2009/05/16 - 2009/05/16
201位(同エリア626件中)
シベックさん
葛城山のツツジを見たあと、世界一古い木造建築が見たくなり奈良市内方面に向かいました。先ずは、斑鳩の里に寄ってみることにしました。小雨が降ったり止んだり、はっきりしない空でしが、傘をさすほどのことはない曇天。車をとめたのは聖徳太子ゆかりの寺・法隆寺の門前。南大門西の有料駐車場に車をあずけ、傘を持ってお参りに向かいました。
写真は、法隆寺西院伽藍・日本最古の五重の塔。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
-
南大門・松並木の参道から
松並木が続く門前の両側には、
みやげ物店や飲食店が軒を並べています。
大きく賑やかな通り。
約・・20年振りの参詣です。 -
門前の通り
松並木の参道から見た門前の店。
入ってみたくなる綺麗な日本風家屋の
店舗が並びます。 -
小さな白い花
門前の植え込みに咲くカナメモチの花。
枝の先端にたくさんの花がつき、
白色の丸い花弁がかわいい。
花弁の長さは3mmほどで、咲き始めは
平開しているがやがて反り返る。
雄しべは20本ほどあり目立っていた。 -
法隆寺・南大門
永亨10年(1438)に再建された法隆寺の玄関。
この門をくぐり中門に向かいます。
法隆寺の正式名称は、聖徳宗総本山法隆学問寺と言うそうです。 名称は、法隆学問寺で、通常の名は法隆寺。 -
中門への参道
正面に中門、その奥に五重の塔。
石畳みの広い参道です。
両脇には土塀と門がいくつか見えます。 -
連なる土塀
左手の土塀には、上土門と唐門(奥)。
素朴で温かみを感じる土の塀です。 -
手洗い舎の龍
-
中門
軒が深く重厚な構えの飛鳥建築。
西院への入口は、
中門左側の廻廊入口がチケット売場です。
そこで入場券を買ってから入ります。
その前に、ちょっと仁王さまに寄り道・・。
左は吽形(うぎょう)、右は阿形(あぎょう)像。 -
日本最古の仁王像
塑像の金剛力士像は、奈良時代の末に
改造されたもの。
中門の左右に安置されています。
口を結んでポーズをとるのは
吽形(うんぎょう)像。 -
中門の仁王さま
金剛力士は、仏教の守護神である
天部の一つ。
口を開け睨みをきかす
阿形(あぎょう)像。
唸り声が聞こえてきそうです。
2体とも迫力満点!
柵の細工が繊細で像とは対照的。 -
中門の内側と廻廊
係りのお坊さんにチケットを
もぎってもらって
中に入ると中門の内側です。
中門は、深く跳ね出す軒、
その下の組ものや高欄などを支える丸柱、
重厚な扉や連子窓などに
創建時の飛鳥建築の特徴を
見ることができます。 -
エンタシスの列柱
廻廊の太い丸柱が整然と並びます。
柱脚部の自然石をそのまま使った
基礎石と斜めに貼られた
石畳みがいい雰囲気です。 -
五重の塔
高さ32.5mの日本最古の五重塔。
仏教寺院で最も重要な建物。
法隆寺の創建は、自ずらのご病気の平癒を
祈って寺と仏像を造ることを誓願された
用明天皇でしたが、
願いが叶わず崩御されたそうです。
そのご遺願を継ぎ推古天皇と聖徳太子が
推古15年(607)に寺院と本尊の
「薬師如来」を造られたのが
法隆寺(斑鳩寺)であると云われています。
以来、1400年の時が流れています。 -
飛鳥時代の五重の塔
見上げて・・眺める塔。
最下層の内陣には、
奈良時代に造られた塑像があり、
東西南北の各面には
説法などが表わされています。 -
金堂
入母屋造で二重屋根を持つ仏堂。
世界でいちばん古い木造の建築物で、
本尊の釈迦三尊像をはじめ飛鳥から鎌倉時代の
優れた仏像が安置されています。 -
金堂の雲斗雲肘木
軒の出を支える建築部材の
組ものは雲斗、雲肘木などと呼ばれ、
曲線を多用した独特のもの。
古い組ものの一部が東宝殿に
展示されていました。
龍を刻んだ支柱は
補強のため鎌倉時代の修理で
付加されたそうです。 -
五重の塔と中門
-
西の廻廊
中央が少しふくらんだ
エンタシスの柱が奥まで
美しく並びます。
木の持つ
温かな色合いがいいですね! -
大講堂
このお堂は学問、法要のための施設。
延長3年(925)鐘楼と共に落雷で焼失し、
正暦元年(990)に再建されたそうです。
講堂には入場して見学できます。 -
瓦の寄進受付
大講堂の入口近くには未来に法隆寺を残すため、
瓦を寄進する受付コーナーがありました。
裏に墨で名を記し、修復に丸瓦を1枚寄進・・。
受付のお坊さん、写真を撮りたいとお願いしたら、
黄色の名札を立ててくださいました。 -
鐘楼
中に吊るされた白鳳時代の梵鐘は、
今でも当時の鐘の音を響かせています。
お馴染みの、柿食えば・・・が思い出されます。
このときも、斑鳩神社で鐘の音を耳にしました。
写真データでは14:00でした。 -
鐘楼の柱と基礎石
-
連子窓(れんじまど)
東の廻廊の連子窓。
見えそうで良く見えない不思議な縦格子の窓です。 -
角から見た金堂
最後にもう一度、世界最古の建築物を眺め、
西伽藍をあとに
大宝蔵院・百済観音堂に向かいます。 -
ひしゃげた樟の木
龍がのり移ったような姿の木でした。 -
聖霊院・東室(ひがしむろ)
南北に長い建物で、お坊さんの住居。
僧房ともいわれ東と西の廻廊の外にあります。
東室の南端は聖徳大子の尊像を安置するため
聖霊院として改造されました。 -
大宝蔵院・百済観音堂
寺宝を保管する綱封蔵と妻室の間を北に進むと、大宝蔵院がありました。
まだ新しい宝蔵院は、平成10年の竣工。
法隆寺の宝物が収蔵され、一部が展示公開されています。有名な八頭身の百済観音や夢違観音、玉虫厨子が間近で見られます。 -
石畳みの道
奈良時代を代表する三棟造りの東大門をくぐると・・遠くに夢殿への四脚門が見えますが・・。
そこは、修学旅行の学生たちが行きかう混みあった道でした。
境内を離れて、しばらく斑鳩神社に避難・・。 -
西伽藍の石柱
30分後に戻って見ると
東伽藍は、空いていました。 -
東伽藍・夢殿
四脚門を入ると廻廊と礼堂に囲まれて
夢殿がありました。
天平11年(739)に聖徳太子を偲んで、
斑鳩宮跡地に建てられた不思議な八角形のお堂。 -
八角円堂の屋根飾り
夢殿に近づくと屋根や組ものの
素晴らしさと共に、
屋根飾りの宝珠に目がとまります。
宝珠は金銅製で、下の宝瓶と
上部の宝珠・放光からなっています。
宝瓶は舎利瓶を
形どったものだと言われ、
放光は太陽の輝きを表しているそうです。
美しい飾りを頂く夢殿です。 -
夢殿の手摺と金物
夢殿のご本尊は、飛鳥時代に彫られた秘仏の救世観音像で、円堂中央の厨子に安置されているそうです。
春と秋に、特別開扉されるようです。 -
夢殿の扉
-
絵殿と舎利殿
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中宮寺・山門
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東院鐘楼
袴腰といわれる形式の建物だそうです。 -
隠れた梵鐘
建物の中には、「中宮寺」と
陰刻された
奈良時代の梵鐘が吊られているそうです。
どんな響きなのか
聞いてみたいものです。 -
柱で支えられた土の塀
-
土塀と門
-
東大門
奈良時代を代表する三棟造りの門と石畳の参道。 -
南大門から見た西伽藍
-
南大門の踏み石
門の階段下に、魚の形をした
2m×1mほどの鯛石と呼ばれる踏石が
埋まっています。
伝承では、大和一帯が水害になっても、
この石の高さ以上には
水かさが増えなかったと伝わる。
現在の大和川堤防とは
同じ高さの鯛石だそうです。
法隆寺七不思議の一つだそうです。 -
門前の食事処
結構歩きまくったので、お腹も空き、喉が渇きました。
何かないかと行ったり来たり・・。 -
民家風の店
のれんをくぐったのは、
軽い食事もできる
「松鼓堂・堀本」と言う食事処。
せっかくの奈良の旅・・。
久し振りで
「茶がゆ」を注文しました。 -
茶粥
小皿が2つ・・。
例によって一滴も残さず頂きました。
美味しかったです。
隣のテーブルでは外国のご夫婦と女の子2人・・。
私と同じものでした。 -
大きな葉に小さな花
駐車場の植え込みに咲く変な花。
この花は、ハグマノキ(白熊の木)のようです。
別名はスモーク・ツリーとかカスミノキ。
花の後白い毛のような実が付くそうです。
車に着いた途端、どしゃ降りになりました。
雨ですが、これからもう一か所・・。
〜おわり〜
鹿のいる寺に続きます。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 義臣さん 2009/06/02 17:12:42
- 修学旅行
- 昨年後輩達の修学旅行と行った日がもう懐かしく思い出される
法隆寺さんでした。
義臣
- シベックさん からの返信 2009/06/03 03:56:01
- RE: 修学旅行
- 義臣さん、いつもありがとうございます。
奈良にお住まいかと思えるほど奈良通の義臣さんに、コメントいただきうれしいです。
去年の修学旅行旅日記・法隆寺さんは、見せていただきました。
何度行ってもいいですね! 新しい発見があります。
このときも、修学旅行の学生でごった返していました。
昔々行った中学の修学旅行を思い出しながら、散策してきました。
シベック
- あんみつ姫さん からの返信 2009/06/05 00:40:14
- RE: 修学旅行
- シベックさん、義臣さん、こんにちは。
横から書き込み、失礼させていただきます。
あんみつは、義臣さんが法隆寺に行った
2日後に、法隆寺に行ったのですよ〜。
昨年、玉虫厨子の復元のを見に行きました。
それを見たいがために、急遽行ってしまったくらいです。
復元のはすごい色鮮やかでした。
http://chubu.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyo080730_6.htm
(復元の玉虫厨子展をやっていたのです)
義臣さんは、その時にご覧になりました?
宝物館とは違う場所だったのですが。
シベックさん、
法隆寺の建物は、言われるとおりに
木の温かな色合いがとてもステキですね。
旅行記を見せていただいて、結構見逃していたところがありました。
シベックさんのように、なかなかいいところに気付きません。
柱の基礎石の年月たった丸みとか、夢殿の扉の木の趣とか、
もっと、感性を磨かなくては…
あんみつは、いつも舞い上がって見てしまっています。
本物の玉虫厨子はご覧になられました?
結構、黒ずんでいましたよね。
あんみつが見た、復元の玉虫厨子は、
高山の美術館で見られるらしいです。
もし、機会があったら、みてくださいね〜。
http://www.nakada-net.jp/chanoyu/tamamushi_zushi.htm
あんみつ
- シベックさん からの返信 2009/06/05 07:20:39
- RE: 玉虫色は褪せず・・
- あんみつ姫さん、お早うございます!
法隆寺には、去年お参りに行かれたそうですね。
私は、久し振りの法隆寺でした。20年振り・・?
年齢を重ねると、興味や見方なども変わってきますね。
>本物の玉虫厨子はご覧になられました?
平成の宝蔵院で、長身すぎる百済観音と共に見てきました。
確かに年月が経っていて黒ずんでいましたが、虹のような玉虫色は光り輝いていました。
法隆寺の内部全てが撮影禁止でしたので、残念ながら画像はなしです。
>あんみつが見た、復元の玉虫厨子は、
高山の美術館で見られるらしいです。
もし、機会があったら、みてくださいね〜。
ありがとうございます!
高山の茶の湯の森の美術館に復刻版元の玉虫厨子があったとは知らなかったです。
ご案内のページ拝見。新しいから綺麗でしょうね!
高山方面に行ったら「茶の湯の森の美術館」に寄ってみたいです。
情報、そして投票ありがとうございました。
シベック
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