初めてのヨーロッパ　パリ／モンサンミッシェル旅行(8) 最終日：帰国編

2008/06/14 - 2008/06/15

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8日目。とうとう最終日。
改めて書きおこしてみると長い旅行だったが、実感としてはやはりあっという間であった。
荷造りのため6時起床。8時に朝食。順調に片付いてチェックアウトのためフロントに降りたのが9時ちょっと前。
ちなみに、ホテルは2つ星ながら、パリ市中心の1区、メトロのTuileries駅から徒歩3分、Pyramides駅から徒歩5分の好ロケーションにあって、1室1泊105ユーロは、事前に調べた中では破格だった。
安いだけに部屋には期待していなかったが、広々として部屋で快適であった。
部屋のドアには1泊135ユーロと書いてあり、当初申し込んだより上のグレードの部屋だったようだ。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: JAL

さて、チェックアウト。
「朝食は5回で間違いないか？」
って、やっぱりちゃんと数えてねーじゃねーか。orz
「いやいや、3回!! 12日、13日、14日の3回だよ!!」
「OK、3回ね。」
ひょっとして部屋代までドアに書いてあった135ユーロで請求されたら、と一瞬不安になったが、さすがにそれはなかった。
最後の観光を前に、大きなトランクをロビー横に置かせてもらった。
2つのトランクを念のためチェーンロックでつないだら「セキュリティOK、大丈夫だよ」と自信たっぷりに言われた。
どう見ても無防備にロビーに置いてあるだけなんだけど…と思ったが、帰りに見たらロビー全体にシャッターがかけられていたようだ。

既にメトロの回数券は使い果たしていたので、この日は乗るたびに乗車券を買った。メトロを乗り継いで、今日の目的地はモンマルトルの丘。

メトロの乗り換え駅でパチリ。
もちろん周囲に怪しい人がいないか細心の注意を払い、撮り終わったらカメラはバッグにしまう。

モンマルトル地区は、パリ観光においては凱旋門、エッフェル塔、ルーブル、ノートルダムあたりに匹敵するぐらい必須度の高いスポットと言えるだろうが、実は治安があまり良くない的な情報があり、直前まで行こうかどうか迷っていた。
さすがに最終日ともなるとその辺の恐怖感が全くなくなり、まぁ問題なく観光できるだろうという、油断ではない自信ができていたので、行くことにした。

アベス駅 駅

結果、全く問題なしなところだった。
むしろ行って良かった!!
メトロの駅も建築家のデザインでおしゃれ。

アベス駅 駅

坂の多い街並みを抜けてまずはサクレクール寺院へ。
唯一気をつけなければならないのが、サクレクール寺院が見えてくる広場の入り口に必ずいる、ある意味名物「強制ミサンガ売り」。
一目見てわかる黒人の物売り集団で、噂によると親しげに話しかけてきたかと思いきや観光客の手に驚異的な手際の良さでミサンガを巻きつけ、外せない状態にした上で高額な代金をしつこく請求してくるというもの。
その相場は一説には50ユーロぐらいとも!!!
が、あまりの手際の良さに2〜3ユーロぐらいなら払ってもいい気分にさせてしまうらしい。(笑)
それでも、数ユーロじゃ安すぎると文句を言ってくるし下手に隙を見せると財布ごとひったくられかねないので、注意は必要らしい。
我々も例外なく声をかけられたが、相手に全く目を合わせず接近する隙を許さぬまま「のんめるしー!!」と言い放って小走りですり抜けたので、何のトラブルにもならなかった。
むしろもうちょっとよく観察してみても面白かったかも、と思ったぐらいである。

これをすり抜けると、急斜面の丘の頂上に巨大な白い聖堂、サクレ・クール寺院が現れる。

サクレクール寺院 寺院・教会

寺院前の広場からはパリの街が一望できる。
方角的にエッフェル塔と凱旋門は見えないが、凱旋門からサクレクール寺院を見ることはできたので、聖堂の上まで登れば見渡せるはずだ。

ここはミュージアムパスは使えず、撮影禁止でもあるので、建物の中には入らず周囲を散策して帰ることにした。

サクレクール寺院 寺院・教会

モンマルトルの丘は午前中の早い時間から多くの観光客が押し寄せている。

サクレクール寺院 寺院・教会

土産物屋が並ぶ通りを抜けると大勢の画家が観光客の似顔絵を描いていて「書いてあげるよ〜」と親切げに話しかけてくる。記念に描いてもらうのもいいが、これもかなり高額という噂なので無視した。

これまで観光してきたパリの中心地はシャンゼリゼ界隈以外は、セーヌ川沿いの平地。
丘陵の斜面にそった街並みはここならではの趣がある。

オルセーで見たルノアールの絵のモチーフ、ムーラン・ドゥ・ギャレットの外観。

ムーラン ド ラ ギャレット フレンチ

路側には駐車がびっしり。
パリでは極限まで車間をつめて駐車し、発車する時は前後の車のバンパーにぶつかって出る。

ぐるっと回って坂を下りた所にムーランルージュ。
すぐ近くのBLANCHE駅からメトロに乗ってモンマルトルを離れ、今度はロダン美術館に移動した。

ムーラン ルージュ ナイトライフ

ロダン美術館最寄駅のVARENNEは、ホームにロダンの彫刻が置かれている。

ロダン美術館入り口前は長蛇の列が形成されているが、ミュージアムパスを持っている人はその横をスイスイ通り抜けて入場♪
いきなり庭園風になっていて「考える人」他いくつかの作品が散在している。
薔薇の花が満開。

ロダン美術館 博物館・美術館・ギャラリー

メインの建物内には、ロダンの作品と縮小版のレプリカが時系列に部屋分けして陳列されている。
作品は、なかなか過激(笑)
腰痛に耐えつつ一回り…。
庭園内の売店でジュースを購入するが、珍しくクレジットカードの使用を断られた。
実は、日本で約6万円分をユーロに換金して持って行ったのだが、この時点で50ユーロを切るぐらいになっていたので、まだ大丈夫とはいえちょっとビビった。
少なくとも空港に向かうロワシーバスの代金分は現金を残しておかなきゃいけない。あとは極力クレジットカードだ。

ロダン美術館 博物館・美術館・ギャラリー

ロダン美術館を後にし、アンヴァリッドの建物を横に眺めつつ昼食の場所を探した。

アンヴァリッド 建造物

エッフェル塔を見に来た時に入ったビストロの近くで店を見つけ、クレジットカードが使えることを念押しして入店。

妻はチキンのグリル、私は魚料理。
食べ終わって14時半。メトロに乗ってホテルに戻り、預けていたトランクを受け取り、オペラ座の横を通って、空港行きのロワシーバス乗り場へ。

すぐ近くに滞在していたのにオペラ・ガルニエの写真撮ったのは最後の最後。
人通りが激しいので油断ならない場所なのだ。

それにしても最後までいい天気だった。
雨に降られたのは6日目、ルーブル美術館を観終わって外に出た瞬間だけ。それもメトロでシテ島に移動したら止んでいた。

オペラガルニエ 劇場・ホール・ショー

ロワシーバスに乗ってシャルル･ド･ゴール空港に到着。
JALのカウンターがある2-Fホール前でバスを降りると…なんか妙な雰囲気。

空港が封鎖されてる?!
軍隊が銃持って各入口をふさいでる。
おねえちゃん銃持ってスマイル♪とか言ってる場合じゃない。
さすがにこの時はちょっと焦った。
ひょっとしてパリにもう1泊しなきゃかな〜(^^;とちょっと思ったが、30分ほどで封鎖は解除された。

結局、一体何があったのかは全く分からず・・・。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

出発まで約2時間。
売店やカフェで小銭を消化。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

搭乗口。18時40分に搭乗。

シャルルドゴール空港 (CDG) 空港

定刻の19時05分にパリを飛び立った。

デンマーク上空あたりだったろうか。
この写真…わかるだろうか。
海の中に風力発電機が立っていた!!

2時間経っても空は明るいまま、2時間半ぐらい経ってようやく夕焼け。

離陸して3時間後、最初の機内食はチキンカレー。
カレーも超久々〜♪だったが、うどんのつゆがこんなに旨く感じるとは!!!
思わず最後の1滴まで飲んでしまった。

食後、4時間ほど爆睡。起きて日本時間のAM9時ぐらい。
そこからゲームやったり映画観たりして、11時半ぐらいに2度目の機内食。

食べ終わった頃に日本海が見えてきた。
午後1時に見えてきたのは佐渡島。
ほぼ定刻の13時50分に成田着。

フランスらしいハプニングは多々あったものの、トラブルなく帰ってこれたのはホントにラッキーだった。
ハードスケジュールにもかかわらず体調を崩すこともなく、朝型人間の妻もよく眠気に耐え(笑)計画をすべて消化できた。

また2〜3年以内ぐらいに海外旅行することを目標にしようと思った。