を見るために、北向きに開けられた窓から入る光と、その光をさらに明るくするために塗られた白ペンキの相乗効果で、「ここが工場?」と思うほど、内部は明るく、静謐な時間が流れています。織機の音を拡散させるため、天井板を渡せず、吹き抜けであることも、開放感を生んでいます。100年前の建物の中で、その時間の流れをゆっくり楽しむ。広い工場ならではの、空間のもてなしを感じました。

    カフェの内部です。糸や織物の状態を見るために、北向きに開けられた窓から入る光と、その光をさらに明るくするために塗られた白ペンキの相乗効果で、「ここが工場?」と思うほど、内部は明るく、静謐な時間が流れています。織機の音を拡散させるため、天井板を渡せず、吹き抜けであることも、開放感を生んでいます。100年前の建物の中で、その時間の流れをゆっくり楽しむ。広い工場ならではの、空間のもてなしを感じました。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ぬいぬいさん 2009/09/26 23:52:36
    シルバーウィークに行ってきました
    プイイさん こんばんは

    ご無沙汰です。

    先日お彼岸の墓参りに実家に帰った際に、桐生に行ってきました。
    隣町の足利までは良く行くのですが、桐生に行ったのは初めて。

    織物の近代遺産の建物たちを見て歩きましたが、すっかり桐生の町 気に入ってしまいました。

    行く先々でいろいろ建物に関して話を聞く機会があって、市の職員の方から隣町のみどり市間々田町もいろいろある話を聞いて、しばい小屋 古い銀行の建物、醤油の醸造所なども見て楽しんできました。

    プイイさんが感じたように排水場事務所は アッ! フランク・ロイド・ライト
    桐生倶楽部はヴォーリズの影響といった感じで、
    何気に行った桐生の町で、思いがけない拾い物をした感じがしました。

    ところで、秋にコミュの第2回のオフ会を企画しようと思っています。
    今のところ川越の街歩きなんかいいかなと思ってるのですがいかがでしょうか?
    また、企画協力お願いします。

    プイイ フュイッセ

    プイイ フュイッセさん からの返信 2009/10/19 22:46:15
    今回の川越は欠席で
    ぬいぬいさん こんばんは

    9月末に掲示板にご連絡をいただいて、返信が今日になり、
    大変、申し訳ありません。
    期末・期首で仕事が立て込んでおりまして、それより前に立てた
    予定が圧迫気味です。

    今回は大変申し訳ありませんが、欠席とさせてください。
    30日に逃れるように、近江八幡の町を上げてのヴォーリーズ展
    へ行ってきます。

    プイイ

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