08GW 中東3カ国 vol.2 シリア編

2008/04/25 - 2008/05/06

08GWは大好きなアラブ圏へ一人旅。帰りはトルコ航空のトランジットでイスタンブールにも寄り道を。

ヨルダンに続き2カ国目はシリア。物価の安さ、人の親切さにハマったシリア、5泊で有名どころをぐるっと周りました。

大好きな国です。

ルート
ダマスカス→パルミラ→デリゾール→アレッポ→ダマスカス

エリア シリア

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 航空会社: ターキッシュ エアラインズ

（写真はコメントと関係ありません）

日もとっぷり暮れた頃にダマスカス到着。とりあえず安宿街でいくつか周ってみたけれど、値段の折り合いが付かず仕方なく400SP=800円ちょっとのドミにチェックイン。

朝からほとんど食べていなかったのでまずはメシ調達。宿近所のスタンドでサンドイッチとジュースで50SP=約100円。安いしウマ〜。人々も観光ズレしてないけどフレンドリーだしシリア相当好きかも。

今日は怒涛の移動だったし、明日も朝からパルミラに向けて出発するのでこの日は宿に帰って早めに就寝。

（写真はパルミラ）

翌朝、宿の近くで朝ごはん購入。アラブ風ピザ2個で20SP。直径15cmくらいの小さめサイズで色んなフレーバーがあるから迷った。何これ？超おいしいんですけど！日本にあったら普通に買う。

パルミラ行きのバスが出るガラージュ・ハラスターは少し中心地から離れてる。タクシー以外だったらセルビス（乗り合いタクシー）で。セルビスはアラブ圏じゃメジャーな乗り物だし長距離移動の時などはずっと乗ってればいいので便利。ただしダマスのような大都会では結構使いこなすのが難しい。親切な人が乗り換えの時一緒に降りてくれて次のセルビスに乗せてくれたので無事辿り着けた。優しすぎるよー。しかもお金も払ってくれた。

約3時間でパルミラ到着。バスは遺跡から多少離れた幹線道路沿いに停車するのでそこからは中心部まで歩き。

今日のお宿はBall Shamen Hotel。シャワー・トイレ付きで200SP=約400円。歩き方にも載ってるマネージャーのムハンマドさん、確かに親切だけどちょっと親切すぎるような…。女性一人旅の人はご注意を。

チェックインの後はひたすら遺跡の中で夜まで過ごす予定。

パルミラってゆったり時間を過ごしてこそ価値のある遺跡だと思うから。ぱっと見の華やかさやインパクトではそりゃペトラに敵わない。でも遺跡に自分が紛れ込んで陽が昇りそして落ちてゆくのを眺めているとものすごいロマンを感じる！

一通り歩いて見て周った後は遺跡の柱に寄りかかって、本を読んだり音楽を聴いたり。

遺跡での一番好きな過ごし方っす。

だんだん陽が傾いてきた。

観光客も減っていい感じ〜。

遺跡も地元の子供たちにとっては普通に遊び場。
フットボールとかしてた。そこがまたイイんだよね。「入場無料」だから成せるワザね。

そして終に日が沈む。

パルミラの夕暮れ。
今回の旅で一番見たかったものかも。

夜は地元の子供たちと遊ぶ。
みんな人なつっこくてあっという間に囲まれた。

その子たちのお目付け役の少年と仲良くなって話していたら、いきなり

「ラクダ何頭欲しい？？」

と聞かれ、初めは押し売りをされているのかと思って（パルミラの中には観光用らくだが沢山いる）「ラクダはいいや〜」とか言っていたんだけど、しばらくしてピンときた。

「えっ、私と結婚したいの？」

アラブ圏ではお嫁さんをもらいに行く時に彼女の実家にラクダをあげる、というのはよくある話だと思う。
でもその少年は妊娠してる奥さんがいて、しかも日本じゃまだ結婚もできないような年齢。私より10才くらい若いじゃん…。

「私は一夫多妻制なんて認めないの。」って言ったら「シリアの男はstrongだかた大丈夫だよ」だって。でも彼の方は真剣だから何だかかわいかった。

まあ結婚は見送ったけど、夕飯をテイクアウトして（超年下なのにおごられてしまった）、遺跡の中で月を眺めながら色んな話をした。

因みにその彼の写真はなし。
結構キレイな顔してる子だったような…。

翌日。ここから先の旅程については考えていなかったんだけど、シリア北東部のデリゾールという街に行くことにした。理由はユーフラテス川が見たかったから。4大文明のひとつメソポタミア文明が始まったあのティグリス・ユーフラテス。

パルミラからはバスで2時間100SP。

デリゾールのバスターミナルは街の南へ20分ちょい歩いたところにあるガラージュ・ブルマン。観光客がそんなに多くない街なので歩いているとやたら目立つ。

中心部にあるHotel Al Jamia Al Arabiaにチェックイン。バス・トイレ共同250SP=約500円。

街なかのスークにはアラブ風ドーナツのお店が沢山。ドーナツはあまり好きじゃないので買わないんだけど、どの店も競うようにタダで何種類もくれる。かじると中からハチミツみたいのがトロ〜っと出てきて激甘。気持ちは嬉しかったけど…。

明日は電車でアレッポに移動することにしたので、まずはチケットを買いに。鉄道駅は遠いので街中のチケットセンターで購入。場所はアザール広場裏手の小さな薄暗いモールの一角で、時間によっては店員がいないのでやや面倒。

アラブ菓子屋さんもいっぱいある。
こちらは本当においしそう。

アラブ菓子は和菓子と同じでとても繊細なつくり。
見ているだけでも楽しい。

いくつか買ってみたけど甘さ控えめでお上品なお味だった。これならイケる！

お目当てのユーフラテス川。

夕日を見ようとたくさんの人が橋の上に集まっていた。

普通の川だけど、でも「これがユーフラテスか〜」と感動。

近くの公園で川を眺めていたら話かけてきた4人組。4人ともなかなかのイケメン。ダマスカスの大学生で教授と一緒に研修旅行に来てるんだって。

「今から他のメンバーも一緒に（教授抜きで）川をクルーズするんだけど一緒に来ない？」と誘ってくれたので他に予定もないし参加しちゃうことに。

こんなボートで出発！総勢25名くらいだったかな。他のメンバーにも紹介してくれてすぐに打ち解け一緒に大はしゃぎ。歌って踊って大盛り上がりだった。酒抜きでもこんなにテンションって上がるのね…。

ところが30分くらいでいきなりボートが故障。どこだかわからない川岸にボートのヘリを跨いで上陸。結局彼らの教授がバスで迎えに来てくれて、私も街まで乗せてもらえることに。学生たちはみなレベルの差はあるものの英語が話せるのに教授話せず…。つたないドイツ語で何とか会話。

とにかくシリアで地元大学生の旅行に混ざれたなんてすっごくイイ思い出。

今日はアレッポに向けてこの旅初の電車移動。鉄道駅までは昨日のチケットオフィスの近くから送迎バスがある。

車内は意外にモダンでびっくり。快適な鉄道の旅だった。4時間150SP。

アレッポに到着。

駅舎がすごくカワイイ。

中心部までは徒歩20分程度。第2の都市というだけあって規模も大きいし全体的にきれいで明るい印象の街。宿は定番スプリングフラワーホステル。バス・トイレ共同狭小シングル250SP=約500円。キレイなドミも同料金だったけどドミ気分じゃなかった。

荷物を置いたら早速観光へ。

街の中心にある時計塔。
向かい側にはシェラトンが。

ジュース屋さんやジュース屋台も多い。

めっちゃ美味しいし、乾燥してて喉がかわくので飲みまくり！

最大の見所アレッポ城。

なぜか入場料を払う気分ではなく中には入っていない。まあ私は街と人に出会うために旅しているので別にいいんです…。

城の前で出会った子供たち。写真には4人しか写っていないけど、実際は20人くらいに囲まれた。この子たちと1時間以上遊んでたなー。

それにしてもシリアの子供（男の子限定）は何故タバコを吸っても注意されていないのだろうか。まだ小学生だよ？ぜったい問題だと思うんだけど。

有名なスーク。メインの通りから外れると迷子になる。アレッポといえば石鹸だよね。重いから買わなかったけど。

まばゆいばかりのゴールドスーク。

無縁。

カリスマなのね、彼。

ここにもいらっしゃる。

と、ここでカメラが故障！ヤツの怨念か？

治りそうもないのでこの先は携帯カメラでー。

この旅行記へのコメント （2）

• ニコニコさん 2016/06/24 15:23:07

  シリア

  MARIELさん　こんにちは！
  
  アレッポ　陥落とか奪還とか
  ニュースで聞く街の名前
  私も行っておきたかった・・
  
  思い出すと　悲しいでしょう？
  この写真に写った人々のこと思うと・・
  世の中って　いつなんどき　どうなるかなんて
  分らないものですね〜
  
  イギリス　ＥＵから離脱
  これも　意外でした
  
  すみません　勝手な意見ばかりで＾＾；
  ニコニコ

  MARIELさん からの返信 2016/06/25 00:17:55

  1日でも早い平和を願うばかりです

  ニコニコさん、
  
  こんばんは。
  あの時はこんな形でアレッポの名が世に出るとは想像もしていませんでした。
  旅先で出会った人でその後も繋がり続けられる人はほんの一部だけど、皆んな世界のどこかで元気にやってるんだろうって思えます。
  でもシリアの人たちは・・・。
  本当に心が痛みます。
  いつか平和が戻って再訪できる日をただただ待つのみです。
  
  本当に世界は変わっていきますね。
  イギリスも。
  離脱という可能性もあるとは頭では解っていたはずなのに、いざ結論として突き付けられると・・・。
  
  Mariel