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さて、ステップさんの携帯に電話し、まだ時間は早いがこれから迎えに来るようお願いし、30分ほど待ったが中々やって来ない。自分の説明が不十分だったのか、彼が聞き間違えたのか、再度公衆電話から連絡しても、ずっと話中で繋がらない。まあ、これから先、行き先は分っているので、何も彼を待ち続けることはない。通りかかったツクツクを拾い、まだ時間は早いがルーシー・ダットンの教室に向う。尚ルーシー・ダットン(&#3622;&#3653;&#3625;&#3637;&#3588;&#3633;&#3588;&#3605;&#3609;)とはタイ式ヨガのことである。<br /><br />ロイクロ・チェンマイ校は繁華街のロイクロ通りにあり、タイ式マッサージも教えている教室である。出国前にメールで問い合わせをし、返事のあった矢島さんを尋ねたところ、彼も又タイに魅せられた日本人の一人。もうかれこれチェンマイに住みついて10年になると言う。奥さんもタイ人のようだ。ここで講師を務めながら、日本人のコーデイネーターをしているとのことで、収入は限られているかも知れないが、日本にいるよりはストレスの少ない、充実した日々を送っている様子が、言動容貌に表れていた。<br /><br />ルーシー・ダットンの講師コムさんは柔軟な身体を前後左右に折り曲げ、プリントに沿っての講習を約1時間半にわたって行う。我ながら60歳の初心者にしては良く付いてこれたと思う。800バーツ、2400円は日本のレベルからするとそんなに高くはないが、タイでは上等の方だろう。何人の生徒がいて、どのくらいの収入になるかは聞かなかったが、それ程繁盛しているとは思えない。しかし純な気持ちで初心者に対応してくれた点は、彼の所作の端々に窺えた。良い経験だった。帰国してからも忘れずにトレーニングに励もう。<br /><br />コム(&#3588;&#3617;)さんには当方の名前もコモさん、タイ語での通称コムサン(&#3588;&#3617;&#3626;&#3633;&#3609;・ハンサム男)と自己紹介し、コムさんも中途半端な笑顔を返してきたが、当方のタイ語がどの程度通じたか。コムさん・コモさんの偶然の奇遇を喜び再会を約したが、果たしてどうなるものか。後で辞書を調べると「コム」は鋭い、「コムカーイ」が聡明と出ていて、将に今日のこの講師の名前にぴったりだった。<br /><br />教室を出た辺りのロイクロは夜の繁華街。道路の両側にバーやらレストランが軒を連ね、まだ夕闇迫る前からけばけばしいネオンで通行人を誘惑する。当方が講習中に矢島さんも帰宅して、当方今は一人。通りをぶらぶら歩き、とある1軒のバーに入る。片言の日本語で話しかけられるが、雰囲気が悪く、夜店市(ナイト・バザー)の通りに向って歩く。<br /><br />タイのお正月ソンクラーンが行われるチェンマイ新市街のメーン通りは、夜になると間口1軒の小さな土産店、雑貨店が道路の両側に道を塞ぐようにして軒を連ね、多くの買い物客で囲繞されている。しかし買い物客の大半は欧米人で、タイ人はむしろ少数派。日本人を含めての黄色人種も余り見かけない。が、店側からはそれでも当方には日本語で話しかけてくる。<br /><br />いつも不思議に思うが、当方の顔にはどこにも日本人とは書いてないのに、彼らは何を根拠に当職が日本人と判断しているのだろう。韓国人だって中国人だって大勢来訪している筈なのに、彼らは先天的な嗅覚でもって区分けをしているのだろうか?それが19世紀ヨーロッパ列強の犇めく中で、その餌食にならず独立をまっとうしえた鋭敏な嗅覚というものだろうか。タイ人の誰かに聞いたとしても明確な回答は無いに違いない。<br /><br />欧米人の余りの多さにうんざりし、レストランに掲げられた写真付のメニューを見て、これがチェンマイ料理か何かは分らないが、早々に平らげてホテルに引き上げる。ホテルに向う途中に屋外ドライブイン風の飲食街が1箇所あり、大勢のタイ人がテーブルを囲んで夜食を楽しんでいる情景を見、彼らはもう夜店街は外国人観光客に任せ、自分達だけが集まって楽しめる場所を別途に確保しているように見えた。<br /><br />元々のナイトバザールは地元民の為にあったと思うが、いつの間にか外国人に占領され、地元民は別の場所に押しやられ、彼等独自の楽しみを確保している。パタヤで見た二分化の波はこの様な地方都市の一商店街までにも及んできているようだ。一体にタイには何%の外国人が居住しているか不明であるが、日本におけるよりは数十倍する数の欧米人が居住しているに違いない。これがタイの国の一つの生きる道かも知れない。<br /><br />ホテルに入る直前、薄暗い住宅街の通りに大きな象が人を乗せ、ゆっくり歩いているのは驚いた。ホテルから直ぐにその場所に戻り、捜してみたがもう既に象の姿は無く、店の人に聞いても言葉が充分通じず、唯一知っていた、象を意味する「チャーン」(&#3594;&#3657;&#3634;&#3591;・これはビールの銘柄でもある。余談ではあるがタイにいる間このビールには毎日随分とお世話になった。)を「チャーン」「チャーン」と何回か繰り返したら、向うも「チャーン」と返すだけで、殆ど会話にならず。やむを得ず、ビールのチャーンを1本もらい、又象が舞い戻ってくることを期待したが、もう店も閉める時間になり、残念ながらホテルに引き上げる。

タイーラオス3000キロの旅(15)ルーシー・ダットン(ฦๅษีคัคตน)

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2007/04/25 - 2007/05/08

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6

ちゃお

ちゃおさん

さて、ステップさんの携帯に電話し、まだ時間は早いがこれから迎えに来るようお願いし、30分ほど待ったが中々やって来ない。自分の説明が不十分だったのか、彼が聞き間違えたのか、再度公衆電話から連絡しても、ずっと話中で繋がらない。まあ、これから先、行き先は分っているので、何も彼を待ち続けることはない。通りかかったツクツクを拾い、まだ時間は早いがルーシー・ダットンの教室に向う。尚ルーシー・ダットン(ฦๅษีคัคตน)とはタイ式ヨガのことである。

ロイクロ・チェンマイ校は繁華街のロイクロ通りにあり、タイ式マッサージも教えている教室である。出国前にメールで問い合わせをし、返事のあった矢島さんを尋ねたところ、彼も又タイに魅せられた日本人の一人。もうかれこれチェンマイに住みついて10年になると言う。奥さんもタイ人のようだ。ここで講師を務めながら、日本人のコーデイネーターをしているとのことで、収入は限られているかも知れないが、日本にいるよりはストレスの少ない、充実した日々を送っている様子が、言動容貌に表れていた。

ルーシー・ダットンの講師コムさんは柔軟な身体を前後左右に折り曲げ、プリントに沿っての講習を約1時間半にわたって行う。我ながら60歳の初心者にしては良く付いてこれたと思う。800バーツ、2400円は日本のレベルからするとそんなに高くはないが、タイでは上等の方だろう。何人の生徒がいて、どのくらいの収入になるかは聞かなかったが、それ程繁盛しているとは思えない。しかし純な気持ちで初心者に対応してくれた点は、彼の所作の端々に窺えた。良い経験だった。帰国してからも忘れずにトレーニングに励もう。

コム(คม)さんには当方の名前もコモさん、タイ語での通称コムサン(คมสัน・ハンサム男)と自己紹介し、コムさんも中途半端な笑顔を返してきたが、当方のタイ語がどの程度通じたか。コムさん・コモさんの偶然の奇遇を喜び再会を約したが、果たしてどうなるものか。後で辞書を調べると「コム」は鋭い、「コムカーイ」が聡明と出ていて、将に今日のこの講師の名前にぴったりだった。

教室を出た辺りのロイクロは夜の繁華街。道路の両側にバーやらレストランが軒を連ね、まだ夕闇迫る前からけばけばしいネオンで通行人を誘惑する。当方が講習中に矢島さんも帰宅して、当方今は一人。通りをぶらぶら歩き、とある1軒のバーに入る。片言の日本語で話しかけられるが、雰囲気が悪く、夜店市(ナイト・バザー)の通りに向って歩く。

タイのお正月ソンクラーンが行われるチェンマイ新市街のメーン通りは、夜になると間口1軒の小さな土産店、雑貨店が道路の両側に道を塞ぐようにして軒を連ね、多くの買い物客で囲繞されている。しかし買い物客の大半は欧米人で、タイ人はむしろ少数派。日本人を含めての黄色人種も余り見かけない。が、店側からはそれでも当方には日本語で話しかけてくる。

いつも不思議に思うが、当方の顔にはどこにも日本人とは書いてないのに、彼らは何を根拠に当職が日本人と判断しているのだろう。韓国人だって中国人だって大勢来訪している筈なのに、彼らは先天的な嗅覚でもって区分けをしているのだろうか?それが19世紀ヨーロッパ列強の犇めく中で、その餌食にならず独立をまっとうしえた鋭敏な嗅覚というものだろうか。タイ人の誰かに聞いたとしても明確な回答は無いに違いない。

欧米人の余りの多さにうんざりし、レストランに掲げられた写真付のメニューを見て、これがチェンマイ料理か何かは分らないが、早々に平らげてホテルに引き上げる。ホテルに向う途中に屋外ドライブイン風の飲食街が1箇所あり、大勢のタイ人がテーブルを囲んで夜食を楽しんでいる情景を見、彼らはもう夜店街は外国人観光客に任せ、自分達だけが集まって楽しめる場所を別途に確保しているように見えた。

元々のナイトバザールは地元民の為にあったと思うが、いつの間にか外国人に占領され、地元民は別の場所に押しやられ、彼等独自の楽しみを確保している。パタヤで見た二分化の波はこの様な地方都市の一商店街までにも及んできているようだ。一体にタイには何%の外国人が居住しているか不明であるが、日本におけるよりは数十倍する数の欧米人が居住しているに違いない。これがタイの国の一つの生きる道かも知れない。

ホテルに入る直前、薄暗い住宅街の通りに大きな象が人を乗せ、ゆっくり歩いているのは驚いた。ホテルから直ぐにその場所に戻り、捜してみたがもう既に象の姿は無く、店の人に聞いても言葉が充分通じず、唯一知っていた、象を意味する「チャーン」(ช้าง・これはビールの銘柄でもある。余談ではあるがタイにいる間このビールには毎日随分とお世話になった。)を「チャーン」「チャーン」と何回か繰り返したら、向うも「チャーン」と返すだけで、殆ど会話にならず。やむを得ず、ビールのチャーンを1本もらい、又象が舞い戻ってくることを期待したが、もう店も閉める時間になり、残念ながらホテルに引き上げる。

  • ルーシーダットン・チェンマイ校の専任講師、コムさん。

    ルーシーダットン・チェンマイ校の専任講師、コムさん。

  • チェンマイ市内のお寺。

    チェンマイ市内のお寺。

  • 古都チェンマイには古いお寺が随所にある。

    古都チェンマイには古いお寺が随所にある。

  • これも又別のお寺。

    これも又別のお寺。

  • チェンマイ大学の入り口付近。

    チェンマイ大学の入り口付近。

  • ルーシーダットン・チェンマイ校の庭に置いてあったタイ風のワゴン。

    ルーシーダットン・チェンマイ校の庭に置いてあったタイ風のワゴン。

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