2011/11/04 - 2011/11/04
250位(同エリア390件中)
どんぴさん
あまり知られていない事ですが、群馬県には明治から大正時代にかけて建てられた近代建築がけっこう残っている。
今回は伊勢崎市・太田市・桐生市の3市に残る近代建築をあちこち回ってきました。
まずは早朝の伊勢崎市からスタートです(^_^)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
06:50、ホテルをチェックアウト。
まずはホテルから徒歩数分のところにある"いせさき明治館"へ向かう。
「いせさき明治館」
明治45年(1912)築。
今村医院として建てられた洋風建築。 -
内部を見学できるのは第1・3日曜日だけ。
残念ながら本日は見学できない日だった。 -
上州の名物と言われる「かかあ天下とからっ風」にちなんで、伊勢崎市では「イキ・イキ・イセサキ かかあ町」というキャッチフレーズを付けている。
街中で「Kakaa」と書かれた石像やのぼりを時々見かけた。 -
「町田佳聲生家」
伊勢崎市出身の音楽評論家の町田佳聲(まちだかしょう)の生家。
建物は明治時代に建てられた。
当時は醤油の醸造業を営んでいて裕福な家だったんだとか。 -
「旧時報鐘楼」
大正4年(1915)築。
群馬県内で最古の鉄筋コンクリート製の建造物。外壁はレンガで出来ていて、大正時代の人たちの西洋への憧れを現代に伝えている。
これにて伊勢崎市内の近代建築めぐりは終了。どれも駅から近くてアクセスが便利だった。 -
07:38、東武伊勢崎線の伊勢崎駅を出発。
08:05、太田駅着。
徒歩で次の目的地へ。 -
08:20、「旧金山図書館」に到着。
-
「旧金山図書館」
大正11年(1922)築。
地元の実業家によって立てられた図書館。
日本建築の技術を使って洋館をマネして作った、和洋混合の"偽洋風建築"だ。 -
独特な雰囲気があって、有名なアニメ映画の舞台に出てきそう。
その映画のタイトルは……、何暮らしの何エッティだっけ? -
屋根瓦にも「金山」の文字。
-
09:02、太田駅発の特急りょうもう3号に乗車。
運賃は300円で特急料金が500円。運賃より高い特急料金を払うのはバカらしいけど、次の"わたらせ渓谷鉄道"との接続するのがこの特急しかない。 -
09:22、相老駅に到着。
この駅でわたらせ渓谷鉄道に乗り換える。
左の写真はわたらせ渓谷鉄道のマスコット"わ鐵のわっしー"。
なんちゅうデザインだ。
http://www.watetsu.com/wasshi/ -
09:36、わたらせ渓谷鉄道に乗車。
近代建築とはちょっと違うけど、せっかく近くまで来たので足尾銅山に行ってみたいと思います。
ちなみに足尾銅山と桐生駅を往復するなら一日フリー切符(1800円)を買った方がお得です。
車内は観光客で大混雑。しかも途中の大間々駅で団体ツアーが乗ってきて、埼京線のラッシュアワー並みに。これじゃ紅葉を楽しむどころじゃない。 -
10:51、通洞駅に到着。
わたらせ渓谷鉄道には「足尾駅」もありますが、足尾銅山の最寄り駅は通洞駅になります。 -
11:00、足尾銅山のトロッコ列車に乗車。
トロッコと言っても降車所までは徒歩数分の距離。交通手段というよりはアトラクションみたいなものだ。 -
江戸時代の採掘の様子を再現したおっさんの人形。
足尾銅山というと明治時代に起きた足尾鉱毒事件のイメージがとても強いので、銅山が開発されたのは近代のことだと思ってた。
でも、実は江戸時代から約400年間も採掘が行われていたそうだ。意外と歴史が長いことにビックリ。 -
働くおっさん・大正時代編。
採掘が機械化されてます。 -
働くおっさん・明治時代編。
発破のスイッチを入れるおっさんの人形のクオリティがやたら高い。
並々ならぬこだわりを感じる。 -
働くおっさん・休憩する工夫編。
わざわざ弁当を食べるおっさんの人形を3体も作るとは…。
並々ならぬこだわりを感じる。 -
坑道。
湧き出る地下水でびしょびしょに濡れてます。 -
地上に出たあとにある資料館。
これは江戸時代の工夫たちの出勤の様子。ここで鋳造されていた銅貨などを工夫がこっそり持ち帰らないよう、素っ裸にならなければいけなかったらしい。 -
12:00、足尾銅山の施設内にあるレストランで昼食。
「焼肉ライス(840円)」を注文。出てくるまで20分もかかった。味は普通。
昭和の香りがするレトロな店だった。 -
「通洞鉱山神社」
大正9年(1920年)に足尾銅山の鉱業所が移転したのにともない造られた神社。
現在では老人の痴呆症の帽子やいじめ撲滅に語利益がある神社になっているらしい。 -
通洞鉱山神社の狛犬。
変なデザイン… -
12:53、通洞駅を出発。
途中、
13:46、途中で上神梅(かみかんばい)駅を通過。
「上神梅駅」
大正元年(1912年)に開業した駅。2008年には駅舎とプラットフォームが国の登録有形文化財に登録された。 -
14:06、相老駅に戻ってきた。
駅から8分ほど歩いて「桐生明治館」にやってきた。
「桐生明治館」
明治11年(1878年)に群馬県衛生所兼医学校として前橋市に建てられた擬洋風建築。昭和4年(1929年)に現在の場所に移築され、相生村(後に桐生市と合併)の役場として使われた。国の重要文化財に登録されている。 -
正門の柱の上にある装飾。
この時代の日本の近代建築って装飾がシンプルな場合が多いけど、柱の上とかちょっとした所に凝った装飾が施されている事が多い気がする。やっぱり日本の伝統建築からの影響なのかな? -
昔の部屋を再現したもの。
シャンデリアや家具は復元したもの。 -
この日は地元の幼稚園の作品展が開かれていて、それぞれの部屋に園児たちの作品が展示されていた。
-
蓄音機。
-
14:50、相老駅に戻ったけど次の電車まで30分もある。駅の近くには洋食のレストランが1件あるぐらいで、時間をつぶせるところが無い。
仕方がないので駅の待合室(左の写真)に置いてあったパンフレットや本を読んで電車を待つ。
15:22、相老駅を出発。 -
15:30、桐生駅に到着。
じつは桐生市には群馬県の中でも特にたくさんの歴史的な建築物が残る街。駅前にある交番もレトロな洋館のようなデザインになっている。 -
「坂光商店」
駅前にある商店。いい雰囲気だな〜と思って写真を撮っておいたら、やっぱり戦前からある古い商店だった。 -
「矢野本店 店舗および店蔵」
大正5年(1916年)築。桐生市指定重要文化財。
矢野商店は享保2年(1717年!)に創業した桐生市の豪商。 -
「有鄰館(ゆうりんかん)」
前述の矢野商店がかつて醤油や味噌や酒を醸造していた蔵。現在は演劇やライブなどの会場などとしても使われている。 -
"有鄰館"というのは江戸時代から大正時代にかけて建てられた11の建物の総称。そのうち5つの建物が桐生市指定重要文化財に登録されている。
-
ところが。
有鄰館の主要な建物は東日本大震災で深刻なダメージを受けてしまい、内部の見学や利用ができなくなっていた。 -
そんな中、唯一中を見る事ができたのは"味噌蔵"。
なにやらファッション関係のイベントの設営が進められていた。 -
崩壊した壁で造られたモニュメント。
展示されていた写真を見ると、壁が崩壊するなど多くの建物が深厚なダメージを受けていたようだ。心が痛む。
なお、桐生市のhpを確認したところ2012年3月末に修復工事が終わり、4月3日から全ての施設の利用が可能になるそうだ。良かった良かった(^_^) -
「平田家住宅」
明治33年(1900年)築。国登録有形文化財に登録。
なんかカッコイイから写真を撮っておいた。後で調べたら有形文化財だった。 -
こちらも何となくカッコイイので撮っておいた。
正体はいまだに不明。 -
「ベーカリーカフェ レンガ(旧金谷レース工業)」
大正8年(1919年)築。国指定登録有形文化財に登録。
この写真だと分からないけど、屋根がノコギリ状の三角屋根になっていて、いかにも工場って感じの建物だ。 -
現在は中を改装し、おしゃれなベーカリー&カフェになっている。
-
腹が減ってきた&歩きつかれたのでカフェで休憩。
三角屋根を模したフレンチトースト、そしてマンゴーのタルト。
桐生市にはこういうノコギリ状の屋根を持つ工場が200棟もあるんだとか。 -
街中を歩いていて見つけた蔵。
東日本大震災で壁が崩落している。 -
「金善ビル」
大正10年(1921年)築。国指定登録有形文化財
日本に現存する数少ない大正時代の鉄筋コンクリート作りの建築としてとっても貴重なのである。 -
「桐生倶楽部」
大正8年(1919年)築。国指定登録有形文化財に登録。
大正時代に織物の輸出で栄えた桐生の企業家たちが社交場として建てたもの。 -
「桐生倶楽部」
建物はスパニッシュ・コロニアル様式。
社交場だっただけあってモダンでお洒落。 -
クワマンさんの銅像。
ウソ。ホントは誰だか分かりません(^_^;) -
1階はいくつかの小部屋に分かれていたが、2階は大きなホールになっている。
昔はここで宴会とかやったんだろうな、きっと。 -
ホールの壁には立派な額縁に入ったおっさんの肖像がが並んでいる。
というわけで、これにて今回の旅は終了。 -
17:26、桐生駅から両毛線小山行きに乗車。
桐生駅で買った「桐生発信 カレーどら」を車内で食べる。
なにこれ?すっげぇマズイ(笑)
どら焼の皮とカレーって全然合わないな〜
18:19、小山駅に到着。
19:02、湖山駅発の新幹線なすの278号で東京へ。
こうして、文化の日のショートトリップは終わりました。
桐生には他にもたくさんの近代建築が残っていて、時間が足りなくて全部見ることができなかった。いつの日かまた桐生に来よう(^_^)
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
52