2009/03/09 - 2009/03/10
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harihariさん
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西国三十三ヵ所・谷汲山華厳寺の御開帳は昭和30年以来54年ぶり。
次はいつになることやら…ということで、春先にちょっと足をのばして行ってきました。
宿泊は養老公園内の料理旅館・千歳楼。明治から昭和にかけて作られた数奇屋建築の名旅館。
谷汲~養老~桑名紀行の一日目です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
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7時59分大阪発の「ワイドビューひだ」。
ここのところ、電車では一番前になることが多い気がします。
見晴らしがいいので嬉しいですが。 -
10時頃に大垣着。
乗り換え時間は5分。走って養老鉄道のホームに。 -
養老鉄道の終点、揖斐駅。
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ここからは20分ぐらいバスに乗って。
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バス停からは参道を歩くのですが、午前中なのでまだ人出はぼちぼち。
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寒い中にも春の気配。
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仁王門をくぐって…
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ここからは境内の参道を歩いていきます。
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歩くこと10分。本堂に到着。
御本尊は外陣からの拝観になりましたが、見えるポイントがほんの一か所しかなかったので、かなりの混みようでした。 -
本堂階段脇の鯉。
三十三か所の巡礼を満願したときに、この鯉を撫でるのだそうです。 -
帰りのバスの時間まではずいぶん余裕があったので、何気に近所をブラブラ歩いていると、すぐ近くに駅を発見!
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と思ったら、名鉄旧谷汲駅。
2001年に廃線になった後も保存されている廃駅です。 -
ノスタルジックな車内。
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この電車も、きっとつい最近まで現役で走っていたはず。それなのに、なんだかもう何十年も止まっているかのように、寂しげに見えます。
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少し廃線でも歩きましょうか。
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大勢の人でにぎわう華厳寺はすぐ近くなのに、ここには誰も来ないので静かです。
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大正15年の開業以来、70年以上もの激動の歴史を噛み締めながら歩いたり…
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線路はここで終了。
気がつけば、乗らなきゃいけないバスの時間を過ぎていました。
次のバスまでは1時間以上か… -
仕方がないので、急きょ予定のルートを変更して、樽見鉄道・谷汲口駅までバスでやってきました。
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ところが大誤算。
ここでも次の電車までは1時間40分…。
見ての通り、なぁんにもないところ。
まぁ、こんなのもいいかな。 -
ここでも電車の時間まで付近をブラブラ。
観光地ではない知らない土地は、それはそれで好奇心を刺激します。
根尾川に架かる鉄橋。 -
ここにも春の気配を感じてみたり。
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旧谷汲村のマンホールは、ギフチョウ。
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田畑の広がる日本の風景。
一日中見ていても飽きない気がする。 -
17時過ぎ、ようやく大垣行の電車がやってきました。
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大垣で樽見鉄道から養老鉄道に乗り換えて、18時20分養老駅に到着。
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今日宿泊をお願いしている千歳楼の迎えを待つ間、駅の向かいにある「きびようかん本家」で買い物。
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「笙ヶ岳」と名物「吉備羊羹」を購入。
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そして駅から車で5分。
養老公園内の料理旅館・千歳楼に到着。
玄関部分、そして階段を上がった2階の大広間は明治時代の木造建築。 -
まずはロビーでお茶を頂いて…
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松の間。大正期の築です。
大正天皇の御寝所にもなった格式の高い部屋。 -
床柱には上質の松材を使用。
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釘隠しには松ぼっくりのあしらい。
欄間には松葉のデザイン。 -
天井も松。
松づくしの間。 -
引き手は鶴。
これは珍しくて面白い。 -
外はもう真っ暗。
お腹空いたな… -
でも食事の前に、まずお風呂。
洗面台も古き良き日本旅館の雰囲気。 -
僕たちの他に宿泊客がいないからか、お風呂は貸し切り。
とてもいい雰囲気のお風呂。
春とはいえまだ寒い中歩き回った一日の疲れを、ゆっくりと癒すことができました。 -
お風呂の明かりはステンドグラス。
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夕食。
地酒を燗で。 -
前菜。
胡麻豆腐、菜の花の酢味噌、コンソメのジュレ。 -
季節の山菜、枝豆と貝の和えもの。
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鮪、貝柱のお刺身。
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鶏肉とアスパラの炭火焼き、グレープフルーツ添え。
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ちょっといい感じのお銚子。
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器も盛り付けもすごく綺麗なんですよね。
そして春らしさが満載。
お酒が進む。 -
茶蕎麦。湯葉、蟹身、海胆をのせて。
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炊き合わせ。
ほんのり暖かくて、出汁の染みたいい味わい。 -
食事は「桜の間」という違う部屋で頂きました。
建物好きとしては、いろんな部屋を楽しませてくれるのは最高に嬉しいです。 -
鱒と海老のソテー、キウイソース。
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多分、牛肉を焼いて焦げ目をつけて、野菜と一緒に蒸してるのかな…
出汁のきいた餡で食べます。 -
菜めし、香の物、お味噌汁。
このあとにデザートがあります。 -
桜の間の襖。養老だけに引き手は瓢箪型。
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よーく見ると、襖には透かしのデザインが。
細かいところがお洒落ですねえ。 -
食事を終えて、2階の大広間を見学させていただくことに。
明治13年に建てられた玄関棟の階段を上って… -
目を見張る豪奢な大広間。
現在は宴会などに利用されているようですが、かなり格式が高そうです。
正面の額は有栖川宮熾仁親王の直筆。 -
こちらは三条実美公の直筆。
さすがにすごい。 -
欄間、屏風、三幅の軸。
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そして天井。
天井にまでデザインが施されています。 -
明治を代表する書家、中林悟竹の書。
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館内のいたるところに数寄が散りばめられていて。
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誰の書だろう?
こういう字が読めるようになりたいのですが… -
設計者の粋が伝わるかのよう。
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淡い明りに照らされた廊下。
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ところどころに目を引くあしらいが。
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少し廊下を歩いて…
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松の間に戻って。
歪み具合からすると、ガラスは古い手製のものかと。 -
部屋の床の間。
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軸は近代日本の画家・竹内栖鳳から三代目当主・吉岡松太郎氏への手紙。
今回は見られませんでしたが、竹内栖鳳がデザインした部屋・「袖の間」にも泊まってみたいです。 -
夜、少しお茶とお茶菓子が欲しくなったので、駅前の和菓子屋さんで買っておいた「笙ヶ岳」という落雁を食べました。
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寝る前に電気を消すと、欄間の松葉がくっきりと浮かび上がってとても素晴らしい。
いい宿、いい食事、いい建物で大満足。
養老〜桑名紀行:千歳楼に泊まる 二日目に続く
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