2009/03/26 - 2009/03/29
20130位(同エリア25792件中)
まゆままさん
2日目後半戦は三星グループのコレクションを元にした韓国最大の民間美術館「Leeum」へ訪れた。
世界的に有名な三人の建築家が設計したという三つの建物からなる美術館は陶磁器が主体のMUSEUM1、現代美術が主体のMUSEUM2、そして企画展と児童教育のためのサムスン児童教育センターに分かれているということで、美術品とともに建物見物も楽しみにしていた。
Leeumの後は夕食にスタミナ鶏鍋、タッカンマリを食べに東大門のタッカンマリ通りへ。
さらに夕食後は疲れた体を癒す為に、家族でチムジルバン体験を。
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グランドマートでお土産ものでいっぱいになった荷物を一旦宿へ置きに帰り、
子供、旦那の様子をうかがって、まだいける!と確信した私は次なる目的地、三星美術館Leeumへ家族をいざなった。 -
やはり寒い、というのは暑いのよりは体力の消耗が少ないようで朝8時から出ずっぱりの家族もまだ余裕がある感じ。
暑いとこうはいかないだろう・・
地下鉄6号線の漢江鎮駅を下り、閑静な住宅街を歩くこと数分、道沿いにメタリックな建物が見えてきた。 -
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地下へ続くLeeumの入り口。
中へ入ってしまう前にまずは建物の外周りを一通り鑑賞することに。 -
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野外に置かれてる一際目を引く蜘蛛のような巨大な彫刻はアメリカの女性彫刻家ルイーズ・ブルジョアのインスタレーション作品、「ママン」。
大きな蜘蛛が大小二匹?・・エイリアン?のような薄気味悪さもあって不思議な空間をつくり出していた。 -
蜘蛛に近寄りすぎて「ビビーッ」っと警告ブザーを鳴らす息子。
近寄るなとはどこにも書いてないようだけど?! -
そしてこの野外広場からは三人の建築家が建てた建物を見渡すことができる。
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スイスの建築家、マリオ・ボッタが韓国の伝統的な陶磁器からインスピレーションを受けて設計したというMUSEUM1は陶磁器を始め韓国の伝統美術を展示する古美術館。
韓国の陶磁っていうより土器っぽい感じが・・ -
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建物の屋上には植栽がされていて、他の二つの建物の冷たい印象に対してほっとするような温かさがあるような・・
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フランスの建築家、ジャン・ヌーヴェルが世界で初めて錆びたステンレスとガラスで現代美術の先端性を表現したMUSEUM2は韓国の近現代美術と国際コンテンポラリー美術を展示する現代美術館となっている。
ステンレスって錆びるんだ〜?! -
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オランダの建築家、レム・クールハス設計で世界初の試みである黒コンクリートを使った企画展示室とサムスン児童教育センター。
普通の灰色のコンクリートに見えたが・・もっとよく見ておけばよかった; -
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児童教育文化センターのガラス張りの建物をぐるりと回ってきた。
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そして再びエントランスへ。
このエントランス周辺は児童館と同じくレム・クールハス設計によるもの。 -
エントランスの床を飾るLED素材を用いた光る数字の作品「境界を越えて」は日本人アーティスト、宮島達男の作品。
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地下へ下りて行く入り口を入ったところのエントランスホールはMUSEUM1の筒状の建物の部分になっている。
受付は日本語OK、日本語のパンフもある。
日本語デジタルガイドを借りて、クロークへ荷物を預けて、エレベーターで四階の展示室へと進んだ。 -
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ホールから天井を見上げる。
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MUSEUM1はこの奥のエレベーターで四階から。
展示室は写真撮影禁止だったのだが、ほんとに美しい展示室だった。
陶磁器のひとつひとつがやわらかいスポットライトを浴びて暗い背景から浮かび上がってくるような・・展示物の美しさがより一層引き出されているかのような・・ゆったりとした素敵な空間が演出されていた。
特に最初の青磁のコーナーは感激した。
正面だけでなく全方向から見れる展示ケースも数多くあって立体物を見るにはうれしい配慮が。 -
そして暗闇の展示室から階段の踊り場へ出ると、明るくふり注ぐ自然光と真白な螺旋階段が目に飛び込んでくる。
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この真っ白な螺旋階段を一周下りると三階の展示室。
一階の展示室まで続く螺旋階段。 -
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上から覗き込むとこんな風。
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地下へ戻り、現代美術のMUSEUM2へ。
現代美術はあまり見る機会がないのだけど、さまざまな素材を使った奇想天外?なアートを堪能・・ -
そして児童教育センターの方へ行ってみた。
ここはてっきり児童館のようなもので子供の遊び場があるとばかり思っていたがどうやら違ったみたい;
企画展示やイベントの時しか開館しないようだ。
児童センターで子供たちを遊ばせて、私はもう一周、じっくりと美術館回って来ようかと思ってたのに・・
これは誤算だった;
もっと子供たちにも普段からじゃんじゃん開放して欲しいなあ。
が、この雰囲気、子供には似つかわしくない感じ; -
児童センターの方は見れるのはここまでのようで立ち入り禁止の立て札が;
建物も目玉作品なのだから自由に見せて欲しかった。 -
ミュージアムカフェも。
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ミュージアムショップ。
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美術館と隣接する三星会長李(lee-イー)氏の邸宅。現在は迎賓館として使用されている。
三星美術館の ‘Leeum’はこちらの設立者の姓[Lee]と美術館を意味する単語の語尾[um]を 組み合わせた名称だそう。 -
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この日の夕食は東大門のタッカンマリ横丁へ。
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タッカンマリは鶏鍋。
洗面器のような鍋に丸ごと鶏が出てきた、と思ったら、おもむろにはさみで鶏を解体し出す、お店のおばちゃん・・
子供たちは口をあんぐり開けて見入ってた。
衝撃だったのか?子供たちは肉を食べれず; -
私は元祖の有名店へ行ったつもりだったのに、後で友人にあの店、火事で焼けてなくなってたよね。
と言われ・・
一体自分はどこへ行ってたのか??
でも鍋の締めに入れたここの特製のトックはすごく弾力があって美味しかったし、特注だというすごく大きなジャガイモも美味しかった・・ -
この辺りは焼き魚を売るお店もたくさん。
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そして更に夕食の後は家族でチムジルバンへ行くことに。
地下鉄の駅近でソウルでも最大規模だというドラゴンヒル・スパへ向かった。
入場料は大人1万ウォンだったか?
なんだか玄関から目にもまぶしいシャンデリアが下がりゴージャスな雰囲気。 -
チムジルバンにはさまざまなサウナがある他、プールや子供用プレイルーム、仮眠室まであり、大浴場や更衣室以外のエリアが男女一緒なので家族一緒に過ごせるのだ。
各種サウナルームに囲まれた多目的室はオンドルの床になっていて、皆ごろ寝でくつろいでいる。 -
ここは薪を焚く汗蒸幕。
以前入ったことのある麻の袋をかぶらないと耐えれないくらい超高温の汗蒸幕とは違って少し温度は低め。 -
外観がピラミッド型になったちょっと笑えるピラミッドサウナも。
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ピラミッドの中は二種類のサウナが。
こっちは黄土サウナ。
内装もピラミッド風?! -
こっちは水晶のサウナ。
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なんかここは居心地がいい〜
マイナスイオンのせいか?! -
薪を焚く汗蒸幕より更に低温のスッカマ。
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ほてった体を冷やす氷の部屋も。
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更に温度の低い氷部屋
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こんな子供用のプレイルームも。
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屋外プールもあって、子供たちは泳ぐ気満々で水着も用意していたが・・
何しろ屋外なのであまりにも寒くてやめた。
泳いでる人もいたけど; -
他にもこんなPCルームやカラオケボックス、食堂にフィットネス、有料であかすり、マッサージなどなどなんでもありの施設で・・私たちが泊ってる旅館より快適そう。
仮眠室もあったのでこの日はここで泊まる準備をしてくればよかった〜と後悔。
しばらくのんびり過ごした後、やはり旅館へ帰った;
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この旅行記へのコメント (2)
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- birdlandさん 2009/04/10 12:05:01
- 現代建築
- こんにちは!まゆままさん。
現代の建築家三巨匠の作品の写真、興味深く観させていただき
ありがとうございます!。
それぞれ個性が表れていて面白いですね。マリオ・ボッタは
フォルムとテクスチャーにこだわる建築家ですから、それらしい
建築になっていると思います。
ヌーベルは新しい素材を新しい使い方をするのが得意な建築家
です。今回も錆びたステンレスを巧みに使っているのですね。
観てみたいです。
クールハースはいままでにない手法で未知な空間を造りだして
いる建築家です。立入禁止の所からの写真でも、ちょっと歪な
内部空間が覗けているいますね。これも観てみたい。
ところでつい最近、北京でCCCTVの隣に建つ最新のホテルが新年
の花火、爆竹で火災炎上しましたが、あれもクールハースの作品
でした。あんなに簡単に炎上して、見る影もなくなった事に我々は
驚いています。日本では、日本の建築家が造ったモノなら、考え
られない、脆弱な建物でした。
- まゆままさん からの返信 2009/04/10 15:09:11
- RE: 現代建築
- birdlandさん、こんにちは!
見ていただきどうもありがとうございます〜
私はこの三人の巨匠のことよく知らなかったので
解説していただきありがとうございました。
ここはそれほど広い敷地ではなかったですが、三つの建物が重なり合うように建ち、
地下で繋がって行き来できるようになってました。
私にとってはMUSEUM1のマリオ・ボッタの作品がまだ一番分かりやすくて
吹き抜けの白い螺旋階段も楽しめてよかったです。
MUSEUM2は現代美術館に相応しい雰囲気の建物だなあと。
児童センターの方は外から見たら一見普通のガラス張りの建物?
て感じですが中は結構複雑なことになってるようで。
中のコンクリート造りの企画展示室が宙に浮いた形になってるようですね。
もっと探索してみたかったのですが残念でした。
花火や爆竹で建物が焼けてしまうんですか・・
建設途中の建物だったようで、建築家もショックですよね。
そんな簡単に焼けてしまうって何が悪かったんでしょうかね〜
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