2008/12/23 - 2009/01/07
925位(同エリア1016件中)
ちゃおさん
この国は長らくフランス植民地だったから、カレンダーは西洋式の太陽暦を使用しているが、どうも風習は旧暦に従っているようだ。戦後暫らくの民主日本で、新暦と旧暦が同居していたような状態かも知れない。
今日の警察官の出勤状況などからすると、今日は暦の上では元日であっても、普段の勤務日と変わるものではなく、それはホテルの従業員にしても街を歩いている人々にしても、何も今日が新年だからと言って、祝う風習も無く、恭賀する言葉も無い。
彼らにとってのお正月は旧暦でのもので、それは爆竹を鳴らしたり、麗麗と飾りつけをしたりと多分、盛大なものなのだろう。
新年の祝いがないのに比べ、大晦日は少しばかり盛り上がりを見せている。街の東郊を流れるトンレサップ川の河岸には大勢の若者が集まり、グループであったり、恋人同士であったり、家族であったりと、皆それぞれの思いで、過ぎ行く年を惜しんでいるようだ。
河岸にある中国風聖堂には昼間から参詣者が絶えず、豪華に盛った果物の供物を捧げては、お祈りが済むと、それ等の果物を惜しげもなく目の前のトンレサップ川に投げ捨てている。直ぐ近くには物欲しげな目をした乞食もいるが、参詣者は彼らには目をくれることも無く、又、乞食も投げ捨てられた供物を漁ることもない。はっきりした二極分化の世界。彼らには元々住んでいる世界が違うのかも知れない。
トンレサップの川が滔々と流れていくように、今年も又、時の流れは一時も休むことなく、滔々と流れ去って行く。苦も楽も、貧も富も。あらゆる一切を流し去る。
今日はそのことを改めて知るために、人々はこの大きな河岸に集まり、過ぎ去りし1年に思いを寄せているのか知れない。平和の思いを噛み締めているのかも知れない。この大きな平和と平安の中で、カメラを盗まれたことなど、取るに足らない些細な出来事なのだ。
大晦日の深夜、日本では除夜の鐘などもあるが、この国の上座部仏教で、そんな慣わしがあるかどうかも知れず、仮にあるとしても今日のこの日ではなく、旧暦のお正月,旧正の前夜に行われるに違いなく、河岸に集う人々のざわめきを他所に、ホテルに帰る。ホテルの横に立つ、この街のシンボル、ワット・ブノンも静かなものだった。
「南国の人の営み大晦日」
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ちゃおさんの関連旅行記
プノンペン(カンボジア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
プノンペン(カンボジア) の人気ホテル
カンボジアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
カンボジア最安
112円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
2