2007/07 - 2007/09
10915位(同エリア16398件中)
旅行中さん
2007年の夏。夫の仕事の関係で、生後10ヶ月の息子を連れて北マレのアパルトマンで過ごしました。
家族3人で幸せに過ごしたパリのひと夏。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
息子のパスポートを申請しに行きました。
今は0歳児でも本人名義のパスポートが必要なんですね。
必要書類は下記の通り。最近、写真の規格が変更になっています。
1. 一般旅券発給申請書 1通
2. 戸籍謄(抄)本 1通
3. 住民票の写し1通(住基ネットで確認できる自治体では不要)
4. 写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートルの縁なし・頭頂からあごまでが34±2mm)
5. 郵便はがき 1枚
6. 申請者本人に間違いないことを確認できる書類(親の身分証、母子手帳)
大変だったのは、正面向きの写真を撮ること。
片時もじっとしていませんから・・・
暴れる息子を制御しながら申請書類を記入するのも大変でしたが、息子の分のサインは私が「母代筆 ○○××」と書き、何とか埋めます。
その後、窓口のお姉さんに「可愛い〜」なんて言ってもらいながら、母の代弁で氏名、生年月日などを口答し、無事、申請は受理されました。 -
バシュネット(ベビーベッド)は予約してあるものの、赤ちゃん連れで過ごしやすい座席を確保するために、離陸の3時間半前には空港に着くよう家を出ました。
空港で、宅配しておいたスーツケースを受け取り、AFのカウンターへ。一番前の仕切りのすぐ後ろの座席が確保できました。
レストラン街のタイ料理店で腹ごしらえをし、出発ゲートでゆっくり過ごします。搭乗時間ぎりぎりに最後のおむつ換えをして、いよいよ12時間以上の長距離飛行です。
離着陸時の耳抜きが出来ず、痛くて泣く乳幼児が多いらしいので、私は授乳服で搭乗し、離陸時間に授乳するようにしました。そうすると自然に耳抜きが出来るのです。
おっぱいを飲んだおかげか、息子は泣くこともなくすぐに眠ってくれたので、
用意されたバシュネットに入れ、ようやく一安心。 -
眠ってくれるよう夜行便を選んだのですが、万一他の乗客の方達が眠っているときに
息子が騒いだりすると大変な迷惑なので、搭乗してすぐ、隣の乗客の方に
「ご迷惑をお掛けするかもしれません。申し訳ありません。」と挨拶していました。
しかし、結局、息子が目を覚ます度に抱っこしてガンガンおっぱいを含ませたので
ぐずるようなこともなく、なんとかパリ到着まで乗り切ることができました。
「普段与えていない甘い物やびっくりするくらい美味しい物を食べさせろ。」
という父のアドバイスに従って持ち込んだ、大量の赤ちゃんおやつ(初物多数)や
ふかし芋、葡萄、気を引くための新しいおもちゃも、ぐずり対策としては
何も使わずに済んだのです。
隣にもフランス人の1歳の赤ちゃんがいました。お父さんが調乳係で、
やっぱり泣くとすぐお母さんに哺乳瓶を渡し、お母さんが抱っこして咥えさせる方式で
乗り切っていました。 -
私はほとんど眠れなかったけど、とにかく周りの方に迷惑をかけないで済み、「おとなしい良い子ですね〜」などと褒めてまで頂いたので、本当にほっとしました。
早朝4時15分、定刻通りシャルルドゴール空港に到着。
よく眠った息子はご機嫌で、初めて見る近未来的な建築の空港に興味津々です。
さて、今日からしばらく赤ちゃんと一緒のパリ暮らし。
どんな一ヶ月になりますことやら。 -
今回は息子が一緒なので、大量のおむつ(紙&布)や着替え、
離乳食用の日本食もいくらか持ち込みました。
タクシーに大荷物を積み込み、迷いながら滞在先のアパルトマンに到着。 -
静かな小路に面していて、日当たりが良く若干色褪せてはいるものの、素敵な家具付きのアパルトマンです。
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鍵を持ってきてくれたエージェントの女性に使い方の説明を受け、書類を確認して賃貸契約を済ませました。
眠ることが出来ずフラフラの両親とは裏腹によく寝て気力充実の息子は、アパルトマンの中をきゃっきゃと笑いながら探検します。 -
近所のスーパーに行き、当面の必要品を買い出ししました。
ブーランジュリーでバゲットを買い、ブルターニュの海水塩バターやノルマンディーのカマンベールチーズを買ってきて、部屋で簡単に昼食。 -
夕方からまた少し近所を散歩してみました。
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小さな子供達が大勢遊んでいる公園も見つけました。
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すぐ近くにモノプリもあって買い物も便利です。
青空市場も二つ見つけました。
買い出しのバゲットを持つ息子に、たくさんの人が「可愛い!」と声をかけてくれました。
日が長く、いつまでも明るいのでつい夜更かししそうですが、時差ぼけを抜くためにも早く寝ようと思います。
お休みなさい・・・ -
予想通り寝坊してしまい、元気な息子に起こされました。
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買っておいたバゲットやチーズで朝ご飯を食べ、早速散歩に出かけます。
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まずは昨日見つけた青空市場に行ってみました。
しかし…残念ながらバカンスシーズン突入で、でているお店はわずか。 -
このお魚屋さんも「よいバカンスを」と書き置きしてお休みです。
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カルト・オランジュ(今は無き定期券)を買い、メトロに乗ってサン・ジェルマン・デ・プレへ。
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久しぶりにサン・ジェルマン・デ・プレ教会の中をじっくり見学しました。
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何となく暖かみのある教会で、息子は機嫌良く、しきりに「パパ、パパ」と声を出しています。
もしかして法王様と知り合いなのかしら?前世の記憶がまだ残っているとか!? -
教会近くの静かな通りを散策し、ドラクロワ記念館に入りました。
19世紀ロマン派の画家ドラクロワが晩年に住んだ屋敷が美術館になっていて、調度類や小作品が展示されています。
ただ、今度はちょっと暗かったせいか息子が泣き出し、結局ほとんどの時間を中庭で過ごしたような感じです。
イチジクや薔薇の木がある素敵な中庭で、十分気持ちの良い時間でしたが・・・ -
次に行ったのは、サン・シュルピス教会です。
入り口近くにはドラクロワの大作フレスコ画「ジャコブと天使の戦い」があり、ロマンチックでした。
そして、この教会にはもう一つロマンがあります。
床に埋め込まれた真鍮の線が教会内を斜めに貫き、夏至の太陽の通り道を示しているのです。
「ダ・ヴィンチ・コード」で取り上げられた、「ローズライン」のモデルですね。
息子がいるとブティックなどには入りにくく、明るく開けた場所のゆっくり散歩になります。
今回の滞在では、パリの違った顔を見ることが出来そうです。 -
夕食はサン・シュルピス教会近くの小さなビストロ、La Boussoleへ。
この店は、以前パリの友人FとRに連れてきてもらってから2度目のレピートです。
子連れなので開店と同時に外に張り出した半テラス席に座りました。 -
夫は 鴨肉の蜂蜜とスパイスソース を頼みました。
-
私は 子牛ブロック肉のグリル。
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ようやくデザートにたどり着きます。
このお店はデザートが凄〜く美味しいので逃せません。
マンゴー、ライチ、キウイのココナツミルクアイス添え
とろっとろでコクがあって、美味しい〜! -
三種のクレームブリュレ
スパイスが効いた不思議なクレームブリュレたち。忘れられない印象的な味です。
美味しく頂きました。 -
このお店の料理は少しエスニックにスパイスを効かせてあるのが特徴。
あまり気取らず気楽にわいわい味わえる、雰囲気の良いお店です。
息子には、持参の赤ちゃんせんべいと焼き海苔で間を持たせた後、お湯で温めたパック離乳食「カレイと大根の煮込み」をあげました。
しかし、やっぱり途中で飽きてしまい、夫が抱っこして店の周りをうろうろ。
近くの席に2歳の女の子がいたのですが、しきりに「どうしてあの赤ちゃんは行っちゃったの?パパはどうして連れて行っちゃったの?」とお母さんに聞いていて、可愛かったです。赤ちゃん同士の連帯感でしょうか。 -
8月3日は、去年改修工事が終わったばかりのプティ・パレ(パリ市立美術館)に行きました。窓口では「2.5人ですね〜」と、息子の分もちゃんとチケットを出してくれました。
車いすやベビーカーで使えるリフトも充実、多目的トイレも広くて、色々な条件の人に優しい設備になっています。 -
明るい展示室で、古今の名品を見ることが出来ます。
息子は、ギリシャの部屋やイコンの部屋では大はしゃぎ。
でも、絵画の部屋ではちょっとぐずぐず言います。立体は変化があって面白いけど、絵画はまだ息子にとっては単調に見えるのかもしれないですね。 -
息子が飽きたタイミングで美術館内のカフェにお昼を食べに行きました。
テラス席に陣取ると、回廊に囲まれたフランス式庭園の眺めが素晴らしく、楽しいお昼になりました。
私が食べたのはニース風サラダと白ワイン、レモンのタルト。
サラダには大好きなアーティショーがいっぱい! -
夫が食べたのは「本日の一品」のサーモングリルとビールです。
息子は持参のパック離乳食、和野菜の煮もの。食べるのが大好きです。
床のモザイクが素晴らしいけど、息子は海苔に夢中 -
食後にまた展示室に戻り、鑑賞していると、素敵な階段のある部屋がありました。
お姉ちゃんに手を引かれたよちよち歩きのベビーがハイハイで階段を上るのを見て、なんだかはしゃぎだし、俄然張り切りだした息子。
試しに廊下に降ろしてみると、どんどん階段を登っていってしまいました!驚き! -
美術館を出ると、もう夕方でした。
夫の目的の本を探しにカルチェ・ラタンへ行き、カフェで一休み。
夫は本屋へ、私と息子は公園で授乳したり、ちょっと散歩したりしました。
8時になってもまだ明るくて、うっかりすると深夜になってしまいます。
息子が眠そうになってきて、最後は焦ってバタバタと家に帰りました。 -
8月4日、快晴。青い空に惹かれるようにコンコルド広場へ。
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クラシカルな外観の現代写真ギャラリー、ジュ・ド・ポームに行くと、のっけから濃いビジュアルに出会いました。ピエール&ジルの企画展をやっていたのです。
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息子の教育に悪いかな?と言いながらも鑑賞。美しいけど、怪しい〜〜
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館内のこじゃれたカフェでお昼を食べました。
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私はキッシュ・ロレーヌ。夫は日替わりメニューで、ポテトと挽肉の重ね焼。息子は日本から持参したカップ離乳食のカレイと大根の煮込みです。
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午後からは、すぐ近くにあるオランジュリー美術館をじっくり回りました。
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2006年完了の大改装で、1階の展示室を覆っていた2階が取り払われ、柔らかい自然光で「睡蓮」を見られるようになっていました。素晴らしい・・・ -
息子をベビーバギーに乗せ、様々な時間と光に揺れる睡蓮に囲まれた2つの楕円形の部屋をぐるぐると、何度も何度も回りました。
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イチオシ
中央のベンチに座る色々な国の人たちが、「可愛い〜」と声を掛けてくれ、息子に手を振ったり、投げキスをしてくれました。
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「もしかして、息子は国際的に可愛いのかな!?」と私はバカ親炸裂。
「(おんぶ式の)バギーが珍しいからでしょう?」と夫にたしなめられました。 -
地下の展示室に行く頃に、お昼寝時間になった息子をスリングに入れて抱っこするとすぐに眠ってしまいました。ちょっと腰がギシギシしたけど、じっくりと印象派の名画を鑑賞することが出来ました。
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チュイルリー公園の木陰で一休みして、メトロでバスティーユまで戻りました。
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バスティーユから私たちのアパルトマンまでは、ちょっとした散歩コースです。マレ地区独特の日よけアーチの下をそぞろ歩き、フラン・ブルジョワ通りを通ってアパルトマンへ・・・帰ろうと思ったのですが、見事沈没。
カンペールで靴を買ってしまいました!荷物を増やしちゃいけないのに〜 -
気を取り直して、青空市場のパン屋さんで色々な種類のパンを買って
おまけしてもらい、お総菜屋さんでセロリのサラダを買い、小さなチーズ屋さんでは大好きなポン・レヴェックを買いました。 -
チーズ屋さんがおまけしてくれたコンテをつまみながら、アパルトマンに戻りました。
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本日の夕食。簡単持ち帰りメニューです。メインは3色の魚のテリーヌ。
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8月5日、天気の良い日曜日。
息子は朝食を食べてすぐに眠ってしまいました。少し疲れてきているのかも。
今日はおとなしく、アパルトマンの近所のマレ地区をゆっくり散歩することにしました。
素敵なブーランジュリーの外観を残したホテルを見つけました。 -
マレのカフェで昼食を取りました。日替わりのプレートとグラスワイン、
自家製ケーキのムニュで14ユーロ。(約2500円)
私はムサカ(挽肉と茄子の重ね焼き)、夫はサーモンのラザーニャを食べました。
自家製デザートはフォンダンショコラと林檎のタルトでした。 -
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食事の後は、すぐそばにあるピカソ美術館に入りました。
語りかけてくる若いピカソの自画像と調度類。
結構楽しげにはしゃいでいた息子。途中、夫の肩にかけたスリングでお昼寝しました。 -
ピカソ美術館になっているサレ館の庭にあるカフェでリフレッシュして、
また散歩の続きです。 -
マレ地区にはおしゃれなパティスリーが何軒もあります。
とても暑かったので、アイス屋さんには長蛇の列。
私もショコラティエの出していたチョコアイスを食べました。
チョコをそのままとろとろに冷やしたみたい! -
おいしいブーランジュリーや総菜屋さんも見つけました。
今日の夕食と明日の朝食のバゲットを買ってアパルトマンにゴールです。 -
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この旅行記へのコメント (2)
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- キウイさん 2015/01/13 13:43:55
- 赤ちゃんとのパリ滞在記
- こんにちは、楽しく拝見させていただきました。
私は現在育児休業中でして、8か月の赤ちゃんがいます。
パリでテロ事件が起こったばかりなので、ためらってもいるのですが、
2月後半にパリに行きたいと考えております。
もし実現すれば、パリは4度目になります。
夫は仕事なので、娘との二人旅になります。
実際いかれてみて、赤ちゃんと二人というのはかなり大変でしょうか。
言語は、英語が話せます。
-
- JOYA☆さん 2012/11/13 11:15:01
- 参考になりました!
- この夏に同じく1歳の息子と夫の出張に伴って
パリに滞在する際に事前にこちらのブログを読ませていただき、
とても参考になりました!
特に「おんぶっこバギー」には大助かり!!
色々と探していた時にこちらのおかげで知り早速購入。
軽いし、安いし、バリアフリーではないヨーロッパの街では
本当に大活躍でした。
旅行中さん同様、何処に行っても「何処で買ったのか?」と
評判も上々でした。
もう旅行中さんの息子さんも大きくなられて(しかもとてもハンサムさん!)
ますます楽しいご旅行を楽しんでおられる事と思います。
私も落ち着いたら赤ちゃん連れのパリ滞在記を書き綴っておきたいと思います。
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