Above マゼラン海峡、　ビーグル水道 -パタゴニア旅行記(3) -

2009/01/09 - 2009/01/17

世界最南端の都市、Ushuaia（ウシュアイア）訪問の途中、マゼラン海峡、ビーグル水道の上をひとっ飛び。

マゼラン海峡は、逆光でよく見えませんでしたが、それでも雲間からハッキリと海峡を見ることができました。（Ushuaiaからの帰り）
ビーグル水道は、本当に狭くて、よくここを通ってみようと思ったと関心してしまいました。きっとこの辺りの湾を隈なく探検してみたのでしょうね。

表紙の写真はビーグル水道です。

最果ての海峡をお楽しみください。

なお、私は到着便は右舷（F)側、出発便は左舷（A)側の席でした。
到着時は、街の上を越えて大きく旋回して西向きに着陸しますので、反対側の席でも景色を堪能できると思います。
出発時は、A席のほうがUshuaiaの町は良く見ることが出来ますが、夕方の場合、マゼラン海峡は逆光になりよく見えませんでした。


旅行の日程はこんな感じで、結構欲張り駆け足旅行でした。

1月09日　SFO発、JFK乗り換え
1月10日　ブエノスアイレス
1月11日　Ushuaia
1月12日　Ushuaia→El Calafate
1月13日　Perito Moreno氷河
1月14日　Torres del Paine国立公園
1月15日　Torres del Paine→Calafate
1月16日　Calafate →ブエノスアイレスー>JFK
1月17日　JFK→SFO

エリア ウシュアイア(アルゼンチン)

• 同行者: 一人旅
• 航空会社: ラタム チリ

フエゴ島の北、南米大陸との間に横たわるマゼラン海峡です。
西方を望んでいます。（右が南米大陸、手前が大西洋）
ウシュアイアからの帰りに見る事が出来ました。

中央の狭い水道をさらにアップで見てみましょう。

マゼラン海峡は、狭く暗礁が多く、海流も早いため、航海するには高度の技術が要求されました。

マゼラン海峡を発見したマゼランは、ビクトリア号はじめ５隻の船で１５１９年にスペインを出帆し、ここマゼラン海峡をへて、グアム、フィリピン（セブ）に到着しています。
マゼランはここで命を落としますが、残った隊員が航海を続け、１５２２年にスペインに帰還し、初めての世界一周を成し遂げたのでした。

同じ水道を真東から

マゼラン海峡にある一番大きな都市、プンタ・アレナスは、この写真の左上の黒く見える島の先にあります。

プンタ・アレナスは星の王子さまで有名なサン・テグジュペリが郵便飛行で何度も訪れています。

左はフエゴ島です。

こちらはフエゴ島にある湖

幅もほぼビーグル水道と同じくらいです。

ブエゴ島にはこのような狭い地溝帯があり、ビーグル水道はそれら地溝帯の一つであることがわかります。

Ushuaia到着直前に撮った、ビーグル水道東半分
本当に狭い水路が続いています。
「水道」って言うのが納得です。
、
左側はUshuaiaのあるフエゴ島。
右側は、その南にあるチリ領島です。
こちらにも町はあるのですが、「市」ではないのでUshuaiaが最南端の都市と名乗っています。

同じく到着まえに見えるビーグル水道の東側

左（北）側がフエゴ島、右(西）側がチリ領の島

右中央に見えるのが、灯台のあるLos Lobos島です

こちらは、帰りに撮った、ビーグル水道の西半分

Ushuaiaは、右手（北）の少しくぼんだところ、白い雲の下にあります。

Ushuaiaの街と対岸の島

ビーグル号は、有名なダーウィンを乗せた航海とその前に一回この辺りの探検をしています。

1826年の最初の航海では、この付近の島々を隈なく調査し、イギリスの戻ったのは1830年10月でした。
この探検でビーグル水道を発見しています。

対岸の島はそんなに大きくないのに、シッカリ氷河を抱いた山があります。

ビーグル号が二度目の航海に出たのは、一回目の航海の翌年、1831年12月でした。この時26歳の若き船長のフィッツ・ロイの招きでダーウィンが同乗しています。

南米の調査後、ニューイーランド経由でイギリスに戻ったのは1836年の10月でした。

なお、船長フィッツ・ロイの名を冠した山が、パタゴニアのエル・カラファテ北方にあり、トレッキングが人気です。（残念ながら今回は訪問できませんでした）

Ushuaiaのあるフエゴ島に最初に出来たと言うハーバートン牧場を上から見学

こちらを訪問するクルーズも有るようです。

牧場の少し西（街より）の山々

中央の三角形の山が、フエゴ島で一番高いOlivia山(1326m)です。

ビーグル水道遊覧で訪れるLos Lobos島とエクレルール灯台

Ushuaiaの街と、背後に迫る山々

マルティアル氷河が見えています。

こちらはUshuaiaを発つ時に見えた風景

マルティアル氷河へは、リフトと１時間のトレッキングで行くことが出来ます。

街の南に突き出した半島に見えるのが、最南端の定期便の飛ぶ飛行場、ウシュアイア国際空港（USH)です。

Ushuaiaは、南極へのクルーズの拠点でもあり、この時期何艘もの大型クルーズ船が訪問していました。

おまけ

こちらはウシュアイア空港ビル
木造で温かみのある建物です

近寄るとこんな感じです

この地域は、同じアルゼンチンでも特別に保護されており、到着後、動植物検疫があります。荷物をすべて開けて中をチェックされます。

南米大陸最南端の地図です。
http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF&msa=0&msid=104465330410753628392.00046113a31026e9d0817

この旅行記へのコメント （6）

• waterlilyさん 2009/01/23 14:34:37

  サン・テグジュペリも飛んだ空☆

  Tedさん、こんにちは。
  マゼラン海峡、素晴らしい眺めですね〜！
  その上空からのお写真を初めて拝見した気がします。
  マゼランはグアムにも到着していたのですか。私事ですが、実は一昨日グアムから帰って来たばかりですので、何だか偶然で驚きました。
  そして、サン・テグジュペリもこの空を飛んだのですね。
  そんな事を考えて拝見していますと感無量です。
  
  アルゼンチン、憧れの地です。
  続きを楽しみにしていますね☆

  Tedさん からの返信 2009/01/25 02:49:55

  RE: サン・テグジュペリも飛んだ空☆

  waterlillyさん、こんにちは
  
  グアムの行ってらっしゃったのですね。
  暖かくて素敵だったでしょうね(^^)
  
  早速訪問頂きありがとうございます。
  旅行に行くと空からの景色いつも楽しみにしているＴｅｄです。
  
  今回は、地図の上、と言うか、名前しか知らなかった所を空から見られて嬉しかったです。それで、一番に旅行記作ってしまいました。
  
  > マゼラン海峡、素晴らしい眺めですね〜！
  空から見ると狭いところで、本当に良く見つけたなあって関心してみていました。浦賀水道よりもずーっと狭い気がしました。
  
  > マゼランはグアムにも到着していたのですか。私事ですが、実は一昨日グアムから帰って来たばかりですので、何だか偶然で驚きました。
  マゼランが「泥棒諸島（ラドロネス諸島）」と呼んだのがいまのグアムだと言われています。１５２１年のことです。
  
  > そして、サン・テグジュペリもこの空を飛んだのですね。
  「夜間飛行」にもパタゴニアのことが出てきますよね。
  もう一度読み返して見たくなってしまいました。
  きっと違った印象を得られると思います。
  
  > アルゼンチン、憧れの地です。
  > 続きを楽しみにしていますね☆
  ありがとうございます。
  Waterlillyさんの旅行記も楽しみにしています
  
  Ｔｅｄ
  
  
  

• ふるさん 2009/01/23 02:30:14

  こんなに遠くまで

  南の果てまで行って来たんですね。
  マゼラン海峡、どこにあるか初めて知りました（笑）。
  大陸と大陸の間ではなく、入り組んだ場所にひっそりあるんですね。
  でも、よく飛行機から見て分かりますねえ。
  すごいです（私は分からない自信アリ）。
  
  一体何時間かけて・・・と思ったら、時間レベルではなく、日単位でしたね。
  9日に出て、Ushuaiaに着いたのが11日ですか！
  と、遠い〜〜〜。

  Tedさん からの返信 2009/01/24 00:47:32

  RE: こんなに遠くまで

  ふるさん、おはよう。
  
  早速の訪問ありがとう。コメント嬉しいです(^^)
  
  > 南の果てまで行って来たんですね。
  ええ、本当に南の果て、その名も「地球の果て号」と言うトロッコ列車にものって来ました(^^:
  
  > マゼラン海峡、どこにあるか初めて知りました（笑）。
  > 大陸と大陸の間ではなく、入り組んだ場所にひっそりあるんですね。
  そう、海を進んでよく此処を見つけた！って感じですよね。
  この辺りを何ヶ月も探検してたみたいですよ。
  空から見ても良く分らないのに(^^；
  
  > 一体何時間かけて・・・と思ったら、時間レベルではなく、日単位でしたね。
  SFOを朝の８時に出て、ブエノスアイレス（BsAs)に着いたのが翌日の１１時でした。時差が６時間あるので、２１時間かかってますね。
  BsAsからウシュアイアまでは、約３時間です。
  こちらも朝６前と異常に早い便。でもおかげでUshuaiaで予定外のところも歩けました。（つぎ書きますね）
  
  Ted

• ナイアさん 2009/01/22 03:20:59

  上空から・・・

  私の知らない世界の写真がいっぱい。
  地図を思い出しながらお写真を見るとさらにわくわくします。
  続きを楽しみにしています。

  Tedさん からの返信 2009/01/23 00:05:34

  RE: 上空から・・・

  トモエルさん、こんにちは
  
  早速訪問いただきありがとうございます(^^)
  
  > 私の知らない世界の写真がいっぱい。
  今まで地図でしか知らなかったところを自分の目で見る事ができて、興奮でした。
  
  > 地図を思い出しながらお写真を見るとさらにわくわくします。
  そうですね。付近の地図も載せてみます。
  
  訪問いただけるととても励みになります。
  残りも頑張って書きますね(^^)
  
  Ted