2009/02/11 - 2009/02/15
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ちゃおさん
白保と大浜の二つの浜辺を分かつ高台に立つ駿馬像の前の醸造所のことを「於茂登酒造」などと勝手に名前をつけてしまったが、ここの会社の名前は正確には「請福酒造有限会社」といい、この「請福」は「こうふく」と読む。
この名前が「幸福」に繋がるのか「降伏」に繋がるのか分らないが、お酒飲みにとっては「請福」を飲んで、「幸福」になり、最後は「降伏」されると思えば、良いネーミングだ。
こんな大きな醸造工場と販売量を誇る会社が有限会社とは沖縄ならではの現象であるが、公平を期すために、名前を間違えてしまった「於茂登酒造」、正式には「有限会社高嶺酒造所」が生産する手造り泡盛の銘柄「於茂登」のことで、この会社は昨日訪問した川平にある。
この2社が石垣の泡盛市場を二分しているが、当方に取っては直火泡盛「請福」も手造り泡盛「於茂登」も、どちらもコクある飲み物で、内地で買うことも出来ない為、幾つかお土産に買ってきた。
沖縄を特徴づけるのは、何も泡盛だけではなく、この白保地区に良く見える「角のある家」。
20数年前、かって当方が那覇近郊に住んでいた頃、内地から遊びに来た親戚の子供達が、コンクリート住宅の屋根の上に伸びている柱を見て、あれは何だ?家の角みたいだ、と言ったのを思い出したが、これは沖縄独特の建て方で、「将来2階住宅」と言う。
最近は那覇市内でも最初から2階建ての住宅を建てる家が多くなり、この様な「角のある家」を見る機会も少なくなったが、石垣ではまだ時々見かけることもあった。
今現在は平屋の住宅で十分だが、将来家族が増えたり、経済的に豊かになったりした場合、2階に継ぎ足そう、との発想だが、だが、現実にはこのまま平屋で終わり、いつまでも「角」を残したままの住宅も散見される。
そんな住宅、工場など見ながら国道390号線を石垣に向って南下すると、宮良川のヒルギの原生林に覆われた河口、川上の砂糖工場の煙突、その先の山並、然し、もうここからは於茂登岳を見ることも出来ないが、又、いつか来るかも知れない状景を目に焼きつけ、更に南下し、石垣市内から一番近い場所にある海浜、大浜海岸で一休みし、夕方、漸くホテルに戻り、今日一日の於茂登岳登山、及び島の東半分のサイクリングを終了した。
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石垣・宮良地区にある「請福酒造」の蒸留工場。こんな大きな工場が有限会社とは驚きだ。沖縄の株式会社はとてつなく大きな会社に違いない。
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白保、宮良地区によく見られる「将来2階」の住宅。
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結局2階は立たずに、このまま朽ちてしまうのだろうか・・いや、コンクリートは100年持つから、その内、2階家になるかも知れない。
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於茂登に源を発する宮良川。河口付近は天然ヒルギの群生地で国指定の景勝地になっている。
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内地での高い煙突は大概はゴミ焼却場と決まっているが、この石垣では精糖工場の煙突。石垣特産、「黒砂糖」をお土産に幾つか買ってきた。
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河口の直ぐ先には太平洋が広がり、満潮になると海水が入りこんでくる。
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石垣市内から車で15分位の場所にある大浜海岸。
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プライベートリゾートの最先端を行くANAホテル。しかしこの不況で客入りはどうだろうか・・
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ANAホテル、国道390号線に立つ沖縄県庁、八重山支庁のモダンな建物。石垣市役所の貧弱さ(失礼)とは雲泥のリッチさ。王朝時代の二重搾取を思い出す。
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豊饒の海、石垣の海に最後の別れを告げ、今日一日の登山、サイクリングを終了する。
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