2007/04/24 - 2007/05/08
166位(同エリア193件中)
ちゃおさん
翌朝はバンコクへ旅立つ前、コラート旧市街を観光する。このホテル「ボート」は宿泊料450バーツで平均的だが、朝食バイキングが200バーツで、宿泊代の半分近い料金を取る。7時頃レストランに下りたが、客は誰もおらず、ウェイターが所在なげにしている。
ホテル自体も泊り客が少な目だったが、朝食代がこれだけ高いと、客は敬遠するだろう。誰も箸をつけていないまっさらな皿から思いのままタイ料理を盛るが、どこのホテルも似たようなもので、そんなに食は進まない。定番のスイカとパイナップルに加え、ぶどうとパパイヤをデザートに食べ、街に出る。
市の中心、タオ・スラナリ像前広場は、今日、5月7日は祭日なのか朝からざわついている。像の前に祭壇を設け、人々は鳥の丸焼き、大盛りのバナナ、大皿のチャーハン、果物籠、その他の食べ物を持ち寄って、お祈りを捧げている。
お祈りが済むと人々は像の前に座し、像に何かを語りかけているかの如く、何かを追想しているかの如く、静かな時を過ごしていた。
像の隣では、臨時売店が生まれ年の守護神の仏像、金縁の印刷額と金のお守りを売っていて、黒山の人を集めている。仏像は日本でもおなじみの十二神将のようだ。値段を見ると仏像、お守りの大きさによって500バーツから2000バーツ位。誰も値段交渉などせず公定価格で買っている。多少高くても値引などせず、喜捨の気持ちで買っているのだろう。
そのうち広場に赤いカーペットが敷かれ、大勢の警察官が交通整理を始める。制服に身を固めた地方行政府の高官がそれぞれ高級車に乗ってやってくる。高僧などもやってくる。政府高官は恭しく高僧と談笑している。制服姿の高官が5−6人集まったところで、祭壇の前に立ち、長い長いお経(と思われる)が開始される。炎天下の中、1時間以上もの長い間経文が唱えられている。
制服を見たところ行政府の高官というより、軍人のようで、陸・海・空・海兵の4軍プラス、警察・消防と言った感じ。経文を唱えているのもお坊さんではなく、制服の一人。勿論文書を見ながらの読み上げであるが、発声、イントネーションといい、お坊さんそっくりで、良くこれだけの長文を覚えきれるものと感心する。普段からの生活習慣が身についているのだろう。他の制服組も直立不動で、身じろぎもしていない。
確かこの日の夕方、テレビ放映で流れていたのを見たが、タイ海軍の巡視艇か艦船の進水式がバンコク港で行われ、プミポン国王夫妻も列席していて、炎天の下、長時間も続く儀式にタイの古風と伝統を見る思いもしたが、一方で余りの形式主義に行政に弊害が出ないかとも他所ごとながら心配もし、今朝のこの儀式は進水式程の大々的格式は無いものの、全く同じ様な形式だと思った。
コラートは歴史のある古い町で、かつて旧市街は城壁、城門で囲われていた。その一部が現在もタオ・スラナリ像の後ろに残っている。チェンマイと同じ様に掘割は今でも市街地を巡っていて、市民に涼感を与えている。
堀の中を見ると、大小さまざまな淡水魚が群れを成している。金魚、フナ、鯉、尻尾が途中で切れたような雷魚、亀もいる。百花繚乱と言うか、万物共棲、ありとあらゆる淡水魚が入り混じって泳いでいる。こんな光景は日本ではまず見られない。遠くで釣りをしている人も一人、二人いるがごく少数。釣りが禁止されていなけば、日本なら大勢の釣り人がやってきて、瞬く間に魚はいなくなるだろう。
敬虔な仏教徒の多いタイでは禁止されていなくても、釣りをする人などいない。どんなに貧しくても堀の魚は獲らない。先刻の釣り人は例外だ。警察官も誰も彼を無視している。仏教徒ではないのだろう。
昨日のサイガームでの金魚の放流といい、今日の掘割の多種多様な魚の多さといい、日本人とタイ人の生き物に対する考え方の違いをまざまざと見せ付けられる思いがした。タオ・スリナリの前に戻ってくると、式典はまだまだ続けられていた。
< 掘割に 雷魚もいます 古き町 >
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