クロアチアを離れたあと、列車はスロベニアへ入国した。<br />それと共に、今まで晴れていた青空が急に曇り始めた。<br />冷たい雨の降りしきる中、列車は山間を縫うようにして<br />進んでいく。<br />スロベニアはアルプスの東端の山々に囲まれた小さな国。<br />僕が旅をしている11月には、もう雪が降っていてもおかしくない季節でもあった。<br /><br />リュブリャナ駅に到着したとき、ちょうど雨は上がっていた。そして冬の冷たい風が顔に吹き付けられた。<br />リュブリャナ。一国の首都でありながら、アルプスの麓に抱かれたのどかな街である。雰囲気としては、隣国のオーストリアにそっくりなのではないだろうか（昔は一つの国だったからだけど。。。）街の人々は明るい笑顔を見せてくれるし、<br />山の上に位置するリュブリャナ城からは、市街地とアルプスの山々がよく見えてきれいだった。<br /><br />そして、今日はたまたまハロウィンの日、泊まったドミトリーでも賑やかなパーティーが開かれていた。今夜泊まる欧米人の旅行者は、多くの人が参加したんじゃないかな？（自分は、少し参加して部屋に戻った　笑）<br />あと、同室のドミトリーでたまたま日本人の女の子の旅行者と会った。会社を辞めてヨーロッパを気ままに旅し続けているとのこと。あともう1人の女の子は、ドイツに留学している傍ら旅をしているとのこと。自分の仕事のこととか旅した国や街のこととか、色々話した気がする（詳しいことは大半忘れた・・・・・）<br /><br />でも確固として覚えている思いは、仕事をすることだけが人生でもないなってこと。周りの（会社の）人たちにとって、会社で働き続けるという価値観が当たり前のようにあるのだろう。そしてそれ以外の異なる価値観を持つ人間は、排除されてしまう環境に生きている。でも、自分が生きている世界の外には、どこか自分が知りもしなかった価値観や人々・文化が存在していて、それらに触れられることが旅の良さ。そして、そんな異質な刺激が自分の内面や経験をより豊かにしていけると信じている。<br />この旅を始める前、会社生活に慣れすぎて旅に対して億劫なまでになってしまった自分がいた。そしてそんな自分を打ち破ることで、異なる国の人々や文化・価値観を知ることができた。<br />既存の価値観を否定するわけでは決してないが、やはり自らの信じる道・やりたいことを飽くなきまでに追い求めていく、そんな旅にしていきたい。<br /><br />明日、この国を離れれば、今回の旅の目的地であるヴェネツィアまであとわずかである。<br />喧騒に包まれたハロウィンの夜は更けて、過ぎ去っていくこの旅の日々も残りわずかになっていく。<br />

遥かなるアドリア海Vol.8 Ljubljana ～冬空の街～

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2008/10/25 - 2008/11/03

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#その他

てつや。さん

クロアチアを離れたあと、列車はスロベニアへ入国した。
それと共に、今まで晴れていた青空が急に曇り始めた。
冷たい雨の降りしきる中、列車は山間を縫うようにして
進んでいく。
スロベニアはアルプスの東端の山々に囲まれた小さな国。
僕が旅をしている11月には、もう雪が降っていてもおかしくない季節でもあった。

リュブリャナ駅に到着したとき、ちょうど雨は上がっていた。そして冬の冷たい風が顔に吹き付けられた。
リュブリャナ。一国の首都でありながら、アルプスの麓に抱かれたのどかな街である。雰囲気としては、隣国のオーストリアにそっくりなのではないだろうか（昔は一つの国だったからだけど。。。）街の人々は明るい笑顔を見せてくれるし、
山の上に位置するリュブリャナ城からは、市街地とアルプスの山々がよく見えてきれいだった。

そして、今日はたまたまハロウィンの日、泊まったドミトリーでも賑やかなパーティーが開かれていた。今夜泊まる欧米人の旅行者は、多くの人が参加したんじゃないかな？（自分は、少し参加して部屋に戻った　笑）
あと、同室のドミトリーでたまたま日本人の女の子の旅行者と会った。会社を辞めてヨーロッパを気ままに旅し続けているとのこと。あともう1人の女の子は、ドイツに留学している傍ら旅をしているとのこと。自分の仕事のこととか旅した国や街のこととか、色々話した気がする（詳しいことは大半忘れた・・・・・）

でも確固として覚えている思いは、仕事をすることだけが人生でもないなってこと。周りの（会社の）人たちにとって、会社で働き続けるという価値観が当たり前のようにあるのだろう。そしてそれ以外の異なる価値観を持つ人間は、排除されてしまう環境に生きている。でも、自分が生きている世界の外には、どこか自分が知りもしなかった価値観や人々・文化が存在していて、それらに触れられることが旅の良さ。そして、そんな異質な刺激が自分の内面や経験をより豊かにしていけると信じている。
この旅を始める前、会社生活に慣れすぎて旅に対して億劫なまでになってしまった自分がいた。そしてそんな自分を打ち破ることで、異なる国の人々や文化・価値観を知ることができた。
既存の価値観を否定するわけでは決してないが、やはり自らの信じる道・やりたいことを飽くなきまでに追い求めていく、そんな旅にしていきたい。

明日、この国を離れれば、今回の旅の目的地であるヴェネツィアまであとわずかである。
喧騒に包まれたハロウィンの夜は更けて、過ぎ去っていくこの旅の日々も残りわずかになっていく。

エリア

リュブリャナ(スロベニア)

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 20万円 - 25万円

交通手段: 鉄道高速・路線バス

航空会社: ルフトハンザドイツ航空

クロアチアとの国境の駅で。

最近EUに加盟したスロベニアに入国です、っといっても、つい20年前までは同じ国だったんでしょ？

国境で止まっているスキにうろちょろしてトイレに入ってみたら、外からガンガンってノックされて出てみたら、コワモテの警察3人に取り囲まれました。

キップみせたら、「席に戻ってろ」だってさ（｀・ω・´）

席に戻ったらパスポートの提示を求められ（→ここまでは普通）、顔写真を虫メガネで見られたり、名前を読み上げられてどっかに連絡されたり、入国目的は何だ？どこまで行くんだ？何日間いるんだ？っとかいろいろ聞かれた。

まぁ本来国境の審査なんてこれが普通なのだろーけど、欧州内のユルユルの審査（スタンプラリーあるいは顔パス）の中では厳しい方なんじゃない？

それにしても何でスロベニアが？
スロベニアに入ってからの風景

クロアチアの広い平原に変って、山の中を縫って列車は走る。そして天候もあいにくの小雨に。
リュブリャナ駅に到着

一気に気温が冷え込んで、冬を感じさせる。
1週間前にドブロヴニクに来たときは、まだ夏日だったんだけどね。。。
リュブリャナ駅の駅舎

小奇麗でこじんまりとした、「地方」の駅みたいな感じ