2008/12/25 - 2009/01/08
271位(同エリア299件中)
ちゃおさん
大晦日の日中、Killing Fieldから戻った午後の昼下がり、王宮が午後2時から開くまでのほんの少しの時間、王宮前広場の芝生の上で、ほんのちょっとまどろんだのが運の尽きだった。
昼食と一緒に飲んだビールが、南国の太陽の下の木陰で、気持ち良さを誘ったのかも知れない。一瞬の間にカメラとお金、ホテルのカギが入ったバッグを盗まれてしまい、大晦日の午後から元旦の午前にかけては、紳士面、親切面をした警察官から更なる追剥ぎのような目に遭い、散々な年末年始を迎えたが、しかしそうであってもまだこの国の貧しさから比べれば、たいしたことではない。高々、数万円程度のお金とカメラ、中に入っていた500枚を越える写真メモリーにしても、又来て写すことも出来る。
しかし救われないのはこの国の貧しき人々。貧困から抜け出そうにも抜けることのできない絶対的な貧しさ。小さな子供を抱え、路上に寝泊りし、夢を見ることもなく、希望もない。今日の晦日、明日の元旦を迎える喜びもなく、ただ日々の食べ物にありつけることのみを願い、一日、一日の命を長らえている。
昨夜、路上生活者に恵んでやった2箇所の家族。当方、今日少なからぬ財産を盗まれたとしてもまだ旅行費用はSafety Boxに残っている。明日の正月を少しでも喜んでもらう、こんなちょっぴりのお金では人間らしいお正月も迎えられないかもしれないが、夕方再び同じ場所へ向う。
が、途中から降り出した土砂降りの雨。サマセットモームの「驟雨」を思い出す程の大雨で、瞬く間に路上が氾濫し、あれ程けたたましく鳴っていたオートバイ音もピタリと止んで、皆それぞれ近くのレストランに逃げ込み、雨の止むのを待っている。
小1時間、雨上がりの徴候はその雨脚で分るのか、まだ上げ切らぬ内から再び又一斉にけたたましいバイク音が鳴り響き、そのほんの後には、雨もピタリと止む。全く動物的な感覚。
その場所へ行く。しかしそこには父子の姿は無い。又、別の場所へ行く。そこにも母と子供3人の姿はない。矢張りこの大雨。彼らにもどこか雨を凌ぐ場所があったのか。自分が何も聖人ぶって恵んでやんなくても、誰か奇特な人がいたに違いない。
その足でトンレサップ川まで出て、折から深夜にかけて、若者を中心にした大勢の人々が集まってきているのを傍観する。どこの国でも若者は元気だ。若者には未来もあるし希望もある。間もなく今年も終了し、新たな一日、新たな新年がスタートする。新生カンボジアは彼らがしっかり担っていくに違いない。
トンレサップへ今年の別れを告げ、雑踏の河岸を他所に、ホテルへ帰館する。
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