2008/12/27 - 2008/12/28
276位(同エリア463件中)
つーさん
昨日までの飛騨高山、白川郷、金沢と続き、この旅の最終目的地は富山県の五箇山です。白川郷とあわせて合掌造りが世界遺産に登録されています。
白川郷では素晴らしい雪景色の中での散策となりましたが、今回の五箇山は雪に埋もれる程、ほぼ吹雪に近いような横から吹き付けるような雪の中となりました。
まさに秘境、これだけの原風景が残っている場所は日本でもそうはないと思います。
五箇山は周辺の5つの谷(五箇の谷間(ヤマ))が転じて五箇山と呼ばれるようになったそうで、菅沼地区や相倉地区など近辺にいくつかの集落があります。
今回は相倉地区の合掌造り集落を訪れました。すさまじい雪の中となりましたが、とても素晴らしい景色を見る事が出来ました。
- 交通手段
- 観光バス 新幹線
-
ツアー2日目は五箇山観光です。五箇山と言っても一箇所に合掌造り集落があるわけではなく、いくつかの集落をまとめて五箇山と呼ぶそうです。
言わずと知れた、白川郷と共に五箇山は世界遺産となっています。 -
なんと雪は数十センチ(50センチ以上かも)降り積もっており、なお吹雪のような強い雪が降り続いています。
-
来る途中のバスに揺られて思ったのは、このような場所にはバスツアーでなければなかなか来れないと。途中坂を上れないチェーンを巻いていない車が何台も何台も雪につかまって停まってしまっていました。
-
ここ相倉合掌造り集落は20棟の合掌造りが現存していて、最も古いもので400年近く前の建築もあるそうです。
-
この合掌造りについては白川郷の旅行記でも説明させて頂きましたが、それに加えて釘を一本も使わず、縄とネソと呼ばれるマンサクの木を使って組み立てているそうです。それにしてもこれだけの重さの雪に耐えることが出来る合理的な角度。
-
とにかく激しく降っている雪ですが、カメラの上にも降り積もっています。
-
はるか昔、石川県との境にある倶利伽羅峠で、木曽義仲(源義仲)と平維盛(平清盛の孫)が戦った倶利伽羅峠の戦いで、破れた平家の残党が五箇山へ落人として逃げ隠れたと言われています。
-
相倉の積雪量は平年で2メートルあるそうで、その高さを超えると大雪というそうです。
ということはまだまだ大雪には程遠いでしょうか。
それにしても笠がなければ歩けないほどの雪。 -
お土産屋さんや中に入れる場所もありますが、白川郷に比べて観光地化されていないというか、なんだか田舎に来たかのように暖かく迎え入れてくれる感じがします。
-
秋篠宮様も学習院高校時代と平成4年の2回、ここを訪れているそうです。その際に世界に3箇所好きな場所があるとおっしゃられたそうで、その中の一つがここ五箇山だそうです。
-
この場所ではもちろん一般の方も生活をしていて、80名ほどの住人の方がいらっしゃるそうです。
-
相倉合掌造り集落の中にある茶屋やお土産屋さんの情報はインターネットでマップをダウンロードすることができますが、今回の旅はここで1時間でしたので、急ぎ足で周ります。
-
埼玉では見たことも無い雪が降り積もる景色。そして私が生まれてから初めて味わうような大雪。屋根から落ちそうなつららも斬新。
-
地主神社が見えますが、そこまでの道程も雪が降り積もり近づくことが出来ない。
-
雪だるまが微笑んでいるようです。
私もこれほど大きな雪だるまは本当に小さい頃に降っていた雪でしか体験した事がありません。
最近はこんなに雪が降ることもなくなってきた気がします。 -
柿の木にはまだ真っ赤に熟れた柿の実がついていて、この白一色の風景の中でくっきりと浮かびあがっています。何故かこんな風景を体験したことは無いはずなのに、やけに懐かしく感じてきました。
-
久しぶりに父親の実家に行ってみたくもなりました。
まだ藁葺き屋根の大きな家は残っているかな。あの土間のでこぼこは残っているかな。 -
駐車場近くにはこの集落を眺める事が出来る展望台があるのですが、そこまでの道程が急なのでちょっと上るのは諦めました。5分程度で行けるそうです。
-
こういった風景は日本に何箇所くらいのこっているのでしょう。だんだんと失われていく風景。誰かが残していかなければなくなってしまう風景。
-
ここ相沢合掌造り集落も保存財団が保護しているそうです。本当に見れば見るほど失われてはいけない風景だと感じます。
-
最後ここをバスで出発する前に改めて歩いてきた方を見ると合掌造りの建物が並んでいて、それがぎゅっと心の中に刻まれました。
-
そこからまた暫くバスの旅が始まりました。
途中立ち寄った休憩所から見えたのは落差40メートルの真背戸の滝。ここは道の駅上平という場所で、トイレの裏手に見えました。 -
そしてそのまま高速を目指しましたが、再び休憩に立ち寄った場所から夕刻の沈む太陽を眺めていました。
-
山の向こうに落ちていく太陽。まもなく今回の旅も終わりに近づきます。
山に囲まれていてあっという間に暗くなってしまうことでしょう。 -
そしたら今回の旅の写真も終わりです。
またこの旅でも沢山良い景色を見て、素敵な街並みや歴史ある建物から色々なことを感じました。 -
雪に煙った世界遺産白川郷や五箇山、重みある歴史を感じた飛騨高山、そしてイルミネーションが素敵だった金沢。まだまだ時間が足りず見る事が出来なかった場所が沢山ありましたが、それは次回の楽しみにとっておきます。
-
太陽が完全に沈み、あとは特急に揺られて、しばし眠りにつきます。
春にもう一度来る事が出来たら良いな。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- Michyさん 2009/01/28 12:53:39
- 残しておきたい美しい日本の景色
- つーさん、はじめまして。
あまりに美しい五箇山の雪景色に感動してコメントさせて頂きます。
私が初めて五箇山を訪れたのは、もう10年以上前の初夏でした。
それから何度か行く機会がありましたが、本当に心に残る場所です。
つーさんの旅行記にある冬の季節には、旅行したことがないのですが
世界遺産でありながらも、あまり極端に観光化されていなくて、ひなびた雰囲気が残っていたことに感動しました。
家の中を見学した時も、村の人が素朴な感じでとても印象に残っています。
数々の写真、素晴らしいですね。
また他の旅行記も拝見させて頂きます。
Michy
- つーさん からの返信 2009/01/28 22:09:46
- RE: 残しておきたい美しい日本の景色
- Michyさんこんにちは。ご訪問ありがとうございます。
初めて訪れた五箇山は吹雪といっていい程の雪が降る中でした。
雪化粧が素敵だろうなと想像していたものの、少し奥に入ると膝まで潜ってしまうほどの積もる雪。
それでもあまりにも素敵な風景だったので、傘をささずに、ずっと写真を撮ったり、ただ美しい風景を眺めていました。
その前に訪れた白川郷も素晴らしかったのですが、観光地化が進んでいて、何か作られた感があったのに比べ、五箇山はまだまだ人が踏み入れない秘境のような、幻想的な雰囲気でした。
その周辺にも沢山の合掌造りがあるそうですね。
そうした人が手を加えていない静かな場所をもっと見てみたいです。
またご訪問下さいね、それではまた。
> つーさん、はじめまして。
>
> あまりに美しい五箇山の雪景色に感動してコメントさせて頂きます。
>
> 私が初めて五箇山を訪れたのは、もう10年以上前の初夏でした。
> それから何度か行く機会がありましたが、本当に心に残る場所です。
> つーさんの旅行記にある冬の季節には、旅行したことがないのですが
> 世界遺産でありながらも、あまり極端に観光化されていなくて、ひなびた雰囲気が残っていたことに感動しました。
> 家の中を見学した時も、村の人が素朴な感じでとても印象に残っています。
>
> 数々の写真、素晴らしいですね。
>
> また他の旅行記も拝見させて頂きます。
>
>
> Michy
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
五箇山周辺(富山) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
27